都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

「東京女学館小学校」に合格出来る女の子は「優しい子」

小学校お受験に向けて2歳から塾に通ったりしていた知人の娘ちゃんが、無事私立女子校「東京女学館小学校」に合格したそうです。

合格の決め手となった試験はグループ試験だったとのこので、その話がとても興味深かったです。

教室の中で複数人の女の子でグループが作られ、「ライオンさん」「うさぎさん」「ひつじさん」というように、動物の配役を決めるというもので、女の子たちはどの動物が良いか話し合うのですが

「ライオンさんはいや」

という女の子たちが多かったので、知人の娘さんは

「私がライオンさんをやるよ」

と言ったそうです。


その様子を聞いていた先生が

「あら、みんなが嫌がるライオンさんをやるなんて、偉いわねー」

と褒めたところ、別の動物を選んでいたはずの子が

「私がライオンさんをやる!」

と言い出したとか。

ライオンさんをやれば褒められると思ったんでしょうね。

知人の娘さんはそれを聞いても

「いいよー。じゃあ私はこっちにするね」

と笑顔で譲ったそうなのですが、このグループで合格出来たのは知人の娘さんだけだったそうです。


ちなみに知人の娘さんは、親の前ではワガママで気が強いけれど、内弁慶で人前では大人しいタイプ。

元々塾でも「この子は女子校が良いわね」と言われていたそうです。

都内の女子校では、優しく協調性のある子が求められているのだとか。

慶應ではリーダーシップが取れる、積極性のある男女が受かるそうです。


「普段なら絶対うさぎさんが良いって言う娘なのに、あの時皆んなに合わせようとした娘には、ホントよくやったって思うわー」

と知人は笑っていましたが、他の子達も塾に行ってお勉強をたくさんしてきているでしょうに、性格で合否が決まるのは難しいですね。

他にも母娘でゲームをやる、という試験があったそうですが、母親に負けてしまった子が

「えー!ママ、もう一回やろうよ!」

と納得しなかったら、やはり落ちてしまったそう。


「お勉強ができる子」だけでなく「優しく協調性のある子」に育てなくてはいけない、となると、これは親は大変だな、と思いました。

知人の娘さんは、家では父親を邪険にしたり、偏食をしたり、結構ワガママなところもあるそうなんです。

でも、保育園では大人しくて良い子にしていて、そういう内弁慶さはお母さんの性格譲りなのだとか。

お勉強も色んな塾に行っていましたが

「こぐまの勉強教材はすごく良い!子供も大好きなのよ〜」と言っていました。


ひとりでとっくん14 お話の内容理解1


ひとりでとっくん74 季節


以前もこの知人から聞いたお受験の塾の話には驚きましたが、

●ドラマより怖い!東京の息子持ちお受験ママ

ドラマで見るお受験モノにあるように

「勉強や礼儀作法だけでなく、性格の良い子」

が受かるというのは本当なんだ、と思うと、親は大変だなぁと思いました。

それと共に「子供にお受験なんてー」と簡単に言ってしまうのも偏見かな、と思います。

自分の子供時代を思い返してみても、こんな風に優しく協調性のある子なんてほとんどいなかったし。
このお受験に受かった知人の娘さんと、私の友人の娘ちゃんは同じ年齢です。

友人の娘ちゃんはお受験はしていません。

でも保育園で躾をキチンとされているので、譲り合いを出来るし、ワガママを言って泣き叫んだりしません。

自分の子供時代を思い返すと、東京の子供って「集団の中で暮らす」為の訓練をしているんだなぁとつくづく思います。


保育園の待機児童とか、県議会に赤ちゃん連れてママさん議員が出席とか、母親側の問題がニュースによく出ますが、

「母親の権利」とか「子育て支援」とかを声高に叫ぶママさんの子供たちへの影響を考えると、あまりその姿を子供に見せて欲しくない気持ちになってしまいます。

主義主張を声高に叫ぶのは、

「ライオンさんはやりたくない」とか、他の子が褒められたから「私がライオンさんやる!」と言い出した子のように、私立小学校では受け入れられない行動なのかもしれません。

だからって我慢しろってのも違うと思いますし、子無しの私には分かりませんが、東京のお受験ってすごいなぁと思ったのでした。
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