報道されない、その後のコインチェック仮想通貨盗難事件

2018年01月28日

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よくテレビ報道はSNSより遅いと言われていますが、それ以上に情報隠しがあることに今回も驚きました。

今回のコインチェックでの仮想通貨ハッキング事件をまとめると

2018/1/26　0時頃　コインチェックからハッカーが複数回に分けて仮想通貨NEMを盗む

詳細は、有志が犯人のアドレスと量とその後の経路をシートにまとめています。

●CC Cracking

これを見ると何度か盗んだ後に別のウォレットに分散し、その後またコインチェックに入り込んで盗み、また分散化したんですね。

1/26　11時頃　コインチェックが不正引出に気付き、順次サービスを停止

1/26　15:35　山本一郎さんが「コインチェックからNEMが不正引出されたらしい」と書いた記事がヤフーニュースに掲載される。

ビットコイン取引所「コインチェック」で620億円以上が不正に引き出される被害が発生か(山本一郎) - Y!ニュース https://t.co/stmgaj2Acm
— 山本一郎(やまもといちろう@告知用) (@kirik) 2018年1月26日

1/26　17:31　NEM財団と連携を取り、普段からハッキングの監視をしていたホワイトハッカーみずりんさんが、犯人のウォレット追跡を開始。

ハッカーのアカウント監視はじめるか。
— Rin, MIZUNASHI (JK17) (@minarin_) 2018年1月26日

犯人の財布にマーキングをする形で、流出したNEMのあるアドレスに目印をつけたとのこと。

1つ大きく間違っている情報がありますので、訂正致します。
私が行っているマーキングですが、通貨にマーキングしている訳ではありません。犯人の財布にマーキングを行なっています。通貨に対してマーキングは不可能ですので、その点を取り違えない様にお願い致します。
— Rin, MIZUNASHI (JK17) (@minarin_) 2018年1月27日

NEM財団がみずりんさんの作業を引き継げる、新たなプログラム制作に着手。

NEM財団が、流出資金自動追跡プログラムの作成を開始しました。
その完成を待ち引き継ぎを行い、作業終了とさせていただきます。
それまでは、こちらで追尾を続けます。
— Rin, MIZUNASHI (JK17) (@minarin_) 2018年1月26日

1/27　0時頃　AbemaTVでコインチェック取締役記者会見をリアルタイム放送

その後ネットニュース、テレビでこの記者会見の様子を報道。

コインチェックの管理体制を糾弾するような記事がほとんど。

この間みずりんさんはずっとハッカーのウォレットから資金が分散しないか監視。

1/28　コインチェックが補償に関して発表

不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について | コインチェック株式会社 https://t.co/acsKtdb2dN
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2018年1月27日

1/28 14:06　あと数時間でNEM財団のプログラムが稼働するということで、みずりんさんは40時間近くぶっ通しで続けていた監視を修了

[1] 皆様、いつの時間にも温かいお言葉をかけていただき、本当にありがとうございます。皆様の声援が私の力となりスムーズにここまで来る事ができました。
財団でのプログラムはあと数時間もすれば稼働致します。
という状況ですが、財団のNo.2から「寝ろ！」という指令が来ております。
— Rin, MIZUNASHI (JK17) (@minarin_) 2018年1月28日

みずりんさん以外にも、プログラマーがハッカーのウォレット追跡をしています。

知識のある人なら世界中の誰でもハッカーのウォレットアドレスを見て、流出経路を監視できるというのが、仮想通貨のメリットと言われていますが、こんな風にコインチェックからの発表を待たなくても分かるなんてスゴイですね！

