#PPPPPP 打ち切り⁉︎最終回にジャンプ読者が困惑なネタバレ感想

2023年02月27日
マンガ 2

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本来私は、マンガPPPPPPについて語る資格はあまり持ち合わせていません。

私がジャンプ本誌を買っているのは、あくまでも呪術廻戦を読みたいから。

じゃないとTwitterでネタバレ食らうんですもの…

しかも読者の憶測とか、無断転載混じりのツイートを読んでモヤモヤするのが嫌で、ならちゃんと自分で買って読もう、と夜中にコンビニに買いに行くようになりました。

ちょうど買い始めた頃に連載が始まったのがPPPPPP。


PPPPPP 1

ピアノの話をジャンプで?と、何となく読み始めました。

ちなみに他作品の名前を出すと比較みたいになっちゃうけど「アオのハコ」もその頃始まったけど、そちらは青春キラキラな恋愛展開がありそうな印象を受け、読みませんでした。

たまにページ開いたりしたけど、やっぱり部活中に失恋泣きしてる女の子の絵があったし…

PPPPPPに対しては、まず「何を描こうとしてるのかな?」と思った気がします。

絵は雑で、でもシンプルでもあって、割と読みやすいとも思いました。

天才ピアニストの7つ子の中で、唯一凡才なラッキー君が主人公。

夫がラッキーを認めないため、お母さんはラッキーだけ連れて離婚し、余命僅かな病で入院中。

お母さんのために、また昔のように兄妹7人でピアノを弾いてあげたい。

で、ラッキーは居候先の親戚とうまくいっていなかったけど、学校でピアノの練習をし、先生に関心を持たれ、弾いていく内に天才ピアニストとして活躍している兄妹達と再会していく…

ドレミファソラシ、を頭文字に兄妹達は名付けられていて、でも見た目や性格はそれぞれキャラ分けのためか大分違っていました。

このマンガの中では、天才が弾くとその人の曲のイメージが視覚化して聞き手に見える、という設定は面白かったです。

ただ、早い段階から掲載が後半の方のページだったので、「これ打ち切りになるかも?」という予感はしていました。

Twitterでも「打ち切りの候補かな?」というような意見は見かけていましたし。

が、単行本が発売されたら結構売れて増刷がかかったと書かれていて、「あ、やっぱり人気あるのかな?」と思っていたんです。

途中で真ん中辺りの方のページに載ることもあり、新刊が出るときには大きく宣伝されていたりして、やっぱりちゃんと続けられるかな?という時期もありましたが…正直、私は単行本を買おうとまでは思えていませんでした。

呪術廻戦は度々休載するので、そのタイミングではPPPPPPを読んでいません。

なので読んでいないエピソードもあるから、語る資格を持ち合わせていないのですが…でもでも、先週確かに読んでいないけど、開いたら扉に「最終回」と書かれていたのにはビックリしました。

いやいやいや、まだこの先の展開を予感させるエピソードが散りばめられていたままだよね?

というか、まだキャラ紹介段階だったよね?

終わり方自体は、良いんです。

凡才ラッキーの中には、本当は子供の頃に内側に閉じ込めていた死装束姿の天才ラッキーがいた。

その天才ラッキーが体を全て乗っ取り、自分を否定して手を上げていた父親と再会して、殴る。


前話を読んでいないため、何故父のもとに行ったか分からないし、父親の楽音が笑顔で「おかえり」と出迎えていたのか分かりません。

お母さんは少し前に亡くなってしまっていましたし…
お母さんは登場時は既に病人だったため、大人しそうな優しそうな人だなーと思っていました。

が、元夫の楽音がピアノを正式に始める前の学生時代に出会い、パンク風なバンドをやっていたお母さんが年下の彼を面倒見ていた設定なの、良かったです。

しかも楽音がピアノ以外に好きな人、として選んだのがお母さんだったし。

前話のネタバレっぽいツイートを読んだのですが、ピュアにピアノを好きだった楽音は、ラッキーの指導をした先生に過去に負けていて、それが天才至上主義に変えてしまった原因だったようですね。

今度7巻が出るようですが、4月発売だから最終回まで掲載されるんでしょうか?(5月に8巻が発売予定だそうです。翌月発売って珍しい?)



