「They is」はダメ。黒人差別 or LGBTQ差別とネイティブを怒らせる新ジェンダーレス表現

2021年12月19日
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They is_ノンバイナリー

スタディサプリの「新日常英会話」で勉強していた時、謎な英文がよく出てきました。

「I met friend. They is~」

基本的な英語のグラマーを勉強している方なら「?」と思う文章だと思います。

まず「friend」は「friends」じゃなく単数

その場合、普通の英文なら「He」か「She」でその人のことを説明するはず。

そして「They」は複数の表現なので「They are」になるはず。



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こういう文が何度も出てきて、謎だなと思いつつ…にしていたのですが、ある時にマーベル映画を観ていたら四次元キューブを「She」と呼ぶシーンが出てきて

「そう言えば英語って人以外にも性別をつけるって言うよなぁ。ルールは何なんだろ?」と思って検索しました。

すると「性別不明の場合は、HeやSheではなくTheyにして単数にして使って良い」というい記載が見つかりました。

ネット記事を見ると、これはどうも元々口語英語としては使われていたけれど、放送ルールでは長年禁止されていて、数年前にこの表現はOKとなったそうです。

というのは、今話題のジェンダーレス問題に備え、ノンバイナリーという性自認を特定しない人への配慮もあるのだとか。

欧米でもここ数年で教科書で使用してOKになったばかりの新しい表現方法、みたいですね。

Singular they  by Wikipedia

そう言えば英語を勉強しだして好きな俳優が出来たとき「siblings」という単語を知りました。

男女関係なく「きょうだい」という意味で使用出来る単語だそうです。

よく「日本人は欧米に比べてジェンダー意識が低い」と言われていますよね。

さすが欧米、ジェンダーレス意識が高い!とその時は思いました。


で、イギリス人の男性と最近やり取りをしていた時に、敢えて友達の性別を明言したくなかったので

「They is」を使ってみました。

しかしハッキリとは指摘されませんでしたが「They are~」と返事に書かれたため

「あれ?もしかして私がThey areのルールを知らないと思われた?」と不安になりました。

私はまだまだ英語のレベルは低いし、会話もおぼつきませんが、それでも一応TOEIC755点は取れている程度。

でもちょっと言い間違えると「こいつまだ小中レベルのグラマーも分かっていない」と見なされることがよくあります。

なので、わざと「They is」を使ったのに「知らないんだ」と思われたら面倒くさい。

日本語と英語で検索をすれば「They is」の使用例が出てくるけど、それはもしかしたら「ら抜き言葉」「的を得る」のように、「広辞苑は認めたけど、世間一般では社会人は使ったらダメ」な言い方の可能性もあります。

一応英語が得意な知人にもこの「They is」に関しては以前質問していました。

彼はちょっと変わった元某一流国立大学の教授だった塾の先生から「They is」を幼少期に習っていたそうです。

「なんかテストに出ないようなこと教える先生だったんだよね~発音とかも徹底的に仕込まれた」

と言っていましたが、ということは、やはり「They is」は数十年前からあった言葉、ということになります。

とはいえこれもまた日本国内で聞いた話。

実際のネイティブはどうなのか、言語交換アプリで質問してみました。

「皆んなは『They is』を使いますか?」と…。

そうしたら、予想外の展開になってしまいました。
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まぁまず言われたのは「They isじゃなくてTheyについて聞きたいんでしょ?」という勘違い。

いやいや、下に理由書いてるのに、読んでないの?

そこから私を無視して「ノンバイナリーへ考慮すべきか」「文法的に間違ったことをしてまで配慮してやる必要は無い」という大喧嘩を始めるネイティブが現れました…

いや、まって違うの…私は別にノンバイナリーに特定して質問しているわけじゃないの…

それなのに「あなたがノンバイナリーに属していないなら、使ってはいけない」という人も現れました。

他にも「They is は間違い。見たことも聞いたこともない。どこかで読んだなら、その教材が勉強し直すべき」という言葉も。

更には「She or He」と私が書いたことに対して「He or She」と男を先に書くべき、と修正してくる人がいました。

もちろん日本語でも「男女」と男を先にしますが、この時私が書いたのは

「彼女や彼じゃなくて、They isで良いの?」という書き方だったため、別に男を先に書く必要性はありません。

私は女だし、スタディサプリの教材を読んだ時も主人公は女性の可能性が高そうな内容だったため、先にSheを書きました。

それさえ添削して男を先にさせようとするなんて、欧米人の若者なのに男女差別意識強いのかな!?

