CLAMP「X」既刊全18巻を20年振りに再読、「呪術廻戦」ファン腐女子にオススメ!
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先日「わしゃがなTV」のニュータイプ回を観ていたら、中村悠一が持っていたニュータイプの表紙がCLAMPの「X」だったので懐かしくなり、楽天KOBOでチェックしたらセール価格になっていたので一気に18巻まとめ買いして読みました。(※セールは既に終了しているようです)
学生時代には単行本を持っていたんですが、引っ越しの時に処分してしまっています…
私の友人がそういう昔買った漫画も全部持ったまま引っ越しをしていて、大きな本棚にミッチリと漫画を詰め込んでいるのですが、作品によっては当時単行本に収録されていた後書きが電子書籍化されていないものも多いですね。
確か「X」には後書きはなかったけど「聖伝」にはあって、でも電子書籍で書い直したら後書き入っていませんでした。
ちなみにニュータイプ回のわしゃがなTVはこちら。

中村悠一が持っていたのはこのニュータイプ。

Newtype (ニュータイプ) 2001年 11月号

X(1)【電子書籍】[ CLAMP ]
いや~改めて読み返してみても、絵が美しい!
超有名作なので漫画好きなら皆んな読んでいそう、と思っていましたが、今改めて確認したら連載開始は1992年5月号とのこと。
約30年前ですね…そりゃ私もこの年齢になるわけだわ…
18巻が発売されたのは2002年9月17日のようですが、私は多分単行本は16巻あたりまでしか買っていず、その後の展開はネットで読んだか誰かに聞いたかしただけだったのかも?と思うくらい記憶に残っていませんでした。
これ、未完なのでオススメし辛いけど、でもやっぱり今「呪術廻戦」にハマっている人、特に腐女子にはオススメしたい!
「結界(帳)」「式神」「東京壊滅」「術師同士の戦い」「グロい」「美男美女」「BL・百合・近親相姦」
という、皆んなが好きなものがたくさん詰め込まれているから…!
まぁ陰陽師に関しては「東京BABYLONE」の方が詳しいですが。

東京BABYLON[愛蔵版](1)【電子書籍】[ CLAMP ]
そういえば「東京BABYLONE」、現代版にアレンジしてアニメ化ってのが話題になったけど、記事見たら絵が全然違っていてダサくて、はぁ?と思っていたら洋服デザインのパクリ問題が出て…ってなってたの、どうなったんでしょうね?
元の漫画の洋服の方が圧倒的にオシャレだったのに、余計なことしてくれるなや…というリメイクを勝手にして炎上って、なんだったんだろう…
Twitterを見ると、アニメ化自体はするけど「2021」というのは止めるみたいですね?
「X」は「東京BABYLONE」「CLAMP学園探偵団」に登場していたキャラクターのその後が出てくる、というところも良いのですが、特に「東京BABYLONE」の主人公の皇昴流と桜塚星史郎の最終決戦がここで、こんな形で着くとは!!というのがもう…堪りません!
