#北原みのり は草津町、女性、人権の敵となる差別フェミニストに見える

2020年12月17日
女ですもの 0

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群馬県で生まれ育ったため、草津町のリコール問題がTwitterでトレンド入りした時には、何事?と驚きました。

昨年から話題だったようですが、その時点では気付かず、いきなり

「#草津温泉には行かない」

なんてハッシュタグと、群馬県を貶めるツイートがトレンド入りするなんて…

私の住んでいた地域からは草津町は割と遠くて、行った記憶がありません。

既に両親も群馬県にはいないので、私も長らく群馬県はたまに遊びに行く程度の場所となっているのですが、それでもかなり不愉快な話題だなと思いました。

それは、女性差別だとかセクハラだとかではなく、部外者が正義感を気取って草津町を叩いていて、それを有名漫画家・瀧波ユカリが拡散していたからです。



瀧波ユカリはちょいちょい偏った思想をそのまま拡散しちゃうことで話題でもあるのですが、でもこの件は本当に、調べもしないでRTしたんじゃない?と思ってしまうかなぁ…

現在の県知事とか町長とか全然知らないのですが、ザクッと公式プロフィールを読んでみて

「あー、これは単なるセクハラ問題じゃなさそう」

と思いました。

●2019年、新井祥子元町議(桐生市出身51歳)が電子書籍で、黒岩信忠町長(草津町出身73歳・草津町立草津中学校卒)に好意を持っていたが肉体まで望んでいなかったのに町長室で関係を持った。

その時は嬉しかったけど、他の女性もそういう状況だったと知って裏切られたと思った、と暴露。


草津温泉 漆黒の闇 5: 『温泉失格』の著者が覚悟の糾弾!★草津町長が町長室で不適切な関係!?女性議員が真相を激白!これ以上、草津の女を虐げないで! ★草津温泉 漆黒の闇

●町長が事実無根で名誉毀損と刑事告訴(2020年12月現在まだ未判決・新井翔子氏に差押えの通達は届いている)。

●新井祥子町議が除籍。

中沢康治町議(草津町出身86歳・前橋高等学校卒業後、三浪し慶応義塾大学経済学部入卒・2020年11月19日に辞職勧告が可決されたが辞職の意向無し)と新井祥子が結託して、山本一太群馬県知事(草津町出身62歳、渋川高校卒後中央大学、ジョージア大学院入卒。祖父の山本泰太郎は元草津町長、父の山本富雄は元草津町町議・群馬県議員・参議院議員)に復職を嘆願、復帰が確定。

●リコール投票が行われ新井翔子は失職。

賛成2542票
反対208票
投票率は53.66%

失職を促すよう町民が誘導していた、と世間に叩かれる。(但し地元民は「しょこたん通信」の画像をTwitter等で掲載し、元々町民の間では彼女は認められていなかったとツイート)




ちなみに群馬県の高校は、進学校は基本男女別の公立となっています。

前橋の前高・前女、高崎の高高・高女等、市の公立に学区外から通う程、頭が良い人。

私は市で育ったので某公立女子校に進学しましたが、草津町あたり(長野県寄り)から通学してる子は頭が良かったですね。

当時は「郡、町、村」という住所があることがよく分かっていなくて

「え、町長とか村長って今もいるの?」

と町の子に大笑いした記憶があります…

で、同級生に某町の町長の孫だとかいう子がいて、彼女が入学した際には校長が挨拶に来ていました。

茶道とか日本舞踊とか習ってるお嬢様で、そういう権力者みたいなの本当にあるんだーと思いましたが、転勤族の私にはいまいちピンと来ず。

思い返してみたら、小学校の同級生の父親が市長選だかに出馬する時、学校に苺が配られたことがあります。

あれ、袖の下みたいなもんだったんだろうなー…

温泉地の方は「町」がほとんどで、伊香保温泉の伊香保町が渋川市に入る時には反対の声が多かったってのも聞いたことあります。

私が知ってる群馬の話はこの程度。

でも、普通に考えたら1番権力があるのは県知事のはず。

祖父も父も伊香保の権力者の現知事ですから、伊香保町の中では現町長より強い地盤がある、のでは?

その県知事の決めたことを覆すリコールが行われた、というのは、よほどのことだと思われます。

多分リコールで反対に投票したのは、中沢さん支持者とか県知事の支持者であり、新井祥子さんの支持者じゃないんじゃないかしら。
と、元群馬県民としては思いますが、フェミニストの北原みのりさんは激しくAERAやTwitterで群馬県の男性達を差別主義者と批判しています。

同じ女性として読んでいても、実はちょっと

「話の辻褄合ってないのに、何で叩き口調なの?」

と思う箇所もしばしば。

町長が「町長室はガラス張り、1/8は新年の挨拶まわりをしていたので、電子書籍に書かれたようなことはあり得ない」と話していたので、北原みのりさんは町長室の写真を撮ったのかな?と思うのですが、

「町長室に入ったからといって事実が分かるというものではない」と発言されています。


そして町長と室内で話すのを拒否し、廊下から話を聞いた、とのことなので、町長の言うように

「町長室に入らずに記事を書いた」

というのは正しいはずなのに、何故か「記憶が曖昧なことを断定して語っている」と発言…???


