アウティングの認識、日米の違いは?ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」5話に違和感

2024年02月04日
ココロのお悩み
昨夜ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」5話を観てから、モヤモヤしています。(原作未読)

ラストのテーマは「アウティング」で、番組側はアウティングと認識して放送していました。



6話のストーリーにも、おっさんの誠は「皆んなが気付いてる場でアウティングした」と書かれています。



視聴後すぐにXにポストしたら、「アレはアウティング」というリプも頂きましたが、私の認識では「ならこの場合、円先輩のことをアウティングしたのは大地じゃない?」と思うんです。



他の方のポストを見ると、そもそも「アウティングって初めて聞いた」という方々もいるんですね。

一橋大学の件で私はアウティングという言葉を知り、その前の状況や裁判の経緯もチェックしていました。

一橋大学のゲイ暴露転落事件には、報道の偏りがある気がします

このニュース、最初の報道は知っていても、経緯やその後のことを知らない、という方も多いかな?と思っていましたが、そもそもこのニュース自体知らない方もいるんですね。

当初はアウティングのせいで自死した、と騒がれていましたが、振った側が困惑するくらい数ヶ月間「今まで通りの関係を続けられるんだろう」と思って近寄り、その態度に悩んだために周囲にアウティングした、という流れでした。

また、LGBTQの弁護士側は「アウティング」を強調していましたが、その後遺族と関わった側の学生たちは和解に至っています。

今まで色々書いてきていますが、私は美術系だからなのもあるのか、LGBTQの方々と知り合う機会がそこそこありました。

その上で「差別意識を持ってるな」と思う人もいれば、「過剰にマイノリティ優遇を望む活動家もいるな」と思っています。

また、日本在住経験もあり、日本語もそれなりに話せるアメリカ人女性からビアンなのは聞いていて、彼女が他の日本人女性に気軽にカミングアウトしたら

「そういうことは、気軽に他人に話さない方が良いよ」

と言われたことがある、と言っていました。

彼女は「何で?」と思ったそうですが、私も謎です。

そのせいで「日本人はLGBTQに偏見がある」というイメージを持たれるのは違うな、と思ったので

「その日本人は、田舎出身のおばさんとかなんじゃない?

東京でそんなこと面と向かって言う人、見たことないけど」


と言ってしまいました。(これはこれで、エイハラとか田舎ディスりと思われそうですが)

最近身近で聞く話だと、むしろ「権利を主張し過ぎるLGBTQの人たちってさぁ」な反応もあったり、やはりまだまだ「おかま」と笑って言う人たちもいたり、普通に受け入れている人もいたりしますが、さすがに差別的は発言をする人がいたら

「今時そんなことを、公共施設の不特定多数の人がいる場で言うもんじゃない」

と、上司相手でも忠告はしています。

周囲に知られたくない、と思っている人の性的嗜好は、私も他の人には話しません。

公言していても、他の人にLGBTQの友人を紹介する時に、プロフィールのように

「この子はLGBTQ」

と私から説明することもありません。

今回のドラマの感想を読むと、どうもアウティングの認識に対して「何でもかんでもマイノリティ優遇が当然」寄りの意見があり、それをそのまま鵜呑みにすることで余計な偏見拡大になる可能性もあるため、今回まず自分なりの思いと、アメリカ人のビアンの友人に意見を聞いて書くことにしました。

色々考えて、まず1番今回のケースに近いと思い出したのは「きのう何食べた?」のエピソードです。

ケンジは美容院でお客さんに

「僕ゲイなんですよー。彼氏は弁護士でー。でも、僕の方がタチなんです」

と世間話のつもりで話し、それを聞いたお客さんが偶々シロさんとケンジが一緒にいるところに通りかかって

「この人が例のネコの彼氏ね」

と言い、シロさんがケンジに激怒する、というものでした。




この時シロさんは

「お前が店でカミングアウトするのは勝手だけど、俺は職場では隠している。

それなのに、勝手に俺のことを話すな!」


と言い、それに対してケンジは謝りながらも

「でも、店長達皆んな家族や恋人のこと話してるよ。

何で俺だけ話したらダメなの?」

と泣き、シロさんはいたたまれなくなってご飯作りに逃げました。

このケースと同じだとすると、今回のおっパンで悪かったのは大地君になりますね。

円先輩は家族にも言えずに悩んでいたので。
アメリカ人の友人に私が送ったのは下記内容です。

I have a question about Outing.

