Netflix「UNCOUPLED(シングル・アゲイン)」ネタバレ感想〜40代ゲイ男性版SATC #LGBTQ

2022年08月21日
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Netflixのオススメに出てきた「UNCOUPLED(邦題:シングル・アゲイン)」を観てみました。

冒頭から男性2人が半裸でベッドで抱き合っていたため

「あれ?私の視聴履歴に基づいてオススメされている?」

とビックリ。



ちなみに主人公の男性は「How I Met Your Mother(邦題:ママと恋に落ちるまで)」で女遊びが激しいチャラ男を演じていたNeil Patrick Harris(ニール・パトリック・ハリス)。

結構シワの目立つ顔立ちだよな〜と思っていたら、現在49歳なんですね。

このドラマ、SATC(セックス・アンド・ザ・シティ)のスタッフが作っているということもあり、男性ゲイ版SATCとも言われています。

私はまだSATCの続編を観ていないのですが、確かにどちらも舞台はニューヨーク。

出てくるメンツもことごとくお金持ちだし、確かにSATCっぽさはある、のですが、やはりちょっと違います。

主人公マイケルは、17年同棲していたパートナーのコリンの50歳の誕生日に初めて二人が出会った店でサプライズパーティーを企画。

開始直前にハウスキーパーから「部屋に泥棒が入った」と言われて慌てるのですが、実はコリンが自分の荷物を持って部屋を出ていってしまっていたのでした。

さすがに長年付き合っていたためマイケルの両親も友人たちも公認の仲。

なのに、何の説明もせずにコリンは家を出ていき、マイケルは大パニック。

コリンの提案でカップル・カウンセリングも1度受けましたが、ただただ動揺して嘆いて怒るマイケルに呆れ顔のコリンは、次のカウンセリングも断って去っていきます。

「どうして?自分の何がいけなかった?新しい男が出来たのか?」

混乱するマイケルを、同僚のシングルマザーのスザンヌ、ゲイ仲間のアートディーラーのスタンリー、TVキャスターのビリーは慰めました。

どうやったら長年連れ添った相手を忘れられるんだ?

40代で今さら、新しい恋なんて出来るのか!?


そんなマイケルが、長年連れ添った夫が浮気して出ていったという顧客の女性クレアと親しくなり、彼女の家を売りがてら交流していくのも見どころ。

基本的にはゲイのお話だけど、スザンヌとクレアはお互いに子持ちの40代以上として親しくなっていくんです。

マイケルは友達の勧めで出会い系アプリをやったり、偶然出会ったゲイの男性と関係を持ってみたりもしますが、やはりコリンのことが忘れられないし、彼にどんな新しい相手が出来たのか気にしまくり。

クレアは深夜に急に元夫の部屋を斧でぶち壊したりもします。

そのジタバタした様子は、見苦しいと思う人もいるかもしれないけれど、でも切ないけど笑える、コメディだけど苦しい!


友達のスタンリーはシャーロット的な立ち位置ですが、太めでハンサムでも無く、そんなにモテるタイプではありません。

一方ビリーはあちこちで出会いと別れを繰り返すサマンサ系。

マイケルはキャリーか?というと、ここはちょっと違いますね。

確かに次々と出会いは繰り返すのですが、相手を見る目はもっと慎重だし、やはり年齢的に引け目を感じていたりもします。

SATCほどファッションとか非現実的なまでの夢の世界を描いているわけではなく、確かにゴージャスな演出はあるけれどもっと切実さがありました。

マイケルはカッとなると怒鳴りやすいのですが、それがコリンに捨てられた理由かもしれない、と分かると落ち込んだりしますし。

シーズン1は8話しかなく、コリンとの別れから、共通のゲイ友達の結婚パーティーに皆んなで参加するまでの数カ月間が描かれていました。

この数カ月間で少しずつ、少しずつ、マイケルは前向きに変わっていきます。

最初は元彼宛の手紙がポストにいっぱいになっていることにイライラしたり、コリンの新居パーティーに友達のスタンリーが行ったことを知って大激怒して喧嘩になったりするんですが、もう皆んな大人なだけあって、それなりに対応も深入りしすぎず、でも浅すぎず…の距離感。

