野田秀樹✕高橋一生の舞台「フェイクスピア」東京公演ネタバレ感想~日本航空123便墜落事故ネタは不謹慎では?

2021年05月28日
芸能 4
今日は池袋の東京芸術劇場に、高橋一生の舞台「フェイクスピア」を観に行ってきました。



野田秀樹の舞台観たいなと以前から思っていたし、高橋一生の舞台も観てみたかったから、この公演チケット取れた時は嬉しかった!



緊急事態宣言が延長になったので、ちゃんと上演されるのかな?と思ったけど、今回の緊急事態宣言は舞台はOK。

しかも延長開始前に販売されたチケットなら、人数制限(50%以下)も適用外。

ということで、入り口で検温と手の消毒をし、マスク着用した人で会場はほぼ満席でした。

私は2階席でしたが、数席ポツポツ空いてただけでしたね。



私は事前にあらすじを読まず、前情報をほぼ入れずに観ました。

名前からしてシェイクスピア関係のオリジナルなんだろうなーと思いつつ、で、終演時間も確認していませんでしたが、今は20時以降の終演でもOKなんですね。

私が観た回は19時開演、21時5分終演の2時間5分の上演で、休憩は無し。

舞台観客としては良いけど、緊急事態宣言とは何なのかしら…?




さて舞台のネタバレ感想ですが、まずはパンフレットを読まない状態で書きます。

あまりにも意味不明だったので帰りにパンフレットを買いましたが、読んで理由がもし分かったら追記しようかと。

以前舞台の感想をブログに書いたら

「それはパンフに書かれてました」

というコメントを頂いたことがあるのですが、個人的には

「映画でも舞台でも、有料のパンフレットを買って読まなければ理解できない、感想を言えない、というのは作品としてダメ」

と思っているので…

とは言え読解力や知識は人それぞれ。

私はシェイクスピアの知識がほぼ無いので、そこは私の勉強不足と認めます。

舞台の前半はシェイクスピアが元ネタっぽい、と思いつつ、4大悲劇が分かっていなくて、へ~となりました。

シェイクスピアは以前、満島ひかりが主演をした「お気に召すまま」しか舞台を観たことないもので…

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初めての野田秀樹の舞台は、美術がオシャレで、ダジャレや小ネタが満載で、前半はすっごく楽しめました!

白石加代子が昔イタコの修行をしていた、という語りが本当なのか分からないのですが、

「もし、あのまま50年イタコの見習いを続けていたら…」

という設定で物語が進んでいきます。

見習いから昇格試験を受けても50年落ち続け、明日の試験こそは…と思った日にダブルブッキングが起こってしまい、彼女の前に高橋一生と橋爪功が演じる男2人が現れました。

降霊をしようとすると、2人の男の中にシェイクスピア作品のキャラクターが降りてしまい、状況は謎な状態に。

星の王子さまも出てきたり、何だか設定はよく分からないけどセリフが面白くて、笑いました。

そして、高橋一生が持っている「箱」がキーアイテムとなります。

この箱が前半に一度開いた時に、中から高橋一生の声で

「どーんといこうや」

が流れたため、そこで私は「あれ、これ日航機墜落事故のパイロットの言葉だよな?」と気付きましたが、これ知ってる方はどのくらいいるのでしょうか。

日航機墜落事故は正式名称が「日本航空123便墜落事故」となっているようですが、コレは私が子供の頃に起こった飛行機の墜落事故。

当時群馬県に住んでいたため、現場は遠かったけど子供心にショックを受けました。

塾の先生のお兄さんが医者だったので現場の救助活動に参加したそうですが、遺体の損傷があまりに酷く、しばらくお肉を食べられなくなった、という話も聞きました。
子供の頃はただただ「飛行機が落ちるのは怖いな」と思っただけでしたが、大人になってインターネットが普及した後、墜落事故の現場の写真、パイロットのレコーダー音声を聞き、あまりの悲惨さに驚愕。

知人の兄弟が元JALのパイロットで、「アレは実は米軍が練習に使用したミサイルが当たったせいで起きた事故だ」という陰謀論を聞かされたことがあるけど、真実はどうなのか分かりません。

今でも夏になると慰霊祭のニュースが毎年流れるけど、昔は被害者の坂本九をメインにした再現ドラマなんかも放送されていました。

皆んなを落ち着かせるために「上を向いて歩こう」を歌う、という内容でしたが、アレはフィクションらしいですね?