「X」は連載当時に「X JAPAN」とコラボしたビデオを発売していたのですが、あれもう一度観たいなぁ。
「紅」とか激しい曲と共に美麗な「X」のカラーイラストが次々と表示される、という、当時としては画期的な映像作品だったのですが。
さて、「オススメ」という話なので「X」のネタバレあらすじを書くと、
かつて幼馴染だった司狼神威(しろう かむい)と桃生封真(ものう ふうま)が、1999年の世界の終末に「天の龍」と「地の龍」(各7人ずつ)に分かれ、地球の存続と滅亡をかけて戦う。
というのがメインストリーとなります。
大前提として
「未来を占う夢見」が双方にいる。
「東京には〈山手線〉〈東京タワー〉〈サンシャイン60〉〈国会議事堂〉等7つの結界がある。東京は地球全体を守る結界となっていて、その結界が破られると近代社会全体が滅びる」
というのと、
「司狼神威は登場時には天の龍か地の龍になるか決まっていない。地球の存続の鍵を握る強力な術者」
というのがポイント。
ネタバレすると、司狼神威は幼馴染の桃生封真と桃生小鳥を守るために「天の龍」を選び、それに伴って封真は「もう1人の神威(神威という名前には2つの意味があり、各々が相反する添え星)」になって妹の小鳥を惨殺。
豹変してしまった封真と戦い、元の封真を取り戻すために神威は立ち向かう。
というのが東京壊滅の始まり。
「天の龍」=自ら結界が作れる。地球と人々を救おうとしている善者。高野山や伊勢神宮や三峯神社の出身。
「地の龍」=地球を滅ぼそうとしている悪者。
と一見思えるのですが、各キャラクターが出てくる内に
「あれ?地の龍って別に悪者じゃなくない?」となってくる、という、CLAMPらしい勧善懲悪が混合していく展開です。
封真がやたらと神威にエロ攻撃をしかけ、涙やら血やら舐めるとかね…腐女子好きよね…
「東京BABYLONE」の昴流と星ちゃんもそんな感じですが、こういうBL展開に加えて
「桃生封真と小鳥の母親は、高校時代に出会った司狼神威の母親を愛していた」とか
「桜塚星史郎の母親は、息子に殺される前に愛を語り、抱き合い、星史郎も殺した後に母親にキスをする」とか、そういう展開も入っています。
昔読んだ時はそういう部分にただただドキドキしていたけど、結局どのキャラも何度も口にしているのは
「愛される人に殺されるのが一番の幸せ」
ということ。
これは「そもそも何のために生きているの?何故人は人を殺してはいけないの?」という話でもあり、結界が壊れる度に都内で大地震が起こって人々が死んでしまう中で、天の龍と地の龍はそれぞれ自身の「一番の望み」について考えます。
「誰かを悲しませる、泣かせてしまうのはいけないことだから、人を殺してはいけない」という天の龍。
「大切な人がいない世の中で生きていても意味がない。環境破壊で地球は既に限界を迎えていて、それを引き起こした人間はいなくなって良い」というのが地の龍。
ただこれは本人たちの希望でどちらかに所属することが決まった、というより「運命で決められていて、それを夢見たちは知っていた」という状況。
運命でどう決められていようと、好きにして良い、というスタンスなのですが、この組分けが後半に変わっていきます。
地の龍のメンバーが亡くなり、天の龍のメンバーが地の龍側になり…となってきて、ええええーこの先どうなるの?というところで休載…
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学生時代には単行本を持っていたんですが、引っ越しの時に処分してしまっています…
私の友人がそういう昔買った漫画も全部持ったまま引っ越しをしていて、大きな本棚にミッチリと漫画を詰め込んでいるのですが、作品によっては当時単行本に収録されていた後書きが電子書籍化されていないものも多いですね。
確か「X」には後書きはなかったけど「聖伝」にはあって、でも電子書籍で書い直したら後書き入っていませんでした。
ちなみにニュータイプ回のわしゃがなTVはこちら。

中村悠一が持っていたのはこのニュータイプ。
Newtype (ニュータイプ) 2001年 11月号

X(1)【電子書籍】[ CLAMP ]
いや~改めて読み返してみても、絵が美しい!
超有名作なので漫画好きなら皆んな読んでいそう、と思っていましたが、今改めて確認したら連載開始は1992年5月号とのこと。
約30年前ですね…そりゃ私もこの年齢になるわけだわ…
18巻が発売されたのは2002年9月17日のようですが、私は多分単行本は16巻あたりまでしか買っていず、その後の展開はネットで読んだか誰かに聞いたかしただけだったのかも?と思うくらい記憶に残っていませんでした。
これ、未完なのでオススメし辛いけど、でもやっぱり今「呪術廻戦」にハマっている人、特に腐女子にはオススメしたい!
「結界(帳)」「式神」「東京壊滅」「術師同士の戦い」「グロい」「美男美女」「BL・百合・近親相姦」
という、皆んなが好きなものがたくさん詰め込まれているから…!
まぁ陰陽師に関しては「東京BABYLONE」の方が詳しいですが。

東京BABYLON[愛蔵版](1)【電子書籍】[ CLAMP ]
そういえば「東京BABYLONE」、現代版にアレンジしてアニメ化ってのが話題になったけど、記事見たら絵が全然違っていてダサくて、はぁ?と思っていたら洋服デザインのパクリ問題が出て…ってなってたの、どうなったんでしょうね?
