Netflixドラマ「13 Reasons Why(13の理由)」S1~3ネタバレ感想~女子高生の自殺の責任は学校?他生徒?
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英語のリスニング勉強に丁度良いドラマは無いかな?とオススメサイトを見ていたら「13 Reasons Why」が出てきたので観てみました。
自殺した女子高生が残した13本のテープを元に、誰が、何が彼女を追い詰めたのか探るところから物語は始まります。
当初あった過激シーンの一部が、視聴者のティーンエイジャーが同じ方法で自死するキッカケになった、という抗議があり、最初は製作陣はカットしないと表明していたけれど、新シーズン発表時にやはりカットしたのだとか。
ので、私はそのシーンがカットされたバージョンしか観ていません。
本来なら全4シーズン観てからネタバレ感想を書くつもりでしたが、シーズン3を観終えた今、このまま4も観るか微妙だなぁと思ったので、現時点で書きます。
シーズン1はめちゃくちゃ続きが気になるし、切ないし、目が離せない展開でした。
が、シーズン2以降は色々な社会問題とかマイノリティの悩みが詰め込まれまくっていて、段々とテーマが広がり過ぎていってる気がします…
ただ、イジメ等で悩んで生き辛さを感じている学生なら、シーズン1だけ観て終えない方が良いかと。
簡単に各シーズンのあらすじを書きます。
シーズン1
主人公の男子高校生クレイ(アメリカは4年制なので3年生だけど、日本なら2年生にあたる16~17歳)の元に、誰かから13本のカセットテープが届きます。
その中には、クレイが片想いしていた同級生兼バイト仲間だったハンナが、「自殺を選んだ13の理由」を自ら語る音声が録音されていました。
●恋をした同級生男子(ジャスティン)にパンチラ写真を拡散され、尻軽イメージを校内で植え付けられたこと
●やっと友達(ジェシカとアレックス)ができ、3人で楽しく過ごしていたのに、他の2人の男女が付き合い出して友情が壊れたこと
●カメラ小僧のストーカー同級生(タイラー)に、新しく出来たと思った女友達(コートニー)との自室でのキスシーンを撮影されてしまい、しかもそれを拡散されたこと
●学内のバレンタインイベントでマッチングした男子(マーカス)とデートしようとしたら、結局尻軽イメージ扱いされて傷付いたこと
●最初は親身だった同級生男子(ザック)が、ハンナの励みになっていたメッセージメモを影で捨てているのに気付いたこと
●ポエムの同好会で仲良くなった男子(ライアン)が、無断でハンナのポエムを学内新聞に掲載してしまい、その中の言葉選びのせいでまた周囲から尻軽扱いを受けたこと
●学校でもバイト先でも仲良くなっていたクレイとパーティーの最中に関係を持とうとしたけど、これまでに男子から受けたセクハラがトラウマになり拒絶してしまったこと
●クレイを拒絶した後、部屋に入ってきたジェシカが、校内で一番権力がある運動部のリーダーで金持ち(ブライス)から暴行されるの見聞きしてしまったこと
●パーティーの帰りに同級生(シェリ)の車で送ってもらう途中で事故が起き、倒した道路標識をそのままにして去ってしまった後、男子生徒がそこで自動車事故を起こして死んでしまったこと
●両親が経営するドラッグストアの売上金を紛失してしまったこと
●ジェシカに続きハンナ自身までブライスから暴行を受けたこと
●自殺を決行する直前、校内のスクールカウンセラー(ポーター)に相談をしようとしたけれど、詳細を話さないハンナに対して「話せないなら、忘れて前に進んだほうが良い」と言われてしまい、「もう誰も引き留めようとしてくれない」と思ってしまったこと
このテープを少しずつ聞き、自身も他生徒も責めて苦しんだクレイは、それでもラストに「真犯人はブライスだ」と弾劾しようとします。
ハンナの両親はテープの存在を知らない内から、でも娘はイジメに遭っていた、それを学校が見逃したんだ、と言い、学校相手に裁判を起こしました。
また、ラストにアレックスが警察官の父の所有する銃で自殺未遂を起こします。
何で?どうして?が分からないままシーズン2へ…
シーズン2
裁判で生徒たちが証言をさせられる中、真実を言う人、保身で嘘をつく人、ハンナがテープでは語らなかった事実を言う人が出てきます。
クレイの前には幻想のようにハンナが頻繁に現れ、せっかく幼馴染の少女と付き合い始めたのにうまくいかないクレイ。
また、クレイや同級生たちそれぞれに証言に対する脅しと、ブライスの被害者はハンナだけでは無い、というメッセージが届きはじめました。
悩みながらも何とか同級生たちを説得し、励まし合い、皆んなでブライスを追い詰められるようにするのですが…
結局裁判では「学校側には責任は無い」という判決になってしまいました。
シーズン1はハンナ目線で語られるストーリーでしたが、シーズン2は各キャラクターそれぞれの視点で描かれているため、一気にハンナの印象が変わっていきます。
ハンナ…夏の間にザックと付き合ってたの…??