ただただハグして慰めたり、遊びに連れ出したり。

マイケルの父親が、自分の主治医の皮膚科まで出会いのセッティングをしてあげたのは、ちょっと笑いました。

相手はイイ男だったし、気が合うと思っていたのに…あっちの相性的な問題と言うか、納得がいかない行為の提案をされてダメになってしまいましたが…

他にも、やっと気の合う彼氏が出来たかと思ったら、皆んなの前でベタベタされて「ベイビー」と呼ばれるのに辟易した挙げ句、コリンが絶対に許さなかった「お互いの前でオナラをしたら別れが近づく」をされてダメになったり…

ちょっとしたことで気が合ったり、やっぱりダメってなったり…の描写が面白かったです。
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もしかしたらゲイの物語というだけで観ない人もいるかもしれません。

そこまで生々しくはないけど、一応ベッドシーン的な部分もちょっとだけありますし。

あと友達感には黒人系がいるのに、マイケルの気に入る相手は皆んな白人のイケメンっていうのに引っかかっている感想もTwitterで見かけました。

ここは微妙な問題ですね…

私は個人的には、肌の色や容貌というのは差別ではなく好みも関係すると思うので。

アジア人がほぼ出てこない(感じの悪い内見者カップルとかはアジア人でした)というのもありましたが、どこまで多様性に配慮しまくるべきなのかは謎です。

ちなみに「この終わり方ならシーズン2もあるはずだ」という意見も見かけましたが、これは上手い終わり方だったので、続いても良いし、続かなくても良いし、というラストになっています。

少し驚いたのは、最後にスタンリーが乳がんになったこと。

男性も乳がんになるって初めて知りました!

ヨーロッパ旅行中の20代に誰の子供か分からないカイという息子を産んでいたスザンヌは、息子が隠れて遺伝子検査をして実の父親を探し当てます。

土壇場になって「やっぱりママが僕の父であり、母であるから、父親に会うのは止める」とカイは言っていたけど、こっそりと親子の待ち合わせ場所にしていたお店に覗きに行って驚くスザンヌ。

帰宅したらコリンが家にいて驚くマイケル。

というシーンで終わったため、確かにシーズン2は作ろうと思えば作れるはずです。

でも「こんな風に最後にハプニングが待っているかもね」という終わり方でもあり。

コリンが戻ってきた理由も

「この先ずっと一緒にいる人生の未来が見えてしまって嫌になった。

でも、二人で過ごしていた部屋をマイケルが一人で買い取って、そこに新しい男を連れ込むのかと思うと許せない」


という話だったので、一応オチはついています。

まぁ熟年離婚に近い別れだった、のかな?

なのにコリンがきちんと説明をせずにいきなり部屋を出ていくのは、やっぱり酷いと思うけど…

怒ったマイケルと話し合う気さえもう無くなっちゃってたのかなぁ。

若い女に走った夫に捨てられたクレアも、後半は着飾ってクラブで楽しんでみたり、と人生をもう一度楽しもうとする様子が良かったです。

で、マイケルもクレアもすぐには気持ちを切り替えられなくて、ずーっとグズグズと引きずっているところも良かった。

だって、SATCだと簡単に次々と新たな人が出てきて、突然「やっぱり彼が好き〜」みたいに都合が良すぎたから…

年齢層が高めのお話なので、やはり40代以上にオススメです。

でも男女問わずパートナーがいる人なら切実な気持ちで観られるだろうし、パートナーがいない人でも楽しめました!

敢えて文句を言うなら「UNCOUPLED」で十分伝わる英単語なのに、「シングル・アゲイン」というやはり英語を邦題に変えたことですかね。

結構ツイッター上でも好評なので、ぜひぜひ!
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