都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

マイノリティは面倒な存在?「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」7話ネタバレ感想

今までドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」を楽しく観ていたのですが、5話以降から徐々に違和感が出てきました。

アウティングの認識、日米の違いは?ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」5話に違和感

アウティングの認識、日米の違いは?ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」5話に違和感

昨夜ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」5話を観てから、モヤモヤしています。(原作未読)ラストのテーマは「アウティング」で、番組側はアウティングと認識して放送していました。リマインドです。本日放送の第五話では番組後半でアウティングについても扱います。つらい思い出をお持ちの方は無理せず、ご視聴をご検討ください。#おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!#おっパン#先週のポストきっかけ...



この短期間で主人公のおっさん誠は、かなり変化しています。

原作マンガの創作物だから、人はこんなに短期間で変わらないだろー、とも思いますが、それでも価値観をアップデートしていき、周囲に気を配る姿に

「そりゃ室長に出世できるよな。元々仕事出来る人なんだろうな」

と思わされているし、愛犬のカルロスも可愛い!

原田泰造の演技も良いですね。

元々はFANTASTICSの中島颯太くん目当てで見始めているのですが…えーと…

最初の頃は良い子キャラの大地に中島颯太くんはハマってると思っていましたが、徐々に

「やっぱり演技が固くて、嘘っぽく見えるなぁ」

と思い始めてはいます。(ごめんなさい)

円先輩との関係性も、よそよそし過ぎるかな。

まぁBLあるあるなんですが、周囲の人たちは勧善懲悪に分かれがちで、女性キャラはとにかく理解してくれて優しくて良い人設定なのがテンプレ。

大地はお母さん譲りの心の広さがあり、他人に寄り添う優しい子。

でも、円先輩との将来に対して徐々に不安が増してきていて、一度お母さんに思わず声を荒げてしまうシーンはありました。

それもすぐ謝るし、何て言うか…本音が見えないんですよね。

常にポジティブでいようとする中島颯太くんにはハマり役とも思いますが、関西弁を標準語に直している不自然さがまだ抜けないのと、良い子過ぎるキャラが相まって、あまり感情移入は出来ません。

「アウティング」の回では、脚本に対してモヤモヤしていました。

そして7話もまた、ラストの翔とか、せっかく家族がコンサートチケットを取ってくれたのに遠慮するお母さんにモヤモヤ…

気付いたのですが、マイノリティに焦点を当てようとし過ぎていて、誠含め他の若者を正しい人と設定し、価値観古い人を悪と完全に分けていませんか?

もちろん、パワハラセクハラ全開のおじさん上司はウザい!

ただ私、あそこまであからさまな男尊女卑老害に会ったことが無いんですよ。

いや、私と同世代の男や年下で、根っからの男尊女卑タイプに不快な思いをしたことはありますけどね。

その手のタイプって、このドラマを観続けるにつれて「怒られてるみたいで不愉快」と思うのでは?と思い始めてきました。

アウティングのも翔のも、自分のマイノリティな価値観を害されると怒鳴るのが怖い!

円先輩はあと後ちゃんと大地に気遣って楽しくBBQを続けた、とセリフで説明されていましたが、あの流れからどうやって?と謎です。

そこの方がリアルに知りたい部分だったかも。

お母さんが就職を諦めたこと、とかリアルな部分はある。

ただこれ、家庭環境や職場により視聴者の環境もそれぞれ違っていて、「分かりやすいテンプレにした問題」を提示した上で「それは古い価値観」と揶揄される流れに、段々と疲れてきました…

いやとにかく誠が良い人過ぎるのよー。

なのに、報われないのよー。


これじゃ、誠に感情移入しちゃうし、彼を責める人たちを「面倒くさい」と思っちゃうの。

何で彼がそこまで悩んで、落ち込んで、周囲に合わせるために「アップデート」と意気込んで頑張り、傷付き、それでも気を取り直して考えながら、さらに日常の仕事もこなさないといけないの?

正直、仕事するだけでもクタクタですよ。

不登校の息子を理解しようと頑張ってるけど、問題は誠だけにあるわけじゃない。

それでも、と余計なことにまで首を突っ込み、それでまた周囲に冷たい目で見で見られる…

そんなに今の若い人やマイノリティは偉いんですか?

正しいんですか?


誠が酷かったのは1話だけです。

大地と友達になってアップデートしていってるけど、大地だってまだ大学生。

大人も子供もそれぞれ悩みがあって、完璧じゃない。

そりゃ、翔が親に友達関係まで口出しされたら不愉快なのは分かります。

私だって、母には友達関係話していたけど、父からもし聞かれたら「ウザっ」と思ったでしょうから。

親子関係も本当に、家庭によって様々ですね。

うちは最低限勉強していれば、放任だったかなー。
(そもそも母が自由人)

誠の奥さんみたいに家庭的な優しい専業主婦じゃなかったし、兄弟間もそこまで会話は無く、全員の状況は母が把握している程度でした。

周囲の人の話を聞くと、今は友達家族が多いですね。

中学生になってもお父さんとお風呂に入る娘の話も身近で2回聞いたし。

なので私の中ではそもそも「普通とテンプレ化されている創作物は、実際の普通と違う」という認識です。

まぁ古風な価値観で育てられて無いからかなぁ。

そんな私が古風な価値観の人と話すと、誠みたいに素直に「そんか価値観もあるんだ」とはなりませんね。

例えば我が家が親を「パパ、ママ」と呼ぶのさえ、馬鹿にしてくる人はいます。

私より年上でそういう家の人、割といるんだけどなぁ。

森茉莉なんて「パッパ」と森鴎外を呼んでましたが?