ハンナのお父さんが不倫しているのを、自殺直前にハンナは知ったの??
シーズン1ではハンナはクレイのことを好きそうにしてたし、関係を持とうとしていましたが、でもその間にちゃっかりザックと付き合っていて、でも皆んなに内緒になれる関係が嫌で終わらせていたなんて…
えーと…やっぱりハンナは、尻軽と言われても仕方ない気がするのだけど…
そして、記憶障害と後遺症に苦しむアレックスの描写が多いのですが、結局私には
「なんでアレックスは自殺未遂を選んだんだっけ??」
というのが分かりませんでした…
全体的にはハンナ自身の話よりも、女性の暴行被害、貧困や同性愛やイジメなど社会問題に焦点を当てたシーズンとなっています。
自殺した女子高生が残した13本のテープを元に、誰が、何が彼女を追い詰めたのか探るところから物語は始まります。
当初あった過激シーンの一部が、視聴者のティーンエイジャーが同じ方法で自死するキッカケになった、という抗議があり、最初は製作陣はカットしないと表明していたけれど、新シーズン発表時にやはりカットしたのだとか。
ので、私はそのシーンがカットされたバージョンしか観ていません。
本来なら全4シーズン観てからネタバレ感想を書くつもりでしたが、シーズン3を観終えた今、このまま4も観るか微妙だなぁと思ったので、現時点で書きます。
シーズン1はめちゃくちゃ続きが気になるし、切ないし、目が離せない展開でした。
が、シーズン2以降は色々な社会問題とかマイノリティの悩みが詰め込まれまくっていて、段々とテーマが広がり過ぎていってる気がします…
ただ、イジメ等で悩んで生き辛さを感じている学生なら、シーズン1だけ観て終えない方が良いかと。
簡単に各シーズンのあらすじを書きます。
シーズン1
主人公の男子高校生クレイ(アメリカは4年制なので3年生だけど、日本なら2年生にあたる16~17歳)の元に、誰かから13本のカセットテープが届きます。
その中には、クレイが片想いしていた同級生兼バイト仲間だったハンナが、「自殺を選んだ13の理由」を自ら語る音声が録音されていました。
●恋をした同級生男子(ジャスティン)にパンチラ写真を拡散され、尻軽イメージを校内で植え付けられたこと
●やっと友達(ジェシカとアレックス)ができ、3人で楽しく過ごしていたのに、他の2人の男女が付き合い出して友情が壊れたこと
●カメラ小僧のストーカー同級生(タイラー)に、新しく出来たと思った女友達(コートニー)との自室でのキスシーンを撮影されてしまい、しかもそれを拡散されたこと
●学内のバレンタインイベントでマッチングした男子(マーカス)とデートしようとしたら、結局尻軽イメージ扱いされて傷付いたこと
●最初は親身だった同級生男子(ザック)が、ハンナの励みになっていたメッセージメモを影で捨てているのに気付いたこと
●ポエムの同好会で仲良くなった男子(ライアン)が、無断でハンナのポエムを学内新聞に掲載してしまい、その中の言葉選びのせいでまた周囲から尻軽扱いを受けたこと
●学校でもバイト先でも仲良くなっていたクレイとパーティーの最中に関係を持とうとしたけど、これまでに男子から受けたセクハラがトラウマになり拒絶してしまったこと
●クレイを拒絶した後、部屋に入ってきたジェシカが、校内で一番権力がある運動部のリーダーで金持ち(ブライス)から暴行されるの見聞きしてしまったこと
●パーティーの帰りに同級生(シェリ)の車で送ってもらう途中で事故が起き、倒した道路標識をそのままにして去ってしまった後、男子生徒がそこで自動車事故を起こして死んでしまったこと
●両親が経営するドラッグストアの売上金を紛失してしまったこと
●ジェシカに続きハンナ自身までブライスから暴行を受けたこと
●自殺を決行する直前、校内のスクールカウンセラー(ポーター)に相談をしようとしたけれど、詳細を話さないハンナに対して「話せないなら、忘れて前に進んだほうが良い」と言われてしまい、「もう誰も引き留めようとしてくれない」と思ってしまったこと
このテープを少しずつ聞き、自身も他生徒も責めて苦しんだクレイは、それでもラストに「真犯人はブライスだ」と弾劾しようとします。
ハンナの両親はテープの存在を知らない内から、でも娘はイジメに遭っていた、それを学校が見逃したんだ、と言い、学校相手に裁判を起こしました。
また、ラストにアレックスが警察官の父の所有する銃で自殺未遂を起こします。
何で?どうして?が分からないままシーズン2へ…
シーズン2
