「水色と黄色」「向日葵」のウクライナ支援イメージ悪用に注意

2022年04月28日
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ウクライナ支援カラーの黄色と水色

最近SNSを見ていると、アイコンを黄色と水色にしたり、名前にウクライナ国旗や向日葵を使っている人が増えたなと思います。

ウクライナを支援したい、という意思表示は良いことなのだと思いますが、私は裏を考えてしまうので、

「この人、単なる話題作りや目立ちたいために利用してない?」

と思うこともありますね。

実際にロシアの侵攻が取り沙汰された頃、寄付もするからという名目でスマホケースとかピンバッジを楽天で売っている業者をいくつか見かけました。

あまりにも素早い対応に、「これをビジネスチャンスと思っていない?」と疑ってしまったくらいです。

「やらない善行より、やる偽善」というのも分かりますが。


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言語交換アプリでも、本当にウクライナ出身か分からない人が、ウクライナとプロフィールに入れている気がします。

そうしたら皆んなからタイムラインを見てもらえる、という利用の仕方も出来るんじゃないかな?

そう思う理由は、言語交換アプリで「英語ネイティブでは無いのに、プロフィールをアメリカやイギリスにして出会い目的に使う人」がいるからです。

中国設定の人から「小日本鬼子」というメッセージが来た時、

「これって中国批判したい人が、ワザと中国人のフリをすることがありそうだな」

とも思いました。

日本在住の外国人が、日本の国旗をアイコンにしているケースもあります。

もちろん、日本在住だからそのアイコンを選んだだけで、プロフィール上は他国出身と書いてあるなら何も問題ありません。

ただ、日本人のフリをして出会い目的に使う人がいるのも確かで、そういうスパムのようなアカウントには利用者皆んな不平不満を抱いているます。

こういう時に、親切心を持った人を狙うために、敢えてウクライナのイメージを利用する人もいるでしょう。

私はもうこの二国間というか世界を巻き込んだ状況に関しては、思考停止することにしました。

申し訳ないのですが、Remember Pearl Harbor発言や、昭和天皇の写真利用(政府ではなくボランティアが勝手にやったと説明されていますが)を見て、これは気軽に積極的に口出し出来る立ち位置に自分はいない、と思ったからです。

一般市民が辛い目に遭っているのは、お気の毒だと思います。

それに対して「こういう風に使われるための支援金を送りたい」と思う人がいるのは、とても良いことだと思う、のですが、「避難する人たちが使うのだろう」と思い込んでいた日本が送った防弾チョッキを着て、笑顔で武器を身構える方のお礼のメッセージ写真を見た時、「あぁ…やっぱり戦うことに使われるんだ…」と困惑しました。

これに対しては賛否あると思います。

この考え方が正しい、というのも一つではない。

私の周囲で一番頭の良い人が「物事は0か100で完全に分けられないけど、何にせよ一方的に侵攻をした方が悪いことは確かだ」とハッキリ言っていましたし、それはそうだろうと思います。


私が困惑し始めているのは、この件が終わるまでは当面どこで黄色と水色の組み合わせを見ても、向日葵を見ても「ウクライナの支援のためのものだ」と思い込む人が出るだろう、ということです。

元々黄色と水色の組み合わせは爽やかで人気な配色。

向日葵も夏のイメージ。

それが「ウクライナ」と想起されることにより、他の目的で使用し辛くなりました。


文句を言いたいわけではなく、そういう視覚イメージで他の印象を受ける人が世界中に増えている、ということ自体が気になります。

元々その色やビジュアルを利用している他のブランドなどもあるでしょうし…

支援をしようという目的のためだけに使われているのと、たまたま被っていた、というのでは意味合いが変わってきます。

例えばこのスニーカー、今はウクライナ支援のものに見えませんか?


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2021年春夏新作なので、ウクライナ侵攻前のデザインなんですけどね…

もし「たまたま被っていた」というだけなら、私なら「支援イメージで使える」と売上向上に繋げるビジネス戦略を考えます。

それで商品を買ってくれる人が増えたら「皆んな親切なんだな〜純粋だな〜」と思うでしょう。

性格悪い、と思われそうですが、コロナ禍もあっての今で、円安もどんどん進んでいるし、今はお金を稼いでまず自分の生活の基盤をシッカリさせないと怖い、というのが一番頭を過ること。

他者の支援は、自身に余裕がある時にするものだと思っています。

その中で儲かったお金の一部を本当に支援として送金するならOK、なのでしょうか?

