推し仲間がSNSに見つからない時は、自分を友達にするしかない!(「花に染む」の陽大と花乃にまだ夢中)
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我ながら粘着質だと思いますが、ここ数週間で100回くらい「花に染む」を読み返し、何度も気付いたことをブログに書き、もうSNSでは納得いく他の人の言葉を見つけられない(そもそも少ない)ので、自分のブログを他人が書いたモノのように読みながら
「だよねー、わかるー」
「いや、その解釈違わない?」
という自家発電をしています。
まるで、推しの情報が少な過ぎて自分で推し観劇用別アカウントを作り、他人のモノとして読んで共感し合っていた「腐女子のつづ井さん」状態。
ここまで私の考えが迷宮状態なのは、やはり作者くらもちふさこの体調の理由もあってページ数が限られていたため、説明シーンがかなり省かれていたこと、かもしれません。
あくまでも「ミステリアスで完全無欠のイケメン圓城陽大」がメインであり、でも彼のミステリアスアスさを保つ為に内面を語らせず、そこを主人公の花乃を語り部として彼女の予想をベースにした心情で語らせていたため、ミスリードが多いんですよ…
元々「駅から5分」の中で、学内で完璧な王子様キャラであり超能力のような力も持つ神秘的なイケメン陽大のスピンオフが「花に染む」。
従姉の雛と、押しかけ彼女の楼良は「駅から5分」で出てきていますが、そこに花乃はいません。
そのため時系列を合わせるのに作者も苦心したそうですが、辻褄が合う部分と合わない部分も出ていて、それがワザとかウッカリか分からないので、読者はホント考察しようとすると振り回されますね。
だって「駅から5分」の陽大は、楼良を笑顔であしらいながらも雛の思惑に精神を乱され、インターハイ優勝の実力者なのに弓道初心者の楼良に弓で負けた、というのが先に設定として読んでいたものだから…
インタビューを読むと、楼良登場回の時点で「花に染む」の構想があったり、掲載誌の廃刊で間が空いたり、担当者のアドバイスで構成を変えている部分もあり、描き上げるのは本当に大変だったが故に、描き終えた時には達成感があったとのことでした。
こういうインタビューの言葉さえも、読者によって解釈が変わり、SNSでも大混乱。
だって「花乃はヒロイン」かつ「語り部」という立ち位置である以上、主軸はあくまでも「陽大」。
表紙も全部陽大ですしね。


花に染む 1 (クイーンズコミックスDIGITAL) Kindle版


花に染む 8 (クイーンズコミックスDIGITAL) Kindle版
だから私も単行本を読んでいた時には、花乃に全然感情移入出来ていませんでした…
で、花乃目線で読んで感動し、そこから色んな人の解釈を読んだり、陽大目線、雛目線、楼良目線で読んだり、
「いやコレそもそも恋愛マンガじゃなく、『純愛和弓ストーリーが謳い文句ね?」とか
「無差別事件への怒りが原動力だものね?」とか
「読者に解釈お任せだもんね?」
と思ってまた読んで…を繰り返していたのですが、そうすると再読すぐに感じていた
「陽大は花乃のことがずっと好きだった」
から考えがブレていくんです…
ただ「花乃と陽大は『恋』では括れない、『親友としての人間愛』という関係性」という言葉でまとめるのは、無理があります。(個人的見解です)
花乃と陽大のカップリング推しの人のきもちは、SNSで見ていてもよく分かるんです。
陽大をモラハラ扱いする人の気持ちも、どのキャラにも感情移入出来ない気持ちも分かります。
読む度に、ほのぼのしたり、ゾッとしたり、陽大にイライラしたり、感動して泣いたり、感情が一つの感想にまとまりません。
だからこれまでダラダラ私が何度にも分けて書いてきた考察や感想も、都度ブレています。
時々やはり「陽大って、イケメンだからって何でも許されると調子に乗ってない?」とイライラすることもあります。
彼には10個の顔があるんです。
1.学校の生徒達には大人っぽく紳士的に優しく振る舞う、王子様みたいな存在
2.入谷の前では、全て見透かすような余裕のある態度を取りながらも、親近感のある態度
3.雛に頑なに素気なく冷酷な態度を取る、憎しみ満載の態度
4.楼良には怒鳴ったり突き離したりし、「一緒に暮らす」と言いながら花乃の部屋に泊まりに行ってあからさまに花乃にだけ心を開いているところを見せつける冷酷な態度
5.伊織には冷淡に接しつつそこそこ親しくし、でも苛立ちの尾を踏むと「二度と会いたくない!」と何度も怒鳴る態度
6.わざわざ探しにきた幼馴染の田路を避け、押しかけられたら冷たい目をして「もう会いたくない」と拒絶する態度
7.怒りで追い出した後に、戻ってきてくれた楼良に感謝を伝えてハグしてキス
8.子供の頃の、いつもニコニコしてよく笑い、兄を大好きで立てている可愛い弟くん