I'll write this topic in Japanese because if I make some mistakes, you get confused.

昨日「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」というLGBTQを扱うドラマの5話を観ました。

頑固なおじさん 誠(まこと)が価値観をアップデートしていく、というストーリーです。

https://www.tokai-tv.com/oppan/story/

スクショを貼りますが、ラストに誠が大地(だいち。ゲイで彼氏がいるのはお母さんも、誠の家族も皆んな知ってる)の家にBBQに来ていた大地の彼氏 円(まどか)先輩と会った時

「君が大地君の彼氏だね」

と言ったら、円先輩が

「アウティングするな!」

と怒りました。

その場にいる人が皆んな「この2人は付き合ってる」と知っている場でも、円先輩本人が「僕はゲイです」と言っていなければ、これはアウティングになると思いますか?

例えば、Youさんの彼女Aさんが「私には彼女がいる」と友達Bさんの家族に話していて、BさんのホームパーティーにYouさんを連れて行った時、Bさんのお父さんがYouさんに
「あなたがAさんの彼女だね」
と言ったら、Youはアウティングされた、と思うでしょうか?

私はこの場合、「アウティング」をしたのはおじさんではなく、「2人が付き合ってることを皆んなには話している」と彼氏に伝えていなかった大地じゃないかと思うんですが…



以下が友人の返信です。

そうですね。面白いシチュエーションですね。この場合は、みんなが付き合っていることを知っているなら、アウティングが既にあったと思いますが、もし付き合っていることが知らない人もそのパーティーに来ているなら「君が彼氏だね」と言われることがアウティングとして捉えるかもしれません。

日本語で返信をしてくれたので、少しだけ違和感る部分もあるけど、意図は分かるのでそのまま載せました。

ちなみに私は100%誠は悪くない、とは思いません。

円先輩と大地の関係は、皆んな察していても口にしていなかった以上、気付かないふりをするケースもあるでしょう。

円先輩がカミングアウト出来ない自分の不甲斐なさにイライラしていたのも分かります。

が、あそこで誠を怒鳴ったことにより

「あんなキレ方をいきなりするようなら、もうマイノリティの人と関わりたくない」

と思わせる可能性は0じゃない。

誠は悪気なくやってはいけないことをした、というだけで終わらせるのは、私は今は納得いきません。

「誠さんはまだアウティングを知らないんです」

と大地がフォローしたのも、「?」となります。

もちろん「抱き合ってるところ見たよ」なんて言うのは、誠さぁ…と思いますけどね。

多分私なら「コレが噂の彼氏かな?」と思いながら、様子見して本人が言い出すのを待つでしょう。

但し、それは相手への気遣いであり、それを当然のこととして義務化されたり、強要されたら反発します。

「何で言ってくれないのかな?信用されてないのかな?壁作られてる?差別主義かと疑われてる?」

と思うケースもあるかもしれません。

これは本来はLGBTQとか関係なく、男女間でも起こる話。

そして「余計なこと口にするな!プライバシーの侵害だ!」と騒ぐ人とは、関わるのは面倒臭いですね。

アップデートのために、何をすべきか?という話かなぁとも思います。

それは私の周囲のLGBTQの方々やその友達たちが、偶々そういう人らでは無かったから思うことかもしれませんが。

あくまで、色んなケースがあるため、私も自分の意見だけが正しい、と言い切るつもりはありません。

ただアウティングがテーマなら、誠が部下とバッタリ会い、大地君を

「この子、ゲイなんだ」

と言うくらい、分かりやすいシチュエーションにした方が、今はまだ良かったのかもなぁという気もします。

今回の例は、あまりにも微妙なラインだったかなぁ、と。

ドラマ自体は面白いし、「不適切にもほどがある」と対比になっているみたいなタイミングなので、両方合わせて色々考えるのが今時っぽいなと思いますね。

来週どうなるか、楽しみにしています。
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