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「シン・エヴァンゲリオン劇場版」IMAXネタバレ感想~エヴァじゃなきゃ許されない、アニメの歴史集大成

遅ればせながら、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」をIMAX版で観ました。



公開後はネタバレするなとか、ネタバレ解禁になったとか、色々話題でしたが…

これ、どう受け止めたか人によるだろうし、ネタバレの仕方が難しいですね?

これまでの3本の劇場版って、観るたびに

テレビの続きなのか?
劇場版完結なのか?
世界線が違うのか?


と謎になっていたので、今回のも最後と言いつつどうなんだろ?と思ってましたが、コレは確かに完結ですね。

ネタバレをまとめると

●これまでのテレビも映画もまとめた上での続き、ニアサードインパクトから15年後のストーリー

中学時代の同級生が大人になってるし、ミサトと加持の子供がいる

但しシンジ、アスカ(クローン的な存在のため睡眠も食事も不要)、綾波レイ(あくまでも過去の綾波レイのそっくりさんだ、と本人も受け入れている)、マリ、カヲルは少年少女の姿のまま

●妻の死を受け入れられずにいるゲンドウ父がフォースインパクトを起こして人類補完計画を遂行しようとする

シンジが対決をし、精神的に解放

ミサトが責任者として急遽作り出した槍で1人でゲンドウにトドメを刺す

妻の最後をキチンと見届けたかったゲンドウは、ユイと共に槍に刺される

●過去のミサトの部屋等が撮影セットとして出てきて、これまでのエヴァは撮影だったという劇中劇として表現される
(一昨年炎上したドラクエ映画みたいな感覚?)

●セル画の色指定、スタッフへの「この指定でよろしく」というメモ付きの表現が出てくる

●ラスト、成長したマリとスーツ姿のシンジ(神木隆之介)が駅のホームから「君の名は。」のように爽やかに走り去る(私の知人は「おおかみこどもの雨と雪」っぽいと思ったそうです)

向かいのホームにはこちらに気付かず笑い合うカヲルとレイがいる

●マリはゲンドウとユイの大学の同窓生だった

●シンジのウォークマンは、元々はユイと出会う前にゲンドウが社会を遮断するために使用していた

ゲンドウは知識とピアノが好きだった

と書き出しても、はぁ?だと思うのですが…

公開直後に「エヴァンゲリオンが終わってから25年経つんだから、皆んなも大人になれよ、と言われた気がする」という感想ツイートを見かけましたが、確かにそんな感じでしたね。

ただやはり最後の戦闘シーンはワクワクドキドキしたし、ミサトさんとの決別シーンは泣いちゃいました。

私はエヴァンゲリオンは深夜放送時に周囲がどハマりしていて、あまりに皆んなが好きだから天邪鬼な気持ちになって観ず、後からまとめて観て劇場版は映画館で観た派です。

なので、そこまで深い思い入れが無いし、すっごく好きなわけではない。

一応人気作は観ておこう感覚でこれまで接してきていたのですが、それでもやはりこの「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が出来るまでに年月が経っていて、それをまざまざと観せられたなぁとは思います。
庵野秀明がどんな意図で制作したのか分かりませんが、私はラストが「君の名は。」っぽかった感じとか、セル画とか舞台セットの表現を使用したこと、そして時にジブリっぽい表現があったことにより、

「この25年間、アニメも色々変わったよね」

と言われた気がします。

昔のアニメっぽいベタ塗りと、ワザと?チープな3DCGみたいにした街中で戦うシーンと、キレイな今時なCG効果、セル画っぽさを同時に詰め込んで完結編にするなんて、エヴァンゲリオンじゃなきゃ許されないんじゃないでしょうか?

チープな街のシーンでは、ぶつかったビルがコテン、スーッと動いたりしてて、ものすごくワザとらしかったなぁ。

あれはワザとそうしたとしか思えません。

で、それって「シン・ウルトラマン」で敢えて昭和の着ぐるみっぽい表現にしてるのとイコールな気がします。

私は新海誠の世界観が苦手で、「ラッセンぽい」と言われてるのも大納得なんですが、他にもキャラは漫画絵なのに背景が異様にキレイでリアルなアニメは違和感がある派。

エヴァンゲリオンは人物はアニメ絵だけど、戦闘機が異様に細かく緻密で、そこはオタクの拘りを感じて好きなんですが。

で、高畑勲展で「アニメでしか表現出来ない映像がある」と以前高畑勲が語っていた映像を観ましたが、今のアニメもそういう部分が大事だよなぁと思ってます。

エヴァンゲリオンしかり、進撃の巨人とか呪術廻戦とかは、ハリウッドのCGよりスゴイと思っていて、何ていうかそういう

「アニメだからこそ魅力を出せる世界」

というものを、このシン・エヴァンゲリオンは利用しつつ、物語を完結させたのでは?

各キャラへの思いやりもあり、アスカがかつての同級生から優しくされているのも良かったなぁ。

あ、アスカがシンジに「好きだった」と告白出来たこと、それに対してシンジが別れ際に「好きになってくれてありがとう」と言えたのも良かった。

冒頭のレイが「おいしい、おはよう、ありがとう、おやすみなさい」等を覚えていくのも可愛かったなぁ。

長閑な田園風景とか、神社やお墓に手を合わせるとか、ああいう古き良き日本な表現を入れたこと。

奥さんの安野モヨコの絵本「おチビさん」を出したこと。

そういう庵野秀明の愛とか色々なものが詰まってました。

若い子や、過去のエヴァンゲリオンを観てない人でも分かりやすく作られてた気がします。

でも、あまり映画を観たりしてない人だと、「実験的な映画?」とか思ったりするかも?

うーん、人によってホント、見解が分かれるかもしれないけど…

「息子が父親に出来ることは、肩を叩くことと、殺すこと」

この2つを成長したシンジがした、というのは、良い結末なのではないでしょうか。

駅で別れ際に泣く小さなシンジを、ゲンドウが抱き締め、彼の中にユイがいると気付くあの気持ちがもっと早い段階であったなら、サードインパクトも何も無かったんだけどね…

「エヴァンゲリオンのテーマって何?」

と聞かれたら、これまた人それぞれ解釈が違うかもしれません。

「人って何のために生きてるの?」

というようなことがテーマなので…

全ての愛の源を、神=母という女でまとめてる感覚が、男の価値観だなぁとも思います。

さて、プロフェッショナル仕事の流儀の庵野秀明特集を今から観ます!

そう言えば私、庵野秀明を渋谷で見たことあるんですよね。

庵野秀明・安野モヨコ夫妻と渋谷ですれ違った!

今日は真剣佑の聖地巡礼後、渋谷で友人と合流してゴンチャに行き、そのあとご飯とお茶して、帰る前に夜のライトアップをされた渋谷ストリームに行きました。キレイにライトアップされた渋谷川は、でもドブ川の臭いがします…。友人が臭いにクラクラしていたけど、「インスタ映えするレモネードのお店があるんだよ」と川沿いに連れて行きました。私は昼間すでに一度来て撮影していたのですが、この鎖はブランコになっていて、座って...



庵野秀明を好きな人は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は観なきゃいけない作品だ、とは言えるでしょう。

個人的にはスッキリしました!今まで観てきて良かった!
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