裁判で生徒たちが証言をさせられる中、真実を言う人、保身で嘘をつく人、ハンナがテープでは語らなかった事実を言う人が出てきます。
クレイの前には幻想のようにハンナが頻繁に現れ、せっかく幼馴染の少女と付き合い始めたのにうまくいかないクレイ。
また、クレイや同級生たちそれぞれに証言に対する脅しと、ブライスの被害者はハンナだけでは無い、というメッセージが届きはじめました。
悩みながらも何とか同級生たちを説得し、励まし合い、皆んなでブライスを追い詰められるようにするのですが…
結局裁判では「学校側には責任は無い」という判決になってしまいました。
シーズン1はハンナ目線で語られるストーリーでしたが、シーズン2は各キャラクターそれぞれの視点で描かれているため、一気にハンナの印象が変わっていきます。
ハンナ…夏の間にザックと付き合ってたの…??
ハンナのお父さんが不倫しているのを、自殺直前にハンナは知ったの??
シーズン1ではハンナはクレイのことを好きそうにしてたし、関係を持とうとしていましたが、でもその間にちゃっかりザックと付き合っていて、でも皆んなに内緒になれる関係が嫌で終わらせていたなんて…
えーと…やっぱりハンナは、尻軽と言われても仕方ない気がするのだけど…
そして、記憶障害と後遺症に苦しむアレックスの描写が多いのですが、結局私には
「なんでアレックスは自殺未遂を選んだんだっけ??」
というのが分かりませんでした…
全体的にはハンナ自身の話よりも、女性の暴行被害、貧困や同性愛やイジメなど社会問題に焦点を当てたシーズンとなっています。
シーズン3
暴行事件の罪が明るみとなり、転校したブライスが遺体で発見されました。
身体には傷があり、川で水死体となって発見されたため、犯人探しが始まります。
前後の行動からブライスの母も警察も「犯人はクレイだ」と思い込むのですが、しかしクレイは仲間たちの秘密を隠し通したいが故に親にも弁護士にも警察にも言えないことを抱えていました。
一番大きな理由は、ブライスと親しかった運動部員(モンゴメリー)から酷いイジメ(肛門に掃除器具を入れられる)を受けたタイラーが、春の学内パーティーで銃乱射事件を起こそうとし、それをクレイが止めたこと。
仲間たちはそれぞれ疑心暗鬼になりながら、クレイを逮捕させないために調べていくのですが、でも皆んなそれぞれ言えないことが多すぎて…
冒頭からずっとクレイを支えていた親友のトニーの親兄弟が、移民問題で連行されてしまったのには驚きました。
ブライスが親子関係をうまく築けず孤独だったこと、その原因は母方の祖父、さらにその前の曽祖父から繋がっていたことも描かれるため、自身と向き合い前に進もうともがいていたブライスの気持ちも見えてきました。
また、転校生でありブライスの家の家政婦の娘、という立場の新キャラ少女が登場。
クレイといい感じかと思いきや、ブライスと寝ていたり…と、これまた奔放タイプな子。
ジェシカと一緒に「女性の被害撲滅」のための運動をしているのですが、何故なのかよく分かりません。
結局犯人は、怪我させられた腹いせに殴る蹴るして放置したザック、その直後に現場に行き、助けを求められたけれど、興奮して悪態を吐いたブライスと揉みあいになって川に落としたアレックス、それを見ていて何もせずアレックスと逃げたジェシカ…
なのですが、クレイ達はモンゴメリーを犯人に仕立て上げました。
しかもモンゴメリーは逮捕された直後に獄中死。
その為、アレックスの父親は息子の持つ証拠品を焼却処分し、事件を隠し通そうとします。
これで全て終わった、とトニーの写真展をカフェで開催して笑い合うクレイと仲間たち。
が、実はモンゴメリーはブライス死亡時に男子生徒と関係を持っていたため、相手の男子が
「彼は僕と一緒にいた」
と言いにきたところで、シーズン3は終了。
シーズン1が衝撃的だったため、ドラマの前後には悩みを持つ視聴者へのアドバイス、相談先のお知らせが入っています。
一人一人は大したことじゃない、と思っていた言動がハンナを連鎖的に追い詰めていた、というのは、本当に悲しかったし、身近に感じる部分がありました。
私はもう大人なので、子供達の気持ちも、親の気持ちも、学校側の気持ちもそれぞれ何となく分かるなぁという部分がありますが…
にしても、やはりアメリカのドラマに出てくる高校生は、日本の高校生と違い過ぎてピンと来ない部分も大きいですね。
まず日本の高校だと、ここまで貧富の差が激しい生徒が同じ学校に通う、ということはあまり無いのでは?
