「 #水曜日が消えた 」ネタバレ感想~ #中村倫也 の怪演と映像美がすごい映画!

2020年06月20日
中村倫也 0

PR
本日公開初日の映画「水曜日が消えた」を観てきました。

水曜日が消えた_ネタバレ感想

上映直前に中村倫也のコメントがあり、

「皆さんに観てもらえて嬉しいです。

席を空けて座ってると思いますが、それはそれで貴重な体験として、映画を楽しんでもらえたらと思います」


と言ってくれてて、そういう演出が嬉しいですね。

夜の回に行きましたが、30人くらい入ってたかな?

公開初日の今の状況でこの入りは、結構良い方だと思います。

いかにも中村倫也ファンって方もいたし、映画好きなんだろうなって方も来てました。

ネタバレ感想を書く、けど、出来ればネタバレは観ないで行った方がより楽しめるかもしれません。

私は、予告で観て想像していた内容とはちょっと違っていました。

コメディな感じかと思っていたけど、段々と不安になる怖さがあり、

「え…?どうなるの??」

とハラハラして、釘付けになりました。

映像もグラフィカルな表現でキレイで、これは良作!



私の予想では、7人のキャラクターを演じ分けながら物語が進むのかな?と思っていたのですが、ほぼ「火曜日」しか出てきません。

主人公は幼少期に交通事故に遭って脳が損傷したことにより、気付いたら各曜日ごとに別人格になっている青年。

その7人格の中でストーリーの軸となる「火曜日」は、真面目で、地味で、大人しいタイプ。

好き勝手に遊び散らかし、ベッドに男も女も連れ込んでしまう「月曜日」の尻拭いをしなきゃいけないし、図書館は休館だし、「火曜日」は一番つまらない曜日…

朝起きて、片付けをして、病院に行って、元同級生の一ノ瀬が遊びに来たら話して、運動で卓球を一人でして、夜は早く眠る。

そんな「火曜日」と違い、他の曜日の6人格は釣りをしたり、イラストレーターを仕事にしていたり、音楽をやっていたり、と各々楽しんでいるようです。

しかしある日「火曜日」が目覚めると、初めて水曜日を迎えていることに気付きました。

驚きながらも、水曜日を味わえることを楽しむ「火曜日」。

医師にも一ノ瀬にも内緒にし、初めて行く図書館にワクワクし、そして図書館員の女の子に片思いもします。

時々めまいがして倒れたりするけど、でも大丈夫なはず。

しかし「水曜日」だけでなく「木曜日」を迎えた時に、このまま自分が一人の人格になるのでは?と少し喪失感を感じ始めていきました。

またそのタイミングで、これまで「火曜日」の診察をしていた医師が、実はこの意識障害の変化には気付きながらも、データ改竄をしていたことが発覚します。

信頼していた医師がいなくなり、不安に駆られる「火曜日」。

そうこうする内に、どんどんめまいの時間が長くなり…そしてデート中に意識障害が起こった後、スマホに残された「日曜日」からのメッセージに気付きました。

消えていたのは「水曜日」だけではなく、「火・水・木」を担当する「火曜日」と、「金・土・日・月」を担当する「月曜日」の2人だけになっている、と「月曜日」は伝えます。
この「月曜日」は曜日関係なく、意識障害のように「火曜日」の中に割り込んできて、二人は交互に入れ替わりながら話しました。

キチンと治療をした方が良いと思う「火曜日」と、このままどちらか一人になっても良いから邪魔するな、と言う「月曜日」。

この入れ替わりの演技は、さすが中村倫也…という圧巻の怖さがありました。

命を優先するためには脳の手術を受けないといけない。

でもそうしたら、各曜日が1人に統一されてしまうのか?

ただそんな風に意識障害が起こるなかで、「火曜日」は過去のことを思い出しました。

小学生の時、転校するため最後の登校をした日の帰り道で、彼は一ノ瀬からブタの防犯ブザーをもらっていたのです。

それを引越し先に向かう車の中でいじっていたらブザーが鳴り、突然のことに驚いた親は車の事故を起こしていたのでした。

「火曜日」は一ノ瀬に記憶が戻ったことを告げ、「君のせいじゃない」と言います。

そして一ノ瀬は「事故で亡くなったと聞いていた同級生が生きていると知って、会いたかった。

医師に相談をしたら『友達になってあげて』という交換条件で住所を教えてもらえたので家にいき、各曜日と話したところ『火曜日』が一番自分の覚えている同級生に近かった」と打ち明けました。

その会話の途中から突然「火曜日」の声のトーンが変わり

「へ〜、火曜日のあいつのことが好きだったんだ」

と言いながら立ち上がったのは「月曜日」でした。

全ての人格が「月曜日」に統一されてしまったの?と不安になりますが…

「月曜日」は医師たちに「7人の人格それぞれを残す治療」を希望しました。

そしてラスト、また今まで通り7人が各曜日をそれぞれ過ごす日々が描かれて、終了。

エンドロールには7人の付箋でのやりとりが出てくるのですが、それがまた楽しい!

知らない間に日曜日が車の免許を取っていて、せっかく車を買ったのに、各曜日がそれぞれちょっとずつぶつけてボロボロにしちゃったり…

虫歯があることに気付いて、でも皆んな怖くて歯医者に行けずにいたら、仕方なく「火曜日」が行くことを決意したり…

本編では各曜日がほとんど出てきませんでしたが、色んな風貌の中村倫也が最後に観られて楽しかったな〜。

これは予想していた以上にドキドキ、ハラハラしつつ笑えて、良い映画でした!

このレベルの演じ分けが出来るのは、さすが中村倫也だわ…オススメです!
関連記事
PR