元の漫画の洋服の方が圧倒的にオシャレだったのに、余計なことしてくれるなや…というリメイクを勝手にして炎上って、なんだったんだろう…
Twitterを見ると、アニメ化自体はするけど「2021」というのは止めるみたいですね?
でも発表内容読むと、あくまで今までの制作会社と作ってた『東京BABYLONE2021』という作品の制作はやめるけど、東京BABYLONEのアニメはまた作り直すって感じなのね。
— ✨うりやんぐ✨ (@uriyan_sue) March 29, 2021
ぜひ新しい東京BABYLONEにも菜々様とか蒼井翔太くんとか梅原さんとかは続投でお願いします😊#東京BABYLONE pic.twitter.com/IT85GINPHq
「X」は「東京BABYLONE」「CLAMP学園探偵団」に登場していたキャラクターのその後が出てくる、というところも良いのですが、特に「東京BABYLONE」の主人公の皇昴流と桜塚星史郎の最終決戦がここで、こんな形で着くとは!!というのがもう…堪りません!
「X」は連載当時に「X JAPAN」とコラボしたビデオを発売していたのですが、あれもう一度観たいなぁ。
「紅」とか激しい曲と共に美麗な「X」のカラーイラストが次々と表示される、という、当時としては画期的な映像作品だったのですが。
さて、「オススメ」という話なので「X」のネタバレあらすじを書くと、
かつて幼馴染だった司狼神威(しろう かむい)と桃生封真(ものう ふうま)が、1999年の世界の終末に「天の龍」と「地の龍」(各7人ずつ)に分かれ、地球の存続と滅亡をかけて戦う。
というのがメインストリーとなります。
大前提として
「未来を占う夢見」が双方にいる。
「東京には〈山手線〉〈東京タワー〉〈サンシャイン60〉〈国会議事堂〉等7つの結界がある。東京は地球全体を守る結界となっていて、その結界が破られると近代社会全体が滅びる」
というのと、
「司狼神威は登場時には天の龍か地の龍になるか決まっていない。地球の存続の鍵を握る強力な術者」
というのがポイント。
ネタバレすると、司狼神威は幼馴染の桃生封真と桃生小鳥を守るために「天の龍」を選び、それに伴って封真は「もう1人の神威(神威という名前には2つの意味があり、各々が相反する添え星)」になって妹の小鳥を惨殺。
豹変してしまった封真と戦い、元の封真を取り戻すために神威は立ち向かう。
というのが東京壊滅の始まり。
「天の龍」=自ら結界が作れる。地球と人々を救おうとしている善者。高野山や伊勢神宮や三峯神社の出身。
「地の龍」=地球を滅ぼそうとしている悪者。
と一見思えるのですが、各キャラクターが出てくる内に
「あれ?地の龍って別に悪者じゃなくない?」となってくる、という、CLAMPらしい勧善懲悪が混合していく展開です。
封真がやたらと神威にエロ攻撃をしかけ、涙やら血やら舐めるとかね…腐女子好きよね…
「東京BABYLONE」の昴流と星ちゃんもそんな感じですが、こういうBL展開に加えて
「桃生封真と小鳥の母親は、高校時代に出会った司狼神威の母親を愛していた」とか
「桜塚星史郎の母親は、息子に殺される前に愛を語り、抱き合い、星史郎も殺した後に母親にキスをする」とか、そういう展開も入っています。
昔読んだ時はそういう部分にただただドキドキしていたけど、結局どのキャラも何度も口にしているのは
「愛される人に殺されるのが一番の幸せ」
ということ。
これは「そもそも何のために生きているの?何故人は人を殺してはいけないの?」という話でもあり、結界が壊れる度に都内で大地震が起こって人々が死んでしまう中で、天の龍と地の龍はそれぞれ自身の「一番の望み」について考えます。
「誰かを悲しませる、泣かせてしまうのはいけないことだから、人を殺してはいけない」という天の龍。
「大切な人がいない世の中で生きていても意味がない。環境破壊で地球は既に限界を迎えていて、それを引き起こした人間はいなくなって良い」というのが地の龍。