親子関係も日本とは結構違う部分が大きい、というか、愛情表現の見せ方に文化の違いを感じました。
車運転して、お酒飲んで、ドラッグも手を出して、異性交友関係が派手な子を「ベイビー」「キッズ」と言う親、挨拶に「Love you」と親に言う子供、というのがもう、いまいちピンと来ない…
シーズンが進むにつれて「いじめっ子も、いじめられっ子も、それぞれ事情がある」というのを社会問題交えて表現していくのですが、確かにそういう勧善懲悪じゃない部分もあると思うんだけど、どんどん
「じゃあ、どうすれば良かったの?」
が分からなくなっていきます。
まぁそこがリアルだとも思うのですが。
クレイが良い子過ぎて、皆んな喧嘩したりしながらも仲間意識が強くて、お互いに助け合うシーンがとても多いのは素敵。
なのだけど、実際にはそんなに全力で助け合える仲間を作れるものなのかなぁ。
イジメに悩んでいる子供がこのドラマを観た場合
「いや、自分の周囲にはクレイやその仲間たちみたいに、ちゃんと自分のことを見てくれる人なんていないし…」
と、余計に孤独感を深める可能性もある気がします。
その辺りは子供向けというより、「大人は、子供がこう出来るように接してあげましょう」という教訓となっているのかも。
そこが大人の私にとって、シーズン1以降徐々に「説教臭いな…」と思わされてしまった原因かもしれません。
と、段々と愚痴っぽく書いているけど、シーズン1はやはり衝撃的だし、構成がうまいな、面白いなと思わされました。
で、そこだけで観終えると救いがないから、シーズン3までは観た方が良いはず。
このあとシーズン4を観て、私が「完結まで観て良かった」と思うかどうか、はまだ分かりません。
個人的にすごく気になるのは、
「そもそも、ハンナの親のドラッグストアが経営難になっていなかったら、大分状況は違っていたんじゃない?」
と思うのだけど、ハンナの親がそこに言及していないことです。
娘がザックを連れ込みまくっていたのも、お母さん全然気付いていなかったし。
親と仲良しの子が多いけど、でも本当の悩みは親に打ち明けられず、笑顔で誤魔化して平気なふりをしている。
そういう部分が、高校生にしてはずいぶんと大人っぽいなと思いました。
ハグしても、愛していると伝えても、それだけで子供を安心させることは出来ない。
日本でも「子供がイジメで自殺したのは、学校の責任」というニュースを時々目にしますが、ケースバイケースなのでしょうね。
ハンナのケースに関しては、あの状況で学校がどこまで、何が出来たんだろう?というのが私にも分かりません。
日本と違って、コミュニケーションとかの心理学っぽい授業もそれぞれ受けていて、社会生活が出来る人間に育てようというプログラムがあるのが面白いなと思いました。
その時点でもう、結構学校は頑張ってるな〜って気がしちゃうんです。
ハンナはすごい美人で、だからこそセクハラ被害に悩まされていた。
友達がすごく欲しかったけど、うまく関係を築けなくて寂しくて、その穴を埋めるように次々と男を好きになっていった。
彼女にとってクレイは安心できる男性で、友達としてでも、恋人としてでも、側にいてくれて安心出来た存在のはず。
クレイなんてハンナは自殺しちゃうし、幼馴染の子と付き合ってもうまくいかないし、シーズン3で彼女らしき子は出来たけど…どの子も皆んな割と奔放タイプすぎて、クレイに合ってると思えないのだけどなぁ。
運動部が威張り散らしている、という環境は、私は女子高出身なのでより一層分かりづらいんですが、そういうものなんでしょうか?