9.出会った時から一貫して花乃にずっと優しくて、茶化したり褒めたり甘えたり、ハグしたりベッドで足絡ませて恋人眠りする、愛情全開な態度
10.一人で過去の苦しみを抱え、黙って耐えるところ
一貫して言えるのは、「自分の側に置く人間は自分が選び、対象外の他人から拒絶されることを想定もしていない」という自信家な部分です。
彼の言葉は主語が足りなくて、誰のことを言っているのか、何で笑っているのか分からないことばかり。
ただ、花乃には再会直前には「しばらく倭舞のみんなと距離を置きたい」という別れのようなメールを送ってはいますが、比較的本心を話す。
花乃が「別れのメール」と捉えた内容も、当初京都で下書きしていた文章に「このメールは他言も返信も無用です」を敢えて足していることを思うと、そこに意味がある気がします。
まず「他言無用」=「新しい生活を始めるから倭舞と距離を置くことは、花乃との2人の秘密」、そして「返信不用」を敢えて書く人には何パターンかいて、本気で返信を欲しくないから敢えて入れる人もいれば、気を引きたくて入れる人もいます。
私なら、どうでも良い相手には絶対に入れません。
「もう私はあなたと距離を置いても構わないって思っているけれど、それでももしまだ連絡を取りたいと思ってくれたら返信をくれるかなぁ」
というメンヘラ思考で付けます。(そんなことほとんどしたことないけど)
執着心を全て捨てたはずなのに、迷って迷って、覚悟を決めて東京からそのメールを花乃に送り、そして空メールの返事が届き、雛と花乃が再会するだろう日に空メールを送る。
これは「もしかしたら、花乃が会いにくるかもしれない」を想定していた可能性もあります。
それだけ「自分のことをまだ花乃が気にかけてくれているだろう」と思っているからこそ出来ることですが。
そもそも、すぐ「もう2度と会いたくない!」と怒鳴る陽大が、花乃にだけは「しばらく距離を置きたい」という言い方をしていて、つまり「また会いたい」と思っていたということのはず。
花乃は「2度と会わない」とすぐ言うような陽大を知らないから、自分へのメールを「別れ」と捉えていましたが、読者からしたら
「いや、陽大の態度は、花乃だけに違うのよ!」
と分かる部分です。
あと「陽大はそんなに了見が狭い奴じゃない」と花乃は言いますが、ヤツが了見狭くないのは花乃に対してだけであり、それを信じた楼良は激怒されてますからね…
花乃もまた、いくつかの側面があります。
1.弓を射る陽大を神様のように思って憧れている
2.恋愛感情ではなく、親友として「守りたい」から「男になりたい」。恋愛対象は雛や楼良と思っているから
3.素直に「会えて嬉しい」「おめでとうを1秒でも早く言いたいくらい嬉しい」と面と向かって言うし、ハグされたら受け入れる
4.進路変更(料理学校入学、退学、浪人して茴香女子大合格)、弓道を早気のスランプをすぐに陽大に伝えない
5.陽大の言動に疑問点があっても「どうせ言わないだろ」と思ってツッコまず、頭を切り替えて自分の弓道に精神統一
6.とにかく周囲の人に気を配るが、楼良が陽大の部屋に1人でも陽大とハグし、手料理を食べさせるけど、罪悪感無し。
楼良が寝込んだ時だけお粥を差し入れ(楼良はそれ以外はほぼインスタントのみの食生活)
謎なのが、モブキャラや新保さんより美人さんなのに、新保さんから「陽大の恋愛対象外」と最初から決めつけられた発言をされているところ。
恋心を打ち明け、「彼の側にはキレイな人がいて欲しい」と、まるで「花乃はキレイじゃないから不釣り合い」前提で話しますが、普通は中学時代からの部活仲間で今も側にいる女子なら、そういう可能性も考慮するのでは?
雛だって楼良だって、一時は花乃が陽大を好きなのか疑ってましたし、花乃の料理学校の友達も「幼馴染って、彼氏?」と言っていました。
田路も卒業式に告白していたし、背が高くて姿勢も良くて、切長の目の和風美人だけど仏頂面に見える設定なのでは?
陽大は花乃とことを「怒りは分かりやすいけど、めったに笑わないし泣かない。弓道人に最適」と評価していました。
が、全体的には花乃はメンタルが弱く、武者震いをしたり、お菊先輩の言葉が呪いのようになってしまったり、試合前に神経性胃炎にもなっちゃう子。
それを背中から守っていたのは陽大であり、新保さんとの三人立ちを内心嫌がっているのも察して回避していましたね。
実際に的前で陽大のイメージが出来れば安定するので、顔に出さない、余計なことだけでなく必要なことも結構言わない、礼儀正しい。
基本はしっかりしているけど、陽大の前だと軽口を叩き合うし、ツッコミを入れたり文句も言うし、他の人といる時では態度を変えています。
小中学時代からそうだったか?と言うと、対等ではあったけどもうちょっと愛情表現がストレートだったかな?