ただこれは本人たちの希望でどちらかに所属することが決まった、というより「運命で決められていて、それを夢見たちは知っていた」という状況。
運命でどう決められていようと、好きにして良い、というスタンスなのですが、この組分けが後半に変わっていきます。
地の龍のメンバーが亡くなり、天の龍のメンバーが地の龍側になり…となってきて、ええええーこの先どうなるの?というところで休載…
リアル中2の頃からこういう漫画を読んでいたオタクとしては、当時はこういう激しく「愛」について語る漫画がいっぱいあったというのが、その後のこじらせ女子ぷりを育んでくれた気がします…
こうして書くと「呪術廻戦とどこが被るの!?」という部分がありますが、それはまぁ全く別の漫画で、それぞれの良さがあり、敢えて言うなら萌えポイント近いところもあるよねって話です。
1992年 「X」連載開始
1995年 阪神淡路大震災
1997年 神戸連続児童殺傷事件(以降10代の事件が増える)
ということなどあって連載が一回止まったまま、となっているようですが、1999年自体がとっくに過ぎているので、なかなかここからそのまま続きを描くのは確かに難しいかも…
だけど、いっそもうここまで来たらそのまま続けても良い気もします。
成田美名子の「花よりも花の如く」ももう作品の中と現実ではかなり乖離しちゃってるし。
昔の漫画を読むと、今の環境との違いに驚くことはたくさんありますね。
以前「ここはグリーン・ウッド」を読んだ時も思いましたが、「猛暑」と言われる暑さが違うんです。
「X」の中では「都心で震度4の大地震」という表記が出てきて驚きました。
ついこの間震度5くらいの地震がありましたが、我が家は大きく本棚が揺れた割に、何も落ちなかったな~くらい。
直下型地震かどうかの違いもあるし、マグニチュード表記の違いもありますが、そもそもそこまで語る時代じゃなかったんですよね。
私は阪神淡路大震災を経験していず、当時はまだインターネットが無かったのでテレビや新聞で知った程度の知識しかありませんが、あの地震以降で建造物の耐震強度基準が見直されたと言われています。
また、今はもう「環境破壊とか聞き飽きたわ~」感があるのですが、当時は環境問題をキチンと考えようというのが普及した頃。
それでも、地震に対する恐怖感は変わっていません。
「いつか首都直下型地震が起こる」という話もよく出ますしね。
連載が止まっているところは、本当にここから大きく局面が変わりそうな流れのため、早く続きが読みたい!
現時点で気になるのは
●有洙川空汰と寝たことで巫女としての力を失った鬼咒嵐は、この後「地の龍」側になるっぽい夢見のシーンがあったけど、どうなるの?
●星ちゃんの瞳を移植して桜塚護を継いだ昴流は、どうなるの?
●神威の父親は誰なの?
●封真は神威より年上なのに、神威の添え星ってことを神威の母親たちは知っていたの?
とかもあるけど…何よりも…
18巻までの時点で、ほぼ神威活躍していなくない!?
ということ…
冒頭が口が悪くて強さを見せつけまくっていたのに、その後は子供の頃の素直な良い子ちゃん全開だし、封真にやられっぱなし。
サイコパスっぽく豹変してしまった封真ですが、結局のところ「相手の真の望みを叶える人」にもなっていて、彼の望みは神威の真の望みを叶えることっぽい?
で、神威はまだ自分の真の望みを理解できていないっぽい?
「聖伝」も星見の見た未来を覆せるか抗うお話で、前半は悪人に思えた帝釈天は実は阿修羅王を愛していたから彼の望みを叶えた、という展開だったため、これに近い感じになるのかなという気もします。
主人公の闇落ちとか、今となってはあるあるな展開だけど、当時はまだ新鮮だったなぁ。
神威の父親に関しては、「狼を司る」という意味で北欧神話の「フェンリル」とかモチーフになっていそう?