移民問題は私もニュースで観る程度でしか分からないけど、政権批判もあるのかな。
リスニングの勉強としては、高校生同士の会話なこともあり、Fワードが連発されまくってはいるけど、聞き取りやすい短文が多くて把握しやすかったかなと思います。
特に今は口語英語の勉強に力を入れているから、こういう会話のドラマは良いかも。
さて…シーズン4を観るかどうか、迷うなぁ…
観たらまた別記事で書きます。
あまりにフェミニズムとか社会問題バリバリの内容になってしまったら、ちょっと気持ちが離れてしまうかも…
あと、アメリカらしいご都合主義な大団円の終わり方だったら、納得いきそうでいかない気もするのよね…
それでも、シーズン1は本当に悲しく、誰かと感想を話し合いたい内容でした。
Netflixに加入している方は、機会があればぜひ!
暴行事件の罪が明るみとなり、転校したブライスが遺体で発見されました。
身体には傷があり、川で水死体となって発見されたため、犯人探しが始まります。
前後の行動からブライスの母も警察も「犯人はクレイだ」と思い込むのですが、しかしクレイは仲間たちの秘密を隠し通したいが故に親にも弁護士にも警察にも言えないことを抱えていました。
一番大きな理由は、ブライスと親しかった運動部員(モンゴメリー)から酷いイジメ(肛門に掃除器具を入れられる)を受けたタイラーが、春の学内パーティーで銃乱射事件を起こそうとし、それをクレイが止めたこと。
仲間たちはそれぞれ疑心暗鬼になりながら、クレイを逮捕させないために調べていくのですが、でも皆んなそれぞれ言えないことが多すぎて…
冒頭からずっとクレイを支えていた親友のトニーの親兄弟が、移民問題で連行されてしまったのには驚きました。
ブライスが親子関係をうまく築けず孤独だったこと、その原因は母方の祖父、さらにその前の曽祖父から繋がっていたことも描かれるため、自身と向き合い前に進もうともがいていたブライスの気持ちも見えてきました。
また、転校生でありブライスの家の家政婦の娘、という立場の新キャラ少女が登場。
クレイといい感じかと思いきや、ブライスと寝ていたり…と、これまた奔放タイプな子。
ジェシカと一緒に「女性の被害撲滅」のための運動をしているのですが、何故なのかよく分かりません。
結局犯人は、怪我させられた腹いせに殴る蹴るして放置したザック、その直後に現場に行き、助けを求められたけれど、興奮して悪態を吐いたブライスと揉みあいになって川に落としたアレックス、それを見ていて何もせずアレックスと逃げたジェシカ…
なのですが、クレイ達はモンゴメリーを犯人に仕立て上げました。
しかもモンゴメリーは逮捕された直後に獄中死。
その為、アレックスの父親は息子の持つ証拠品を焼却処分し、事件を隠し通そうとします。
これで全て終わった、とトニーの写真展をカフェで開催して笑い合うクレイと仲間たち。
が、実はモンゴメリーはブライス死亡時に男子生徒と関係を持っていたため、相手の男子が
「彼は僕と一緒にいた」
と言いにきたところで、シーズン3は終了。
シーズン1が衝撃的だったため、ドラマの前後には悩みを持つ視聴者へのアドバイス、相談先のお知らせが入っています。
一人一人は大したことじゃない、と思っていた言動がハンナを連鎖的に追い詰めていた、というのは、本当に悲しかったし、身近に感じる部分がありました。
私はもう大人なので、子供達の気持ちも、親の気持ちも、学校側の気持ちもそれぞれ何となく分かるなぁという部分がありますが…
にしても、やはりアメリカのドラマに出てくる高校生は、日本の高校生と違い過ぎてピンと来ない部分も大きいですね。
まず日本の高校だと、ここまで貧富の差が激しい生徒が同じ学校に通う、ということはあまり無いのでは?