「だよねー、わかるー」
「いや、その解釈違わない?」
という自家発電をしています。
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ここまで私の考えが迷宮状態なのは、やはり作者くらもちふさこの体調の理由もあってページ数が限られていたため、説明シーンがかなり省かれていたこと、かもしれません。
あくまでも「ミステリアスで完全無欠のイケメン圓城陽大」がメインであり、でも彼のミステリアスアスさを保つ為に内面を語らせず、そこを主人公の花乃を語り部として彼女の予想をベースにした心情で語らせていたため、ミスリードが多いんですよ…
元々「駅から5分」の中で、学内で完璧な王子様キャラであり超能力のような力も持つ神秘的なイケメン陽大のスピンオフが「花に染む」。
従姉の雛と、押しかけ彼女の楼良は「駅から5分」で出てきていますが、そこに花乃はいません。
そのため時系列を合わせるのに作者も苦心したそうですが、辻褄が合う部分と合わない部分も出ていて、それがワザとかウッカリか分からないので、読者はホント考察しようとすると振り回されますね。
だって「駅から5分」の陽大は、楼良を笑顔であしらいながらも雛の思惑に精神を乱され、インターハイ優勝の実力者なのに弓道初心者の楼良に弓で負けた、というのが先に設定として読んでいたものだから…
インタビューを読むと、楼良登場回の時点で「花に染む」の構想があったり、掲載誌の廃刊で間が空いたり、担当者のアドバイスで構成を変えている部分もあり、描き上げるのは本当に大変だったが故に、描き終えた時には達成感があったとのことでした。
こういうインタビューの言葉さえも、読者によって解釈が変わり、SNSでも大混乱。
だって「花乃はヒロイン」かつ「語り部」という立ち位置である以上、主軸はあくまでも「陽大」。
表紙も全部陽大ですしね。
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だから私も単行本を読んでいた時には、花乃に全然感情移入出来ていませんでした…
で、花乃目線で読んで感動し、そこから色んな人の解釈を読んだり、陽大目線、雛目線、楼良目線で読んだり、
「いやコレそもそも恋愛マンガじゃなく、『純愛和弓ストーリーが謳い文句ね?」とか
「無差別事件への怒りが原動力だものね?」とか
「読者に解釈お任せだもんね?」
と思ってまた読んで…を繰り返していたのですが、そうすると再読すぐに感じていた
「陽大は花乃のことがずっと好きだった」
から考えがブレていくんです…
ただ「花乃と陽大は『恋』では括れない、『親友としての人間愛』という関係性」という言葉でまとめるのは、無理があります。(個人的見解です)
花乃と陽大のカップリング推しの人のきもちは、SNSで見ていてもよく分かるんです。
陽大をモラハラ扱いする人の気持ちも、どのキャラにも感情移入出来ない気持ちも分かります。
読む度に、ほのぼのしたり、ゾッとしたり、陽大にイライラしたり、感動して泣いたり、感情が一つの感想にまとまりません。
だからこれまでダラダラ私が何度にも分けて書いてきた考察や感想も、都度ブレています。
時々やはり「陽大って、イケメンだからって何でも許されると調子に乗ってない?」とイライラすることもあります。
彼には10個の顔があるんです。
1.学校の生徒達には大人っぽく紳士的に優しく振る舞う、王子様みたいな存在
2.入谷の前では、全て見透かすような余裕のある態度を取りながらも、親近感のある態度
3.雛に頑なに素気なく冷酷な態度を取る、憎しみ満載の態度
4.楼良には怒鳴ったり突き離したりし、「一緒に暮らす」と言いながら花乃の部屋に泊まりに行ってあからさまに花乃にだけ心を開いているところを見せつける冷酷な態度
5.伊織には冷淡に接しつつそこそこ親しくし、でも苛立ちの尾を踏むと「二度と会いたくない!」と何度も怒鳴る態度
6.わざわざ探しにきた幼馴染の田路を避け、押しかけられたら冷たい目をして「もう会いたくない」と拒絶する態度
7.怒りで追い出した後に、戻ってきてくれた楼良に感謝を伝えてハグしてキス
8.子供の頃の、いつもニコニコしてよく笑い、兄を大好きで立てている可愛い弟くん
9.出会った時から一貫して花乃にずっと優しくて、茶化したり褒めたり甘えたり、ハグしたりベッドで足絡ませて恋人眠りする、愛情全開な態度
10.一人で過去の苦しみを抱え、黙って耐えるところ
一貫して言えるのは、「自分の側に置く人間は自分が選び、対象外の他人から拒絶されることを想定もしていない」という自信家な部分です。
彼の言葉は主語が足りなくて、誰のことを言っているのか、何で笑っているのか分からないことばかり。
ただ、花乃には再会直前には「しばらく倭舞のみんなと距離を置きたい」という別れのようなメールを送ってはいますが、比較的本心を話す。
花乃が「別れのメール」と捉えた内容も、当初京都で下書きしていた文章に「このメールは他言も返信も無用です」を敢えて足していることを思うと、そこに意味がある気がします。
まず「他言無用」=「新しい生活を始めるから倭舞と距離を置くことは、花乃との2人の秘密」、そして「返信不用」を敢えて書く人には何パターンかいて、本気で返信を欲しくないから敢えて入れる人もいれば、気を引きたくて入れる人もいます。
私なら、どうでも良い相手には絶対に入れません。
