都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

元少年A「絶歌」のあとがき無断転載ブログがありました…

これ、著作権侵害にならないのかしら…

と思うのでリンクは貼りませんが、あちこちに「絶歌」のあとがきの画像やテキスト起こしが出まわっていますね。


絶歌

この本の出版に関して、ネット内ではさまざまな「~すべき」と「べき論」が繰り広げられていますが、すごく、ドラマの「それでも、生きてゆく」の外野みたいな発言だなぁと思いました。

あのドラマでは加害者は全然反省していない、というか、価値観が根源的に壊れていましたね。



「自分が悪いことをしたということが理解できない。自分はかわいそうな人間だ」

と思っていてる加害者と、

死んだら楽になるから、それはしてはいけない、と必死に謝罪のために生きる加害者家族と、

何がどうなっても加害者を許すことはできないけれど、どうしてあんなことをしたのか理解したい、

と苦しむ被害者家族のお話でした。

外野が「加害者は死んでお詫びをしろ!」とかいたずら電話や誹謗中傷をし続けることが、後半は「見当違いな余計なお世話」扱いされていたので、ああいうものはものすごく無意味なものなんだなと思わされました。

Amazonでもこの本の書評欄が、読んでもいない人からの誹謗コメントが並んでいて、気持ちは分かるけど、野次馬根性にしか見えないなぁと…

不愉快な気持ちは本当に分かるんですが、それをAmazonに書き込むお手軽な正義感は理解できません。
私が被害者親族なら、同じ目に遭わせてギリギリ生かして、何度も何度も同じ苦しみを与えたいと思いますが、外野として出来るのは、裁判官を選挙で選ぶことくらいで。

でもあとがきを読んだ時に、もし加害者が本当に命の大切さが理解できるようになったのなら、それが加害者の信奉者や、少年犯罪を犯す可能性のある人達に伝わって欲しいと思いました。

あまりこういうことを書いて「その考え方はちがう!こう思うべきだ!」のべき論を出されたら困るので書けないのですが、

「反省しているのならこう書くべき!」
「こんな書き方をしてるってことは反省していないに違いない!」
「本を出すべきじゃない!」
「生きるべきじゃない!」
「海外だったら~するから日本はおかしい!」

という言論が溢れるのは、なんだかなぁと思っています。

そういう命の大切さがわからない人をこれ以上作らないためにはどうするべきなのか、のべき論を語るのは理解できるのですが。

若い頃はつい無限回路を読みあさったり、犯罪心理系の本をワクワク読んだりしてしまっていたのですが、アラフォーになるともうそういうのを面白がれなくなりました。

私自身の命は、べつにあってもなくてもいいもんだと思ったりするんですが、他人の命というのは大切にしなくてはいけないと思います。

うまく言えないのですが、加害者、被害者への気持ちではなく、それを見る一視聴者の立場として、受け取り手の価値観について少しもやもやしています。

本、買うかどうか分かりませんが、この本をきっかけに犯罪を面白がっている人たちが罪というものを考えるきっかけになったのは確かなんじゃないかな。

難しいですね。
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