圧勝の大坂なおみ、敵のナイスプレーを拍手で讃えても、過去のラケット投げや言動を批判するSNSとマスコミ #東京2020

2021年07月27日
ストレス・鬱 0

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今まで全然オリンピックに興味が無い派だったのに、今回は開会式も全部観たし、卓球混合ダブルスと大坂なおみのテニスはチェックしています。

開会式は各国の美男美女祭状態だったので、それをミーハー気分で観るのが楽しかったです。

翌日は偶々観た女子柔道48kg級では、めっちゃくちゃ可愛い選手がいてビックリしました。

ウクライナのダリア・ビロディド(Daria Bilodid)ちゃん、モデルもやってるなんてスゴイ…



男子柔道で日本に破れて銀メダルになった台湾の楊勇緯(よう ゆうい)選手も素敵でしたね〜。

イケメンな上に、表彰台で銀メダルに頬ずりしたり、わんこ系で可愛い…!



何となくテレビをつけたらやっていた卓球混合ダブルスでは、大差をつけられても追い抜いて勝ち進み、優勝した水谷隼・伊藤美誠選手に感動して泣きました!



年々涙もろくなってきてるな、チョロいな、私…と思ってはいたけど、水泳で金メダル獲って嬉し泣きしている大橋悠依選手にももらい泣きしたし、スポーツ興味ないつもりでもやっぱりリアルタイムで観るとハマってしまいますね。

若い頃の私には全然分からない感覚だったなぁ…


そんな中でも一番気になっているのは、やはり大坂なおみ選手です。

以前新田真剣佑のファンミーティングに行った時に

「大坂さんの試合観た?すごかったよね!?

マネージャーが迎えに来ても、ギリギリまで観てたよ!」

と語ってたのだけど、当時の私は全然観ていなかったので、へぇ〜くらいの認識でした。


なのに彼女のことを気にかけるようになったのは、BLMの抗議活動等で話題となり、それをSNSで叩く日本人が続出したからです。

私はあまり政治的発言をする芸能人って好きじゃない方なのですが、でも彼女の言動に違和感はありませんでした。

でもTwitterでは「BLM=暴動」と曲解して揶揄する人がたくさんいて、その島国根性にうんざりしたものです…

マスコミもわざと彼女の評判を落とす取り上げ方をし、翻訳して紹介する内容を選別しているな、と思いました。

アジア人差別に関しても言及していたのに、それは取り上げられていなかったので、アンチの人は今も

「黒人差別にしか興味が無い、アジア人差別に関心が無いなんて、日本人じゃない」

という酷いことを言いまくってて、

「いや、ちゃんと英語の勉強をして、彼女のツイートを読んだら?」

と思ってしまいます…

大坂なおみがアジア人差別を言及しても取り上げない日本のマスコミ

ここ最近また新型コロナウイルスの影響か、海外ではアジア人差別が始まっているそうです。昨年の春頃には日本のマスコミも「海外で日本人が差別を受けている」と話題にしていましたが、今は全然取り上げていません。私が今起こっているアジア人差別を知ったのは、ドラマ「GOOD PLACE」に出演しているフィリピン人(国籍はカナダ)のイケメン俳優Manny Jacinto(マニー・ハシント)が、Instagramのストーリーで「アジア系アメリカ人...



ラケットを破壊した、というのも、そういうことをする選手は過去に他にもいたのに、大坂なおみだと許されない。

日本語ではなく英語でインタビューに答えるのも許さない。

そもそも、メンタルの安定のためにインタビューに答えたくない、というのも許さない。

私には当時、彼女がどれほどの選手だったかよく分かっていなかったけれど、差別的な発言を平気で匿名で書き込む日本人には本当に嫌気がさして気持ち悪かったです。

そりゃ「シーッ」って言うCM作るわ…



この時まではまだ、有名なアスリートが意思表示することを許さない、日本語を話さないことを許さない日本人ってなんなの???という気持ちで興味を持っている程度でした。

が、初めてリアルタイムで彼女の試合を観て、敵である相手の良いプレーを拾えなかったとき、拍手で称賛を送っていることを知りました。

本来なら点を取られて悔しい状況のはずなのに、ラケットを手で軽く叩いて拍手を送る。

それは司会者も指摘していました。

で、その後に圧倒的なスピードとコントロール力でシュパッっと点を取り返して勝つ、というのもカッコイイ!

現時点で2試合観ていますが、どちらでもその拍手を送る姿が何度かありました。

Twitterを検索すると、やはりその様子を褒めている方々もいます。



でもそれ以上に「あんなラケットを破壊する人は〜」「金メダル獲っても嬉しくない」という、

「大坂なおみアンチを敢えてSNSに書き込む必要ある??」

という言葉を投稿する人がたくさんいて、ビックリ、ゲンナリ…

「日本人なら日本語を話せ」って、いつの間にそんな意味不明なルール作ってるの?