「もう私はあなたと距離を置いても構わないって思っているけれど、それでももしまだ連絡を取りたいと思ってくれたら返信をくれるかなぁ」
というメンヘラ思考で付けます。(そんなことほとんどしたことないけど)
執着心を全て捨てたはずなのに、迷って迷って、覚悟を決めて東京からそのメールを花乃に送り、そして空メールの返事が届き、雛と花乃が再会するだろう日に空メールを送る。
これは「もしかしたら、花乃が会いにくるかもしれない」を想定していた可能性もあります。
それだけ「自分のことをまだ花乃が気にかけてくれているだろう」と思っているからこそ出来ることですが。
そもそも、すぐ「もう2度と会いたくない!」と怒鳴る陽大が、花乃にだけは「しばらく距離を置きたい」という言い方をしていて、つまり「また会いたい」と思っていたということのはず。
花乃は「2度と会わない」とすぐ言うような陽大を知らないから、自分へのメールを「別れ」と捉えていましたが、読者からしたら
「いや、陽大の態度は、花乃だけに違うのよ!」
と分かる部分です。
あと「陽大はそんなに了見が狭い奴じゃない」と花乃は言いますが、ヤツが了見狭くないのは花乃に対してだけであり、それを信じた楼良は激怒されてますからね…
花乃もまた、いくつかの側面があります。
1.弓を射る陽大を神様のように思って憧れている
2.恋愛感情ではなく、親友として「守りたい」から「男になりたい」。恋愛対象は雛や楼良と思っているから
3.素直に「会えて嬉しい」「おめでとうを1秒でも早く言いたいくらい嬉しい」と面と向かって言うし、ハグされたら受け入れる
4.進路変更(料理学校入学、退学、浪人して茴香女子大合格)、弓道を早気のスランプをすぐに陽大に伝えない
5.陽大の言動に疑問点があっても「どうせ言わないだろ」と思ってツッコまず、頭を切り替えて自分の弓道に精神統一
6.とにかく周囲の人に気を配るが、楼良が陽大の部屋に1人でも陽大とハグし、手料理を食べさせるけど、罪悪感無し。
楼良が寝込んだ時だけお粥を差し入れ(楼良はそれ以外はほぼインスタントのみの食生活)
謎なのが、モブキャラや新保さんより美人さんなのに、新保さんから「陽大の恋愛対象外」と最初から決めつけられた発言をされているところ。
恋心を打ち明け、「彼の側にはキレイな人がいて欲しい」と、まるで「花乃はキレイじゃないから不釣り合い」前提で話しますが、普通は中学時代からの部活仲間で今も側にいる女子なら、そういう可能性も考慮するのでは?
雛だって楼良だって、一時は花乃が陽大を好きなのか疑ってましたし、花乃の料理学校の友達も「幼馴染って、彼氏?」と言っていました。
田路も卒業式に告白していたし、背が高くて姿勢も良くて、切長の目の和風美人だけど仏頂面に見える設定なのでは?
陽大は花乃とことを「怒りは分かりやすいけど、めったに笑わないし泣かない。弓道人に最適」と評価していました。
が、全体的には花乃はメンタルが弱く、武者震いをしたり、お菊先輩の言葉が呪いのようになってしまったり、試合前に神経性胃炎にもなっちゃう子。
それを背中から守っていたのは陽大であり、新保さんとの三人立ちを内心嫌がっているのも察して回避していましたね。
実際に的前で陽大のイメージが出来れば安定するので、顔に出さない、余計なことだけでなく必要なことも結構言わない、礼儀正しい。
基本はしっかりしているけど、陽大の前だと軽口を叩き合うし、ツッコミを入れたり文句も言うし、他の人といる時では態度を変えています。
小中学時代からそうだったか?と言うと、対等ではあったけどもうちょっと愛情表現がストレートだったかな?
陽大の言う「運命」ですが、花乃からしたら陽大が「運命の相手」でしょう。
初めて話した日に花乃の体力を知った陽大から「そのうち、兄のいる弓道部に入って欲しいね」と、弓道を始めることを仄めかされる。
再度側にいられるようになるため、進路を決めて同じ町に引っ越す。
陽大の側にいるために、自分の人生を決めているなんて、それこそ「運命」のはず。
陽大は陽大で、花乃に初対面の時から積極的に懐いていて、他の男友達とは別格の対応をしています。
仮想世界の話も花乃にだけしているし、他の倭舞は全部遮断しているのに花乃だけは受け入れている。
それを花乃は「命の恩人だから」と受け取っていて、それで「僕には特別な人だから、どんなことでも受け入れたいと思ってる」と言われたのに対して「なんかそれ、あんま嬉しくない」と返していましたが、これは解釈が難しいですね…
確かに進路のことや弓道を止めたことを話してくれなかった花乃を、陽大はそのまま受け入れています。
それが花乃には「同士だと思っていたのに、くやしい」という気持ちにさせてしまった部分があり、ただただ受け入れられることは望んでいない。
だからこそ陽大はそこから一気にやり方を変え、楼良を自室に泊まらせた当日は3時間着信を無視したり、ベッドで背中から抱きしめられたらそのまま花乃を抱えて足を絡ませて寝たり、自身の体配を徹底的に楼良に教え込んだり、楼良が使わなかった自分のベッドで寝ていかないか誘ったり、と自分から積極的に行動に出たのだろうと思います。
陽大のベッドを頑なに使わなかった楼良を「良い子」と花乃が評価しているのに、陽大は普通に花乃のベッドで寝ていて、自分のベッドにも入れようとする。
それだけ自分達は別格の仲ということなんでしょうけど。
