「薬屋のひとりごと」スパダリ壬氏と賢女猫猫のラブコメと推理設定が面白い

2023年11月04日
マンガ 0

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話題らしいから、とアニメで観始めた「薬屋のひとりごと」ですが、最初そこまで面白いとも、絵が好みとも思いませんでした。



薬屋のひとりごと アニメ版 Amazon Prime Video

なんだか「後宮の烏」を思い出すなあー

くらいの感覚だったのですが、eBookJapanでコミカライズが4冊無料だったので読んでみることに。


【期間限定無料】薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 1巻

既にアニメになってるのは1巻の前半だけだったので、先の展開も読む内に

「壬氏と猫猫の恋愛展開はどうなるの?」

と気になり出し、ググッてみました。(ちなみにiPhoneでは壬氏の「じん」は出てこないので、「みぶ」と打って「壬生」を出してから1字消してます)

そこで、原作の小説が既に14冊出ていて、コミカライズはその内のまだ数冊分にしか満たない内容しか入っていないのに、17巻まで出ていることが分かりました。

続きは気になる、けど、万単位出して買い揃えたいほどじゃない…

何とか安く読めないか?と考え、DMM英会話で作ったDMMのアカウントで初めて電子書籍を買えば90%オフ(2千円まで)で割引で買える分だけ5巻以後を買ってみたら…



eBookJapanで既に読んだ話が混ざってる⁉︎

何ごとかと思ったら、コミカライズは同時期に2つの出版社から別の漫画家(倉田三ノ路の小学館/サンデーGX『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』と、ねこクラゲのスクエニ版)が描いたものが出ていて、理由は作者にも謎らしい…





しかも、原作の挿絵は しの とうこ、とまた別の人…


薬屋のひとりごと 14 (ヒーロー文庫)

昔は小説版の挿絵を描いてる人がコミカライズ版も描くイメージだったんですけどね。

まぁ小説版の挿絵担当者が長期連載中に変更になるケースも結構あるけど。(炎の蜃気楼とか、ハイスクール・オーラバスターとか…と出す例が古い私)

コミカライズ版は片方はラブコメ要素強め、もう片方はミステリ要素強め、という違いがあるらしいのですが、そもそも電子書籍サービスではどちらか片方しか扱っていないケースも多いです。

私は先にeBookJapanで読んだ方が好みかなぁ。

被ってしまったエピソード分を双方読み比べましたが、基本的なストーリーは同じだけど、表情とか抽出しているポイントがやはりちょっと違いました。

何にせよ、壬氏が猫猫にプロポーズしたり、キスしたら逆に妓女仕込みのテクにメロメロにされる…という辺りはコミカライズには当分出てこないみたい。

ということで、図書館で小説を借りられるよう予約を出したのですが、前半と後半の巻は50人待ち状態!

最近私の周囲では図書館利用者が多いのですが、最寄り図書館に蔵書が無くても、区内の他の図書館から取寄せが出来るんですね。

マンガが多い地域もありますが、うちの区はマンガは少なく、そしてBLとか露骨な描写のある小説は扱ってないようです。(「美しい彼」とか無かった)

ブロガーの私が言うのもなんなのですが、ネタバレサイトで検索上位に出てくるのは全巻それぞれのことを書いていたり、多くの記事に分けているものが多く、痒いところに手が届きませんでした。

あと、アフィリンクを通して買わせようとしているものが多いわけですが、期間限定とはいえ私が最初に読んだ方の「薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~」であれば、アプリ「サンデーうぇぶり」で無料で読める分プラス時間をかければチケットを使って無課金で全話読めます。



「推しの子」は私もこの手のアプリで全話無料で読んだけど、便利な時代になったものですねぇ。

Wikipediaも書かれていない情報が多いし、やはり自分で読んだ方が萌えポイントを押さえてチェックできる!

ということで、コミカライズはアプリの存在に気付く前に13~17巻をeBookJapanで「金曜日はポイントサービス」っての使って買っちゃってましたが、まだ未読部分はアプリを使って読みつつ、図書館で原作小説を借りられる日を待とうと思っています。

そう!途中までコミカライズを読む内に、どんどん壬氏と猫猫のラブコメ部分を見たくなったし、全体的なストーリーに張り巡らされている伏線にハマってきちゃったんです!