私は赤い羽根募金とか、小学校で強制的に買わされた障害者支援のポストカード等に懐疑的な子供だったので、このあたりの価値観は昔から変わっていませんね。

「人は、本人が本当に欲しいと思うものにお金を払えば良い」

というオタクらしい価値観です。

なので、購買層の足元を見る戦略をする人や企業に対しては、あまり良い感情がありません。
実際問題、世間の人がどれだけ、どんな風に今の状況を考えているかは分かりません。

あまり会社や友達とウクライナとロシアについて話すこともありません。

Twitter等SNSでは色んな人の意見を見かけますが、実際に対面ではそういう話題は避ける傾向がありますね。

自分と同じような価値観だとか、自分より詳しく状況を把握している人とか、そういうセンシティブな話題を出しても大丈夫な間柄かどうかがポイントかなぁ。

SNS上だと何故か「こういうことを言うやつは、コレも嫌いでアレが好きなカテゴリの連中」と他者をカテゴライズして批判する人もよく見かけますが、私はその人の挙げている条件に1つ当てはまるだけ、だったりすると

「この人は一体どこの仮想の敵を馬鹿にして楽しんでいるんだろう…?」

と謎に思うこともしばしば。

まぁ匿名だからが故にそういう発言をするのでしょうが、見ていても楽しくないので、あまり多くの人の意見をSNSで見ること自体、最近は避けています。

日本のマスコミもガーシー含めて暴露とか足の引っ張り合いビジネスなニュースが多くて気が滅入るため、創作物の方に関心がより移るようになりました。

それでも、たまたま読んでいたBL本の中に「ビーフストロガノフはロシア料理」というセリフがあり、こんな何年も前に書かれた豆知識の話でさえ現状を思い起こさせられてしまう、ということに困惑しています。


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固有名詞や配色を見聞きした時、相手の受け取り方が時代によって変わる、というのは難しいですね。

そんな風に過去からの創作物やイメージが色々あって、それがたまたま今とリンクしていて話題性になる、ということは、少し各々どこまでがOKな線引か考えた方が良い時期に入っているのかな…という気がしてきています。

騙す、騙される、とか大きな問題ではなくても、勘違いで良かれと思ってお金を払うこともあるかもしれないし。


先日、侵略前に少し訂正のし合いだけしていたロシア人から初めてメッセージが届きました。

そこには「いつか日本に住んで、日本語を勉強したいと思っている」ということが英語で書かれていました。

特に何かをして欲しい、とか質問が書かれていたわけではなかったので

「何でコレをメッセージして来たの?」

と疑問に思い、そこから

「悪く考えると、ロシア人が差別されているかどうかの確認か、もし日本に移住するなら手助けして欲しいという要求かな」

という可能性を考えて、返事をしませんでした。

基本的に私は人種差別はしたくない、と公言しているけれど、でも内心口にしないモヤモヤはあれこれあります。

現時点では、元々他国に住んでいるロシア人が誹謗中傷を受けたりするのはいけないこと、と思いますが、それに対して積極的に手助けをしようとアクションを起こしてはいません。

まず人種や国籍を明言するのではなく、自分はどんな人間であるかを名乗るのが先だと思うので…

どこの人種や国籍だろうと、自分と気の合う人、良い人のために協力はしたいし、同じ日本人でも嫌な人の協力はしたくない。

その善悪の基準は道徳的なものだけでなく、あくまでも私個人の価値観で判断します。

そもそも私が出来ることなんて、ほとんどありませんけど。

基本的には日本人は飽きっぽく、SNSの影響もあって情報の鮮度が落ちるスピードがめちゃくちゃ早い!

ワ〜っと騒いで、すぐに忘れる。

だから先手必勝でビジネス利用、悪意で利用する人もいるだろうと思います。

疑いだしたらキリが無いけれど、ピュアになんでもパッと見た印象だけで物を買う、お金を払う、好印象を抱く、という前に、ワンクッションを置いた方が良い状況なのではないでしょうか。

また、「偶然そのイメージと被ってしまっていたけど、作ったのは侵攻前なんです」というものに対しては「騙された」等一方的に思うのではなく、誤解してしまった自分の経緯も考える、などが必要なのかもしれませんね。
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