都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

ウクライナに寄付しない理由~在日大使館に共感出来ない

普段Twitterで英語の勉強を兼ねてCNNとBBCのニュースをチェックしているので、今回のロシアのウクライナ侵略に関しては本当に毎日情報を見て、段々と鬱っぽい気持ちになってきてしまいました。

日本のマスコミは普段はロイター通信とワシントン・ポスト紙だけを紹介する傾向にありますが、今回はYahooのトップ画面でBBCへ誘導したりしていますね。

日本語翻訳される情報とされない情報があり、また時差が半日くらいあるので、直接英語の記事を読んだ方が早いと思います。

が、それだけに今回情報が入り乱れ、何が本当か分からない、誤情報が多いという事態にもなっていて、日本人は混乱中…

元々マスゴミは信じない、自分で情報を見て判断しよう!というマルチ勧誘の常套句みたいなこと言う人もSNSには多いから、いやいやもう、何がなにやら…

個人的な記憶としては、元々ロシアがウクライナ周辺に戦車等を配備し出して、でもインタビューをしても

「え、これは軍事練習なだけで、攻撃するつもりは無いから」

と言っていたのに、結局攻撃を始めたという認識です。

この流れに対して「アメリカが侵略開始を煽った」と言う人達もいますね。

開始すぐの時には、まだ言語交換アプリに投稿しているウクライナ在住の方も少し呑気でした。

元々ロシアとの戦争にずっと警戒して、疲れていたようです。

こういう経緯は、世界史に疎い私にはよく分かりません。

日本のテレビでは流れない映像を観ると、本当に切ないし、ウクライナの人たちを早く普通の生活に戻してあげたい、と思います。

都内でもデモがあったり、寄付金もどこに送るのが良いとか、いやでも武器を買うお金を渡すのはどうなんだ、とか色々な話があり、私は今のところ寄付していません。

避難したウクライナ人の女性が「薬や武器を買うために、ウクライナ軍の公式サイトから寄付をしてください」という投稿をしていたのを見た時、本当にこれは言われてもキツイ、と正直思いました…

ただ、個人では寄付していないけど、私たちが払った税金から、日本政府が1億ドル(確か)払うと総理が言っていたから、私たち日本人のお金はウクライナの為に使われているはず、です。

これはどんな災害でもそうだけど、国家予算から必要と思われる分は支払われていて、それでも足りない分、他に使用したいものは寄付が良いのでは?

そもそも…多くの日本人の望んでいることは「戦争反対」なのだけど、その為に何をするか決めるのは関係国。

トルコが早い段階で物資提供のトラックを向かわせた、という投稿をSNSで見ましたが、これはニュースでは見かけませんでした。

直接届けにいける国、避難してきた人を救う国に支援した方が良いのか、迷うところです。


当初、在日ウクライナ大使館は「寄付は武器購入には使わない」と言っていた記憶があります。

ただ、日本の武士の格好をして戦う意欲を見せる投稿をしているウクライナ人の写真を見た時、違和感がありました。

ちなみに私は「やられたら、やり返す」という精神には大賛成だし、「抵抗する力を持つべき」と思う派です。

その「抵抗する力」が「武力」か「お金」か「能力」かは人により価値観が違うでしょう。

日本は今のところ、防弾チョッキの支援とか、ロシアへの経済制裁を掲げていますね。

橋下徹が「プーチンがいなくなるまで撤退すべき」とウクライナ人の方に上から目線で説教みたいに言ったのが炎上しましたが、私もたまたまその番組を観てイラッとしていました。

しかし、ウクライナの大統領が

「他国が核を手離せと言ったから従ったのに、いざ攻め込まれたら助けてくれない」とか

「ロシアの飛行機が他国の上を飛ぶのも止めてくれ」とか

「ロシアへの経済制裁をもっと強めてくれ」

と各国に依頼するようになってきていて、段々と私の中の気持ちが揺れてきています。


さすがに他国の上を飛ぶロシアの飛行機を撃ち落とすようなことになったら大戦になる、と今はその案は却下されていますが、先程アメリカとポーランドが戦闘機を貸し出す案があるというニュースを見ました。