7つ子の話を7冊でまとめる、というキリの良さの選択もあった気がするけど、まともに登場していない兄妹が残ったままでしたね。

ドンは軽く触れられただけ、というか作曲家に気持ちが行っていて、それを兄妹の言葉で確信する、みたいな話はあったけど…

色っぽい雰囲気のキャラ、ミステリアスなキャラ、気弱なキャラ、奔放なキャラ、と兄妹たちはバラエティ豊富で、ただそれぞれがラッキーをどう思っていたのか、は数人分しか分かりません。

兄妹とそのライバル達が組んで二手に分かれ、4人対4人の8人で演奏対決をする、というのが、一番の盛り上がりエピソードとなりました。

が、この時点ではまだ天才ラッキーは登場していず、その存在に気付いている兄妹と周囲のやり取りもフワッとした状態。

ただ「天才ラッキーが出てきたら、今の平和主義なラッキーじゃなくなるんだ」というのは分かっていて、そこをどうまとめるのか気になっていたんです。

結果的に最終回は、天才ラッキーが全てを乗っ取ったわけですが…

そして、そうなるともう本来のラッキーの目的だった「兄妹7人で演奏する」という夢自体も実現不可能となる。

だって、天才ラッキーは兄妹の中で一番であり、同列の仲間では無いから。

今までのラッキーは「罪悪感」「良心の呵責」という感情の一部として残るのみ。

なので、Twitterを見ると「バッドエンドだ」と言われています。

こりゃ打ち切りだな、というのは皆んな察していて、その上で「まぁある意味、この衝撃的なバッドエンドでバッサリと終わるのもアリでしょ」という意見もあるし、まだジャンプ+での続きを期待している人もいます。

だって最終ページ、楽音を殴っているラッキーの横にある文字は「少年はこうして成長していくー」という、めちゃくちゃありふれた言葉でよく〆たな?という終わり方ですもんね。

えーと…天才ラッキーが演奏して、父親に認められて、その上で殴って終わるのなら、それは確かにアリ。

「大切な手で、大切な父さんを殴る」は、「親を殴るより、子供を殴る親の方がダメ」という考えとちゃんと繋がっている。

でも…急すぎないかい?

それが打ち切りってことなの?

今日の昼にTwitterで作者からのメッセージ紹介があるようなので、そこでお礼なのか、続きの話なのか、何かしら語られる可能性がありますね。



個人的には、伸びしろのある作者さんだなという印象です。

あーここの見せ方良い、ここはまだ雑、という部分が混ざっていた。

アニメ化も、音楽が絵として見えるというのはともかく、その音の差を演奏で伝えるのは難しそうだなぁと思います。

とにかく一言でいえば「惜しい」と思わされる作品でした。

ジャンプじゃない雑誌に掲載されていたら、また違ったのかもしれません。

週刊連載で、このキャラ数を描くとどうしても巻数ばかり増えてしまいがち。

ミーミンは可愛かったけど、少し冗長な部分もありましたね。

兄妹7人がそれぞれ自分というものを理解し、歩いている。

その裏にいる父親とそれぞれの関係性を、次の段階で読めるのかなと思っていた、かなぁ。

天才ラッキーに乗っ取られたあとの兄妹の反応とかも気になるところです。

ま、そこは描かない方が想像を膨らませられて良いのかもしれませんけど。

にしても、ラッキーと楽音のラスト展開が急すぎだからさぁ。

このマンガがすごいとか、本屋さんが選んだ作品にも入っていたりして、人気あったみたいなんですけどね。

それでもほぼずーっとジャンプでの掲載はラストだったり、その1つ前あたりだったりで、アンケートを出さなかった読者が今は反省したりしています…

いや、私もほんと…ごめん…買ってもいないしね…

せめてもと思ってTwitterで時々つぶやいてはいたんだけどな…

ちなみに、私の中では完全にキレイに作者が納得したように進めて終えたんだな、と思うマンガでも、人によっては「打ち切りだ」と言うこともあるから、読者の感想はアテになりません。

「花に染む」は、くらもちふさこは描き切ったと言っているけど、読者の想像力に委ねたラストには「打ち切りだ」と思った人がいたようなので。

それでも、PPPPPPに関しては「こういう展開から、こうしてこうなって、こう終わらせる」の部分を掻い摘んでいる途中で終えたんじゃないかな、という印象です。

とにかく「お疲れさまでした」としか言えないのですが、荒削りながら魅力があるマンガ、というよくあるフレーズが当てはまるマンガを久々に読んだ気がします。

私、基本的にもう既にかなり売れている人の作品しか読まないので。

絵のタッチとか話の展開とか、そりゃ呪術廻戦の方が好きです。

でもそれとこの作品は全然テイストが違うので、比較するものではありません。

ジャンプの中で読むなら、という話であり、たくさん連載されている作品の中で呪術廻戦以外に読んでいたのはコレだけ、という時点で、私の中ではかなり好きな作品だったということ。

時々SNSで読者の妄想か本当か分からないけれど、「ジャンプはどんなに単行本が売れても、アンケートが悪ければ打ち切る」という噂を見かけますが、どうなんでしょうか?

