都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

女子学生が不当に落とされるのは東京医大だけじゃない

マタハラ

東京医大が受験時に女子学生の点数を一律で減点したり、男子に加点をして女子の合格者数を減らしていた件が話題になっていますね。

これ、女としては腹立たしい、患者としては分からなくもない、複雑な気持ちになる話です。

最近お腹の大きい看護師さんを見ることもあれば、会社で産休育休に入る女性社員に関わることがありますが、少人数ならともかく、ほとんどの女性がそういう状況になってしまうと、周囲のフォローが半端なくなってしまう…

「少子化問題のためにも、周囲は妊婦や育児中の女性をフォローすべき」

というのはもちろん分かるのですが、お腹の大きい看護師さんには患者も気を使うし、職場だと引き継ぎに次ぐ引き継ぎで混乱することもあります。

それが、患者の命を扱う医師だったら、困ったことになるだろう、という判断かもしれませんね。

●東京医大、女子受験生を一律減点…合格者数抑制


さて、女子学生の数を抑制しているのは、医大だけではありません。

美大でも女子学生の数が抑制されている、というのは、以前教授から聞きました。

今の御時世、将来が不安な美大に通いたいと思う男子が少ない、ということと、女子の方が実力がある、という流れになってきてしまっていて、でも女だらけの学校にするのも…という理由なのだそうですが

名前で男女の判別が出来ない

性別であからさまに合否を決めることは出来ない

ということで、受験の時に自画像を描かせて、敢えてバランス良く男子を合格させるようにしているそうです。

確かに母校の受験問題を見てみたら、自画像や手を描かせていました。

美大だったら別に女が多くても良くない?と思うのですが、女子美術大学はあるけれど、男子美術大学は無いって時点で男子の方が不利なんですよね。

なので、共学の方で男子を合格させてあげるという状況だとか…
今現在、マタハラだけでなく逆マタハラも問題になっています。

私もここでは書いていない内容含めて、産休育休のママさん同僚にはかなり嫌な思いをさせられました。

逆マタハラについてはこちら

●マタハラVS逆マタハラ
●広島の逆マタハラ?女性勝訴に、ネット内は賛否両論
●続・気遣わない働くママに、無言…

最近あった話だと、歓送迎会+2度目に産休に入る同僚女性を送る会の時に、周囲が気遣って

「飲み放題だけど、ノンアルコールもあるから。烏龍茶でどう?」と声をかけたら

「あ〜カフェイン入ってるの、ダメなんですよね〜」と言い、

「じゃあ、オレンジジュースもあるよ」には

「糖分入ってるのもダメなんで〜」と言い

「あ、じゃあトマトジュースは??」には

「それもモノによって糖分入ってるんですよね〜はぁ、もう水で良いです」

と不満そうに言われて、皆が困惑したってことがありました。

えーと、あなたを送り出すことだけがメインの会じゃないし、それに、その言い方ってさぁ…


もちろんこんな方ばかりではなく、むしろ私が親しくしている友人は妊娠しても出産しても子連れであっても

「私が優遇してもらって当然でしょ!」

なんて態度は取らないし、むしろ普通にしてくれているので、こちらから気遣ったりしますし、その時も「気遣ってあげてる」なんて思いません。

結局、人によるんですよね…

もし逆マタハラしてくる女性医師ばかりになり

「私が産休育休中にちゃんとフォローしない病院の体制が悪い!」

とか言われたら、男性医師も

「でも、ウチだって子供がいるのに…」

とか不平不満の椅子取りゲームになってしまう。

そんなのに患者さんを巻き込んではいけないから、事前に大学受験の時に女子の数を減らす、というのは、保身的な前時代的な考え方だけれども、リクス回避でもある気がします。

美大に関しては、ホント、別に男も女も関係ないと思いますが。


この東京医大のニュースに関して、怒っている女性は多いと思います。

でも私は、ただ「受験だって男女平等にすべき!」という怒りを持つだけではなく、マタハラ逆マタハラ、体力の差などを考え、

「自分が患者だったとき、どんな医師にどんな体制で診てもらいたいだろう?

そういう病院を増やすにはどうしたら良いんだろう?」


ということも考えた方が良いのかな、と思います。

女性医師も患者も満足できる素敵な病院は、その分診察費が高い、とか、国から税金がいっぱい支払われる、とかだと、それはそれで患者の負担額が増えてしまいますし…

患者としては、優秀なら男性でも女性でも医師はどちらでも良いこと。

もし産休育休に入っても大丈夫な科なら、そこでも女子学生を足切りするのは納得がいきません。

女性の社会進出と、産休育休制度と、そのフォローをする側への支援。

こういうことへの正解って、いますぐ見えてくるものではないのかもしれない。

それでも、単に性別だけで男子を優遇するということだけは止めて欲しいものですね。
関連記事