都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

なろう系(薬屋のひとりごと、ループ7回目の悪役令嬢など)、はオタクの国語力低下を引き起こす?

元々「なろう系」は小馬鹿にしていてチェックしない派でしたが、最近はアニメでチラホラと観るようになりました。

異世界転生系はやはりそこまでハマれないのですが、「薬屋のひとりごと」は原作既刊分全部読んだし、令嬢系はNetflixにあって絵がそこまで変じゃなければ暇潰しがてら観てます。

「薬屋のひとりごと」の感想は別途書いていますが、コレはもう壬氏と猫猫の展開が気になって原作を追ったけど、伏線回収までの流れが面白かったのは楼蘭(子翠)のところまででしたね。

「薬屋のひとりごと」原作、20巻以内で完結と予測~阿多の父は皇族血縁?

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アニメを観て、コミカライズを読み、なろうの方も要所要所読みながら原作小説を読み(ネタバレサイトで壬氏と猫猫の進展がある部分だけ調べて買い、それ以外は図書館で借りてます)…とここ数ヶ月でハマった「薬屋のひとりごと」ですが、既に私がここまで読んだ時点の感想は書いてきています。「薬屋のひとりごと」壬氏22歳、猫猫21歳で両思いになっても妊娠回避で進展無し…あくまでも壬氏と猫猫のラブコメ進展が気になり、ネタバレ...



もうすぐ新刊が出るようですが、そちらは「小説家になろう」の方で展開は読んでいます。

が…作者の語彙力の無さ、誤字脱字の多さ、展開のテンプレ化がすごくて、もうとりあえずキャラの落とし所を知りたいだけ、という感じかなぁ。

いや、でももっと酷いアニメの原作を目にしてるしまいました。

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」です。




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これもアニメで観ていて、ラストどうなるのかな?と思ったらまだ未完だったので、なろうで最新話あたりをザッと読んでみたんです。

で…結婚式の練習としてキスをねだりまくる…という陳腐な展開に半目になりました…

「薬屋のひとりごと」もやたらと繰り返しのようなセリフが多すぎたり、展開がお約束どおり過ぎて「…」となっていたけど、それでもまだ伏線回収のためのミステリ部分はあった。

でもこの「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」に関しては、アニメの最初の方では「前世の敵と婚約して、どうやって戦争を食い止めるのか?」という期待を裏切るくらいに、とにかく恋愛脳全開!

似たような話ばかりがどんどんコミカライズされ、アニメになっているけど…どういうこと?

呆れながら「不適切にもほどがある」みたいに、「昔はさ~」と言いたくなってしまいました。

私が子供の頃は、コバルト文庫が人気でしたね。

イラストを描いているみずき健が大好きだったので、日向 章一郎の「星座シリーズ」を買っていました。




友達がドハマリして買い揃えていて、新刊が出るたびに貸してもらっていたのは藤本ひとみのマリナ・シリーズです。

途中から挿絵が大好きな高河ゆんになった時は嬉しかったな~特にシャルルは好きだったので!




まぁ、どちらも今読めば古臭いでしょうし、若い子からしたらテンプレの塊でしょう。

でもそれは、これらの設定をそのまま引き継いで新しい話を書いている人たちがいるからってだけ。

とにかく私が子供の頃は、ネットが無いだけでなくオタク向けの本自体がそんなに種類豊富ではなかったため、図書館で借りられて挿絵がキレイな小説とか、インテリぶりたくて太宰治とか芥川龍之介とかを読んでいたものです。

子供が手軽に読めていたライトノベル達、今になって作者のその後を見ると、大人向けの小説でも受賞していたり、未だに根強いファンが多い作品が結構あるんですよね。

例えば宇宙皇子(うつのみこ)は、いのまたむつみの絵がキレイだからと読んでいたけど、内容は男性向けのしっかりしたもので、作者の藤川桂介は慶應義塾大学出身。




また小野不由美の十二国記シリーズも流行りましたし




氷室冴子の「金の海銀の大地」は飯田晴子の挿絵が好きで読んでいたけど、古代が設定で面白かったです。




BLという言葉が出来る前だったけど、桑原水菜の「炎の蜃気楼」は周囲に大影響を与えましたね~。

綾辻行人とか京大ミステリサークル出身者の小説が流行りだしたのもその頃。

その後は京極夏彦とか、今でも人気の作家さんの作品がバブル状態となっていっていましたが、どれも「大人が読んでも子供が読んでも面白い、けど、ちょっと高校生でも難しい部分がある」というものもありました。

