「#進撃の巨人」最終巻描き足しネタバレ感想~ミカサの結婚と考察サイト煽りに驚き
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進撃の巨人(34) 特装版 Ending (週刊少年マガジンコミックス)
以前はAmazonって発売日当日か前日に届いていた記憶あるのですが、最近は発売日以降、下手したら3日遅れとかで届くことがあるみたいですね…
最終回が公開された日にはアプリで読んでいましたが、後半ちょっと描き足しされていて、それは編集部も事前にYouTubeで告知していたけど
「なるほどー、ミカサの結婚、出産、死後まで足したか!」
と驚きました。
あと始祖ユミルがミカサの頭の中を覗いていたのが頭痛の原因だった、というのも足されてましたね。
ミカサが男性と子供とエレンのお墓参りをし、その後高齢になっても多くの親族?仲間たち?と花を手向け、自身の葬儀の時はあのエレンのマフラーを巻いているなんて…
エレンの墓碑のある木は、その後周囲が街になり、戦争で破壊され、屋久島のような森になり、そこを女の子が犬と訪れる、というラスト。
ということはやはり地鳴らし以降にあの島は他国から攻め込まれたんですね…
ビルは廃墟状態になってたし、争いは無くならなかった、ヒストリアやアルミン達の努力だけでは止められなかったんだなと思うと、やはり残念。
でも、人類は残った。
ミカサが誰と結婚したのか分かりませんが、後ろ姿の感じからしてジャンかな?と思って検索したら、同じ意見の方が多いみたいです。
さらに後書き的に、このストーリーは実は全部映画で、それを観終わった現代のエレン・アルミン・ミカサの幼馴染3人が感想を言い合うネタまであって笑いましたねー。
満足してるミカサに
「ミカサは考察サイトを読んでないからだよ。
伏線回収されてないじゃん!」
とキレるオタクなアルミン…こういう人、最終回直後にネットの掲示板でめっちゃ見た!
意見を求められたエレンが
「こうやって一緒に映画を観られたのが楽しかった。
また次回作があったら観に行こうな」
と言うのも可愛かったー。
私は普段考察サイトをほぼ読みませんが、多分ミカサの結婚相手の考察とか、後書きの考察とかも出てることでしょう。
アニメでどう描かれるか気になるところです。
個人的にはミカサにはリヴァイとくっついて欲しかったかなー。
でもジャンも昔ミカサのこと好きだったしね。
結婚や出産が幸福の全てでは無いけど、最終回直後に
「ミカサはずっとエレンのことだけ思い続けるのか?」
というのも意見が割れてたから、その答えを単行本に入れた作者は、本当にSNSチェックしてるんだなぁ、なんて思いました。
ミーハーですが、最後はやはり感謝の気持ちを込めて買おう、と思いました。
長髪のエレンが色っぽくて好きだったけど、最終巻はもうグロテスクな姿ばっかりだったな…
アニメ化されている部分の単行本はアプリで読みましたが、ファイナル2期が楽しみです。
最近「呪術廻戦」にどハマりしていますが、あちらが作者の体調不良で休載発表(早バレサイト経由ですが…)となった日に、進撃の最終巻発売となったのは不思議なタイミングに感じました。
週刊少年ジャンプ29号(6月21日発売)より芥見先生の体調不良のため、『呪術廻戦』はしばらくの間休載させていただきます。
— 呪術廻戦【公式】 (@jujutsu_PR) June 10, 2021
芥見先生からの直筆コメントも合わせてご覧いただけますと幸いです。
なお来週6月14日(月)発売の週刊少年ジャンプ28号では『呪術廻戦』は掲載されております。 pic.twitter.com/Vg7jlCTzP7
ふと思い出したのは、週刊連載に追われた竹宮惠子が、月刊誌で好きなものを描いている萩尾望都に嫉妬していた、というエピソード。
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「呪術廻戦」は作者が週刊誌のスピード感を大事にしたいと思っているようなので、無理せず頑張ってとしか言えないのですが、「進撃の巨人」は月刊誌だからこそ組み立てられた部分もあったのかな?