生き残ったのは後方席にいた数人のみ。

救助活動の開始が夜明けを待つために遅れ、墜落後しばらくは生存者がもっといたのに間に合わなかった、という話も読みました。

今も遺族が毎年慰霊をしている事故だったことを思うと、私には何故、

高橋一生の演じていた役が墜落事故のパイロット、橋爪功が演じていた役はそのパイロットの息子

という設定にしたのか、全く理解が出来ません。

更に、あの事故直前の音声にあった「頭を上げろ」(飛行機の頭を上げろ、という指示)という言葉を、人生に行き詰まった息子に前を向かせるためのメッセージ、という扱いにしたことに、本当に驚きました。

驚いた、というのでは足りない。

正直、ゾッとしました。

シェイクスピアと、イタコと、日航機墜落事故と、星の王子さま(墜落した飛行機が出てくる)を混ぜ合わせた内容、という解釈で良いのだとしたら、私にはとてもとても不謹慎に思えました。

高橋一生の演技は流石で、だからこそ余計に、飛行機墜落の再現シーンは怖かったです。

何故この舞台のモチーフに日航機墜落事故を使ったのか、それを後でパンフレットに載っているのか確認しようと思っています。

あのパイロットの家族も、墜落事故の被害者の遺族もまだ存命な状況で、そしてこのコロナ禍で、敢えて扱う意味が野田秀樹にはあるのかもしれない。

でも私には、「頭を上げろ」「どーんと行こうや」を、自死を考えるくらい人生に疲れた人を励ますメッセージ、として使う意味が全く分かりません。

「どーんと行こうや」は、仲間を奮い立たせるための言葉だった、という解釈が現在は一般的ですが、当時は墜落させる意図だったのでは?という説も出てしまい、遺族感情を逆撫でたと言われています。

私はリアルタイムでそんな騒動があったことは知らないけど、でもマスコミが当時事故のことを連日報道していた記憶は薄っすらあるし、昭和の記録映像でも何度か観ました。

その当時のマスコミの姿勢と、今の新型コロナウイルスや政府叩きをするマスコミのやり方を、野田秀樹は扱いたかったのかな?

「ノンフィクション」もキーフレーズになっていたので、そういう実際にあった事故を扱いたかったのかな?

そこがパンフレットを読めば書かれてるかもしれない。

遺族たちにもこの舞台化の許可取りをしているか書かれているかもしれない。

私には、とても好意的には受け止められませんでした。

前半のオシャレさや面白さで興奮していた気持ちが、ゾッとする怖さに塗り潰されてしまっています。

とりあえず今はそれしか書けません。

前田敦子はただただ声を張り上げているだけで、一本調子の演技だったのがもったいなかったな~、とか思うことはありますが。

前田敦子のドラマの演技が好きだったので、今回のあの演技がワザとなのか、彼女が舞台に向いていないのか分からないけど、聞き取りづらいな~と思いました。

高橋一生はやはり声がすごく聞き取りやすくて、スローモーション風の動きとかも繊細で、もっと前の方の席で観たかったです。

あとはパンフレットを読み、頭を整理させてから追記しようと思います。

一人で観に行ったから誰とも感想を言い合えないのが辛いわ…

皆さん、どう思ってるんでしょうか????

と思ってまずTwitterを見たら、演出だと思っていた白石加代子が台本を持っていたり、セリフを間違えたりしていたの、数日前の公演では無かったことみたいですね?