結局、あくまでも言語交換アプリの中での話ですが「They is」を使用することには否定的どころか、その存在を知りもしない人ばかりだということ、そして想像以上にセンシティブな話題として捉えられ、大荒れすることがわかりました。

なーんだ、日本人よりも欧米人のほうが遅れてるじゃん…

ここで謎なのが、まだネイティブの間でも普及していない表現を、リクルートのスタディサプリが採用したことです。

スタサプの教材の中では別にノンバイナリーに特定して英文が書かれていたわけではなく、単に性別不明としての表現として使われていたはず。

なのにそれをネイティブが認めないどころか間違いだと言うなら、スタディサプリは欧米より先進的な教育をしていることになります。


まぁ、私としては別にそれが今後の世界のスタンダードになるなら、先に取り入れても問題ないと思います。

が、そのせいで「こいつは基礎を知らない」と日本人が馬鹿にされたら面倒くさいですよね?

それを私は実体験したわけです。

他の英語が得意な日本人の人ともこの件を話したんですが、

「欧米人はそれぞれ自分のルーツとか価値観を大事にしている人が多いから、新しい表現を認められない人がいるんだろうねぇ」

という結論に至りました。

私も「ら抜き言葉」や「的を得る」は認めないけど…でもそれと「They is」は別問題じゃない?

日本人は通常会話している時に

「昨日友達と会って、そしたらその子が」と言う時に、相手が男か女か明言しなくて良いのが暗黙のルールとなっています。

そこで「その友達って男?女?」と聞いたら、失礼ですよね?

何だかんだ言って、日本は海外に比べてジェンダー意識が低いとは言い切れないのではないでしょうか。

言語交換アプリを見ている限りでは、イギリス人で

「クリスマスの買い物なんて男がするものじゃない、男は家でビールを飲むものだ」

とか言う人もいるし、同じくイギリス人男性と話している時に

「僕はタバコを吸うんだ」というから「私も」と返したら

「え!女なのにタバコ吸うの?ロンドンでタバコを吸う女の人なんていないよ!?」と言われたりもしました。

ここで健康だの嫌煙だのの話は置いておいて下さい…

とりあえず日本で喫煙所に行けば、若い女性でもタバコを吸ってる人は多いです。

「女がタバコを吸うなんて」と言う人は男女共に日本にはまだまだいますが、彼らは「時代遅れ」とレッテルを貼られます。

時代遅れ、日本人が嫌いなワードのはずですよね?

なのに段々と、実際に英語を勉強して海外の人とやりとりする内に

「日本人の価値観って、平均的には割と欧米より先進的なんじゃない?」

と思うようになりました。

先日小島瑠璃子が「痩せている人は頑張っていてすごい」と書いて炎上し、「欧米じゃありえない」なんてライターから批判されていましたが、欧米人が体型に関する投稿をしているのはよく見ます。

「こんなに油食べたら太っちゃう~でもアメリカ人はもっと油食べるからもっと太ってる」

なんて意地悪なことを言うイギリス人とも話しました。

まぁイギリスの首相は自国民が平均より太っているからコロナの重症化が多いって話していたけども…

そんなこと日本人のマスコミも言いません。

多分その辺りのルールは日本の方がはるかに厳しいんじゃないかな?

という気がしてきました。

しかし…スタディサプリよ…こんな揉めるような先進的な言葉を教えてくれて、ありがとう…でも揉めるの嫌だよ…

何が正しいんだか、まだまだわからないことがいっぱいです…

ちなみに更に調べてみたら、「friend」と単数でも「They are」を使うのがスタンダードという説を見ました。

もしかしたら私の記憶違いで、スタサプもこれを使っていたかも?

もう契約解除しちゃっているので確かめられませんが、「単数なのにthey」にしていたのは確かです。

でも「They is」じゃなかったのかもしれません。

この件はあまりまだネイティブに質問しない方が良い、センシティブな話なのかもなぁと思いました…


※その後アメリカ人の女の子から丁寧な説明のメッセージをもらいました。

日本語も上手な子だったので、英語と日本語で説明してくれたし、こちらも日本での「They is」について話せました。

Twitterを見たらパックンが「They isはOK」とテレビで言ったそうなのですが、アメリカでは「黒人が使う間違った英語」もしくは「わざとノンバイナリーを揶揄して使う言い方」と思われるそうです。

性別不特定のために「They are」は増えているそう。

ただ、「They is」にしてしまうと、「馬鹿にしている」という印象を持つ人がいるため、使わない方が良いとのことです。

実際、彼女の友人がノンバイナリーで、そのお父さんが揶揄して「They is」をワザと使うけど、皆んな「間違い」と思ってスルーするとのこと。

パックン…何でOKとテレビで言ったの…

アメリカ人の女の子から見ても、この「They」が日本のテレビやTwitterで話題になったのは意外だったそうです。

「黒人の英語」と思われてしまうなんて、日本人には分からない感覚ですね。

ただこれも時間が経つにつれ変わる可能性はあります。

かなりセンシティブな話題だということが分かりました。

いやー、実際に質問してみて分かること、色々ありますね。

勉強になりました!
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