東南アジア人には「JLPT(日本語能力試験)」を勉強させ、白人は話せなくても英語教師にする日本

2022年01月07日
英語が苦手な大人のTOEIC勉強 0

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JLPT_無駄

言語交換アプリを使い始めて気付いたことがあります。

●東南アジア在住で、日本への移民・在留希望の人はJLPT(日本語能力試験)を受けるための勉強をしている

●欧米在住で、趣味で日本語を勉強している人は、他の教科書を使っている。


JLPTのために勉強をしている人たちは、言語交換アプリで「この使い方で合っていますか?」という自作の例文を投稿していることが多いのですが、使われている日本語が古いし、そもそもまだ文章の構成がちゃんと出来ていないので、何が言いたいのか英語も一緒に書いてくれないと日本人でも分かりません…

ちゃんと教えてあげたいから、こちらも一応使いたがっている日本語を検索して使用例を出してあげよう、とは思うのですが、出てくるのは「JLPT勉強用の人向け」というサイトばかり。

例えば「ずくめ」とか「赴く」とか、まぁ日本人なら知っているし、たまーに使うことはあるけれど、日常会話で頻繁に使うのは別の言葉が圧倒的に多いですよね?

それを日本語の勉強をし始めた人たちにいきなり覚えさせようとしているみたいです。


全科目攻略! JLPT日本語能力試験ベスト総合問題集N3 -言語知識(文字・語彙・文法)・読解・聴解- The Best Complete Workbook for the Japanese-Language Proficiency Test N3 – Language Knowledge (Vocabulary/Grammar), Reading & Listening –

一方、趣味で日本語の勉強をしている人たちは、基礎的な文章の使い方を英語と比較して習っています。


GENKI: An Integrated Course in Elementary Japanese I [Third Edition] 初級日本語げんき[第3版]

この日本語勉強用の本は、日常英会話を勉強するのに逆に役に立つのでは?と最近思い始めてきました。

中高年世代の英語の授業では、それがカジュアルか敬語かも分からず、ただ文法として基礎を教えられただけ。

しかもニュアンスの違いも分からないまま暗記させられているので、日本語に訳すと同じ意味の単語の差が分かりません。

大学でちゃんと英語の勉強をしている人は違うのかもしれないけど、中学高校では習っていませんよね。

そのせいで、大人になってから英語の再勉強をし始めた私は大混乱のしっぱなしです。

「え?なんで丁寧語にする時は過去形にするの?英語には敬語は無いんじゃなかったの?」状態。

そう言えば前に駅前留学GABAの広告で

「私の話している英語、実はタメ口だった」

というキャッチコピーがついていましたが、それもそのはず。

英語圏の友達がたくさんいて普通に話せる友人でも、「英語には敬語がないから」と言います。

「いやいや、ビジネス英語だと丁寧に話すために過去形にしたり、遠回しな言い方をするんだよ」

と言っても「は?知らないそんなの。通じれば良くない?」と返されますが。


まぁ私のそんなに英語の成績が学生時代に良かったわけじゃないので覚えていない部分も多いのですが、それにしても変な英語教育を受けていたんだな、と今はつくづく思います。

「敢えて戦争を起こす気にさせないよう、日本人を外に出さないために、英語教育に力を入れなかったのでは?」

と知人が以前言っていたくらい、中高年にとって英語の授業のレベルは低く、やる気を無くさせるものでした。

ので最近の英語の授業の内容を知ると

「え!こんな風に教われていたら、あんなに苦手意識を持たずに済んだのに!」

と驚きます。

そう思うにつれて「JLPTも、わざと日常使いしない言葉を勉強させ、無闇に外国人が移民・在留を希望しないようにさせているのか?」という疑問が湧いてきました。

あとよく「自動詞」「他動詞」の違いを質問している外国人も多いです。

これはもう、聞かれても日本人にはサッパリ分かりません…

え、私達、自動詞か他動詞で日本語の言い方変えてるっけ??

日本のサイトで「自動詞 他動詞」と検索すると、英語の文法紹介サイトばかり出てきます。

英語だと

自動詞=目的語を必要としない

I run.(私は走る)

他動詞=目的語を必要とする

I like him.(私は彼を好き)

という違いがあります。

でも同じ単語でも自動詞になった時と他動詞になった時で意味が変わる…のですが、私はこのあたりはボンヤリとしています…

多分それが自動詞か他動詞か、じゃなくて「do to ~」「do ~ing」みたいなセットで覚えさせられてるから、じゃないかなぁ。

うーん、TOEICの試験みたいに短時間でバンバン解くやつだと、これ分かっていた方が良いらしいんですが、でも私達は国語の試験を受けるときって、前後の文脈で把握しますよね?