だからこそ、それらの本で語彙力を身につけたり、知識を得たりしていたんです。

「マリナ・シリーズ」では、当時話題になっていた酸性雨にシャルルが触れていたこと、今も覚えています。

「星座シリーズ」だと、目隠しをした相手の唇に揃えた指2本を触れさせ、ファーストキスを奪ったと思わせる、というやり方に、子供ながらに「そんなに勘違い出来るもの?」と思いつつドキドキしました。

「銀の海金の大地」では、古代では腹違い兄妹なら結婚出来るけど、同腹の兄妹だと禁忌、というのを知りましたね。

あ、BLだと栗本薫の「終わりのないラブソング」も読んでました。




挿絵が吉田秋生で、当時ルビー文庫と言えば激し目の印象だったのですが、これがまた…切ないお話だったんですよね。

両親や姉に似ず、ものすごい美形で生まれた主人公の少年が、そのせいで家族からの愛情を得られないままフラフラと不良達の女扱いされ、少年院で出会った男と関係を持つ内にどんどん本気で愛し合っていく、と書くとザックリしていますが、単なるBLとは言い切れない設定の重さと展開でした。

最初親と本屋に行った時にコレを買おうとしたら、親から

「あら、栗本薫じゃない」

と言われてビックリ。

母はマンガも小説も好きな人なのですが、BLには興味が無いはず、と思ったら、既に大人向け小説で大人気の作家さんだったんですね。
「薬屋のひとりごと」なども、今は大人な私が読んでいるのだから「大人も子供も」と言えるとは思います。

が、私が学生時代に読んでいた作者さん達の文章は、オタクじゃなくても受け入れられるレベルのものでした。

今はそもそも「これ系のオタク向け」とターゲットを絞って書いている面があるかもしれませんが、当時は純文がの手前、くらいの感覚だったんじゃないかな?

正直、挿絵に関しても当時私が好きだった絵を描いていた方々は、古臭い部分はあっても画力自体は高かった!

持ち込みや受賞をしなくても「小説家になろう」で好きにお話を書き、それが多くの人の人気になれば売れるというのは、夢のある時代だとは思います。

そして「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」レベルに長いタイトルのなろう小説がコミカライズされていく。

設定自体は面白いかも?と思うものはあるけど、これらばかりを読んでいたら、オタクの国語力が下がっちゃわない?

Xで見かけるオタクの子らの語彙力、微妙だと思うことが多いのですが?

難しければ良いわけでは無いけど、「これ難しいから読むの止めよう」と思うハードルが下がるのは危険。

特に勉強しなくても、現国の偏差値は全国レベルで65前後、というのが私が学生時代の頃のオタク達には多かった記憶があります。

そのレベルになる程の日本語力が、なろう系などを読んでいて得られるのでしょうか?

テンプレ通りの展開ばかりを読んでいたら、キャラ設定やセリフの読み解きをする必要が無くなってしまいませんか?

面白いもの、くだらないもの、難しいもの、と色々読むのが楽しい、のがオタクかと思っていたのですが、需要と供給のバランスが変わっていき、それに伴って全体の平均レベルも落ちているのではないか?と勝手に不安になってしまっています。

というのも、考察系が流行りだけど、「この流れで何でそんな斜め下の妄想した?」と思うような考察勢が結構多い…

BL系もグダグダなのが多くて、「目指せ萩尾望都!とまではいかなくても、もう少しキチンとしたストーリー性のある作品は無いのか?」と思うものが多いなと思っています。

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サブスクでアニメ観て、なろう系読んで、アプリでマンガ読んで、だけでも結構な量だから、昔の名作に手を出す時間が無い、と若い子たちが言っているのも聞きますね。

そんな中でも毎年「この◯◯がスゴイ」系の人気ランキングはあり、ちゃんと面白いものがランクインしていることは確かに多いと思います。

私も「推しの子」はめちゃくちゃハマってますし。

それでも、「推しの子」が過去の名作たちを超えているレベルだとまでは思いません。

あくまでもフェティシズムを満たしてくれる展開だな〜と思っているだけ。

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バンバンと新作が出て、それで厳しい出版業界が潤うのなら良いこと。

なのだけど、正直どんどん本が値上がりしている中で「お金を払って読もう」と思える作品は、そんなに多くはありません。

学生時代の私は図書館も利用していたし、友達に借りたりしていたから、そんなにたくさん貢献していたとは言えないのですが…

それでも「この作者の他の作品も読もう!」と買い揃えたりはしていました。

そして、当時ハマっていた方々は今なお現役で第一線にいる方が多いです。

西炯子も「たーたん」の実写化で話題になってますが、彼女の描くBLや日常系が好きでした。

西炯子「たーたん」日テレ✕小学館実写化で「セクシー田中さん」改悪悲劇、は起こらないと思う

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昨日ネットニュースを観ていたら、「セクシー田中さん」と同じプロデューサーで西炯子の「たーたん」を実写化する、という話があったと書かれていました。一応単行本が出たら買って読んでいますが、まだ未完なんですよね。たーたん(1)【電子書籍】[ 西炯子 ]女性経験無しの男が、犯罪者となってしまった知人男性の娘を引き取り、実子として育てていくお話。しっかり者に成長した娘が、偶然出会ったヤカラ系の男に惹かれていくの...



