映画「ファーストラヴ」舞台挨拶上映ネタバレ感想~愛情に飢えたミサンドリー女

2021年02月11日
中村倫也出演作ネタバレ感想

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今日は朝から、映画「ファーストラヴ」公開初日舞台挨拶上映付きを観に行ってきました。

朝9時20分上映開始、終演後の舞台挨拶あり、で終わったのは12時でしたが、途中眠くなることなく楽しめました!



舞台挨拶も楽しくて、中村倫也ファンとして大満足!

特に、上映後だと思ってネタバレした木村佳乃に

「先輩、ネタバレ気をつけてもらって良いですか?

(上映後だし…と返され)

いや、マスコミの方もいらっしゃるんで」

とツッコミ入れたの、最高でした!


板尾創路も思い切りネタバレしたけど、あれは木村佳乃への配慮だったのかな?

窪塚洋介のスマホが鳴っちゃって、それに対して

「おいー!」

と突っ込んだり、北川景子にメロメロの芳根京子に突っ込んだり、中村倫也の舞台挨拶は相変わらず楽しいー!

トップコートランドの動画で、ハイテンションな木村佳乃に振り回される後輩の中村倫也を観ていた分、今回の舞台挨拶は楽しかったです。

映画ですが、うん、結構良くて、途中ちょこちょこ泣きました。

芳根京子の怪演を元々期待していたので、ホント良かったです。

中村倫也の学生時代と現在の演技分けも、ちょっとした目や眉の動きも、北川景子とのラブシーンも良かった!

以下ネタバレです。


父親刺殺した犯人として起訴されている環菜は、実は母親が別の男と同棲していた時に出来た子で、相手から堕ろせと言われたけど

「君の子供なら絶対に可愛いから、もったいない」

と板尾創路が演じる画家の父親が実子にしたという関係。

その為母親は、まだ売れない画家の夫が生活の為にデッサン教室を開き、そこで娘が全裸の男達とモデルをさせられていたのを容認し、娘が嫌がっているのを叱ってきました。

娘が自傷行為をしても、見て見ぬふり。

両親から嫌なことを強要され、「お前が悪い。嘘吐き」と言われ続けた環菜は、男性から性的な行為を求められると、内心嫌でも笑顔で受け入れるようになっていきます。

まだ小学生なのに年上の大学生の家に度々逃げ込み、カラダの関係を持つ娘を連れ戻しに行った際も、娘のことだけ叱りました。

そんな彼女の過去を紐解いていく臨床心理士の由紀。

由紀は思春期に「実父がロリコン」ということを知り、そのことに深く傷付いていました。

彼女は大学時代に、中村倫也が演じる弁護士の庵野迦葉と一瞬付き合っていました。

が、初体験で痛みを訴えても無視し、更に2桁の女と関係を持ったと語る迦葉に失望。

迦葉もまた、母親が男好きで家を出てしまったため、母の姉の家に引き取られたことをトラウマにしていました。

その後由紀は迦葉から聞いたカメラマンの兄(血縁上は従兄弟)の真壁我聞の写真展を観に行き、彼の写真と人柄に惹かれ、トラウマと迦葉との関係は黙ったまま結婚。

環菜と向き合う内に自身のトラウマも思い起こされ、苦しむ由紀。

それでも「周囲の親も誰も、環菜を救えたはずの大人が何もしなかった」ということと、事件は実際には事故だったことを突き止め、裁判で訴えます。

最終的に環菜は7年の懲役を受けましたが、やっと自分を救おうとしてくれる人達と出会え、そして父親の目から逃げられた環菜は、刑務所内で前向きに過ごせるようになりました。

また、我聞は実家の写真館を継いだ後は自身の写真を撮っていなかったけれど、これを機に「家族」をテーマにした写真を撮り始め、写真展を開きます。

由紀は環菜の母親もまた自傷行為をしていた過去があることに気付くのですが、そのような負の連鎖を断ち切るためにも、臨床心理士として活躍を続けるのでした。

迦葉もまた、環菜のように疑いを持たれただけでも犯罪者と認定される人々を救うため、弁護士として活躍していきます。
この映画は、各々の過去次第で見方が変わるのではないでしょうか。

