ドラマ「Ratched(ラチェッド)」S1全8話ネタバレ感想~ライアン・マーフィー新作はオシャレな精神病棟
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デヴィッド君が出ていないものでも、ライアン・マーフィーのドラマはオシャレで残酷で面白いものが多い!
9/18からは「アメリカン・ホラー・ストーリー」に何度も出演していた女優Sarah Paulsonが主演のドラマ、「Ratched(ラチェッド)」が公開されました。
ライアン・マーフィーのTwitterでは、アメリカやイギリスやメキシコ、南アフリカやポルトガルやノルウェーなどなど、様々な国でNetflixランキング1位になっていると喜びのツイートが投稿されています。
Thank you! thank you! thank you to all the fans who propelled #Ratched to NUMBER 1 on its debut day!
— Ryan Murphy (@MrRPMurphy) September 19, 2020
When Lady Sarah Paulson and I got the news this morning we were speechless.
So many of you get and love our beloved Mildred and we are just so grateful for your support! pic.twitter.com/dqkboEG67R
日本でも本日のTOP10は見られるそうなのですが、私はどこで見られるか分からず…
でもライアン・マーフィーも日本を挙げていないし、Twitterを見るとどうも
「日本人がNetflixで観ているのは、韓流ドラマかアニメばかり」
という状況だそうですね…
実際に「Ratched(ラチェッド)を観た」というツイートをしている方は少ないし、Wikipediaにも日本語版ページが出来ていません。
うーん、私も英語の勉強を始めるまで、あまり海外ドラマを観る方じゃなかったからアレだけど…
今エミー賞が続々と発表になっているのも、日本人はほとんど興味関心を示していませんね。
「HOLLYWOOD」もいくつかエミー賞を獲得しているのですが、それに気付いていないNetflixユーザーも多いのでは?
アメリカドラマって、字幕を読むのも面倒くさいし、時代背景や風習も違っていたりするし、美男美女の俳優がキャッキャしている日本ドラマと違って感情移入もし辛く、ハードルが高い気がしちゃうのは分かります…
一昔前のように、アメリカなど海外に憧れる日本人の若者も減ってるそうですし。
私もあまり海外ドラマどころか洋画もそんなにチェックする方ではないため、「Ratched(ラチェッド)」の元となっている「カッコーの巣の上で」をまだ観ていません。
カッコーの巣の上で (字幕版)
ただ、「Ratched(ラチェッド)」はこの「カッコーの巣の上で」に出てくる人物「ラチェッド」の前日譚のため、カッコー…は観ていなくても楽しめる、という触れ込みがあり、なのでそのまま一気観しちゃいました!
まず1番楽しめるのは、ファッションのオシャレさ!
紺色と鮮やかなグリーンの組み合わせ、エメラルドグリーンの制服などなど、すごく素敵!
nurse ratched – ceo of 🕶👒 and fashion icon @RatchedNetflix pic.twitter.com/WToDmKeUhW
— angie (@foleyslover) September 18, 2020
最初は突如神父達が若者エドモンドから惨殺されるシーンから始まります。
ということでR15指定。
この犯人エドモンドが収容される精神病院に、綿密な計画を立てて潜り込んできたナースのラチェッドが主人公です。
フィリピン人のハノーバー医師、
偏屈で横暴に見えて、ハノーバー医師に恋する乙女な部分もある看護師長のベッツィ、
ハノーバー医師への復讐に燃える富豪レノア(シャロン・ストーン)、
レノアに雇われた探偵兼殺し屋、
サンフランシスコ州知事選の投票を控える知事の部下グェンドリン(SATCでミランダを演じたシンシア・ニクソン)
を巻き込み、ラチェッドは自分の目的を果たす為に多くの嘘をつき、人々を陥れていきます。
当時の精神科は、治療に「ロボトミー」を使用していました。
私も「ロボトミー」は、施術を受けた人が医師に復讐事件を起こした危険な手術だった、という知識しか無いのですが、「カッコーの巣の上で」もこの「ロボトミー」が出てくるお話のようですね。
このドラマ内でもその治療法の詳細が出てきますが、脳に直接メスやアイスピックを入れ、脳の一部を切り取ることで凶暴性や同性愛者嗜好を改善させようとしていたという、今では考えられない手術でした。
州知事選で勝つために、凶悪犯のエドモンドは精神異常者ではなく死刑囚にさせたい州知事。