この感覚が英語と日本語と他言語だと違うのか、まだ私にはなんとも言えないのですが…

まぁ日本語に関しては、私達は日常的にもう慣れた言い方をしているのでしょう。

変な日本語話す、書く人も多いけど、それはその単語が自動詞か他動詞か分からないからじゃなく、単に理解力や読解力が無いだけ、と思ってしまいます。
でもまぁ自動詞か他動詞かは慣れで覚えられるとしても、普段遣いしないような古い日本語を勉強させるは意味が分かりません。

いや、私達も現国の授業で古い小説、古文、漢文はやってきています。

それは日常生活で普通に会話を覚えた後の話ですよね。

私が1番納得いかないのは、そんな勉強をしてきた東南アジア人が、日本でどんな仕事をしているか?です。

日本への移民に関しては、色々な意見があり、差別的な人もいて難しい部分があります。

私が日常的に見かけるのはコンビニの店員さんで、東南アジア系の人がたくさんいますね。

白人のコンビニ店員さんは見たことありません。

で、「日本で働いてます」という白人の投稿を見ると、東南アジア人よりめちゃくちゃな日本語を書いているのに、中学や高校の英語教師をしている、という人ばかり。

もちろんネイティブから英語を習いたい気持ちは分かります!

ただ東南アジア人は第二言語として既に英語を勉強していて、日本語は第三言語。

ちなみにネット上でJLPTの問題で1番上のレベルN1を途中まで解いてみましたが、中学か高校の現国のテストのような読解問題で、養老孟司の文の抜粋から意図を4択で選ぶ、等でした。

JLPT 問題例に挑戦しよう

時間かかるので「難解」の手前までしかやりませんでしたが、一応そこまでは全問正解だったけど、日本人でも高校時代に現国で偏差値55以上取れるレベルだと思いました。

多分、日本の学校で英語教師をしている白人で、このレベルの試験で好成績を取れる人はそこまでいないのでは?

だって英語だけで授業は教えられるし。

ちなみにJLPT受験生の国別ランキングを見ても、中国や東南アジアばかりでした。


英語ネイティブでも、出身地によって訛りは違う。

だからイギリス人の教師が今は多いみたいですね。

(イギリスも出身地によって全然アクセントが違うから、ロンドンの人は郊外の人の訛りが聞き取れないそうですが)

人によるのでしょうが、今のところ

「うわー、噂通りイギリス人、プライド高い!」

と思うことがしばしばあります。

東南アジア人は添削をされると感謝してくれるけど、イギリス人は添削されると投稿をやめたりしますね。

あとチヤホヤしてくれる人しか相手にしない。

「英語を話せない=馬鹿」

みたいな上から目線を出してこられると

「いや、じゃあそっちは私と同レベルの日本語話せる?書けてもいないじゃん⁉︎」

となります…私もプライド高いので…

「日本人がアメリカで差別を受けるなんて、先住民にヤツらがしたこと考えたらあり得ないね」

なんてイギリス人に言われると、何て返して良いか分かりません。

いや、彼らのルーツとアンタら同じだろ?と…

でも日本人はイギリス人には良い給料渡すけど、いっぱい勉強した東南アジア人は労働者と看做す。

それに憤る東南アジア人の投稿も見かけました。

きっと日本人は「文句あるなら来るな」と思うでしょうが。

JLPTの試験内容も少しずつ改定はしているそうですが、なかなか時代の流れに追いつかない部分があるようです。

私たちは日本語は話せるけど、他国語を話せない人がほとんど。

私は英語が流暢じゃないために「まだロクに基礎も分かってない」扱いされることが多く、

え…一応TOEIC755は取れてるんだけど…

と自己責任なのにイラッとすることも多々あります。

そんな言語の世界で、自国語も英語も日本語も話せる東南アジア人はスゴいなぁ。

と思うし、JLPTももっと効率的な勉強方法を提示してあげたら良いのに、と思うんですが、どうなんでしょうね。

質問されても「それもう国語というか、古文のレベル…」というのを学ばされてる東南アジアの若者の投稿を見ると、モヤモヤします。

そんな彼らを日本国内にいても別物と見る白人にもモヤモヤするし、日本人自身にもモヤモヤする…

私は私で、趣味で英語の勉強してるだけだから、何も出来ないけど。

JLPTの内容自体は、日本人も知って良いことのような気がしました。
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