その前の時点で、合鍵を渡しても使ってくれないし、巫女を勝手に断ったのを責められて「いいじゃない、僕の側にいてよ」と言っても、軽口でごまかされたと思われてしまっていましたから。
でも陽大目線で見ると、基本的に彼は花乃に嘘をつかないし、他の女のことで花乃の機嫌が悪い時はフォローしたりして「その人と自分は恋愛関係じゃない」という言動をしていました。
中学時代、田路たちは女の子と窓辺にいる陽大を「できあがってる」と思ってからかったのに、ちゃんと「マネージャー希望の子」と言っていたし。
「雛さんのこと好きだったろ?」という質問には「何を根拠に。それとも…」で火事の時の再現がてら頭突きをしていますが、あれは雛が「当てこすり」と思っただけであり、陽大からしたら「キスじゃなくて頭突き」という勘違いを解く行動だった可能性もあります。
社務所で楼良と会ったか気にした花乃には、疲れてるのに自ら率先して区民館に連れて行って一緒に弓道をして鳥肌を与えた。
楼良を自室に連れて行く時にも、花乃の部屋のドアが閉まるのを立ち止まって黙ってジッと見ていて、それまで手を握っていた楼良の手を離していました。
で、そのままある程度練習を終えたら、何をしているか秘密のまま花乃の部屋に泊まりに行って半同棲。(ちゃっかり合鍵をゲット)
帰りが遅くてもう来ないのかと思って不機嫌になっていた花乃には、「メール見てくれた?」と他の人になら言わないようなことを言い、事情を説明した後に布団を大きく捲りあげて冷気を入れて気をそらさせている。
楼良を追い出した後には「彼女は一度もベッドを使っていない」と言った後に、花乃を寝かせようとしました。
楼良が陽大からもらったカケをお守りにしていることにショックを受けている時にも、「自分に合わなかったのを渡したんだ」と説明しています。
で、極めつけは花乃が「雛のため」と思い込んでいた楼良への特訓は「花乃を笑わせるため」だった、と。
最後の楼良に言った「花乃が笑わなくなったのは、多分自分のせいだ」の解釈ですが、これまた微妙ですね。
元々花乃は笑わないタイプだし。
個人的には「僕の親友」と言った時のように笑いかけて欲しいのに、目をそらしてはにかんだり、雛のお陰と笑っていたから、面と向かって自分に笑顔を向けて欲しかったのかな?とは思いますが。
そもそも楼良に本心を言っていない可能性もありますね。
楼良自身が良い子なのは、雛だけでなく花乃も陽大も後半認めているとは思います。
ただ、彼女はあくまでも雛が手引きして、花乃の早気を治すキッカケとなり、そこに内緒で陽大が特訓をして「花乃を喜ばせる道具」に使った子。
考えようによっては、楼良は「花乃の早気を治す&陽大への恋愛感情を自覚させる&陽大が花乃を背中から守っている愛情を伝える」という役割であり、完全に少女マンガで上手くいった子をサポートする役回りでした。
彼女は最後の最後までプリンセスの格好を止めないし、「良い子だけど、雛と陽大と花乃とは価値観の合わない国の住人」。
陽大が陰でプリンス役をさせるためにスパルタ教育をしたのにも耐え、それでも「姫でいたい」という気持ちを持つ彼女に、交際期限終了と共にお礼とよろしくのキスをしたのは、ホント、そのくらいしてあげなきゃ可哀想過ぎたからな気がします…
だって好きな人の部屋に泊まって怒鳴られながら特訓受けているのに、夜になると陽大は花乃の部屋に行ってご飯食べて、一つのベッドで毎日寝てるなんて、めちゃくちゃ切ないはず。
その努力が全部「花乃を喜ばせるため」なんてね。
それでも、そうまでして陽大が花乃を笑わせたいくらい、2人の心の傷が深く、絆が強いのが分かっていて、大好きな陽大からの頼みに全力で応えたんだなぁと思うと頭が下がります。
しかしとにかく怖いのは、雛も陽大も「策士」という、弓道強者というところ。
花乃もそうですが「正解を求めずに待つ」「事件が起こっても動かない、1人で受け止める」という「敵は己の中にあり、メンタルも含めて弓道」を日常的に実践していて、その上で他者のコントロールまで雛と陽大はする…
そこが「想像力」や「チームの柱が安定していれば、全ての可能性に繋がる」というポイントになるのでしょう。
陽大はねー、心の傷が深い割に、やっぱりメンタル強いですね。
多分、楼良との勝負に負けたのはワザとでしょう。
「あ、これ雛と花乃が教え込んでる」
というのは速攻で気付いたから、その思惑を知る流れを選んだのかな?
ただ負けた直後は、多分めちゃくちゃ不機嫌でしたね。
帰宅して階段を上がる時、靴音だけじゃなく「カンッ」と弓が階段に当たる音がしています。
弓を大事にしている陽大が、階段に弓を当てて上がるとは思えません。
すぐに「おかえり」と花乃に声をかけられ、隠し事をしたくなかった気持ちを察して笑顔になったのかな?
で、雛の作ったブリ大根には「いらないー」と言い、花乃が作るおにぎりには「いるー」と言う。
この「ー」を付ける辺りがもう、花乃に甘えてますし。
この直前に「花乃は、陽大は雛を好きだったと思っていたこと」を知ったし、更に楼良の協力をするし、
「花乃って、俺のこと本当に恋愛対象外なんだな」
とは思ったことでしょう…
まぁ花乃のベッドで寝る時に「N字で寝るか?」と言われて「そういう心配いらないだろ」と返すから、そこで花乃も読者も
「あ、陽大は花乃のこと恋愛対象外なのね?」と思わされるんですが。
ただ男同士でも男女の親友でも、あんな足絡めて思い切りハグして寝ないから!