男性や親から植え付けられたトラウマに心当たりがある女性には、響く内容だと思います。

そして、環菜程ではなくても

「男性の機嫌の為に我慢をする」

という経験をしたことがある人は多いかもしれない。

そういう女性達の中には、現在はミサンドリー(男性嫌悪)のようになり、Twitterでツイフェミ活動する人がいるのも知っています。

ただ敢えて言うなら、表現の規制のためか分かりませんが、由紀や環菜には

「その程度のことで、そこまで深く傷付く?」

とは思ってしまいました。

特に環菜は冒頭では人格障害レベルのエキセントリックな人物として描かれていたため、ちょっと腑に落ちないかなぁ。

美大出身の私には、男性の全裸モデルと着衣の小学生の女の子が並び、それを男性画学生が取り囲んでデッサンする、ということが、それほど大問題だとは思えません。

環菜も服を脱がされていた、とか、血の繋がらない父から肉体関係を強要されていた、という話になるのかと思ったら、違ってたし…

由紀が「父親が海外出張先で少女を買い、その写真を車に隠していた」ということに酷いショックを受けて吐くのも、ちょっと過剰反応過ぎるなと思いました。

風呂上がりに父親がドアを開けて話しかけてきたことに怯えるシーンもありましたが、もう着替え終わってる姿を見られただけだしなぁ。

父親からそういう目的で触られたとか、常に着替えを覗かれていたならともかく、ちょっと潔癖過ぎないかな?

と思うのは、世代の違いなのでしょうか?


ちなみに私はアルバイトで着衣モデルをしていた過去がありますが、どんな目で見られているか?を気にしたことはありませんでした。

高校時代に近くの男子校の美術部と共同で裸婦デッサン会をしたこともありますが、まだウブだったので驚きはしつつも

「でも美術ってこういうもんだしな」

と思ったし、むしろ意識するのは俗物な発想だから、と気にしないように努めた記憶があります。

実際、描いてる方からすると、対象がリンゴでも裸の人でも同じモノ。

「でも子供の女の子にそんなこと分からない」

と思う人もいそうですが…

ただ、環菜が父親と幼少期にお風呂に入ったりしたことがない子だったなら、また違うのかも?

今はその辺の価値観が昔と変わってきていて、小学生どころか幼稚園児でも、銭湯で異性のお風呂場に行くのは微妙、となってますし。

私が子供の頃は「日本のサラリーマンは海外出張先で女性を買うのは普通」みたいにテレビでも言われてたから、やはり世代の差が大きいのかな。

なので、登場人物にはそこまで感情移入できませんでしたが、自身の過去の辛かった異性間のことを思い出して泣きました。

特に迦葉が「痛い」って言ってるのに止めてくれないの、実体験としてあったので嫌だったなぁ。

そのまま笑いながら行為続ける男、2回出くわしているので…

窪塚洋介が演じる我聞が、まぁ本当に優しくて素敵でねぇ。

ああいう人が側にいてくれたら、と思います。

しかし板尾創路が舞台挨拶で言っていたけど

「トイレの床が濡れていなければ、そもそも事件は起こっていなかった」。

環菜が就職面接に失敗し、自傷行為をした姿を父親に見せに行こうとした気持ちは、ちょっと意味が分かりませんでした。

「モデルの仕事を辞められたのは、父親に自傷行為を見せたからだった。

だから、また傷を見せたら許してもらえる」

と思ったという流れでしたが、検察も突っ込んでいたけど、そもそも父親は娘がアナウンサー志望なのを反対してたし…

大勢に見られるのが嫌なら、そもそもアナウンサー志望しなくない?

アナウンサー志望なら面接の練習で同体験を何度もしてるはずでは?

そこも「環菜はパニック状態だったから」と言われたら、う、うん…なんですが。

環菜の両親、特に木村佳乃が演じる母親は、酷い人だったと思います。

彼女は彼女で、子供の父親に捨てられた過去があるので、同情出来る部分もありますが。

父親は娘に厳しかったけど、でもモデルをさせたのは家計の為だし、優しくは無かったけどものすごく酷くは無かった気も。

事件直前、環菜の自傷行為を見て心配せず、母親に電話しようとしたのはダメだけど。

売れない画家が他の男の子供を身籠った女性と結婚し、講師をしながら家計を支え、その後有名画家になって成功する…って、めっちゃくちゃ大変なこと。

なので、裁判の結果で

「事故とはいえ怪我をした父親を放置した」

という罪で環菜が求刑されたことに、同情はしません。

娘が刺したはずだと決めつけ、責め、敵対した母親は酷い。

あの母親は今後、夫も娘もいない生活をするのか…と思うと、彼女のメンタルも心配にはなりますが。

色んな愛情の形、すれ違い、傷がある。

それを描いた映画だと、北川景子も舞台挨拶で語っていましたが、確かにそういうお話でした。

迦葉との馴れ初めやデートは可愛らしくて幸せそうだったのに、初体験は何であんなことになっちゃったんだろう…

それが無ければ、また物語が変わっていたんですよね。

ま、一言でまとめてしまうと、「愛情に飢えたミサンドリー女が、他の人の優しさに触れて癒される物語」でした。

人は他人によって傷付き、救われる。

それを改めて感じるのも、このコロナ禍に合っているのかもしれません。
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