本来なら国の重要人物でないと神威の母親が出会う機会無さそうだけど、こんな珍しい苗字なのに未だに誰も父親について語っていないのが謎。
真神姓から司狼姓に変わっているってことは、お母さんは結婚していたんだろうけど、どうなんだろう。
しかし「呪術廻戦」もそうですが、「何のために人は生きているのか?」というのは永遠のテーマですね。
そしてどちらも「民間人が知らない間に、政府と能力者たちが決めて戦っている」という、一般人って辛いわ~という流れ。
まぁゴジラもそうだけどさ。
私が「呪術廻戦」ファンの人、特に若い人に「X」をオススメしたい理由に、SNSを見ていると
「物語全体のテーマを考えず、場面場面で判断し、今後の予想を考察というより妄想して楽しんでいる。
物語の展開は全体テーマではなく、面白いと作者が思うものになるはずだと考えている。
キチンとキャラクターの心情は事細かにセリフで説明されるはず、と思っている」
という人がとても多いからです。
で、シーンが理解出来なくて「ここの意味は何?」と思い、その回答を素人YouTuberやSNSで探し、意見が多いモノが正解だと思ってるぽいんですよね。
この手の方々は、場面が時系列で進んでいかないと混乱してしまうようです。
なので「呪術廻戦」は場面や時系列が混ざるため、理解できなかったり、新鮮だと思うみたい。
そういう方々には「X」はものすごく読みにくいかもしれません。
過去も未来も現在も、夢見の予知も混ざるから。
ただこの手の漫画を子供の頃から読んでいる世代からすると、「呪術廻戦」は分かりやすくキチンとヒントが与えられているシーンが多いと思うんだけどな。
そして漫画というのは「セリフ」ではなく「表情」「間」で読み取る部分が多いもの。
「受け取り方は人それぞれ」という部分と「一定の理解力があれば分かるはず」という部分の境界線は難しいけど、でもそれを楽しむのも漫画の良さ!
子供の頃には気付かなかった部分に、大人になってから気付く部分も多いしね。
私は「環境破壊と人類の存続のどちらが良いか?」というテーマについて、子供の頃はあまりピンと来ていませんでした。
今は当時より地球の環境は悪くなっていて、異常気象が増えています。
連載当時でも異常気象が増えているみたいに言われていたのに、今はもっとじゃん!?って思うのは、高河ゆんの「アーシアン」でもありました。
こういう理解力とか、現実とのリンクとか、歴史とか、色々視野の幅を広げてくれるところがエンターテイメントの良いところ。
CLAMPの作品は「良い子ちゃんが良い子すぎてウザい」というところがたまにありますが、でもそれが「倫理観」を提示する部分でもあり、更に「その倫理観を鵜呑みにするべきなのか?」と問いかけるところ、大人になった今も色々考えさせられるなと思います。
まぁ…漫画の世界みたいに「誰よりも何よりも大事な人」というのが出来る人生ばかりじゃないって、今は知ってるけど…
だからこそ現実とエンタメは違っていて、エンタメとして楽しむのが良い部分もある!
ということで、CLAMP自身も「Xはいつか完結させたい」と言っているようですし、本当に完結してくれることを期待します。
ちなみに私はTVアニメ版も劇場版を観ていないのですが、Wikipediaを読む限りは結構違うみたいですね。
そういうのも昔の漫画あるあるだな~。
原作とOVAで結末が違う、とか、二次創作ビジネスかよ?と思っちゃうけど…
それはそれでアンソロジー的に楽しむ心のゆとりってのも、あっても良いのかな?