私の知っている範囲の有名人だと、新田真剣佑とマシ・オカはアメリカで育った純日本人です。

新田真剣佑は生まれも育ちもアメリカ、マシ・オカはIQが高すぎてギフテッドとしてお母さんとアメリカに移住した、という経緯の違いがありますが、二人共インタビューで

「現地の学校以外に、休日に日本人学校に行って日本語の勉強をした」

と言っていました。

マシ・オカは日本語を覚える必要性が分からなかったけど、お母さんが徹底して覚えさせたのだとか。

大坂なおみにもそういう選択肢はあって、日本人学校に行ったり、お母さんから徹底的に教えられたら日本語がもっと上手に話せるのかもしれないけど…

その時間にテニスを練習していたから、今があるんじゃないですかね?
試合後のインタビュー映像を観ましたが、日本語の質問に英語で答え、最後に日本語で挨拶をしていました。

間合いの感じからして、インタビューの内容は即理解できていたように思えます。

私もまだまだ彼女の英語を完全に聞き取れないのですが、返す言葉は割とシンプルで、慣れている人なら日本人でも普通に聞き取れて理解できる言葉を選んでいるな、と感じました。

この1年半私は英語を再勉強していますが、リスニングとリーディングの勉強をして多少聞き取り、読み取りが出来るようになっても、オンライン英会話を始めたらボロボロでゲンナリしています。

スムーズに英語を話せる日本人が、大坂なおみ選手の日本語力を叩いているんでしょうか?

以前大坂なおみ選手が試合後に電話でお母さんと話す映像を観たことがありますが、その時は日本語で話していました。

それだけじゃダメ、日本人として認めないって、視聴者が決めることなの??

こんなに強くて美しい選手が、日本人代表として出場しているのに?



マスコミは今、とにかく彼女が強い、ということは伝えています。

でもそれと同時に、開会式の最終聖火ランナーになったことを揶揄する記事も出していますね。

実は友人とリアルタイムでLINEしていた時「大坂なおみかぁ…」と送られてきてビックリしました。

揉めたくはないけど、でもそれを容認することも出来ず、

「マスコミに悪印象を持たれるよう印象操作されていて気の毒だと思う」

と牽制するつもりで返しましたが、どういう対応が正解だったのか今はまだ分かりません。


ちなみにTwitterを見ていたら「オリンピックはアマチュアのためのものなのだから、プロの選手である大坂なおみが出るのはダメだ」というツイートがありました。





私は幼少期に「YAWARA」とか観てたけど、オリンピックはプロのためのスポーツだと思っていたんですが。

調べたら1974年という、アラフォーの私が生まれるより前の時代に、オリンピックはアマチュアしか出場できない規定が削除されたそうですね。

ので60歳以上くらいの人たちの中では、まだ「オリンピックはアマチュアしか出たらダメなのに〜!」って思ってる、のかな?

これはJRを「国鉄」って言う世代ってこと?

それを読んだ時に、つくづく「SNSって老若男女が適当にツイートしている場なんだから、いちいち気にするの馬鹿らしいな」と思いました。


大坂なおみ選手にも、そういうのは気にしないでいって欲しいですね。

大坂なおみの対戦相手は、彼女のファインプレーに拍手してなかったですが?

そんな余裕無い状態だったのかもしれないし、そこで讃える余裕があるところがまた大坂なおみの凄さなのかもしれない。

けど、その行動は称賛されて良いと思うし、それこそ日本人が好きな礼儀だと思う。

なのに、検索をしてもそんなに出てこないんですよ…この行動への感想や記事が…

日本人の血が流れていても、アメリアで育った…という人の話は昔からあります。

「二つの祖国」のように、戦争によって日本とアメリカどちら側なのか立場を迫られるお話もありました。

大坂なおみ選手を「日本人じゃない」という人は、第二次世界大戦の頃の思考のまま止まってるんですかね?

ってことは90代以上の人がTwitter使ってるってこと?


なんていう皮肉を言わず、圧倒的なプレーで勝ち進む大坂なおみ、カッコイイなぁって本当に思います。

アンチとファンがSNSで罵り合ったりしているけど、でもきっとそれを彼女は望まないと思う。

敵対したいわけではなく、どうしても主張したい言葉を選んで伝えたいと思っているだけな気がします。

彼女のSNSを見る限りでは、他者を誹謗中傷する言葉は並んでいませんでした。

意地悪な人の誹謗中傷を目にしたら、不快になる人もいると思う。

犯罪レベルだな、と思ったら、私は「通報」をするようにしています。

そこまでではないけど…と思っても、いちいち価値観違うの分かってて匿名で話すのもね…と思い、ブログという形では意見を書き残しておこうと思いました。

彼女の良い面も、キチンと世間に伝わると良いですね。

あと「鬱に見えない」とか「鬱なら試合できない」という誤った認識も、是正されていきますように…
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