「ちはやふる」は50巻も続く必要があったのか?恋愛の結末が雑と言われるのも納得

2022年08月03日
マンガ 0

PR
「ちはやふる」は自分では買っていず、元同僚から借りて読んでいました。

退職後はたまに会う時にドサっと新刊をまとめて貸してくれて、というやり取りもコロナ禍でストップ中。

でも借りて読むには面白いけど、自分で買うジャンルじゃ無いなぁと思っていたら、完結のタイミングでアプリで48冊無料をやっていたため、未読分と忘れていた箇所を読み返してみたんです。

ので49巻は読めていません。


ちはやふる(49)



敢えて読み返したのは、最終回の恋愛の決着が「千早と太一が付き合うエンド」というので炎上していたから。

正直、どハマりしていた身では無いので、「へー、何でそんなに思い通りの結末じゃないと怒る人がでるんだろ?」という気持ちでした。

なので、太一が千早に告白してフラれたシーン、新の告白に千早が返事とは言えない返事をしたシーン、も読み返したんです。

その上で無料の範囲内で後半のクイーン戦、名人戦に向けての千早・新・太一の競技シーンを読みました。

いやー、泣けますよね、シンプルに。

友情って良いね!皆んな頑張ってるね!って。

で、アプリのポイントを一生懸命貯めて、最終話だけ途中飛ばす形になるけど読みました。

ほほう~なるほど。

Twitterのネタバレで書かれていた通りでしたが、でもマンガで読むのとまたイメージ変わりますね!

卒業式後に千早が「好きだよ」と太一の手を握って告白した後に「今さら?」と言われて落ち込むとか、それを廊下でかなちゃんが聞いていてガッツポーズするとか、私が読んだネタバレに書いてなかったし。

そうかそうか、太一としては「高校を卒業しても、かるたをしていればまた会える」というだけで良いと納得していたんですね。

ただ本当に、新への報告もアッサリとしていたし、「遠恋大丈夫か?」って新に言われてボケてる千早とか…これは…確かに雑と言われるノリに見えたかもなぁ…

まぁ高校卒業時点での結末だから、この先の人生でどうなっていくかは分かりませんね。

太一は医者志望なので6年も遠恋出来るのか?と思うし。

18じゃなく28で隣にいるのが目標という新の方が、現実的にはありそうな気もします。

でも3人で仲良くしていたのに片方の男を選んだ以上

「やっぱり次は新と付き合う~」

とか20代後半以降に千早が言い出す、という展開は難しそう…とマンガとしては思うけど、実際リアルにならあり得るのかもなぁ。

高校でかるたと勉強を頑張っていた頃と、大学に入ってから、働き始めてから、ではかなり状況も変わるし、周囲の人間関係も変わるし、と思いはしますが、大抵はこういうマンガって単行本描き下ろし番外編が出ても、ちゃんと登場人物内でハッピーエンドが出たりするイメージありますね。

あくまでも恋愛はオマケ的な感覚でのラストにしたのでしょうか。

それでも和歌と交えていたので感動的なシーンに見えましたが。

あーでも、廊下で立ち聞きされていて欲しくなかったな~。

新も「付き合うことになったの」ってだけの報告にそんなにショック受けていなかったし、そんなものなのかしら。

太一の千早への告白が本当に切なくてキレイなシーンだったので、やっと両思いになったのに対して「俺を?本当に?」と顔を赤らめるだけで喜びシーンは終わりだったのには、ちょっと驚きました。

作者の中では「千早達はこんな時でも、部室でハグやキスはしないもの」と思ったのかしら。

そしてかるたの大会まで大学入学以降は千早と太一は会っていなかった、というし、どういう時間の流れで進んでいくんでしょうね。

うーん…太一良かったね~と言いづらいな…

夏休みとか長期休暇の時に、千早が太一の下宿先まで泊まりで会いに行く、とかじゃなきゃゆっくりデートも出来ないし。

まさに、西村しのぶの「サード・ガール」では京大に受かった彼氏に新しい彼女が出来ちゃって破局してたな~なんて思い出してしまいました。
PR
とりあえず、完結してよかったですね。

ただ、美少女で真っ直ぐで才能もあって努力家で、皆んなに愛される主人公の千早には、最後まで全く共感が出来ませんでした…

我が家の本棚は女性漫画家の作品ばかりあるけど、こういう高校生の「部活も恋も勉強も!」という少女マンガが無いくらい、この手のシンプルな青春少女マンガは私の萌えポイントでは無い…