と思うけど、読み返すとやはり「単なる親友なのかな?」とも思わされます。
陽大は元々、天然というか人懐こくて、平気で他人に触れる子だったから。
雛のことも、「大好きな伯母さんの娘だから、宝物みたい」とか「大好きな兄の好きな人」として思っていただけだけど、グイグイ来られて好きになりそうだった、のかもしれない。
花乃のことが大事なのに、それを惑わすくらいの魅力が雛にあった、のかも?
ところで「いつもポケットにショパン」を読み返したのですが、あちらも幼馴染モノだけど「花に染む」とは全然違いますね。
きしんちゃんも陽大も心に傷はあるし、成長したら冷酷な態度を取るようになるけど、陽大はとにかく一貫して花乃には優しい!
雀の茶ボウズを連れたジャラと花乃が同じ服を着ていたけど(57と書かれたカットソー)、あれは単なる偶然かな?
基本頼まれたこと、相手に良かれと思ったことをする陽大が、積極的に「アレして」「コレして」「どうした?」「どうだった?」「アレしてあげる」「コレしてあげる」を言うのは花乃にだけ。
そこだけ見ると「陽大の和弓純愛ストーリー」と思えますが…
最近はもう「雛と陽大の、花乃争奪戦」とも思えてきました。
雛は多分最初は花乃のことライバル視していたけど、頑なな陽大を変えられるのは花乃だと思って会わせたんだろうし。
実際それで花乃が陽大と雛の間に立ち、「2人の関係が拗れたのは、自分が陽向兄を助けられなかったから」と思って取り持つし。
と、読み返す度に色々行間を考えてしまいます。
とりあえず昨日1番気になったのは、「新保さんが、花乃は陽大に相応しくない」と思っているところですね。
花乃と新保さんは、同じ桜祭りの陽大の流鏑馬を見て惹かれたのにね。
そして、花乃も新保さんも楼良も、陽大には一目惚れだった。
でも、陽大の性格含めて彼を好きになったのは雛と花乃。
雛はもう、今は陽向兄の立ち位置になっているから、陽大のことは見守り体制でしょう。
最後に笑顔の花乃が、陽大が傷付けた幼馴染の田路を流鏑馬の場に連れて来て、それを陽大も待っていた。
とてもキレイなラストです。
伊織の「会いたい」メールが何故雛宛だったか謎ですが、その内陽大が花乃を連れて京都に会いに行く、とかありそうー。
ただ…花乃には…陽大以外の人と幸せになって欲しい気がします。
前も書いたけど「兄を絶望したまま逝かせたのは雛」と思って憎み、自身がハッキリと雛を拒絶しなかったことに後悔していない、被害者意識が強い陽大は、私にはもう王子様キャラには見えません。
京都でも「雛の思惑通りに動かないために、強い意志を持つ力を貯めないと」と思っていたみたいだし。
本当に彼は火事と兄の絶望がショックだったと思う。
火に気付いてたのに雛のキスを受け、火事の最中、花乃に声をかけられるまで呆然としていたのは、兄に見られたショックだったのでしょう。
でも、雛が連れ出していたから命が助かったってのもあるのよ?
花乃と陽大はお互いを大切にし、守り合ってきた2人。
花乃は一方的に陽大の側にいたい、守りたいと思っていたけど、それは陽大も同じだった。
だからそれ以降は、お互いが自分の道を見つけて歩いて行って欲しい、かな。
まぁ順当に考えたら、陽大は花乃と比々羅木神社で暮らすのが無難なんだろうけど。
陽大は子供の頃から、花染神社じゃなく比々羅木神社の神様の喜ぶことがしたかったんだし。
雛を憎み、過去を封印することを、両親も兄も望んでないはず。
その上、花乃のために自分を好きな楼良を利用し、気に入らないと「2度と会いたくない!」と怒鳴る陽大になってしまったのは残念でした。
そのくせ花乃には甘えまくり。
それで花乃の恋心に気付いていたなら、最悪になっちゃうかなー。
と、深く考えすぎない方が良いですね!