今ってどちらかと言うと、ホッコリできて、日常の些細な幸せや悲しみに共感できる作品、が人気かな?

でも、知らなかった情報を得られる、知識の幅が広がる、というのも大事ですよね?

想像力を掻き立てられる作品というのも、二次創作的な意味だけでなく、「この文章が指しているのはこの部分のことかな」と色々と考えさせられるのも楽しいはず。

そういう時間を作りづらい環境になってしまっているのではないか?

と「なろう系」を観ていると思ってしまうんです。

頭が良くて、なろう系も好きって方ももちろんいるのでしょうけど。

懐古主義的に「昔は良かった」と言うつもりはないし、名作を読め!と言うつもりも無いのですが、読者の趣味に合わせたり、二次創作感覚でチャチャッと書いたお話が溢れ、それに手を出すだけで若い子の時間が消費されていくのはどうなのかしら…

「こういう展開にしたらドキドキするでしょ?」と作者が思う展開は、こちらからしたらテンプレ通りでしかないって、もったいないですよね。

別に難しい漢字をたくさん知っていれば良い、というわけではありません。

私は言語交換アプリで日本語を勉強中の外国人の書いた文章を添削したりすることがありますが、若い子の添削はとにかく適当で、説明不足で、足りていないものが多いんじゃないかな…と思うところから始まり、それが学力低下の結果だったら嫌だなぁと思うんです。

で、過去の名作が「古い」と一刀両断されてしまったら、もったいないじゃないですか…

絵に関しても、清水玲子展で若い子たちが「どうやったらアナログでこんな風に描けるんだろう?」と言っていたのに衝撃を受けました。

清水玲子原画展の感想~アナログの緻密で美麗な絵を堪能!

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池袋で開催中の「清水玲子原画展」に行って来ました!清水玲子のマンガは、最初に読んだのが何だったか…多分、マンガ系のバイト先で「月の子」の話題が出て、チェルノブイリ原発のエピソードを聞いたのが始まりだったと思います。月の子 MOON CHILD 8【電子書籍】[ 清水玲子 ]価格:581円 (2023/11/27時点) 楽天で購入 原発と恋、清水玲子「月の子」ネタバレ感想最近また電子書籍で買い直して、清水玲子の「月の子」を読んでいます...



デジタルで描いてもキレイな絵はあるけど、受け手が「デジタルもアナログも変わらない」と思ってしまっていると、悲しくなります。

デッサンが狂っていても気にならない、オリジナリティなんて求めていない、なんてこと無いはずなんだけどなぁ。

AIがクリエイティブの世界から仕事を奪うのでは?という危機感をよく見聞きしますが、私はあまりそこを危惧していません。

新しいものを生み出す時に、過去のデータベースがあるAIなら新たな発想や試行錯誤をして何かを生み出すのと同レベルのものが作れる、とは思えないので。

そうこうしていると、日本語を勉強中の外国人よりも、日本人の方が日本語力が低い、なんて逆転も起こってしまうんじゃないかな、とは危惧していますけどね…

今回挙げたなろう系を、全否定はしません。

それでも、書き手ももう少し頑張って欲しいなとは思いますね。

さすがに単行本にする時には、編集さんと話してキチンと整えている部分もたくさんあるのでしょうが。

私はもっともっと面白いものを色々と観たいし、読みたいし、それによって新たな知見を得たい!

その欲を満足させて欲しいんです。

私だってまだまだ日本語力が完璧、自信満々なわけじゃありませんから。

「あ〜この設定、もう他で読んだな」と思うものばかりじゃ、つまらないんです…

私なんかよりずっと、編集部の方々は考えていると思うし、読者は馬鹿ばっかり〜なんてこともちろん無いでしょう。

小学生でもネットで色々読めて、それで間違った情報を鵜呑みにしてしまう、ということが起こっているようですが、それを防ぐのはやはりキチンと出版社と校正者がチェックした作品なんじゃないかなぁ。

まぁ、これこそ昔は〜なおばさんの一人語りなのですが、もっと「うわっこんな設定考えたこと無かった!」と思うようなものに触れたいなぁという願いをこめて書かせて頂きました。

あれとこれを足してコラージュにしたらウケる、の時代は、そろそろ終焉を迎えるかもしれませんね。
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