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トラス首相が夫(旦那)同伴で辞任表明、イギリスでは配偶者の付添会見が普通?

イギリスのトラス首相がたった45日で辞任表明をしたこと、話題になってますね。

私は最初BBCのニュース速報で会見の映像を観たのですが、キャスターが

「リズ・トラスが夫と一緒に現れました。

夫は話を聞くために横にいます。」


と説明しているのを聞いて、

「あれ?トラス首相の夫って、政治関係者か秘書?」

と思いました。



リズ・トラス首相_夫と辞任表明

トラス首相は辞任表明のスピーチをしたのは首相官邸前(ダウニング街10番地)。

スピーチを終えたトラス首相が開いたドアを通って室内に戻る時も、そのすぐ後に夫が続いていました。

同タイミングでNHKニュースも観たのですが、そちらでは夫付き添いの部分はカットされ、スピーチの部分だけ流されています。

すぐに彼女の旦那の職業をググりましたが「会計士」という情報しか出てきません。

私は真っ先に「辞任表明の時に配偶者が付き添うって、欧米では当たり前のことなの?それとも女だから?」と謎に思ったのですが、検索してもそこを気にする人のツイートや記事自体出てこないため分からず。

とりあえずボリス・ジョンソン元首相(2019年 - 2022年)の辞任表明時の映像を観たら、彼はドアを出てくる時も戻る時も、1人でした。



ボリス・ジョンソン_辞任表明_付き添いなし

ということは、ボリス氏は妻同伴で辞任表明していないから、配偶者同伴がルールでは無い?

ボリス氏の前のテリーザ・メイ元首相(2016年 - 2019年)の時はどうだったか観てみたら、所信表明の時はやはり夫が付き添っていて、スピーチ後はすぐに寄り添い合ってマスコミに仲良し姿をアピールしていました。

この右後方に立っている男性が旦那さんです。



テリーザ・メイ首相_所信表明_夫同伴

が、辞任表明の時の映像を観ると、1人で出てきて話し終えたら付添無しですね。



テリーザ・メイ首相_辞任表明_付添無し

ただその前のデーヴィッド・キャメロン元首相(2010年 - 2016年)の辞任会見映像を観ると、妻と手を繋いでドアから出てきて、その後やはり横にいる妻に見守られながら辞任表明しています。



そして去る時は妻の背中に手を回し、レディファーストで先に妻を室内に入れていました。

デーヴィッド・キャメロン首相_辞任表明_妻同伴

と、ここまでまとめて更に前のイギリス首相の辞任表明の動画を探していたら、辞任時の映像を一挙にまとめたものもありました!

更にその前のゴードン・ブラウン元首相(2007年 - 2010年)の辞任会見では、奥さんはしっかりと画面内に一緒に入る位置にいますね。



ゴードン・ブラウン_辞任表明_妻同伴

一挙に観てみると、本当にもう人それぞれ!
へぇー、今まで気にしたことなかったけど、配偶者同伴で辞任表明するかどうか、はイギリスでは男女ではなく個人次第ということみたいですね。

調べる前に知人に

「トラス首相って女だから旦那と一緒に辞任表明したのかな?

日本の首相が妻同伴で辞任表明とか、無いよね?」


と聞いてみたのですが、

「まぁ日本じゃ、社交の場以外で配偶者が仕事に付き添うって無いね。

お前何職場に奥さんや旦那さん連れて来てるの?ってなるし。

護衛兼ねてトラス首相の夫は付き添ったのかもね」

と言われ、でもそれだとプロの護衛じゃなきゃ意味無いよなぁと思ったのです。

こうやって調べてみて、「もしかして、女だから?」という疑問を持った時点で、私の中に性差の意識がまだまだ根深くあるのを感じました。

もしも女性だけが夫同伴で、男性は妻の同伴一切無しだったら、全然印象が変わりますよね。

でも男性が妻同伴で辞任表明していたら「仲良しなんだな」と思ったりします。

個人的には、でも一人で会見すれば?と思ってしまうんですが…だってビジネスの場だし…

それでも配偶者も社交の場に同行するのが当たり前、という状況なら、こういう辞任会見もまた同伴するのが伴侶の仕事の一貫という価値観もあるかもしれません。

例えば岸田総理が辞任する時に、すぐ横に奥さんが付き添っていたら、国民は????となりませんか?

それはあくまでも、日本はそういう価値観でずっと来ている、ということなのかな。

ビジネスの場に配偶者が付き添うのはどこまでアリか?というのはTPO次第だけど、その選択に性差は無い、というのが男女平等、のはず。

最近Netflixで英国王室に関する動画を色々観ていて、エリザベス女王の旦那さんが常に日陰者状態なのにストレスを溜めていた、と紹介されていたので、考えすぎてしまいました。

ただ…世界的に見るとまだまだ男女差別は無くなっていない、というか、イランでヒジャブを燃やした若い女性が命を落としたりしているという側面もあり、どこが理想のラインかまだまだ分からないなと思っています。

それを覆すために「強い女アピール」をするのも、日本じゃもう時代遅れですけどね。

私がこれを書くにあたり調べても、こういう配偶者同伴について書かれた記事が出てこなかったということは、そんなことに引っかかること自体私がまだまだ古い人間ということでしょう…

あー、でも個人的には調べてスッキリしました!

さてさて、次のイギリスの首相は誰になるやら…
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