また改めて読んだら解釈変わるかもな、という気がしますが、ホント誰かと語り合ってみたいものです…
初めて話した日に花乃の体力を知った陽大から「そのうち、兄のいる弓道部に入って欲しいね」と、弓道を始めることを仄めかされる。
再度側にいられるようになるため、進路を決めて同じ町に引っ越す。
陽大の側にいるために、自分の人生を決めているなんて、それこそ「運命」のはず。
陽大は陽大で、花乃に初対面の時から積極的に懐いていて、他の男友達とは別格の対応をしています。
仮想世界の話も花乃にだけしているし、他の倭舞は全部遮断しているのに花乃だけは受け入れている。
それを花乃は「命の恩人だから」と受け取っていて、それで「僕には特別な人だから、どんなことでも受け入れたいと思ってる」と言われたのに対して「なんかそれ、あんま嬉しくない」と返していましたが、これは解釈が難しいですね…
確かに進路のことや弓道を止めたことを話してくれなかった花乃を、陽大はそのまま受け入れています。
それが花乃には「同士だと思っていたのに、くやしい」という気持ちにさせてしまった部分があり、ただただ受け入れられることは望んでいない。
だからこそ陽大はそこから一気にやり方を変え、楼良を自室に泊まらせた当日は3時間着信を無視したり、ベッドで背中から抱きしめられたらそのまま花乃を抱えて足を絡ませて寝たり、自身の体配を徹底的に楼良に教え込んだり、楼良が使わなかった自分のベッドで寝ていかないか誘ったり、と自分から積極的に行動に出たのだろうと思います。
陽大のベッドを頑なに使わなかった楼良を「良い子」と花乃が評価しているのに、陽大は普通に花乃のベッドで寝ていて、自分のベッドにも入れようとする。
それだけ自分達は別格の仲ということなんでしょうけど。
その前の時点で、合鍵を渡しても使ってくれないし、巫女を勝手に断ったのを責められて「いいじゃない、僕の側にいてよ」と言っても、軽口でごまかされたと思われてしまっていましたから。
でも陽大目線で見ると、基本的に彼は花乃に嘘をつかないし、他の女のことで花乃の機嫌が悪い時はフォローしたりして「その人と自分は恋愛関係じゃない」という言動をしていました。
中学時代、田路たちは女の子と窓辺にいる陽大を「できあがってる」と思ってからかったのに、ちゃんと「マネージャー希望の子」と言っていたし。
「雛さんのこと好きだったろ?」という質問には「何を根拠に。それとも…」で火事の時の再現がてら頭突きをしていますが、あれは雛が「当てこすり」と思っただけであり、陽大からしたら「キスじゃなくて頭突き」という勘違いを解く行動だった可能性もあります。
社務所で楼良と会ったか気にした花乃には、疲れてるのに自ら率先して区民館に連れて行って一緒に弓道をして鳥肌を与えた。
楼良を自室に連れて行く時にも、花乃の部屋のドアが閉まるのを立ち止まって黙ってジッと見ていて、それまで手を握っていた楼良の手を離していました。
で、そのままある程度練習を終えたら、何をしているか秘密のまま花乃の部屋に泊まりに行って半同棲。(ちゃっかり合鍵をゲット)
帰りが遅くてもう来ないのかと思って不機嫌になっていた花乃には、「メール見てくれた?」と他の人になら言わないようなことを言い、事情を説明した後に布団を大きく捲りあげて冷気を入れて気をそらさせている。
楼良を追い出した後には「彼女は一度もベッドを使っていない」と言った後に、花乃を寝かせようとしました。
楼良が陽大からもらったカケをお守りにしていることにショックを受けている時にも、「自分に合わなかったのを渡したんだ」と説明しています。
で、極めつけは花乃が「雛のため」と思い込んでいた楼良への特訓は「花乃を笑わせるため」だった、と。
最後の楼良に言った「花乃が笑わなくなったのは、多分自分のせいだ」の解釈ですが、これまた微妙ですね。
元々花乃は笑わないタイプだし。
個人的には「僕の親友」と言った時のように笑いかけて欲しいのに、目をそらしてはにかんだり、雛のお陰と笑っていたから、面と向かって自分に笑顔を向けて欲しかったのかな?とは思いますが。
そもそも楼良に本心を言っていない可能性もありますね。
楼良自身が良い子なのは、雛だけでなく花乃も陽大も後半認めているとは思います。
ただ、彼女はあくまでも雛が手引きして、花乃の早気を治すキッカケとなり、そこに内緒で陽大が特訓をして「花乃を喜ばせる道具」に使った子。
考えようによっては、楼良は「花乃の早気を治す&陽大への恋愛感情を自覚させる&陽大が花乃を背中から守っている愛情を伝える」という役割であり、完全に少女マンガで上手くいった子をサポートする役回りでした。
彼女は最後の最後までプリンセスの格好を止めないし、「良い子だけど、雛と陽大と花乃とは価値観の合わない国の住人」。
陽大が陰でプリンス役をさせるためにスパルタ教育をしたのにも耐え、それでも「姫でいたい」という気持ちを持つ彼女に、交際期限終了と共にお礼とよろしくのキスをしたのは、ホント、そのくらいしてあげなきゃ可哀想過ぎたからな気がします…
だって好きな人の部屋に泊まって怒鳴られながら特訓受けているのに、夜になると陽大は花乃の部屋に行ってご飯食べて、一つのベッドで毎日寝てるなんて、めちゃくちゃ切ないはず。
その努力が全部「花乃を喜ばせるため」なんてね。
それでも、そうまでして陽大が花乃を笑わせたいくらい、2人の心の傷が深く、絆が強いのが分かっていて、大好きな陽大からの頼みに全力で応えたんだなぁと思うと頭が下がります。
しかしとにかく怖いのは、雛も陽大も「策士」という、弓道強者というところ。
花乃もそうですが「正解を求めずに待つ」「事件が起こっても動かない、1人で受け止める」という「敵は己の中にあり、メンタルも含めて弓道」を日常的に実践していて、その上で他者のコントロールまで雛と陽大はする…
そこが「想像力」や「チームの柱が安定していれば、全ての可能性に繋がる」というポイントになるのでしょう。
陽大はねー、心の傷が深い割に、やっぱりメンタル強いですね。
多分、楼良との勝負に負けたのはワザとでしょう。
「あ、これ雛と花乃が教え込んでる」
というのは速攻で気付いたから、その思惑を知る流れを選んだのかな?