各企業がロシアでの販売や取引停止を発表していて、このままだと打撃をまず被るのはロシアの一般市民、という気持ちにもなり、日和ってしまいます…

今日は在日ウクライナ大使館が「ロシア企業のものは買わないでくれ」という不買運動を促すツイートをしていましたが、ツイートの仕方が微妙だったため混乱を招いています。



まるで「この企業のものは買わないで」に見えますね…

実際には「既にロシアでの販売や提携を停止した企業一覧のロゴ」です。

リプ欄もそういう指摘があると共に、「既に仕入れた物を買うなと言うのは違うのではないか」という指摘がありました。

私はその前にCNNで、笑いながらロシア製のお酒を破棄する人たちの映像を観ていて、違和感がありました。

記事のタイトル自体は「ただ名前にロシアが入っているから、というだけで、ニューヨークのロシアンティールームというレストランがボイコットされている」というものです。



記事ページを開くと、笑いながらお酒を捨てているバーの人たちがTik Tok等に投稿した画像が再生できます。

私には、彼らの行動がとても平和を望むものには見えません。

何故笑ってるの?

それ、もう差別に繋がらない?

ロシアでそのお酒を作った人達には既にお金は渡っていて、ただ傷付ける行為でしかないと思う。
「ウクライナの商品を買って応援しよう」なら分かります。

食品だと真っ先に出てくるのは蜂蜜ですね。


ウクライナ産 純粋百花はちみつ 300g 蜂蜜 ハチミツ ハニー はちみつ 非加熱 【まとめ買い対象商品】 〔Honey House〕

ロシアのイメージが強いマトリョーシカですが、ウクライナ製のものもありました。

動物バージョン結構可愛い!


Tochno マトリョーシカ 動物シリーズ ウクライナ製 人形 ねこ ねずみ きつね フクロウ

絵本も今話題になっていますね。


空とぶ船とゆかいななかま ウクライナのむかしばなし [ バレリー・ゴルバチョフ ]

これは既に輸入されているものなので、それを買うことで即支援に繋がるかは分かりませんが…

ウクライナの文化を共有するということも、悪いことではないと思います。


以前第二次世界大戦の番組で池上彰が「日本人は優しいですよねぇ」と言っていましたが、海外では今も第二次世界大戦の時のドイツ兵への裁判が続いていて、10代前半でユダヤ人収容所の警備員をし、戦後はアメリカで暮らしていた90代のお爺さんでさえも、今になって有罪としてドイツに戻って刑を受けろと判決が出たりしています。

これは翻訳ニュースは見かけないけど、CNNや BBCで時々見かけます。

同じ理屈でいけば、日本人のお爺さん達も今も裁かれる可能性があったことなのに、何故そうなっていないのか分かりません。

当時毒を作って中国の井戸に入れた、という話をテレビでしている日本人もいるのに、彼らは無罪放免のままですし。

分からないけど、こういう価値観の違いというか、戦争に対する温度差を感じました。

私はただ、ロシアの攻撃を止めて欲しい。

各国がロシアに経済制裁をすると言っても全く止まらず、むしろ「戦争開始になるぞ」と脅してくることに恐怖を感じています。

今まで普通に暮らしていた街が、家が壊され、これを元に戻すのにどれだけの時間とお金がかかるだろう…と思うと、現時点の被害だけでも目眩がするのに…

元々ロシア製のものを好んで買ったいたわけではないので、不買運動に協力するやり方は分かりません。

ロシア製の商品で検索したらこのチーズのセットが出てきました。


【ロシア・TVで紹介されました!】プレミアムチーズ(スィローク)・アソートセット 12個(6種類×各2個)

