海外旅行からコロナを持ち帰った学生を叩く大人は、想像力が足りない
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最近、ついついスマホを手に取ると、コロナ関係の情報を見てしまいます。
某掲示板を見ると、口汚く政府や帰国者や他国へのヘイト書き込みをしている方が多くて、余計にストレスが溜まってしまうのですが、止められない…
私はこの疫病に関しては、どこかの国や、誰かの行動のせいにしたくない、と思っています。
私自身があまり気にせず出掛け続けているので、何を言っても自己弁護と思われるかもしれないけれど…
ただ、2月~3月上旬に海外旅行に行き、帰国してからコロナを発症して周囲に撒き散らした学生、発症していなくても他国の鎖国により帰国できなくなった学生、に対して
「こんな時に海外旅行に行くような馬鹿は、帰ってくるな!」
「もし感染していても、治療費に保険を使うな!」
と吐き捨てる大人の多さには、本当に愕然とします。
私の知人の娘さんは、3月中旬からエーゲ海クルーズに出掛ける予定を立てていました。
奨学金をもらった分以外の学費は自分のバイト代で払っている子で、この旅行代も頑張ってバイトで数十万円貯めていたそうです。
お母さんの背中を見て医療系を選んだ娘さんのこと、がんばり屋さんで親を大好きな娘さんのことを、知人はいつも自慢そうにしていますし、私も偉い子だな~と思っています。
娘さんがワクワクしながらスーツケースを買い、荷物を詰めている頃には、確かにもうダイアモンド・プリンセス号の問題は報道されていました。
私は当時このニュースにはほとんど興味が無く
「なんか知らないウィルスが出てるんだ~。
でも、船内に感染者を閉じ込めていたら、そりゃ他の人にも集団感染して当然だろうに、何してるんだろ?」
くらいにしか思っていませんでした。
その頃SNSで、武漢市の惨状の動画と言われるものが出回っていたのは知ってます。
しかし、それが本物かフェイク動画かわからない、むしろフェイク動画の可能性が高いだろう、アフィリエイトのアクセス稼ぎだろうとしか思わなかったし、今も完全に信じてはいません。
それでも「クルーズ船」というだけでSNSでは叩かれている状況になっていたので
「娘さん、クルーズ船での旅行にいっても平気なの?」と聞いたのが3月上旬だったでしょうか。
「うーん、心配ではあるんだけど、でもまだヨーロッパでは感染者数が少ないし、本人が楽しみにしているからさぁ。
本当のことを言えば、行くの止めて欲しい気持ちはあるんだけどね…」
と言われたので
「まぁ、私が学生の頃だったら、親から止められたくらいで旅行はやめないわ~」
と返しました。
その直後から、イタリアでの感染拡大が連日報道されるようになりました。
友人と飲んでいる時に
「来週からイタリア旅行予定なんだよね~。
まぁ今なら行けるかもしれないけど、もしかしたら帰国できなくなったりするかもな~。
美術館とか次々に閉鎖してるみたいだけど、その分空いてるかもしれないし」
なんて話も聞いていたのですが、そこから一気にイタリアの状況は悪化、街自体が外出禁止となったのを受け、友人は結局旅行を止めました。
この話を知人にし「娘さん、本当にクルーズ船行って大丈夫なのかな?街には上陸するの?」と聞いたところ
「うーん、上陸する予定だから、どうなるか分からないんだけど、もうあと数日で出発だから、昨日も荷造り手伝わされたんだ」
と言われました。
まぁ旅行会社が運行するっていうなら、ルート的に大丈夫なのかな?と思っていた翌日
「娘の旅行、中止になったよ。
旅行会社自体が中止の連絡をしてきたから、キャンセル代も無料だって」
と言われたので
「あーやっぱりそうなったんだ、でもまぁ微妙な状況だったから、それで良かったんじゃないかな。
今はキャンセル代何十万円もかかってるけど旅行中止してる人も多いみたいだし」
と返したのですが、やはり娘さんはとてもガッカリしていたそうです。
この私達の会話を読み「全員情弱かよ!」と思う人は多いでしょう。
ただ、私はその頃ゴールデンウィークの旅行を計画していたので、連日のように米国領事館のサイトをチェックしたり、航空会社の対応を見たり、旅行中の人々のツイートもチェックしてはいたんです。
コロナに関しても、知人の医師に色々聞いていました。
知人医師の見解は今も変わっていず、テレビやネット記事で同じようなことを言う専門家もいれば、逆に「そんな甘く考えるのはダメだ!」と叩く人もいます。
現段階で分かっていること、分かっていないことも多く、データが出揃っていないので何とも言えない部分もあるし、そもそも今は一般人がコロナについて書くと、Googleからペナルティを受けて検索順位を落とされる仕様に変えられているので、あまり書けないのですが…
リアルな一般人の感覚としては、メディアやネットの騒ぎと、海外の状況と、自分の身近な状況に温度差を感じています。
特に2月中旬~3月中旬は、その差が激しかったですね。