まぁどちらも伏線スゴイので、読者としては楽しませて頂けてますが。
私は個人的にはあまり考察厨は好きじゃない、というか、単にアフィリエイターがアクセス数稼ぎでやってるだけのもんだと思ってるから、読者は他者がどんな考察をしようが、自身が楽しめてるかどうかで判断すれば良いと思います。
たまーに「いや、国語の授業受けたことある?」というくらい、読解力めちゃくちゃな考察意見とかあって驚きますね…
漫画のアニメ化が一気に増え、SNSで感想や考察を投稿する人が増え、漫画家さんの状況は一昔前とかなり変わったろうなと思います。
私が昔読んでいた漫画家さんは、何の告知もなく休載するどころか未完のままにする人が多かったかなぁ。
それに不満を持っても、読者は言う場所が無い、なんて感じでした。
高河ゆんがどれだけ面白い漫画を描き、キャラに死亡フラグが立ってドキドキしている状況で中断してきたか…
西村しのぶも「その日の米代が稼げれば良い」という感覚で、その時自身がハマっていることをネタに漫画にし、途中で放置してるし…
でもその時代の方々は、考察サイトやSNSに自身のメンタルを左右されずに済み、結末を描くプレッシャーも感じずに過ごせて良かった部分もあるのかもしれません。
いや、こっちとしては完結して欲しかったけどね!?
そう思うと諫山創さんや芥見下々さんは、すごく真面目で読者想いなんだなと思いました。
もうこれだけ人気なら、読者の反応なんて気にしなくて良いじゃんってくらい売れてるのに。
でもアニメ化のタイミングとかグッズ販売とかあるし、漫画を描く以外のスケジュールに追われることも多いんだろうな。
「進撃の巨人」の最大のテーマは「命とは?」だったのだと思いますが、そこにただ「生きろ」というだけの正論を出して来なかったところが良いなと思っています。
先日観た舞台「フェイクスピア」では、他の人は「生きろ」のメッセージに感動して泣いたって人が多いみたいだけど、私はそういうのあまりピンと来ないんですよね。
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どう生きるか、が問題であって、長生きすれば、生きていればそれだけでOKだとは思わない。
エレンは始祖ユミルの開放、ただ自身に見えた未来に向かって、ミカサの選択が鍵になることだけ分かった状態で突き進んだ。
アルミンが殺戮者となったエレンに「ありがとう」と言ったことに怒る人の言葉も色々読みましたが、まぁもうそこは…彼らの中の関係性としては、理解出来るかなぁ。
表紙があの木の側にいる子供時代の3人って時点でもう胸アツです。
そういう「出会えて良かった、一緒にいる時間のために生まれて来られて良かった」と思える人と出会えるかどうか、が「生きていて良かった」と思えるかどうかのポイント。
それは子孫を残すかどうか、とかだけじゃないけど、命を繋ぐことにより、そう思える人が続いていくことでもある。
この作品はそういう個人的な目線と、俯瞰的な人類の目線が混ざり合っていたんだなぁ、壮大な物語だったなぁ、と思います。
北欧神話とうまく組み合わせてこのストーリーを描ききったのはすごい!
#進撃の巨人 エレンのモデルは北欧神話「スルト(Surtr)」、世界を焼き尽くす巨人だった!?
進撃の巨人の最終回以降、SNSでは賛否両論が巻き起こっています。私は割と満足している良い終わり方だと思いましたが、でもよくよく考えると8割の亡くなった人類側だったとしたら許せない…これまで第二次世界大戦を彷彿とさせる描写もあったため地鳴らし=核兵器という見方をし、「核兵器は絶対に使ってはいけないものだから、エレンは最悪なことをした、許せない」と怒る人もいます。また、「もっと進撃の巨人らしい残酷な終わり...
諫山創さんの次回新作、楽しみですね。
これだけいきなり大ヒットを飛ばしてしまった後だと、すごくプレッシャーもありそうだけど…
「進撃の巨人」も「呪術廻戦」も、「若い世代の漫画家さんが、こんなに面白い漫画を描けるんだ!」と気付かせてくれました。
これまで巨匠クラスから同世代くらいまでの漫画家さんの話しか面白いの無いな〜と思っていたけど、面白い漫画色々生まれてるのに気付けた!
あまり少年漫画を読まない私でも、とても楽しませて頂きました。
また次回作があったら一緒に観たい、と思える人と出会っていきたいものです!
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