都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

東京のコロナ感染対策ステッカーは、LGBTのレインボーフラッグに似てる…

意味があるのか無いのか分からない、東京都のサイトからダウンロード出来る、新型コロナのための「感染防止徹底宣言ステッカー」

ゲイ_レインボーフラッグ_コロナ感染対策ステッカー

飲食店でも、クリーニングショップでも、本屋でも、近所のあらゆるお店の入り口で、このステッカーを見かけます。

これを見る度に思い出すのが、LGBTの象徴「レインボーフラッグ」。

レインボーフラッグ_コロナ感染防止徹底宣言ステッカー

私は漫画「弟の夫」を読んだ時に、レインボーフラッグのことを知りました。


弟の夫 1【電子書籍】[ 田亀源五郎 ]

ゲイ差別について考えた「弟の夫」最終巻4巻ネタバレ感想

友人から勧められて読んだ「弟の夫」、最終巻の4巻を読み終わりました。未読の方の為にあらすじを書きますが、ストーリー自体はとてもシンプルです。弟の夫(4) [ 田亀 源五郎 ]無料立読離婚して小学生の娘夏菜と二人暮らしの弥一の元に、双子の弟亮二のカナダ人の夫マイクがやってきて3週間同居をする、というお話です。亮二はカナダでマイクと結婚しましたが、今は亡くなっていて、マイクは亮二の思い出を辿りに日本にやってき...



「弟の夫」はNHKでドラマ化もされたので、知っている方も多いのでは?



弟の夫 [ 佐藤隆太 ]

ドラマのジャケットでも、ゲイのマイクがレインボーのプリントされたTシャツを着てますね。

通常のレインボーカラーは7色(赤・橙・黄色・緑・青・藍・紫)ですが、レインボーフラッグは何度か色の編纂がありがながらも、現在は6色(赤、橙、黄色、緑、青、紫)がメインとなっているそうです。

「青」が無いので、東京都の感染防止徹底宣言ステッカーとは違うけど…

でも「レインボー」ということで7色使ったアイコンを使用している団体もあります。


知っている人は知っているけど、知らない人は知らない、かな?

レンボーフラッグはアメリカ発祥ですが、感染防止徹底宣言ステッカーは都が発祥。

ということで、私は都内でこのステッカーを見る度に

「えーと、LGBT歓迎のお店…じゃないのよね?」

となります。

このステッカーにしようと考えた都の職員は、レインボーフラッグのことを知らなかったのかな?

新宿二丁目のお店でこのステッカー貼ってあったら、2重の意味で納得、になる気がするのですが…
元々ライトな腐女子である私としては、最近はやはり差別や権利の問題に対して色々思うところがあります。

自分自身はウェルカムな気持ちでいても、当事者じゃないから知らずに地雷を踏んでしまうこともあるかもしれないし…

SNSを見ていると「それはLGBTに対する差別だ」と嫌な気持ちになるものもあれば、「それはLGBT関係なく、コミュニケーションの問題じゃない?」ってこともあって、線引が難しいな…と、一橋大学のアウティング問題のとき思いました。

一橋大学のゲイ暴露転落事件には、報道の偏りがある気がします

2015年8月24日、一橋大学のロースクールに通う男子学生Aさん(25歳)が転落事故で亡くなり、遺族が大学を訴えていることが先日ニュースで報道されました。見出しは「ゲイをばらされて転落」というようなものが多かったため、私もすぐに見ました。Aさんは同級生の男子学生Zさんに2015年4月3日に「好きだ。付き合いたい。」と告白。Zさんは「付き合えないけど、これからも友達で」と振ったそうです。それから2ヶ月後の6月24日、LINE...



今の黒人差別問題でもそうだけど、当事者じゃない人が不用意に差別を揶揄するのも嫌だし、過去の怒りをここぞとばかりに声高に訴えられても戸惑うし…

最近Netflixでライアン・マーフィーのドラマを次々と観ているのですが、毎回LGBTなり人種差別なりが散りばめられていて、過去のアメリカで起こった差別による事件や問題を色々と知ることができました。

今観ている「POSE」は1980年代のお話。

この投稿をInstagramで見る

Dance. Slay. Pose. #PoseFX

Pose FX(@poseonfx)がシェアした投稿 -


めちゃくちゃオシャレでカッコいい!

でも登場人物たちはゲイであることで家族から絶縁されていたり、エイズに怯えながら暮らしています。

しかも黒人がメインキャストのため、人種差別も出てくるのですが、日本人からしたら

「うっわーめっちゃスタイル良い!カッコいい!オシャレ!」

と、ダンスシーンやボール・カルチャーにウットリ…

このPOSEのInstagramでも、やはりレインボーカラーはよく使われています。



もちろん虹は自然現象であり、LGBT以外が使ったらダメ、ということは、もちろん無い。

ただ、知らないからやっちゃった…といういのだと、単に時代に遅れている世間知らず、と捉えられても仕方ないかもな〜というくらい、レインボーフラッグは世界では一般常識になりつつあるかも?

東京がいつまでこのステッカーを配布し続けるのか分かりませんが、オリンピックの時にも使用するのかしら…?

まぁ、LGBT歓迎とコロナ感染防止徹底宣言を兼ねて使用するのも、アリだと思いますけどね。

と思っている都民は、どのくらいいるのかなぁというのが、素朴な疑問なのでした。

そういえばPOSE出演者のWikipediaを見ると、基本的に英語版のページしか無い人が多いのですが、トランスジェンダーの方のページはちゃんと「He」ではなく「She」になっていたり、インターセックス (性自認が男女どちらでも無い)の方のページでは「They」を使用していて、アメリカ人はしっかり分けて書いてるんだなぁと驚きます。

ちなみに日本のWikipediaでは、そもそも「彼」「彼女」ではなく名前で説明を書いているので、美輪明宏のページなら「美輪は…」とかなってますけど。

「POSE」の中にはエイズ陽性者と診断される人たちが出てきて

「そう言えば当時はエイズの知識がほとんど無いまま、皆んなが怖がってたなぁ。

あ、今の新型コロナウイルスへの反応と同じだ!」


と、そもそも人がウイルスを怖がる時の反応って変わってないんだということに気付かされました。

今じゃエイズの存在自体忘れている日本人も多いのでは?

そういう意味でも、もしかしたら感染防止徹底宣言ステッカーがレインボーカラーなのは、それはそれで良いのかもなという気もし始めてきました。

海外の方がどう受け取るかは分かりませんが…
関連記事