知人の娘さんがクルーズ船に乗って旅立ってしまっていたら、今頃感染者として帰国していたかもしれません。
そもそも、帰国できたかも分かりません。
知人は「いざ何かあった場合は、親としてその責任は取ろう、という覚悟だけは決めていた。でも中止になってくれた時にはホッとした」と言っています。
ネット内の人は「親なら、子供を叱って無理矢理にでも旅行を止めるべきだ!」と簡単に言う人がいますが、娘が頑張って頑張ってお金を貯めて、すごく楽しみにしている旅行を引き止めるのは、なかなか難しいのでは?
その時点で明確に、危険だというハッキリした情報があった、と私は思いません。
そのくらい、真実とデマが混在していました。(今もそうだけど)
ネットの中の人は、海外旅行に行った学生たちを簡単に馬鹿にします。
「旅行なんていつでも行ける」と言います。
でも私はほとんど海外旅行に行ったことがないし、若い頃だからこそ海外旅行をした気持ちがよく分かる。
あの頃はまだ飛行機も飛んでいたし、出入国出来たし、どこまで感染が広がるか明確に分かっていた人はいないでしょう?
ネガティブに最悪な状態を想像していた人が今回は当たっていたのかもしれない。
でも、そうならない、ただの風評被害で終わった騒動もたくさんありました…。
現状を見て、結果論で海外旅行にいった人たちを馬鹿にするのは簡単です。
しかし、「そんな馬鹿は帰ってくるな」なんて酷いこと、同じ国の人によく言えるなぁと思うかな。
紛争地域に無理やり入ろうとしてたわけじゃないんだし。
上記のイタリア旅行しようとしていた友人、世間は「馬鹿」と思うでしょうが、最高学府出身者で、世界情勢にとても詳しい人です。
その人でも、ここまでのことになるのは読めなかった、と私は思っています。他の人がどう思おうとね。
今、海外旅行から帰ってきて、卒業式で感染拡大をさせてしまった女の子は、今どんな気持ちなんだろう。
「私のせいじゃない」と思っているのか、「世間から叩かれていて怖い」と思っているのか、うつしてしまった人に申し訳なく思っているのか…?
何にせよ、海外の医療従事者に迷惑をかけず、日本で治療を受けて良かったんじゃないかな。
もちろん、今すぐ海外旅行にいこうとしてる人がいたら、アホだなと思います。
でも3月の上旬~中旬は、まだまだ海外のころは分からないことが多かったのは、本当。
ダイアモンド・プリンセス号のことがあったんだから~なんてのは、結果論です。
そもそも、今って国の方針さえスマホでニュース見ないと分からない状況で、人それぞれ情報量にバラツキがあり、そして信じているものの種類も違いすぎる…
そうなったのは、マスコミがデマも平気でネットで流すようになってしまったって弊害もある気がするなぁ。
こういうことを教訓に、旅行にいってしまった学生さんも、大人の私達も、お互いにうまく情報共有して、被害を食い止めるようになって欲しいですね。
正直、学生さんを大人が罵倒したところで、逆効果だと思います。
「あ~ジジイとババア、うるっさ!だったら行ってやるわ~!」
って、天邪鬼な若者を却って危険な方に動かしてしまうこともありますので…
私もドヤったことを言えるような人間では全くありませんが、私刑レベルで学生さんを叩く大人は、本当に想像力が足りないように思うんですよね。
そちらからしたら「危機管理がなってないお前らの方が想像力足りないんじゃ~」なんでしょうけど。
それはまた論点が違う話であって、私は、誰かを傷付ける、叩く、無理やり言うことを聞かせる、以外の方法が欲しい。
それは、正しい情報を瞬時に得られる世界になること。
今、大人が学生たちを叩くことにより、余計に情報が混乱してしまっているかもしれません。
そうならない社会を、大人として作っていきたいなと思いました。
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ただ、私はその頃ゴールデンウィークの旅行を計画していたので、連日のように米国領事館のサイトをチェックしたり、航空会社の対応を見たり、旅行中の人々のツイートもチェックしてはいたんです。
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リアルな一般人の感覚としては、メディアやネットの騒ぎと、海外の状況と、自分の身近な状況に温度差を感じています。
特に2月中旬~3月中旬は、その差が激しかったですね。
知人の娘さんがクルーズ船に乗って旅立ってしまっていたら、今頃感染者として帰国していたかもしれません。
そもそも、帰国できたかも分かりません。
知人は「いざ何かあった場合は、親としてその責任は取ろう、という覚悟だけは決めていた。でも中止になってくれた時にはホッとした」と言っています。
ネット内の人は「親なら、子供を叱って無理矢理にでも旅行を止めるべきだ!」と簡単に言う人がいますが、娘が頑張って頑張ってお金を貯めて、すごく楽しみにしている旅行を引き止めるのは、なかなか難しいのでは?