なんだかまどマギみたいな神威のラストパターンも作られてたみたいだけど、それを今やると後追いになってしまうから、漫画で続きを描くなら変えるのかしら…
ただ、まどマギのパターンはちょっと原作の中の流れと違う展開な気もするかな。
18巻まで読んでもまだ、神威の性格というのがキチンと見えてきていないんですよね。
他人に流されてる部分が多すぎる…し、どの程度の力を本当に持っているのかよく分からない。
神威は封真を大切に思っているけど、でも元々は小鳥とセットで大事に思っていたんだし、
「元の優しい封真に戻って欲しい」
というのは、ちょっと主体性無さすぎる気もするんだけどな…
と考え出すと、やっぱり私も変な考察厨みたいになってしまっていますね。
そういう考察が生まれる作品は昔から色々あるけど、そういう作品の結末を色々読んで、自分なりの納得方法を知って積み重ねていくっていうのが、色んな作品を楽しむことのメリットだと思います。
ということで、連載中の作品も読みつつ、過去の名作に触れてみて欲しいな~とおばちゃんは思ったのでした。
いやー久々に深夜から早朝まで一気に漫画読んで疲れた…
※当ブログ記事内には、実際に購入・使用した感想に基づく商品プロモーションを含んでいます。
こうして書くと「呪術廻戦とどこが被るの!?」という部分がありますが、それはまぁ全く別の漫画で、それぞれの良さがあり、敢えて言うなら萌えポイント近いところもあるよねって話です。
1992年 「X」連載開始
1995年 阪神淡路大震災
1997年 神戸連続児童殺傷事件(以降10代の事件が増える)
ということなどあって連載が一回止まったまま、となっているようですが、1999年自体がとっくに過ぎているので、なかなかここからそのまま続きを描くのは確かに難しいかも…
だけど、いっそもうここまで来たらそのまま続けても良い気もします。
成田美名子の「花よりも花の如く」ももう作品の中と現実ではかなり乖離しちゃってるし。
昔の漫画を読むと、今の環境との違いに驚くことはたくさんありますね。
以前「ここはグリーン・ウッド」を読んだ時も思いましたが、「猛暑」と言われる暑さが違うんです。
「X」の中では「都心で震度4の大地震」という表記が出てきて驚きました。
ついこの間震度5くらいの地震がありましたが、我が家は大きく本棚が揺れた割に、何も落ちなかったな~くらい。
直下型地震かどうかの違いもあるし、マグニチュード表記の違いもありますが、そもそもそこまで語る時代じゃなかったんですよね。
私は阪神淡路大震災を経験していず、当時はまだインターネットが無かったのでテレビや新聞で知った程度の知識しかありませんが、あの地震以降で建造物の耐震強度基準が見直されたと言われています。
また、今はもう「環境破壊とか聞き飽きたわ~」感があるのですが、当時は環境問題をキチンと考えようというのが普及した頃。
それでも、地震に対する恐怖感は変わっていません。
「いつか首都直下型地震が起こる」という話もよく出ますしね。
連載が止まっているところは、本当にここから大きく局面が変わりそうな流れのため、早く続きが読みたい!
現時点で気になるのは
●有洙川空汰と寝たことで巫女としての力を失った鬼咒嵐は、この後「地の龍」側になるっぽい夢見のシーンがあったけど、どうなるの?
●星ちゃんの瞳を移植して桜塚護を継いだ昴流は、どうなるの?
●神威の父親は誰なの?
●封真は神威より年上なのに、神威の添え星ってことを神威の母親たちは知っていたの?
とかもあるけど…何よりも…
18巻までの時点で、ほぼ神威活躍していなくない!?
ということ…
冒頭が口が悪くて強さを見せつけまくっていたのに、その後は子供の頃の素直な良い子ちゃん全開だし、封真にやられっぱなし。
サイコパスっぽく豹変してしまった封真ですが、結局のところ「相手の真の望みを叶える人」にもなっていて、彼の望みは神威の真の望みを叶えることっぽい?
で、神威はまだ自分の真の望みを理解できていないっぽい?
「聖伝」も星見の見た未来を覆せるか抗うお話で、前半は悪人に思えた帝釈天は実は阿修羅王を愛していたから彼の望みを叶えた、という展開だったため、これに近い感じになるのかなという気もします。
主人公の闇落ちとか、今となってはあるあるな展開だけど、当時はまだ新鮮だったなぁ。
神威の父親に関しては、「狼を司る」という意味で北欧神話の「フェンリル」とかモチーフになっていそう?
