ドラマ #何曜日に生まれたの? #ナンウマ 」役者の会話劇演出と脚本が秀逸で面白い!ネタバレ感想

2023年08月14日
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全てのドラマをチェックしているわけではないのですが、今期は「VIVANT」「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」が話題なので一応チェックしていて、他に最近ハマっているFANTASTICSの八木勇征が出ている「18/40~ふたりなら夢も恋も~」、同じく同グループの佐藤大樹くんが主演の「around1/4 アラウンドクォーター」を観ています。

プラスで観ているのが「ウソ婚」と「何曜日に生まれたの」。

視聴率やら配信の再生回数記事がよくネットに上がっていますが、持ち上げたり下げたり、を繰り返していて、ネット記事が賛否両論のトレンドを作ろうとしている感が謎ですね。

世間がどう思おうと、面白いものは面白い。

でも人によってながら観するとか、好みもあるので、そりゃ賛否両論になるでしょう。

私が一番好きなタイプのドラマは「好きな役者が出ていて、脚本が面白い作品」

「VIVANT」は大掛かりなのは分かるんですが、最新話の展開でちょっと萎え始めました。



各国を巻き込んだ巨大組織の対決が、個人の親子関係に起因する?みたいなの…

誰が敵で誰が味方か?二重人格か?とか色々盛り込んでいるため、ハマる人にはハマると思うんですけど、「この後どうなるんだろう?」というドキドキ・ワクワク感が私には無いかな。

めちゃくちゃ有能なはずの堺雅人や阿部寛の英語の発音が、思い切りカタカナ英語なのも気になる…

「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は、つまんなくは無いけどSF設定のため、先の展開が何でもありになってしまうことと、勧善懲悪のキャラクター設定に少し拍子抜けしています。



分かりやすくて、若者へのメッセージとしてはアリなんでしょうけどね。

「18/40~ふたりなら夢も恋も~」は…もう脚本に穴があり過ぎて、はぁ?いや辻褄が合わないけど…もうせめて八木勇征の役がただのクズにならないまま終わって欲しい…ということだけ願っています…



美術絡みの話ということでストーリーも期待していたんですが、本当にちゃんと取材してる?と思っちゃうし、大学生達も昔のテンプレみたいなキャラだし、観ていてイライラしちゃうんですよね。

扱っているテーマ自体は良いのに、そこに恋愛とか友情とか家族愛とか色々盛り込みすぎていて、破綻していってるのが…

「around1/4 アラウンドクォーター」は、何だか昔の桜沢エリカとか岡崎京子のマンガが流行った頃みたいなノリで、全然リアルさは無いけど中高年女性にはウケるかも?



「ウソ婚」は演出と役者さんがコミカルで可愛いなーと思って観ていますが、可もなく不可もなし、かな。



これらのドラマより遅れて放送開始となった「何曜日に生まれたの」。

これは野島伸司脚本ということと、予告映像がオシャレで期待感があり、放送前から楽しみにしていた作品。

で、いざ2話まで観てみたけど、とにかく会話劇が面白い!

あらすじをネットのテキストで読んでも、この作品の良さはストーリーではなく全体の会話と演出のため、コレは一言で説明し辛いなと思います。



各キャラの性格がシッカリと設定されていて、その上でそれぞれマイペースであり、でもお互いのやり取りはコントのようになめらかにポンポン転がっていて笑いがある。

暗い雰囲気になった、と思いきやボケたり、若者言葉をわざと使い合ってはツッコミを入れたり、変人っぽく振る舞ったかと思うと核心を突くことを言ったりしながら、徐々に過去の事故の真相と、それに起因する主人公の女性のトラウマを探り、皆んなでそれをストーリー化させながら未来に向けていく、という段階ですが、この主人公の高校の同級生たちも曲者みたいで先が読めない!