親子関係も日本とは結構違う部分が大きい、というか、愛情表現の見せ方に文化の違いを感じました。
車運転して、お酒飲んで、ドラッグも手を出して、異性交友関係が派手な子を「ベイビー」「キッズ」と言う親、挨拶に「Love you」と親に言う子供、というのがもう、いまいちピンと来ない…
シーズンが進むにつれて「いじめっ子も、いじめられっ子も、それぞれ事情がある」というのを社会問題交えて表現していくのですが、確かにそういう勧善懲悪じゃない部分もあると思うんだけど、どんどん
「じゃあ、どうすれば良かったの?」
が分からなくなっていきます。
まぁそこがリアルだとも思うのですが。
クレイが良い子過ぎて、皆んな喧嘩したりしながらも仲間意識が強くて、お互いに助け合うシーンがとても多いのは素敵。
なのだけど、実際にはそんなに全力で助け合える仲間を作れるものなのかなぁ。
イジメに悩んでいる子供がこのドラマを観た場合
「いや、自分の周囲にはクレイやその仲間たちみたいに、ちゃんと自分のことを見てくれる人なんていないし…」
と、余計に孤独感を深める可能性もある気がします。
その辺りは子供向けというより、「大人は、子供がこう出来るように接してあげましょう」という教訓となっているのかも。
そこが大人の私にとって、シーズン1以降徐々に「説教臭いな…」と思わされてしまった原因かもしれません。
と、段々と愚痴っぽく書いているけど、シーズン1はやはり衝撃的だし、構成がうまいな、面白いなと思わされました。
で、そこだけで観終えると救いがないから、シーズン3までは観た方が良いはず。
このあとシーズン4を観て、私が「完結まで観て良かった」と思うかどうか、はまだ分かりません。
個人的にすごく気になるのは、
「そもそも、ハンナの親のドラッグストアが経営難になっていなかったら、大分状況は違っていたんじゃない?」
と思うのだけど、ハンナの親がそこに言及していないことです。
娘がザックを連れ込みまくっていたのも、お母さん全然気付いていなかったし。
親と仲良しの子が多いけど、でも本当の悩みは親に打ち明けられず、笑顔で誤魔化して平気なふりをしている。
そういう部分が、高校生にしてはずいぶんと大人っぽいなと思いました。
ハグしても、愛していると伝えても、それだけで子供を安心させることは出来ない。
日本でも「子供がイジメで自殺したのは、学校の責任」というニュースを時々目にしますが、ケースバイケースなのでしょうね。
ハンナのケースに関しては、あの状況で学校がどこまで、何が出来たんだろう?というのが私にも分かりません。
日本と違って、コミュニケーションとかの心理学っぽい授業もそれぞれ受けていて、社会生活が出来る人間に育てようというプログラムがあるのが面白いなと思いました。
その時点でもう、結構学校は頑張ってるな〜って気がしちゃうんです。
ハンナはすごい美人で、だからこそセクハラ被害に悩まされていた。
友達がすごく欲しかったけど、うまく関係を築けなくて寂しくて、その穴を埋めるように次々と男を好きになっていった。
彼女にとってクレイは安心できる男性で、友達としてでも、恋人としてでも、側にいてくれて安心出来た存在のはず。
クレイなんてハンナは自殺しちゃうし、幼馴染の子と付き合ってもうまくいかないし、シーズン3で彼女らしき子は出来たけど…どの子も皆んな割と奔放タイプすぎて、クレイに合ってると思えないのだけどなぁ。
運動部が威張り散らしている、という環境は、私は女子高出身なのでより一層分かりづらいんですが、そういうものなんでしょうか?
移民問題は私もニュースで観る程度でしか分からないけど、政権批判もあるのかな。
リスニングの勉強としては、高校生同士の会話なこともあり、Fワードが連発されまくってはいるけど、聞き取りやすい短文が多くて把握しやすかったかなと思います。
特に今は口語英語の勉強に力を入れているから、こういう会話のドラマは良いかも。
さて…シーズン4を観るかどうか、迷うなぁ…
観たらまた別記事で書きます。
あまりにフェミニズムとか社会問題バリバリの内容になってしまったら、ちょっと気持ちが離れてしまうかも…
あと、アメリカらしいご都合主義な大団円の終わり方だったら、納得いきそうでいかない気もするのよね…
それでも、シーズン1は本当に悲しく、誰かと感想を話し合いたい内容でした。
Netflixに加入している方は、機会があればぜひ!
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