女性差別やセクハラは絶対にあってはならないことだ、と思います。

が、「女性が被害を訴えたら全て事実」とは思いません。

そして差別やセクハラの対象は女性だけではなく、男性にも起こっています。

また、北原みのりさんの文章を読んだ方々が

「リコールで反対した町民も問題、やり方がダメ、だから草津温泉には絶対に行かない」

等とTwitterで拡散するのは、本当に短絡的なイジメにしか思えませんでした。

そういう動きに対して、北原みのりさんは言及していないようです。

むしろ、話題になるのはフェミニズムに良いことと思ってる?

私には憎しみと憎しみが倍増するだけにしか見えないけど…

DHC不買運動のようなものと、この件を同列に考える人もいるようですが、全く違う話だと私は思います。

また、新井祥子さんの言葉が嘘だったとして、それでも他の男性達の発言がダメだったから騒いで良い、と言い続けるのも違うと思う。

何か色々ごっちゃにして有耶無耶にするのだけは、やめて欲しいかなぁ。

それやると「女は短絡的な馬鹿」レッテルを貼られ続けるから…

実際には男女関係なく、短絡的な人は短絡的。

私も他人のことアレコレ言えないけど、でも自分が関わること、思い入れのあることが叩かれていたら、日和見目線で黙りたくはありません。


北原みのりさんの本を読んだことはありませんが、ネットで掲載している記事を読む限りでは、

「それは問題視した方が良いことだ」と思うことと

「それは話が極論すぎて筋が通らない話だ」と思うことが混在していました。

差別反対と言いながら、差別的な発言をしていることもあるため

「この人の価値基準は自分の好き嫌いであって、敵味方で分けて自論を展開しているっぽいなぁ」

という印象を受けました。

読む側が毎回内容を精査してからRTなりするのであれば良いのですが、実際にはそんなのは今のSNSでは無理。

「草津町唯一の女性町議が失職させられた=女性差別」

「セクハラを訴えたらリコールされたのは不当」


という言葉を投稿している人をたくさん見かけましたが、それは事実次第の話であり、性別やモラルの問題ではありませんよね?

他のセクハラ問題と草津町の話は、切り離して考えなければフェアじゃない。

なのに時々「女性は弱者、被害者」という前提で全てを語る人がいて、それには他の女性もビックリしてしまうのです。

この草津町の件で群馬県を、草津町、草津温泉を否定するツイートをした方々は、今後どんな判決があったとしてもツイートを削除しないし、謝罪もしないでしょう。

「でも〜リコールの仕方変だったし〜」と言いそう。

無関係な群馬県民を傷付けた、なんて意識は一切なく、

「だって〜女性差別が起こってたらダメだと思ったんだから、とりあえず声を上げるのは良いことだもん。

これで同じようなことが実際に起こってる地域が抑制されるなら、それが女性のためになるし〜」


とか思うのかな。

そうやって他者を傷付けたことには目を背け、敵を探しまくり、見つけたらSNSで拡散して叩きまわる…

という風にしか私には見えないので、そうなるともうフェミニスト絡みのツイートは全て疑いながら目を通し、調べなきゃいけなくなるなぁ、という狼少年状態。

人それぞれ価値観は違うし、言論の自由はありますが、最低限の線引はあるはず。

自称リベラルの友人が「怒っている人にはそれなりの理由があるんだろうから、どんな言い方をしていてもそれを指摘して黙らせるのはトーンポリシング」とか言ってましたが、私はだからって脊髄反射で賛同するのは危険だと思うわ…

「トーンポリシングだ」と他人を批判する人が、気持ち悪い

別館の方に「友人から『トーンポリシングだ』と言われた」という時のことをちょっと書きましたが、その後また改めて「トーンポリシング」を調べてみました。「トーンポリシング」を盾に文句ばかり言う子持ち友達がキツイ - 復縁したいのに無視されているアラフォー女性のための元気レシピ他人の不幸は蜜の味。 ブロガーをやっていると、自分や他人の不平不満愚痴、をネタにしがちなのですが… 最近はもう書けないネタ、重過ぎて受け...


北原みのりさんは文章を仕事としている方。

なので、取り上げたことにより誰かが傷ついたり、誤解があった場合には、キチンとフォローをして欲しいと思います。

でないと、むしろ女性の敵となる可能性もありますので…

杉田水脈さんの「女性はいくらでも嘘をつける」発言が以前話題となっていましたが、私はアレは正確には

「男も女も、性別関係なく、いくらでも嘘をつける」

だと思っています。

だから、あの発言により女性が被害の声をあげられなくなる、とは思いません。

確実な犯罪が起こった時に、「女だから嘘を言っている」と思う人が増えてはいけないけど、「女が言うことは全部本当」でも無いので、性別で物事を語ること自体もう止めた方が良いのにね。

そういう意味では、北原みのりさんが敢えて「女性」という立場を全面に出すのは、私はちょっとどうかと思ってしまうのでした…

そして、草津温泉や群馬県を必要以上に馬鹿にする動きを作ってしまったことに関しては、町長等群馬県の人だけでなく、北原みのりさんも加担しているという自覚は持って欲しいと思います。
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