幼少期に養父母の元を転々とし、そので出会ったエドモンドと姉弟として育ったけれど生き別れてしまっていたラチェッドは、弟を逃がすためにあの手この手を使って病院を支配しようとするのですが…
最初はその目的がよく分からないため、ただただ残忍だったり怖かったり、でも映像がキレイだったり、ホラー感満載の映像を観るのを楽しめるかどうか?となってしまいます。
グロいのが好きな人は好きだし、ダメな人はダメだと思う…
精神病棟の患者たちも、妄想癖があったり、多重人格者だったり、美しかったり醜かったり…と様々。
興味深かったのは、ラチェッドが第二次世界大戦の終了をラジオで聞いた時、カフェでウェイトレスをしていたこと。
「日本がポツダム宣言を受諾しました」
というニュースがラジオで流れると、それまでカフェでお茶していたアメリカ人たちは一斉に
「やった!戦争が終わったぞ!勝った!今日は記念日だ!」
と騒ぎ、喜び合っていました。
終戦記念日といえば、モンペを履いたボロボロの日本人がラジオの前で泣いているシーン、という印象がある日本人からすると、この状況の差に驚いてしまいますね。
あ〜当時の民間のアメリカ人は、こんなに優雅に普通に暮らしてたんだ…
そっか…アメリカ本土ではドンパチしていなかったんだもんね…
最後、グウェンドリンと過ごすメキシコまでエドモンドが復讐に乗り込んできたところで終わりました。
ので、シーズン2もある、と言われていますが、となるとエドモンドと対決した上で、ラチェッドがまた精神病棟で働くようになるところまでを描くのかもしれません。
なにしろ「カッコーの巣の上で」では、ラチェッドは精神病棟の看護婦長となっているので。
でもそうなると、ちょっと時系列が合わないかも?
シーズン1の最後では、うつ病に効く薬が発見されていたし、アメリカでは1950か1960年代からロボトミー手術は問題視され始めていたようですし…
まぁ、そういう細かいところをどこまで史実に合わせるか、よりは、原作に寄り添わせつつ、ライアン・マーフィーの世界観を満載にしたシーズン2となるのでしょう。
弱者に美しい光を当てるライアン・マーフィーのドラマは、日本ではもう忘れかけているような人種問題、差別などを描いてくれていて、
「あー、こんな過去があったから、今アメリカではBLMの問題が起こっているのか!」
とか
「大統領選であんなに民間人が白熱しているのは、こういう時代背景があるからか!」
とか教えてくれるので、すごく面白いなと思ってます。
まず一番にはやはり、セリフや演出や衣装やメイクのオシャレさ、を楽しめる、というのもありますが。
出演者も豪華だし、怖いと思いきや優しい部分もあったり、綿密に計画が練られた巧妙なラチェッドの手口にはハラハラドキドキ出来るので、とってもとってもオススメ!
なのですが…日本ではそんなに話題にならないかもなぁ…
だって日本人で「ロボトミー」に興味を持つ人なんて、今はほとんどいないでしょ?
ファッションのオシャレさだって、あんまり興味無い人多そうだし…
そもそもテレビでグロいものを流さなくなってるのに慣れてるから、こういう作品は一般家庭では観ないかも。
でも、多くの国ではTOP10で1位になってるのに、その間日本人は韓流ドラマとアニメに夢中ってのも、不思議な気持ちになりますね。
Twitterでは韓国のことアレコレ言う人多いけど、実際にはみんな梨泰院とか愛の不時着が好きらしいってのは、菅田将暉のラジオで聴いて知ってたけど…
英語のリスニングの勉強として観るのにも「ラチェッド」は割と簡単な英単文が多く、聞き取りがしやすかったと思います。
あ、そう言えば日本語翻訳で「命」が「名」になってる誤字があったな。
リスニングをしながら字幕を観ていたので、アレ?となりましたが…Netflixさん、気付いたら直してくださいねー。
シーズン2か、別のライアン・マーフィーの作品にはデヴィッド君が出ると良いなぁ…早くコロナが終わって、続々と面白いアメリカドラマや映画が観られるようになりますように!
David Corenswet(デヴィッド・コレンスウェット)は、高学歴&家族と犬猫大好きの超絶イケメン俳優
ここ3日David Corenswet(デヴィッド・コレンスウェット)の出演作を観つつ、彼のことを調べていました。 この投稿をInstagramで見る So I’m told it’s standard NOT to receive a free dog in these circumstances, so all we’ve got are these rad pictures of me THINKING about a free dog. Thanks @Vmagazine, it’s a Vcool spread in the Fall issue (and I’m totally cool with the dog thing). Wonderfu...
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