その時点で明確に、危険だというハッキリした情報があった、と私は思いません。
そのくらい、真実とデマが混在していました。(今もそうだけど)
ネットの中の人は、海外旅行に行った学生たちを簡単に馬鹿にします。
「旅行なんていつでも行ける」と言います。
でも私はほとんど海外旅行に行ったことがないし、若い頃だからこそ海外旅行をした気持ちがよく分かる。
あの頃はまだ飛行機も飛んでいたし、出入国出来たし、どこまで感染が広がるか明確に分かっていた人はいないでしょう?
ネガティブに最悪な状態を想像していた人が今回は当たっていたのかもしれない。
でも、そうならない、ただの風評被害で終わった騒動もたくさんありました…。
現状を見て、結果論で海外旅行にいった人たちを馬鹿にするのは簡単です。
しかし、「そんな馬鹿は帰ってくるな」なんて酷いこと、同じ国の人によく言えるなぁと思うかな。
紛争地域に無理やり入ろうとしてたわけじゃないんだし。
上記のイタリア旅行しようとしていた友人、世間は「馬鹿」と思うでしょうが、最高学府出身者で、世界情勢にとても詳しい人です。
その人でも、ここまでのことになるのは読めなかった、と私は思っています。他の人がどう思おうとね。
今、海外旅行から帰ってきて、卒業式で感染拡大をさせてしまった女の子は、今どんな気持ちなんだろう。
「私のせいじゃない」と思っているのか、「世間から叩かれていて怖い」と思っているのか、うつしてしまった人に申し訳なく思っているのか…?
何にせよ、海外の医療従事者に迷惑をかけず、日本で治療を受けて良かったんじゃないかな。
もちろん、今すぐ海外旅行にいこうとしてる人がいたら、アホだなと思います。
でも3月の上旬~中旬は、まだまだ海外のころは分からないことが多かったのは、本当。
ダイアモンド・プリンセス号のことがあったんだから~なんてのは、結果論です。
そもそも、今って国の方針さえスマホでニュース見ないと分からない状況で、人それぞれ情報量にバラツキがあり、そして信じているものの種類も違いすぎる…
そうなったのは、マスコミがデマも平気でネットで流すようになってしまったって弊害もある気がするなぁ。
こういうことを教訓に、旅行にいってしまった学生さんも、大人の私達も、お互いにうまく情報共有して、被害を食い止めるようになって欲しいですね。
正直、学生さんを大人が罵倒したところで、逆効果だと思います。
「あ~ジジイとババア、うるっさ!だったら行ってやるわ~!」
って、天邪鬼な若者を却って危険な方に動かしてしまうこともありますので…
私もドヤったことを言えるような人間では全くありませんが、私刑レベルで学生さんを叩く大人は、本当に想像力が足りないように思うんですよね。
そちらからしたら「危機管理がなってないお前らの方が想像力足りないんじゃ~」なんでしょうけど。
それはまた論点が違う話であって、私は、誰かを傷付ける、叩く、無理やり言うことを聞かせる、以外の方法が欲しい。
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