ちなみに、「何曜日に生まれたの?」はタイやミャンマーで使われている血液型や星座占いのようなものらしいのですが、私がアメリカ人の友達から聞いた内容はこうです。(多分諸説あります)

Monday's child is fair of face,
月曜日生まれの子は美形。

Tuesday's child is full of grace.
火曜日生まれの子は気品がある。

Wednesday's child is full of woe,
水曜日生まれの子は災難に見舞われ続ける。

Thursday's child has far to go.
木曜日生まれの子はまだ先が長い。

Friday's child is loving and giving,
金曜日生まれの子は愛し、与える。

Saturday's child works hard for a living.
土曜日生まれの子は生活のために一生懸命働く。

And the child born on the Sabbath day Is bonny and blithe, good and gay.
そして休息日に生まれた子は元気で明るく、良い子でゲイ。


…曜日によって差があり過ぎ!

血液型や星占いの方が、まだ良いこと言ってくれてるのもあるけども???

野島伸司が「キラキラした青春を送れなかった人へのドラマ」と言っていることと、ドラマのカテゴリを一つに決めていないという設定が面白いドラマなのですが、確かに現状は「会話劇が面白い」としか言いようがありません。



役者さんたちもそれぞれキャラが立っていて、飯豊まりえもめちゃくちゃ可愛い!

のに、引きこもり生活10年の「こもりびと」。

過去のトラウマで過呼吸を起こすこともあるけど、お父さんとの会話は微笑ましいし、キャラのフィギュアを欲しがって、でも「ファンなの?」と聞かれたら「そんなに…」と照れ隠し?で言ってしまう。



ここまで個性が立っている独自の設定だと「ああしたら良いのに」「これ現実的じゃない」みたいな一般論のツッコミを入れられないんですよね。

だってそのオリジナルの世界観で物語は作り上げられているから。

考察勢が湧いたとしても、その予想を次週で簡単に覆す可能性がある。

それが野島伸司の脚本ですし。
もちろんまだ2話しか放送されていないので、今後の展開は分かりません。

現時点では、大掛かりな海外ロケをしているVIVANTより、私の今の最推しの八木勇征が出ているエイフォーより、ストーリーが面白いと思えるのは「何曜日に生まれたの」の方です。

基本的にはオタクは推しが出ている作品を一番盛り上がって観るものなんだろうと思うんですけどねー。

ジャニーズ推しではないから、他作品はちらっと観てストーリーが面白そうに観えない、役者の演技がイマイチ、とかで脱落しちゃいました。

月9はたまにやっていたら観るけど、サブイボ状態の展開を笑って観て楽しむ、というほど余裕がありません…

「何曜日に生まれたの」の前に放送していた「日曜日の夜ぐらいは…」も良かったけど、こういう演技力のある役者さんを起用して穏やかな優しい、でもちょっと悲しみに寄り添う繊細さのある脚本というのは、一定層に人気があるのでは?

色んなドラマがあって良いと思うから、何でもかんでも全部このノリ、じゃ行き詰まるでしょうけど、1クールに1つはこういうドラマがあると嬉しいです。

放送時間帯的に、そこまで大きな話題にはなっていないそうな気がしますが…

あー、八木勇征にはエイフォーより、サッカーに情熱を注いだ過去を活かしてこっちに出て欲しかった…けど、演技力や他の役者とのバランスがちょっと合わなかっただろうな。

圧倒的な美という面では、飯豊まりえの透明感も可愛いけど、シシド・カフカの強めの美しさも素敵…

ホントは主人公とバイク事故に遭った少年は美形という設定だったから、それが八木勇征でも良かった…というかタイトルが「美しい彼」だったので、そこに合わせてみたかった…と思うのは勝手なファン心。

この先まだまだドラマは続くので、展開が読めません。

高校時代の親友が、当時好きだった人と結婚しているっぽいし。

主人公のすいが、そこまで激しくトラウマとなって引きずるほどあの事故だけで傷付いているかもわからない。

良い人に見える人たちも、何を考えているかは分からない。

それをどう決着つけるのか、が楽しみです。

社会復帰出来てよかったとか、面白いマンガに仕上がった、で終わるとも思えないし。

まだ観ていない方はぜひぜひ!

これ、ネット記事とか私の感想では、良さが伝わらないドラマだと思いますので…
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