確かにカーテンコールも途中からいなかったけど、不調なのではとツイートしてる方が多くて驚きました。

また、「敢えて不謹慎なことをやる」と野田秀樹が元々言っていたというツイートも見かけ、うーむ…と思ってます。
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全く違う感想でしたので、ちょっと、びっくり。

2021年06月11日 (金) 00:46
urarara0724

うらら(管理人)  

Re: 野田秀樹✕高橋一生の舞台「フェイクスピア」東京公演ネタバレ感想~日本航空123便墜落事故ネタは不謹慎では?

人によって受け止め方は違うんじゃないですかね?

私の知人は、SNS上では賛否は明言しませんでしたが、私が「あの題材はキツかった」と言ったら「分かる」と言ってました。

感動した、泣けた、以外の感想を持った人は、敢えてSNSで投稿してないかもしれませんね。

2021年06月11日 (金) 02:16

はらにし  

はじめまして。

おそらくSNSなどで皆が褒めていることに対してのモヤモヤもお持ちなのかなと思いました。

私は観劇中は、前半に何度もヒントがありながら気づかずに楽しいおちゃらけた雰囲気に何度も笑ってしまった自分に背中が冷たくなり、おぞましさを感じました。
しかし観劇後はお客がそうやって反芻するところまでを作り手は意図してるのかなと思いまして、最終的にはあの作品を好意的に受け止めました。
この感想を持ったのは私が観劇した過去のノダマップの作品の多くが前半と後半でガラリと雰囲気が変わる今回と似た構造を持っており、何度目かだったこともあったかもしれません。
ですが、その内容をTwitterで細かく表現しようとするとネタバレになるので「よかった」というふうにしか書けませんでした。
だからふたばさんのお気持ちを拝見して、SNSで感想を呟くとき、深く考えて言葉にしてなかったなと気付かされました。


あと、今回題材となったことをこういう形で作品にすべきではないという意見をお持ちの方はきっといるだろうなと思います。
事前にあらすじが公開されていない以上、直接の当事者じゃなくても何かしら関係者の方が気持ちの準備なく見てしまう可能性は高いかもしれませんね。

とりとめなく、すみません。
気づかせていただいてありがとうございました。


2021年06月12日 (土) 23:23
urarara0724

うらら(管理人)  

Re: 野田秀樹✕高橋一生の舞台「フェイクスピア」東京公演ネタバレ感想~日本航空123便墜落事故ネタは不謹慎では?

コメントありがとうございます!

Twitterで色んな感想を最近また見ているのですが、1人だけ気になった方がいました。

ご本人はとても良かった、と満足されたそうなのですが、知人で観劇された方が事故の関係者だったため
「役者さんの演技は良かったけど、複雑」
と仰っていて、その前の自身の感想は「浅はかだったのでは?」と思われたとのことでした。

この舞台に関して何名かからコメントを頂いているのですが、「この感想が正しい」というものは無いと思います。

ただ野田秀樹自身が「不謹慎でもやりたい、と思ったことが、どう受け止められたのか、賛否両論を聞いて見極めたいと思っていないかな?」という気もしています。
(パンフレットを読んだ限りでは、不謹慎とか情報過多な現代に対抗したいような気概が見受けられましたが…)

誰も傷付けない表現というのはなかなか難しいものだろうと想像するのですが、この賛否両論の中にも色んな理由や価値観があり、そこまで分析して「不謹慎」の境界線を探る機会となる舞台だったのかなぁ、と今は思っています。

もしかしたら私の感想により
「そんな残酷な事故がネタなら観てみたい」
と思う人もいるかもしれない、と思うと、それはそれでまた被害妄想のような気持ちになり、言葉選びの難しさを改めて感じます…

それでも、この感情を言葉にする、という意義を見出せるようになりたいな、とコメントを読ませて頂いて思いました。ありがとうございました!

2021年06月13日 (日) 15:27