また父は子供がいない前では母を名前で呼びます。

ドラマ内だと誠は「お母さん」じゃなく「美香さん」と呼ぶ時に照れていたけど、これも周囲の50代男性に聞いたらそれが普通な感じでした。

これね、私は正解は無いと思うんです。

時代によって変わるけど、昔はこうで今はこう、な、わけじゃない。

だったら団塊世代のうちの両親がやってることを、誠世代が「新しい」と思うはずがないでしょ?

翔のセクシャルな話も、私なら親とは話したくありませんねぇ。



ちなみに翔役の俳優さん城桧吏(じょう かいり)くん、可愛いですね〜!



親が理解しようとしてきて、その成果を見せようとしてきたら困惑します…

お姉ちゃんの腐女子ぷりも、学生時代から私は親兄弟から口出しされたことないし。

今も推しのライブや展示で遠征ついでに帰省したりしてるけど、「これだから独身は…」的なことは若い頃からほぼ言われてきていません。

ま、私が大失恋を繰り返したのを知ってるからかもだけどね…

私の仕事のこととかも、父が母に話すことはあっても、直接言われたことは無いかなぁ。

それ話すのって、かなり仲良い家族の印象です。

誠はそれを実現しようと奮闘していて、すごいですよね!
そんな誠が、先輩のパワハラとセクハラ、それに嫌気がさす部下の板挟みになり、更に家庭内のトラブル、セクマイの大地くんと円先輩の問題に頭を悩ませるのは、私なら胃が開くレベルのキツさでしょう。

妻と娘がフォローしてくれてるけど、そこもまぁBLあるあるの理解ある女達、とも言える。

皆んな完璧な人間じゃないし、誠に一方的に理解を求め、上から目線でジャッジするのって、それって本当に多様性なのかな?

私は基本的には、多様性に理解ある人間でいたいと思っています。

その上で、コレはあり、コレは無し、はあります。

パワハラやモラハラで一時期病み、頭に来て抵抗し、今となっては当時のことをネタとしてチクったりもしています。

これ、話を聞いてくれる相手の価値観によって、反応が変わるんですけどね。

根本的に「愛」「リスペクト」が無いと、人間関係を構築するのは恋愛だけでなく友人や同僚でも難しいものです。

それが無い相手に何を言っても「言い訳」「うるさい」「ウザい」で終わります。

このドラマには、そこを上手く表現してもらえないかと期待していました。

誠は元々は愛情のある優しい、頑張り屋さん。

だからこそ愛される主人公なんです。

その彼に「マイノリティへ配慮しろ!」と上から目線で怒鳴るシーンを観るのは、段々と可哀想になってきました。

だから、マイノリティに対して批判的な声がSNSで噴出しちゃうのよ…

彼らは弱者ではなく、人それぞれ違う個性を持った人。

私からしたら「人見知りなので、話しかけて下さい」とか言う人らの方が厄介です。(結構多いんだ、コレが)

多くの人が、人見知りだけど頑張ってコミュニケーションを取ろうと努力してるんですよ。

その努力がどうしても出来ない人に、どう接するのが正しいのか?

これは相手の生活や性格という背景によって変わりますし、本人はそれを悪いと思っていないケースもあります。

原作を読んでいないのでアレですが、ドラマとしては

「誠、アップデート出来たね!でもアップデートはこれからも続けていくことだよ」

という終わり方をしそうな気がします。




彼がアップデートする理由は、引きこもりの息子の翔や、若手社員と上手くやっていきたいから。

まるで下手に出ているかのようにも見えるけど、誠は楽しんでいるようなのが救い。

そもそも、私はLGBTQに差別がある人の気持ちが分からないし、引き篭もりの人の気持ちも分かりません。

想像することしか出来ないし、人それぞれ理由は違うのに、1ケースだけ見てテンプレ化はしたくない。

そんな私でも、徐々にモヤモヤする展開になってきているこのドラマ、ご都合主義で終わってほしく無いなぁとは願っていますね。

あと…インタビューを読んだら、円先輩の俳優さんはゲイの気持ちはよく分からない的なこと言ってたし、中島颯太くんとしては同じくゲイ役を演じたツインボの八木勇征を意識はしているかもしれません。

全然ストーリーが違うからアレだけど、八木勇征は本気で平良を好き!と分かる演技をしていたかなぁとは思います。

もう目付きが違うんだもん。

色んなエピソードが詰まっていて、良いドラマなんだけど、残りの話数でもう少しナチュラルに、押し付けがましくない多様性への理解を提示していってくれたら嬉しいです。

他人のわがままをそのまま受け入れるのが多様性、じゃないですもんね。



そして自分をマジョリティと思い込んでいる人たちも、別のジャンルではマイノリティなものですよ、ね?
関連記事