本来なら国の重要人物でないと神威の母親が出会う機会無さそうだけど、こんな珍しい苗字なのに未だに誰も父親について語っていないのが謎。
真神姓から司狼姓に変わっているってことは、お母さんは結婚していたんだろうけど、どうなんだろう。
しかし「呪術廻戦」もそうですが、「何のために人は生きているのか?」というのは永遠のテーマですね。
そしてどちらも「民間人が知らない間に、政府と能力者たちが決めて戦っている」という、一般人って辛いわ~という流れ。
まぁゴジラもそうだけどさ。
私が「呪術廻戦」ファンの人、特に若い人に「X」をオススメしたい理由に、SNSを見ていると
「物語全体のテーマを考えず、場面場面で判断し、今後の予想を考察というより妄想して楽しんでいる。
物語の展開は全体テーマではなく、面白いと作者が思うものになるはずだと考えている。
キチンとキャラクターの心情は事細かにセリフで説明されるはず、と思っている」
という人がとても多いからです。
で、シーンが理解出来なくて「ここの意味は何?」と思い、その回答を素人YouTuberやSNSで探し、意見が多いモノが正解だと思ってるぽいんですよね。
この手の方々は、場面が時系列で進んでいかないと混乱してしまうようです。
なので「呪術廻戦」は場面や時系列が混ざるため、理解できなかったり、新鮮だと思うみたい。
そういう方々には「X」はものすごく読みにくいかもしれません。
過去も未来も現在も、夢見の予知も混ざるから。
ただこの手の漫画を子供の頃から読んでいる世代からすると、「呪術廻戦」は分かりやすくキチンとヒントが与えられているシーンが多いと思うんだけどな。
そして漫画というのは「セリフ」ではなく「表情」「間」で読み取る部分が多いもの。
「受け取り方は人それぞれ」という部分と「一定の理解力があれば分かるはず」という部分の境界線は難しいけど、でもそれを楽しむのも漫画の良さ!
子供の頃には気付かなかった部分に、大人になってから気付く部分も多いしね。
私は「環境破壊と人類の存続のどちらが良いか?」というテーマについて、子供の頃はあまりピンと来ていませんでした。
今は当時より地球の環境は悪くなっていて、異常気象が増えています。
連載当時でも異常気象が増えているみたいに言われていたのに、今はもっとじゃん!?って思うのは、高河ゆんの「アーシアン」でもありました。
こういう理解力とか、現実とのリンクとか、歴史とか、色々視野の幅を広げてくれるところがエンターテイメントの良いところ。
CLAMPの作品は「良い子ちゃんが良い子すぎてウザい」というところがたまにありますが、でもそれが「倫理観」を提示する部分でもあり、更に「その倫理観を鵜呑みにするべきなのか?」と問いかけるところ、大人になった今も色々考えさせられるなと思います。
まぁ…漫画の世界みたいに「誰よりも何よりも大事な人」というのが出来る人生ばかりじゃないって、今は知ってるけど…
だからこそ現実とエンタメは違っていて、エンタメとして楽しむのが良い部分もある!
ということで、CLAMP自身も「Xはいつか完結させたい」と言っているようですし、本当に完結してくれることを期待します。
ちなみに私はTVアニメ版も劇場版を観ていないのですが、Wikipediaを読む限りは結構違うみたいですね。
そういうのも昔の漫画あるあるだな~。
原作とOVAで結末が違う、とか、二次創作ビジネスかよ?と思っちゃうけど…
それはそれでアンソロジー的に楽しむ心のゆとりってのも、あっても良いのかな?
なんだかまどマギみたいな神威のラストパターンも作られてたみたいだけど、それを今やると後追いになってしまうから、漫画で続きを描くなら変えるのかしら…
ただ、まどマギのパターンはちょっと原作の中の流れと違う展開な気もするかな。
18巻まで読んでもまだ、神威の性格というのがキチンと見えてきていないんですよね。
他人に流されてる部分が多すぎる…し、どの程度の力を本当に持っているのかよく分からない。
神威は封真を大切に思っているけど、でも元々は小鳥とセットで大事に思っていたんだし、
「元の優しい封真に戻って欲しい」
というのは、ちょっと主体性無さすぎる気もするんだけどな…
と考え出すと、やっぱり私も変な考察厨みたいになってしまっていますね。
そういう考察が生まれる作品は昔から色々あるけど、そういう作品の結末を色々読んで、自分なりの納得方法を知って積み重ねていくっていうのが、色んな作品を楽しむことのメリットだと思います。
ということで、連載中の作品も読みつつ、過去の名作に触れてみて欲しいな~とおばちゃんは思ったのでした。
いやー久々に深夜から早朝まで一気に漫画読んで疲れた…
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