都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

アベノマスク批判していた友人と縁を切って良かったと再認識

何度かコロナ禍に学生時代の友人2人と疎遠になったことを書いていましたが、内心ずっと引っかかっていました。

「アベノマスクを燃やしたい」
「与党が憎い」
「小池百合子に投票した都民は何を考えてるんだ」


と2人が意気投合していた時、私個人は特別に支持政党は無いけど、過激に悪意を見せる個人は怖いと思っていました。

話を聞く限りは、とにかくマジョリティが嫌いなんだな、という印象しか受けなかったんです。

そして、そういう過激な発言を発信する著名人の発言を全て鵜呑みにしている様子も怖いな、と思いました。

1人はTwitterアカウントを知っているので、昨日の事件を受けてどんな様子なのかな?と思ってアカウントを見てみたところ…

「与党はこれを弔い合戦のチャンスとして使うなよ」

という旨のツイートをRTしていたのみ。

「あぁ、結局今も脳内には与党憎し、野党支持しか無いのか…

こんな痛ましい事件が起きても、まずそこに頭がいくのか…」

と、本当にもう倫理観だか道徳観が合わなくなったことを感じ、悲しかったです。

さすがに、もっと酷い「天罰」だの「自業自得」なんてことまで言う人達の中には入っていないようですが、あんな事件の直後にそんな発想を拡散する気持ちが分かりません。

なんて言うか、0か100、善か悪しか無い極端さが怖いな、と縁が切れる直前から思っていたけど、今もそのままなんだなぁと思いました。

もちろん、TwitterのようなSNSで発信することだけがその人の価値観の全てとは限りません。

ただ、悪意を不特定多数に拡散することは、それなりに覚悟がいることだとは思います。

「言論の自由」は確かに大事なことですが、拡散し合うことで極端に振り切って捉える人もいるから、私はあくまでも「個人の感想」レベルにすることと、GoogleやTwitter等SNS運営の規約に触れない範囲のことしか書かないようにもしているつもり。

そしてやはり「宗教と政治と野球の話は、相手を選ぶもの」と思っています。

私は個人的には過激な野党が嫌いだけど、その嫌いな候補者に友人知人が投票していたら

「何考えてるの⁉︎あり得ない」

とは言いません。

ただ「何でその人を選んだの?」と、自分と違う価値観になった理由は聞いてみます。

あと「私は個人的にはその人は無しだけど、一定数の支持者がいるのは知ってるし、まぁ何をどう選ぼうと個人の自由だよね」というスタンスでいたい、とは思っているかなぁ。

選挙権ってそういうものですし。

どうしても政治の話は極論になりやすくて、意見が対立するとホント面倒ですね。

「日和見。何も考えていない。ちゃんと勉強しろ」

というスタンスで見下してこられたりすると

「いや、君らこそ現実見たら?

偏った意見を漁ることが勉強じゃないよ?」


と思ってしまう。

それだけが原因で友人たちと縁が切れたわけじゃないけど、今回の件って明日の選挙戦の話だけで済むことでは無いのでは?

日本は安全な国だと思っていたのに、昼日中の大勢がいる場であんなことが起きた。

最近変な事件のニュースが多くて嫌だな、でもそれってSNSで拡散されるようになったから増えて見えるだけなのか、どうなんだろう?と謎なのですが、やはり「人の命」というものについては考えてしまいます。

特に最近は、くらもちふさこの「花に染む」を毎日繰り返し読み続け、無差別事件や被害者の心の傷について考えていたため、政治というより個人として今回の事件はショックでした。
縁を切った友人が、全く悼む気持ちが無いのかは分かりません。

ただ、真っ先に不特定多数に拡散しようと思ったことは「与党への牽制」と知り、人としてもう話が合わない存在になったんだなぁと思ってしまいました。

敢えて書いていませんが、安倍さんに対する過激な発言も縁を切る前に本当に酷かったので、その時の気持ちのままなのだとしたら悲しいです。

BBCやCNNでも今回の事件は繰り返し報道されていて、Twitterでは英語で「RIP(ご冥福をお祈りします)」とリプしている方がたくさんいました。

またフィリピンの方が「以前支援をしてくれていて、ありがとう」という旨のことも書いていました。

もしかしたら、どんな人か安倍さんのこと自体は分からないけど、とにかく訃報にはお悔やみを言うもの、と思っている方々もいたかもしれません。

その辺りは宗教観の違いもあるのかな?

国内の政治的なことが分からずに、ただただお悔やみを言うなんて、と考える人もいるでしょう。

それでも「事件」として捉えたら、一個人、私人として、やはり痛ましいことが起こったと私は思います。

元々今度の参院選はとんでも候補者だらけで選挙に行く気が無くなるレベル…と辟易していますが、

「これで与党が同情票を集めるのは許さない」

という趣旨の発想になる人には驚きます。

いや、それとこれとは別問題なのが大前提では?

事件自体は警察の管轄だし。

何をどうツイートするのが正しい、ということはありませんが、「このツイートはダメ」というのはあると思います。

私は今回の件で、自分の倫理観的に無いなと思うツイートをしていた人達はブロックしました。

ただコレに関しては「そういう言動をすべきでは無い」と意思表示した方が良いこともあるので、やはり正解はありません。

私の精神衛生的に良いと思う判断を、とは思いました。

その上で、元友人の反応は無しだなと思っています。

連絡を取らなくなって2年程経ちますが、疎遠になって然るべき人になってしまったんだな、と納得しました。

人生の半分くらい付き合いがあって、頻繁に連絡を取り合う大好きな友達だったのに…

基本的に穏やかで、でも個性的でオタクで面白い人達でした。

でもオタクの中には、偏った政治思想を持つようになる人が多いとも思います。

私もそんなに政治に詳しいわけではもちろん無いけど、以前は自民党、民主党という対立していた両党の議員のどちらとも関わっていた人と直接話し、メディアが書かない話も聞いていただけに

「何が、どこが100%正しい、は無いな」

ということだけは考えさせられてきた、かな。

公約なんて、商品のキャッチコピーみたいなもの。

候補者が発信していることは、ブレーン達が試行錯誤してプロフィールの書き方さえ決めている。

だから、その中で「この発信の仕方が良い」という選択を出来る人を選ぶのが無難だとは思っています。

それだけ多角的に物事を見られる人でなければ、政治家は務まらないと思うから。

意見が合わない人を罵詈雑言で批判する、ブラックジョークを超えたパフォーマンスをする政治家は、私は嫌。

でも、仲の良かった友人たちが、そういう人達を支持するようになり、人が変わってしまった。

それ以外の話題のみで仲良くい続けられかったのか?とずっと後悔がありました。

でももう、根本的な倫理観自体が合わなくなってしまったのなら、やはり仕方ないです。

政治的な発言をするというのは、そういうリスクを伴うもの。

心の中で何を思おうと自由だし、価値観は人それぞれだけど、友達同士で話すのとSNSで拡散することは別。

私は、一個人としてまず事件に衝撃を受けたし、身の危険も感じたし、ネットの情報を鵜呑みにして過激な行動を実際にしてしまう人を煽ることには加担したくない。

その言葉が、誰かを行動させてしまう契機になるかもしれない。

私もまだ線引きは分からないけれど、それだけは忘れてはいけないなと改めて思いました。

キレイゴトは私も好きじゃないけど、逆張りがカッコイイわけでもない。

行動しなければ何を言っていいわけじゃないのになぁ。

とりあえず、何だかもう、あの時縁が切れるのが運命だったんだな、という納得は出来ました。
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