でも少女マンガ自体は、最近くらもちふさこの「花に染む」にどハマりしていて、そして「ちはやふる」とは微妙に共通点もあるなぁと思って、ついつい比較してしまいました。

圓城陽大(くらもちふさこ「駅から5分」「花に染む」)再考察ネタバレ感想

私の中に定期的に「くらもちふさこ熱」がやってきます。彼女の漫画はほぼほぼ全て読んでいて(但し「ポケットにショパン」頃より古いのは読んでません)、単行本や文庫版で集めていましたが、引っ越しのタイミング等で捨ててしまい、その後改めて電子書籍で買い直していました。でも「駅から5分」と「花に染む」は読み終えてからあまり時間が経っていない感覚だったので、まだ電子書籍を買っていなかったんです。駅から5分 1【電子...



もちろん大前提のテーマが違うのですが、「弓道」も「かるた」もメジャーなジャンルでは無い。

そして、主人公と相手役の男子は幼馴染。

「花に染む」の陽大は、主人公の花乃を弓道の道に導きます。

千早は新にかるたの世界に導かれますね。

花乃にとって、陽大は憧れであり同志。

千早にとって新は憧れ、太一は仲間。

陽大と花乃は事件のせいで1年半離れ、再会後にまた3年空いてから会うようになり、更に翌年から同じアパートに住んで…で話が展開していきます。

一方、新の引っ越しで離ればなれになり、その間側にいたのは太一、で、その後競技の場で3人が会う。

花乃は陽大とその兄の陽向と3人でチームを組んではいたけど、最初から「親友」として特別仲良しなのは花乃と陽大だし、陽向は中3で亡くなってるし、三角関係ではありませんが…

でもまぁ、新と太一を1人の男にして、更にミステリアスで完璧な王子キャラにしたのが陽大、と思うと、

千早の立場なら、どちらか1人を恋愛対象として選ぶなら新か、どちらも選ばないかな?

と思ってしまいました。

まぁ、脇役なら1番キレイだけど主役級美人じゃない花乃と、超美少女の千早はキャラが違うんですけどね。

敢えて言うなら、相手の気配を感じて精神的に支えられたり、恋愛に鈍感なところ、すぐ眠りこけたりするところは似てる…かな?

まぁ個人的には、「花に染む」で陽大と花乃がお互いとにかく大事に想い合っていて、陽大は出会った時からずーっと花乃にだけはとにかく優しく全肯定だし、甘えまくる(でも拒絶した相手にはキツイし、眼中に無い人には表面的な態度しか取らない)、花乃は「自分じゃ恋愛対象にはなれない」と思い込んでいる…という関係性の方が、萌え度が高いです。

お互い告白はしていないし、最終回でも明確に恋愛の決着がついていないため、解釈が分かれてますが…

「ちはやふる」の最終回に納得がいっていない方は、でも決着つかないとそれはそれで荒れる、ということもあるため、どちらにしてもSNSでは混乱しそうな気がしますね。


私としては、「千早が残酷過ぎて怖いなぁ」と思いました。

太一に告白されて「ごめん」と言ったのに、退部されたら泣き、キスされた後休部し、でもやっぱりかるたが好き!太一も一緒が良い!と抱きついて復帰を喜ぶ千早、残酷でしょ…(しかもそれをフォローする言葉は特に無い)

そのくせ「まだ好きなんですか?」と部活仲間に質問されて「よく分からんけど、段々と薄れていくと思う」というようなことを言われてるのが聞こえたら、一気に太一を異性として意識し始める、と…

新に対しても「告白の返事」としながらも「クイーンになりたい」というかるたの話だけをし、新からは「また側にいられるようになったら、俺への気持ちを聞かせて」と言われていたのに、何故に太一エンド?とは思います。

