都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

「ホモは気持ち悪い」と人々に思わせた保毛尾田保毛男の罪

とんねるずの番組で久々に登場した「保毛尾田保毛男」が炎上しているそうですね。

Yahoo!コメント欄を読むと、「叩いている方が悪い」という擁護派の意見が多いように感じました。

私は基本的には炎上騒ぎはクレーマーと思うことの方が多いですが、この件はやはり炎上して当然だったかな、と思います。

過去の炎上騒ぎ

●VOCE「女の市場価値は年齢?顔?」判定で炎上。騒ぐ女は馬鹿?
●放送中止の資生堂インテグレートのCM、どこが問題なのか全く分からない
●2chで炎上!女が化粧をするのは義務?小林ギリ子さんの「学生の化粧」にネットオタクが噛み付く
●菅野彰さんが小池一夫さんと和解へ。被害少女と炎上というものについて考えさせられました


多分あのキャラクターを今見て「懐かしい!」と笑える人たちは、同性愛者ではないと思います。

リアルタイムで観ていたとき私は子供でしたが、やはりこのキャラクターは

「ホモ=外見が気持ち悪い人」

という差別的な意識を植え付けるものでした。

ちょっとナヨッとしている男の子は「ホモだー!」って言って笑われてました。

天然パーマで可愛らしい顔立ちの男の子は「オカマ」と笑いものにされていた時代でした。

オカマは女っぽい男性、ホモは毛深くて気持ち悪い男性

そういうイメージを子供たちに植え付けていました。
(毛深い=気持ち悪い、というのも差別的ですが、当時の子供の感覚ではそういうイメージがありました)


今はテレビに同性愛者の方は普通に出るし、日本は寛容な方だという説もあります。

ただ、イジメに繋がるような侮蔑的な表現にも寛容だと思います。

なんでもかんでも禁止禁止言うのも息苦しいけれど、当時差別やイジメを生んだものを出すのは、慎重になった方が良かったでしょうね…

手塚治虫のマンガでも、黒人等差別的な表現のあるページは、修正があったり、「あえて当時のまま収録しています」と一筆書かれていますが、テレビでそういう配慮をするのは難しいとは思うけど…

同性愛者に対する差別は、実際にまだあると聞きます。

BL系マンガでも、イジメに遭う男の子の話もあります。

●【無料立ち読み有】良すぎて震えたBL「スメルズライクグリーンスピリット」

でご紹介した


スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A (POE BACKS) (ポーバックス Be comics)

は、同級生たちからイジメを受ける男の子のお話でした。

無料立ち読みはこちら

スメルズ ライク グリーン スピリット SIDE-A
スメルズ ライク グリーン スピリット SIDE-B

こういう「ホモはイジメて良い存在」という価値観に、保毛尾田保毛男は加担していました。
今回の件と、資生堂等の女性差別だとかなんだとかは、ちょっと違う気がします。

どちらかと言えば「被差別部落」や「人種差別」に近いと私は思います。

とんねるずの番組では以前も

●独身ババア?自立した女性?

で書いたように、独身女性の大久保佳代子さんを笑い者にする企画をやっていました。

いまだにそんな感覚でいることにビックリしたし、それを観て真似をする人が出ること、「やっぱり独身女性は馬鹿にしていいんだ!」と一緒になって笑い続ける人たちが出ることにフォローして欲しいと思いました。


「嫌なら観なければいい」ではなく、「自分は観ていなくても、観た人から差別やイジメを受ける」という可能性がある問題なので、そういうブラックジョークはやはり

「昔はこんな風に差別的なことで笑いを取っていました。今じゃ考えられませんよね」

というスタンスで流して欲しいかなぁ。

そうしたら、いまだに差別的なことを言う人を「古臭い考えの馬鹿」って言える風潮が出来るので。

でも、とんねるずってもう、そういう「今ではありえないことで笑いを取ってた人たち」って認識だから、配慮しなかったのかもしれませんね。

フジテレビ自体を叩こうとは思いませんが、この炎上を「騒ぎすぎ〜」と馬鹿にする人たちがいることは、やっぱり差別がなくなっていない現れなのかな、と思いました。

よろしければどうぞ!

●ゲイ差別について考えた「弟の夫」最終巻4巻読了
●念願の新宿二丁目デビューしました!
関連記事