ただ監視自体は誰でも出来るけど、ウォレットにマーキングを出来るのはみずりんさんがNEM財団から許可を得て出来ていることなのかもしれません。

じゃないと犯人やそれ以外の人が他のマーキングを付けたり外したり出来ちゃいますし。

みずりんさんが付けたマーキングは他の人には外せないものなんだそうです。映画みたいだ！

ホワイトハッカーで無職の自称17歳JKという「みずりんさん」は、今Twitterで話題になっています。

しかし、このことは全然テレビニュースになっていません。

そして、日本の元政治家たちは全然仮想通貨のことを理解していないツイートをしていました。

ビットコインチェックでイーサリアムを購入する為に、先週から、口座の開設手続きをしている最中だった。そんな矢先、今回のビットコインチェックの流出・通貨取り扱い中止事件である。仮想通貨、大丈夫か。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2018年1月27日

① 訂正。取引所の会社名は「コインチェック」。どうして流出したのか、詳細は分からないが、ブロックチェーン管理していなかったと言う報道もある。そうであるなら、コインチェック側の過失である。でも、恐らく取り戻せないだろうな。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2018年1月27日

東国原さんは、あまりに頓珍漢なことを呟いたために炎上し、その後釈明ツイートをされています。

③ 「ブロックチェーン管理…と報道されていた」という部分への批判→「ブロックチェーンというシステムで監視・管理された送金ネットワーク…」という報道は確かにあった。確かに、僕は仮想通貨には精通してない。しようとも思っていない。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2018年1月28日

④ 投機的目的では無く、仮想通貨とはどんな物か勉強の為に購入を考えていた。一応、入門書等に目を通し、一般常識レベルの知識しか持ち合わせていないが「ホットウォレット」「コールドウォレット」「マルチシグ」くらいは一応理解している。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2018年1月28日

入門書に目を通していたなら、コインチェックがブロックチェーンを管理すべき、なんて意味不明なこと言わないはずなんですけどね。

今回、ホント時代の変わり目について行ってない世間が多いんだな、と改めて思ったのは、このツイートを見た時でした。

３億でも強盗すれば３億円事件なんて言われて５０年も語り継がれ毎年特番やってるのに５００億盗まれたらコインチェックが責められるだけで誰もハッカーを攻めようとしない犯人誰かを追及しようと特番も組まれない。社会が時代に完全についてこれてない。絶対額でみて、歴史的なもっと大ごとにすべき。
— 与沢翼 (@tsubasa_yozawa) 2018年1月27日

いや、私も与沢翼のツイートはそんな頻繁にチェックするようなファンじゃないんですが、でも3億円事件に比べたら「仮想通貨」というだけで小物扱いされてるんですよね、この事件。

昨夜の池上彰のテレビ番組観ていた人なら、電子マネーと仮想通貨の違い、実際に海外で利用できる通貨だいうことが分かるはずなんですが。

日本は安全だから現金を持ち歩くことに対して警戒心が低いけど、海外に行ったらスリに絶対注意しますよね。

だから海外では電子マネーが流通していて、そこに新たに仮想通貨という国に管理されない通貨が出てきた状況。

仮想通貨に関しては、金融庁の認可など色々国内でも法整備が出来ていて、海外でも

規制＝安全に売買するためのルールを作る

ということが検討、実施されています。

中国は「お前ら勝手に金を海外に持ち出したり使うな！俺らに監視させろ！」と国が思っているので、禁止という処置を取られるという、むしろガチガチに国民のお財布握られてる状態らしいです。

まーネット検索も自由に出来ない国ですもんね。

しかし日本のワイドショーやネットニュースは、とにかく「皆が怪しいって言ってる仮想通貨の事件らしいよ〜」と、SNSから何時間も遅いタイミングで浅い情報を報道しているだけ。

彼らが呑気に報道している間に、みずりんさんやNEM財団がいち早く犯人を追跡しているんですよ。

その方がよっぽどすごくないですか？

なのに報道しない…仮想通貨スゴイって放送しちゃうと、問題が起こった時にテレビの責任になるかもしれないから？

いやいや、中立の立場で、真実は報道しようぜ？

ということで、私が書いたことはSNSではめっちゃ今話題になっていますが、ネットニュースやテレビニュースにはならないだろうことです。

最近こういうこと、よくありますねぇ。

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