私は元々そんなに「なろう系」に興味が無いタイプなのですが、友人はそっちが好きなので聞いたところ

「薬屋のひとりごと、は原作を読んだ方が良い!」

とやはり言われました。

友人も図書館利用をするタイプなんですけど、アニメ化する前に借りてたからすぐ読めたみたいですね。
以下、何でこんなにハマったのかを書き出してみます。

1.超絶美形な宦官(去勢手術済み)として働いている壬氏は、実は皇帝の弟…だけど、実際には皇帝の息子で紛う方なき東宮。(そうなる過程に猫猫の養父も関わっている)

2.壬氏が猫猫にべた惚れ状態なのを周囲の数人は公認状態だけど、花街育ちで恋愛に興味関心が無い上に、自分とは立場が違うと思っている猫猫は、女として見られている自覚が無いからどれだけ迫られても本気で取り合わず、オロオロしたり落ち込む壬氏を周囲が苦笑いで見るのが面白い。

3.全ての事件が長い話数をかけてどんどん繋がっていくため、単発で事件を解決しているようで初期からずっとあちこちに伏線が張られていて、読み進めるのが爽快。

4.猫猫の実父は今や軍師で、母は囲碁や将棋が得意な頭の切れる元妓女で相思相愛だった上に、養父は元後宮勤めの医師であり、実父の伯父(猫猫にとっては大伯父)なのを本人も知っている。

実父は3年会いに行けずにいた間に母が猫猫を懐妊、出産したことを知らず、値打ちの下がった母は梅毒になってしまい、今は余命僅かな状態になっている。(不在時に届いていた手紙をまとめて読み、慌てて迎えに行ったけれど門前払いを食らい続け、10年かけて猫猫を引き取ろうとずっと通い続けた。

けれど、猫猫が他の妓女を見受けさせようと画策した流れで実父は母を身請けし、正式に結婚をした。(父は基本的に人の顔を認識できないため、妻の鼻が梅毒でもげてボロボロの見た目になっているのも一切気にせず、昔と変わらない鋭い囲碁や将棋の腕にメロメロ)

つまり、猫猫が頭が良いのは血筋的にも説明がつく上に、壬氏とそこまで釣り合いのとれない家柄の娘では無い&現在の後宮の人たちが好印象を持っているので、壬氏とくっついても無理矢理なシンデレラストーリーにならない。

ちなみに猫猫は敢えて不美人に見えるようソバカスを化粧で足しているが、落としたところで超絶美女にはるわけでもない。

母が見た目ではなく頭の良さで売れっ子の妓女だった、というのも、壬氏が猫猫にべた惚れになる理由として説明がつく。

4.全体的にはやはりライトノベルのレベルであり、都合良く全てが繋がりすぎるけれど、その分あまり頭を使わずに気軽に読めるし、ラブコメ要素も楽しめる。

前帝の幼女趣味等少しインモラルな設定もあるのが、オタクとしてはスパイスになるかも?

勧善懲悪なキャラもいるけれど、悪事を働く理由が過去に繋がっていたりもするので、敢えて猫猫が気付いても明るみにしない話もあるのが読者としては楽しめる。

と、こんな感じかな。

いやーもう、コミカライズ13巻では猫猫に真実を告げようとしている壬氏と、彼が宦官ではないと気付いても「知り過ぎない方が身の為」と素知らぬフリをしようとし続ける猫猫のやり取り、笑いました。

壬氏は何度も猫猫の唇に触れたり、自分の指を蜂蜜ごと舐めさせようとしたり、押し倒したり、とあからさまにアピールしてるのに、猫猫は全然なびかない!

そして、邪魔が入ったり、周囲はトホホ顔で見守ってたり、と壬氏のセクハラ状態もネタ扱いなのだけど、ここまでスパダリが袖にされてるのは笑えますね。

最近この手のは「美少女と地味オタ少年」や「美青年と冷静な賢女」のカップリングが多いけど、その中では割と面白い方だと思います。

なろう系作家も大変ですよねー、テンプレが多過ぎて。

偶々昨日、近所になろう系作家の実家だか親戚宅だかがあるみたい、と知ったのですが、書評を読んだら「テンプレ詰め込みすぎ」と辛辣なコメント書き込まれてましたし。

コミカライズもされてる人らしいけど、そのレベルの作家なんて有象無象にいる状態。

そもそも、なろう系ってアニメ化されてやっと私みたいなタイプにも認知される上に、話題作にならなきゃアニメ自体観ようとも思いません。

「薬屋のひとりごと」も、面白いとは思ってるけど、どハマりしてるとまでは言えないかなぁ。

目新しい作品では無いですし。

ウブな壬氏と、売れっ子の妓女達から手練手管を聞きまくった耳年増な猫猫。

猫猫が壬氏の好意に気付くのは小説版でも最新刊近くになるようです。

とてもじゃないけど、全話アニメ化は無理でしょう。

実写化だと原作連載中にオリジナル結末作ることが多過ぎるけど、アニメは原作の量に追いつけなくて区切り良いところで終わらせること多いし。

ので、ゆるゆるとこの物語は追っていこうと思います!

アニメとコミカライズでもかなり描写変えているので、気になる方は無料で読める分だけでも、ぜひぜひ!
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