で、商品ページを開いたら、店長さんのメッセージが出てきて驚きました。

ご心配をおかけして申し訳ありません。ウクライナも旧ソ連も私の故郷です。

そんなメッセージを掲載させないといけないなんて…

当初から言われていましたが、ウクライナとロシアは完全に別の国だったわけではなく、双方に親族や友人がいる状況とのこと。

あくまでも悪いのは政治的な状況であり、一市民の生活をそれぞれ苦しめることが目的ではないはず。

なのに…一般市民は攻撃対象じゃないと言っていたはずのロシアは攻撃を続け、結局一般市民にも留学生にも被害が出ている…

かなりの死者数になってしまってはいますが、でも1週間本気で市民攻撃をするつもりだったのなら、桁違いの被害が出ていたのかもしれませんね。

インド人の子とメッセージのやり取りをしたのですが、インド側の情報もTwitterで日本人が発信しているものと、実際に住んでいる彼女から聞いた話は少し違っていました。

SNS上では「インド人留学生が亡くなった。避難しようとしても差別で電車に乗せてもらえない。国境を超えられず人質となっている」というニュースが出ていました。

でもインド人の子は「ペットを残して避難できない、という学生のために、インド政府は特別措置をしている」と言い、ハスキー犬を連れて帰国する学生のニュース動画のリンクを送ってくれました。



多分、色んな状況の人がいて、どれが嘘でどれが本当、ではなく、それぞれが真実なんじゃないかなと思います。

大人数のインド人留学生が避難するのに困っているそうですが、インド政府は攻撃開始の前から「帰国するように」という指示は出していて、でも「航空券も高いし…」という感じで避難しなかった学生たちが今混乱状況になっているそう。

これは日本人も、慶応の学生が攻撃開始前日にウクライナ入りし、避難して脱出するまでTwitterに投稿して叩かれるのを見ていたので、分からなくありません。



まさか本当だとは…と思ったよね…きっと。

SNSを見て、後から文句をつけるなんて、誰にでも出来ること。

私に今出来ることがなんなのか、分かりません。

情報をTwitterで追うのも、真偽が分からないまま悲しい気持ちになるので、見るのが辛くなってきました。

日本のテレビが呑気にグルメやクイズの番組ばかり流して平常運転なのは、ある意味正しい行動かもしれません。

東日本大震災の時に、延々と津波の映像を見せられるのは辛かったし…

うっすら覚えている限りでは、湾岸戦争やチェルノブイリの原発事故の時には、もっとガンガンとマスコミが連日報道していた気はします。

当時は今と違い、各大統領や政治家や現地の人がSNSで情報拡散なんて出来なかったので、情報源はマスコミしかありませんでしたしね。

今回は「ロシア軍のヘリコプターを墜落させた」という情報をウクライナの政治家がSNSに投稿したり、ウクライナの大統領が「避難したって噂が出てるけど、私はここにいる」とSNSに投稿する状況。

コロナ禍のお陰でオンラインでのリモート中継が一般的になったことも、今回はかなり効果があったなと思います。

ウクライナ人の中にも色んな人がいて、妻子を安全な国に残して「祖国を守るために」と戦いに向かう人もいる。

この気持ちに日本人がアレコレと口出しをする筋合いは無い、と思います。

日本人としては第二次世界大戦を思い出してしまうけど、でもやっぱりそれは別物だと思うから。

平和ボケした日本人で申し訳ないけど、私は一般のウクライナ人もロシア人も区別したり差別したり、苦しめたくはないです。

プーチン大統領も…ちょっと前まで日本人は「プーチン兄貴」ってネタ扱いしていたのにね…

どうなるのか分からない、というか、ロシアの目的が分からない。

とにかく、デマに流されないように、それを精査するためにSNSを見まくって精神をやられたりしないように、でも平和ボケし過ぎて無関心にならないように、のバランスを、自分なりに探っていき、その上で個人的に何か応援のために買うなり、不買をするなり、寄付をするなりしたいと思います。

まず出来るのは、電気を無駄遣いしないとかかなぁ…
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