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「カメラを止めるな!」ネタバレ感想~爆笑&謎解き&感動のゾンビ映画

映画「カメラを止めるな!」話題ですよね。

低予算で作られているのに大人気だ、というニュースを見て気になっていたのですが、友人から誘われて観てきました!



この映画の内容を話すことは、イコール、ネタバレになるということになります。

ので、まずはネタバレにならない範囲の感想を書くと

とにかく笑えて、構成がしっかりしていて、感動もして、本当にスゴイ!

映画館の中が爆笑に包まれ、私も笑い過ぎて涙がボロボロ流れました。

いや、もうホント、こんな映画久々に観ました。

以下ネタバレ感想です。


この映画は前半パートがゾンビ映画、後半パートがそのゾンビ映画撮影の舞台裏、となっています。

しかも、前半のゾンビ映画はゾンビ番組の撮影中が舞台になっている、という3段階の構成。

三谷幸喜の「ラヂオの時間」という映画がありますが、構成としてはアレに近いものとなります。


ラヂオの時間

生放送中にドタバタがあり、一見普通に放送しているようで、実はアドリブだらけだった、ってやつですね。

廃墟でゾンビになった彼氏に襲われる女性のシーンを撮影中に、女性の恐怖の芝居に監督がブチ切れるところから始まります。

怒鳴り散らして監督が去った後、男女の俳優2人はヘアメイクの女性から

「ここは表向きは浄水場だけど、戦時中は亡くなった人を生き返らせる人体実験を行なっていた場所だって言われてるの」

と聞かされた時に、外から大きな物音が。


その後ドアの外からゾンビに襲われたスタッフの腕が飛び込んできます。

怯える女優の元に、カメラを構えた監督がやってきて

「それだよ!その表情だよ!」

と迫ってきて、皆んなパニック!

趣味で護身術をやっているヘアメイク女性と俳優2人はゾンビから逃げようとしますが、ゾンビに噛まれた疑いのある女優をヘアメイクが襲おうとしたり、それを監督が

「カメラを止めるな!」

と怒鳴りながら撮影し続けたりしながら、一同は屋上へ。

男性俳優がヘアメイクを斧で倒しますが、彼もまたゾンビ化してしまい、女優は冒頭のシーンを再現するように怯えながらも、彼の首を斧で切り取ります。

「台本通りにやれよ!」

と怒鳴る監督にも女優は襲いかかり、最後の1人となった彼女は血まみれの姿で笑いながら空を見て立ちつくします。

その足元には大きな星のマークが描かれていました。

ここでエンドロールが流れて

「あれ?これで映画は終わり?」

と思っていると、画面に東京の風景と共に

「その一ヶ月前」

というテロップが流れます。
実は前半パートは「生中継ノーカット、カメラ一台で撮影する30分のゾンビ番組」

この企画を持ち込まれた監督は、元女優の妻(前半パートのヘアメイク)と、監督志望の娘と暮らしている、穏やかで気弱な男性。

調子に乗った女優、本格派俳優気取りの面倒な俳優、乳児の子供を連れて台本読み合わせに来てしまうヘアメイク役の女優…

他にもアル中やら神経質だわ、面倒な出演者達に囲まれ、ただでさえノーカット撮影という難題に挑む監督は撮影前から疲労困憊。

そして、いざ撮影当日、ヘアメイク役と監督役の2人が乗った車が途中で事故に遭い、放送が差し迫った現場は大混乱!

ちょうど男優のファンである娘と妻が見学に来ていたため、ヘアメイク役は元女優の妻、監督役は自分自身が演じることにして、放送開始!


ここからは前半パートの撮影舞台裏となるのですが、前半の時に

「あれ?何だか変な間だな」とか

「随分と棒読みのセリフだな」とか

何だかおかしいな?と思った箇所全てが、実は舞台裏がドタバタしていてアドリブで行われたことだったと分かります。

このドタバタがもう、笑えて笑えて、とにかくすごい!

アル中の俳優はぶっ潰れるし、神経質は俳優は撮影中にお腹壊してしまうし…

しかし、このドタバタの中で皆んなで協力し合って生放送の撮影をしている内に、その場の全員が心を一つにし、お互い連携プレーで乗り切ります。

最後のクレーン撮影のシーンでは、壊れてしまったクレーンの代わりにスタッフも俳優も組体操のピラミッドを作り、監督の娘が一番上で父親に肩車をされながら撮影しました。

その肩車をしている様子は、撮影前に悩んだ監督が自宅で見返していた幼い頃の娘との写真と同じ姿。

そう、最後は監督家族、撮影スタッフ全員が心を一つにして笑い合う、感動映画となったのです!


こんな風に舞台裏を描く映画のため、内容を説明しようとするとネタバレになってしまいます。

でも、ストーリーが分かっていても笑えます。

ヘアメイク役(妻)が護身術で「ぽんっ!」と叫ぶシーンの面白さとかは、観ないと分からないはず!

ものすごく緻密に構成されていて、冒頭で「ラヂオの時間」に近いと書きましたが、そんな前情報を持たずに観れば驚くし、分かっていても

「あー!アレの時にこんな風になってたんだ!」

と驚くと思います。

とにかく「おススメ」としか言えませんが、話題が話題を呼んで上映館が増えているそうなので、是非一度観てみてください!

あー面白かった!今週はコードブルーに感動して泣き、カメラを止めるな!に笑って泣き、久々に映画を堪能しました。

夏はやっぱり映画!ですね。


ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな [DVD]

※友人がパンフレットを買っていたのですが、その中で「ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな』にかなり影響を受けている」

と監督が言っていたと書かれていたそうです。

なるほどーこちらも観てみたくなりました!


カメラを止めるな!
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