私はわざわざプレゼント応募するの面倒だから、アンケートを出さないんですけどね。

いやーある意味、新鮮な経験をさせて頂きました。

いつか機会があれば、単行本を全部まとめて読み返してみたいな、と思います。

というか、落ち着いて作者さんがある程度画力上がった段階で、再度描き直しても良さそうな気もするかな?

いや、それはそれで、アンバランスさが魅力でもあったから、余計なことかもしれませんね。

ああ、書いていて腑に落ちました。

PPPPPPの魅力は、アンバランスさでした。

作者の巻末コメントも、何だか他の作家さんと足並みが揃っていなかったりして、独特な気もしてたんですよね。

他の方々が某作家さんへの追悼コメントを出している中で、自分の日常のことを書いていたり、とか…

そこがこの作者さんの他に無い雰囲気を出す要因なのであれば、それを活かせる場でまた活躍して欲しいなと思います!

※あまりに読者が衝撃を受け、「打ち切り」がトレンド入りしています。



他の関連ワードではなく、PPPPPPについてのツイートがほとんどなので、それだけジャンプ読者が多くて作品も話題性あったということなのでしょうね。

海外勢も英語ツイート読むと、「え…何この終わり方…でも好きだったよ!」的なのがあり、割とリテラシー高い反応だなぁと思いました。

※作者マポロ3号からのコメントが出ました。



「心身に色々叩き込める良い経験」「タイミングが来てまた応援して下さる方がいたら」の2箇所で、「やっぱり打ち切りを仄めかしてるのかな」という気がします。

「色々」は、酸いも甘いも、というニュアンスに受け取れるし、次回作を作っていると言いながら「タイミングが来て」だとまだ掲載先未定ということでしょうし…

ただ、この作品の補足的な物は無いっぽいですね。

ここまで最終回が話題になっただけでも、すごいことだよなぁと思います。

これをキッカケに作品に興味を持った方もいるみたいですしね。

ジャンプの週刊連載って、本当に大変なんですね…
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まき  

PPPPPPの打ち切りは掲載順位からしたら順当なんですよね
普通はカラーで行われる人気投票の発表も白黒だったので打ち切りが決まっているのではと言われていました

元々連載当初はあまりアンケートがとれていなくて打ち切りギリギリでした
それがミーミンが出てきたあたりから盛り上がって人気が出てきました
巻頭カラーをとれたときは凄いなと思いました
でも4対4のピアノバトルの後半から抽象的な表現が多くなって読者をふるいにかけてしまった印象です
私もそのあたりでついていけなくなってしまいました
かなり独特な絵柄と雰囲気だから好きな人はとても好き!な作品だと思います
しかしジャンプでの幅広い人気は難しく感じました

PPPPPPはコミックスもそこまで売れていなくてオリコンだと最新巻が1万冊ちょっとぐらいだったと思います
(アオのハコが10万冊ぐらい。呪術廻戦は150万冊。)
個人的には独特の良さがある作者さんなので上手く編集が導いて良い漫画をまた描いてほしいと思っています

2023年03月02日 (木) 21:28
urarara0724

うらら(管理人)  

Re: #PPPPPP 打ち切り⁉︎最終回にジャンプ読者が困惑なネタバレ感想

まきさん、やはりPPPPPPご存知でしたか!
楽音とかソラチカとかファンタとかミーミンとか、イケメンとか可愛いキャラにファンが付いてる印象がTwitter見てるとありますね。
お母さんと楽音の出会い方とか、ラストとか、読者が絵柄や展開でイメージしそうなお決まり感が無いのが魅力だったなと思います。
1巻が増刷かかった時は、少な目に刷ったら思いの外売れたのかな?と思ってましたが…

荒削りな絵ですが、ついつい展開が気になる話の進め方だったので、先が楽しみな漫画家さんだなと思います!

2023年03月02日 (木) 23:49