ただ負けた直後は、多分めちゃくちゃ不機嫌でしたね。
帰宅して階段を上がる時、靴音だけじゃなく「カンッ」と弓が階段に当たる音がしています。
弓を大事にしている陽大が、階段に弓を当てて上がるとは思えません。
すぐに「おかえり」と花乃に声をかけられ、隠し事をしたくなかった気持ちを察して笑顔になったのかな?
で、雛の作ったブリ大根には「いらないー」と言い、花乃が作るおにぎりには「いるー」と言う。
この「ー」を付ける辺りがもう、花乃に甘えてますし。
この直前に「花乃は、陽大は雛を好きだったと思っていたこと」を知ったし、更に楼良の協力をするし、
「花乃って、俺のこと本当に恋愛対象外なんだな」
とは思ったことでしょう…
まぁ花乃のベッドで寝る時に「N字で寝るか?」と言われて「そういう心配いらないだろ」と返すから、そこで花乃も読者も
「あ、陽大は花乃のこと恋愛対象外なのね?」と思わされるんですが。
ただ男同士でも男女の親友でも、あんな足絡めて思い切りハグして寝ないから!
と思うけど、読み返すとやはり「単なる親友なのかな?」とも思わされます。
陽大は元々、天然というか人懐こくて、平気で他人に触れる子だったから。
雛のことも、「大好きな伯母さんの娘だから、宝物みたい」とか「大好きな兄の好きな人」として思っていただけだけど、グイグイ来られて好きになりそうだった、のかもしれない。
花乃のことが大事なのに、それを惑わすくらいの魅力が雛にあった、のかも?
ところで「いつもポケットにショパン」を読み返したのですが、あちらも幼馴染モノだけど「花に染む」とは全然違いますね。
きしんちゃんも陽大も心に傷はあるし、成長したら冷酷な態度を取るようになるけど、陽大はとにかく一貫して花乃には優しい!
雀の茶ボウズを連れたジャラと花乃が同じ服を着ていたけど(57と書かれたカットソー)、あれは単なる偶然かな?
基本頼まれたこと、相手に良かれと思ったことをする陽大が、積極的に「アレして」「コレして」「どうした?」「どうだった?」「アレしてあげる」「コレしてあげる」を言うのは花乃にだけ。
そこだけ見ると「陽大の和弓純愛ストーリー」と思えますが…
最近はもう「雛と陽大の、花乃争奪戦」とも思えてきました。
雛は多分最初は花乃のことライバル視していたけど、頑なな陽大を変えられるのは花乃だと思って会わせたんだろうし。
実際それで花乃が陽大と雛の間に立ち、「2人の関係が拗れたのは、自分が陽向兄を助けられなかったから」と思って取り持つし。
と、読み返す度に色々行間を考えてしまいます。
とりあえず昨日1番気になったのは、「新保さんが、花乃は陽大に相応しくない」と思っているところですね。
花乃と新保さんは、同じ桜祭りの陽大の流鏑馬を見て惹かれたのにね。
そして、花乃も新保さんも楼良も、陽大には一目惚れだった。
でも、陽大の性格含めて彼を好きになったのは雛と花乃。
雛はもう、今は陽向兄の立ち位置になっているから、陽大のことは見守り体制でしょう。
最後に笑顔の花乃が、陽大が傷付けた幼馴染の田路を流鏑馬の場に連れて来て、それを陽大も待っていた。
とてもキレイなラストです。
伊織の「会いたい」メールが何故雛宛だったか謎ですが、その内陽大が花乃を連れて京都に会いに行く、とかありそうー。
ただ…花乃には…陽大以外の人と幸せになって欲しい気がします。
前も書いたけど「兄を絶望したまま逝かせたのは雛」と思って憎み、自身がハッキリと雛を拒絶しなかったことに後悔していない、被害者意識が強い陽大は、私にはもう王子様キャラには見えません。
京都でも「雛の思惑通りに動かないために、強い意志を持つ力を貯めないと」と思っていたみたいだし。
本当に彼は火事と兄の絶望がショックだったと思う。
火に気付いてたのに雛のキスを受け、火事の最中、花乃に声をかけられるまで呆然としていたのは、兄に見られたショックだったのでしょう。
でも、雛が連れ出していたから命が助かったってのもあるのよ?
花乃と陽大はお互いを大切にし、守り合ってきた2人。
花乃は一方的に陽大の側にいたい、守りたいと思っていたけど、それは陽大も同じだった。
だからそれ以降は、お互いが自分の道を見つけて歩いて行って欲しい、かな。
まぁ順当に考えたら、陽大は花乃と比々羅木神社で暮らすのが無難なんだろうけど。
陽大は子供の頃から、花染神社じゃなく比々羅木神社の神様の喜ぶことがしたかったんだし。
雛を憎み、過去を封印することを、両親も兄も望んでないはず。
その上、花乃のために自分を好きな楼良を利用し、気に入らないと「2度と会いたくない!」と怒鳴る陽大になってしまったのは残念でした。
そのくせ花乃には甘えまくり。
それで花乃の恋心に気付いていたなら、最悪になっちゃうかなー。
と、深く考えすぎない方が良いですね!
また改めて読んだら解釈変わるかもな、という気がしますが、ホント誰かと語り合ってみたいものです…
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