もし新が「千早への気持ちを諦める」と幼馴染の女の子に言ってるの立ち聞きしたりしてたら、新のことやっぱり好き!ってなってそう。

告白された時も、新の時はビックリしてドキドキしていて、太一の時みたいにすぐにごめんなさいしてないし。

あんな迷い無くフラれたら、太一も辛いわ…

太一は太一で頑張ってたし、イケメンだし、千早を大事にしていると思うけども。

その点、「花に染む」は弓道メインのお話じゃないから、陽大はもう圧倒的に強い、というだけで迷いが無いんですよね。

そもそも試合というものに関心が無いし。

花乃も早気に悩んでいたこと、進路変更したこと、やっぱり元の進路に戻したことは事後報告で、自分のことは聞かれるまで話さない。

「私のこと見て、知って!」という欲が無いし、相手のことも「質問してもどうせ答えないだろ」と思ったら聞かない。

だから陽大が唯一「あれしてあげたい、これしてあげたい」と考え、いつも自分から相手の名前を呼び、質問をし、黙って不安になっていたら事情説明をするし、嫌がってるのを察したらフォローする。

そういう「言葉にしなくても分かり合える」という関係性って良いよね~。

千早たちにもそういう部分があったかのような描写はあるんですが、でも「千早はそういう子って、部内の皆んな分かってるよね」って感じでしかない、かな?分かりやすい性格なので。

かるたを普及させた「ちはやふる」の功績は大きいと思うし、競技シーンはやはりワクワクするし泣ける!

けど、対戦相手のことや仲間のことを細々細々と描いていて、競技シーンだけで何話も使う、でほとんどの巻が使われているため、コレは全巻リアタイで買って読んでる人は大変だったろうと思いました。

私の知人もここ数巻は買ってはあるけど読まずに置いてるそうで、最終巻が出てから読むつもりだとか。

試合のシーンが結構ダラダラと長いので、まとめて読んだほうがスッキリしそうですもんね。

モブキャラの成長過程とか元クイーンの人生とか、パラパラ読むには良い話がたくさんあるんだけど。

どんだけキャラ出てくるの?という展開は、少年マンガみたいだなぁと思いました。


きっと人気が出たことによって、こんな裏話も描きたい、こんなことも読者に知ってほしい、ということがいっぱいあったんだろうと思います。

呉服店の未来とか、高齢化社会とか、目が見えなくなるとか、かるたでお金を稼ぐとか…

ただ、これもやっぱり比較したらいけないけど「3月のライオン」にもそういう部分はあって、色んな人の人生が詰まりまくっている!けど50巻にはならないでしょう。

それは対局シーンに大量にページを使いまくらないから。

あくまでも主人公が軸にいて、その周囲の人も描いているけどちゃんと繋がっている。

「ちはやふる」は、もう千早も太一も新も知らないところの細々した話を描いているため、そりゃ巻数も増えますね。

で、恋愛パートのページはちょこっとになる、と。

結局主人公って誰だったんだっけ?千早で合ってる?

なんて言ったらいけませんね。

やはりコレだけの巻数を描き上げたのはすごいと思います。

20冊程度でまとまっていたら、電子書籍で買っていたかも。

他のマンガなら千早メインのストーリーと、別連載で脇役をメインにした話に分けたかもしれませんね。

一気に読めば本当にハマるし泣けるんだけど、買い揃えたいと思うには巻数が多すぎる…

小学生の頃に新とかるたに出会って、高校生になって太一とかるた部で頑張って、そしてクイーンに挑戦しつつ教師になる夢も追い求める美少女。

これだけでも十分語るのにページを使うお話です。

全巻読んで面白かった、最高!という方もいるでしょうし、途中で読むの止めた、という方もいるでしょう。

結末に納得がいく方も、いかない方もいる。

私は自腹で買って読んでいないから、文句は言えない立ち位置です。

キレイな絵だな~でもキャラが似ていてよく違いが分からない人がいるな…とか思ってしまうのは、じっくりと何度も繰り返し読んでいないからでしょう。

心理描写に関しても、何度も読み返せば見えてくるものもあるはず。

私は百人一首が分からないから、説明部分をザッと読み飛ばしていたりするし。

でも理解するためにもう一度読もう!とか買おう!とまで思わないのは、あくまでも私が買うタイプの漫画ではないというだけ。

流行りに乗って借りて読んで、お~泣ける~ワクワクする~だけでも、悪いことじゃない、はず。

一応新田真剣佑のファンをしていた時に実写映画は観ましたし。

もう今さらあの実写の続編は作られないでしょうから、そういうのは残念ですね。

アニメの出来の評判が良いようなので、そちらはいつか観てみたいと思います。
関連記事