国はどこまでコロナで打撃を受けたフリーランスに補償を与えるべき、なのか

2020年04月20日
美術・デザイン 0

PR
コロナ_フリーランスの補償

FacebookやTwitterで、事務所経営者やフリーランスの友人知人が

「国からいつ、いくら補償を受けられるんだ⁉︎」

という不安の声を見ることが増えました。

色んな補償の案が連日報道され、中には既に受付開始しているものもありますが、

「対象に該当しないから、補償が受けられない」

と言っている人がたくさんいます。

また、顧問税理士に相談したところ

「給付を受けられるかは分からないけれど、申請する手数料は10万円頂きます」

と言われた、という話も見かけました…何その地獄…

しかしSNSでは

「フリーランスなんて、補償無いの分かってて好きでやってるんでしょ?

趣味で働いてる人に税金を遣ってる場合じゃない!」


なんて言う人たちもいます。

アパレル系のフリーランスを始めて間もない友人は、この先の見えなさに本当に怯えて震えているので、そういう人に今「自業自得」と言えてしまう人がいることに、本当に怖さを感じました。

アパレルは本当に、この先厳しそうですね…

イベント関連のグッズを企画販売している会社も大打撃を受けていて、そういうグッズにもアパレル系のフリーランスは関わっているため、ここ数ヶ月収入がほとんど無いそうです。

東京ガールズコレクション等は無観客で開催していましたが、舞台が休演になったり、映画の公開になったり、どれだけの人とお金を費やしたものが無となったのだろう…と考えると、震えます。

私も現時点で消えた案件があるし、この先どうなるか分からない案件があり、先が見えないのは他人事ではありません。

それはきっと、他の多くの業種の方々も同じことでしょう。


現時点で仕事が0なわけでは無い、けど激減している。

ずっと手掛けていて、やっと日の目を見るはずだった企画が頓挫した。

毎月定収入があるわけではないから、収入がどれだけ減ったか証明できるモノが無い。

急激に収益が伸びている途中だったため、補償の対象にならない。


この会社では無いのですが、知人がこういうウィルス対策に効果のある水の販売をしていて、今とても売れ行きが良いため、保証対象外となっているそうです。



今なら加湿器プレゼント!空間除菌なら除菌水ジーア

でも、毎月自宅の家賃、職場の賃貸料、設備のレンタル費や維持費がかかり、それを支払う手持ちのお金は無い、という自転車操業の人たちがたくさんいて、それに対して税金をいくら投入すべきなのか?は、私には分かりません。

ただ、レンタルオフィスを借りてフリーランスをしている友人が数人いますが、その人達が毎月支払わなければならない金額は、安くても月5万円前後と聞いています。

これに自宅の家賃、光熱費、通信費、食費…となると、月やはり20万円は収入が必要

友人の一人はフリーランスを始めたばかりなので、むしろ借金がある状況です。

国から無利子でお金を借りることは出来るそうですが、でも返済できるか分からない…という状況なのだとか。

そして、問い合わせの電話をしても全然繋がらないらしい…
現時点で友人が確実に受け取れるのは、来月以降の1人10万円の支援金でしょう。

それでは2月~4月の3ヶ月の穴埋めには全然足りません。

現時点で私が目にしているフリーランスへの給付金は「持続化給付金」です。

ただ、友人知人はこれに該当しない可能性がある、とも言っていました。

更に計算すると、全然この金額では足りない…

例え100万円借りることが出来たとしても、5月以降にすぐに仕事が軌道に乗る可能性は低いと思うと、どうすべきか分からない。

と聞くと、世間はきっと

「もうその仕事は廃業にして、今人手が足りないマスク工場とか、配送の仕事したら?」

と思うかもしれません。

私も内心、友人の立場だったら今は他のアルバイトなり副業を考え、動きます。

ただ、そうやって外に出るのも感染しそうで怖い、と言う方もいますね…

ダイソーの人たちがストライキするくらいですものね…

現時点では、まだまだ一般人は色々と生活用品は買いまくってます。

私はダイソー普段全然利用しないのですが、主婦の方々は最近ダイソーで買ったものでマスク作ったり、お部屋のお片付けしたりしてるそうですね。

うーん、部屋にいてもお片付けする気にならない私と比べると、皆さんとてもアクティブ…

でもそういう方々が今買うものと、フリーランスの方々のお仕事は、繋がらないのよね…。

フリーランスではなく派遣で働いている友人も、出勤日数を一気に減らされた、と言っていました。

テレビ関連の仕事をしている知人は、ここ最近一切お仕事が無くなってしまったそうです。

まだテレビでは観光地のロケ特集を毎日のように放送してますが、それはもうすぐ途切れるはずです。

今放送されてるのは緊急事態宣言が出る前に撮影しているものなので…

でもコロナが落ち着いたら元の生活に戻れる可能性があるので、今すぐ転職をするわけにはいかない。

それっていつ??

と、不安で眠れないけど、せめて元気を保つように、芸能人がアップしてくれている動画や、無料公開されているアニメを観たりして、友人たちはとにかく自粛を続けています。


私は個人的には、フリーランスへの補償は人それぞれ、その人の功績次第でランクを分けた方が良いだろう、と思います。

「社会の歯車になんかなりたくない!」と始めたけど、まだ起動に乗っていないベンチャー企業の人たちにも補償を!とかになると、際限が無くなりそう…

でもその会社に将来性があるか無いか?を判断している時間は、もう無い。

会社員や契約には早い段階から補償の話を出していたのに、フリーランスへの対応が後回しになっているのは、感じます。

そして、フリーランスは誤魔化しもきいてしまうから、本当に困っている人と、補償を悪用する人が出てくる可能性がある、というのも分かります。

でも、すっごくプライベートな身近な話をすると…

これまでほとんど貯金が出来ていず、そのお金をフリーランスの開業資金に充て、コロナ疎開するなと言われているので実家にも帰れない…

という独身のアラサー、アラフォーもいて、その人達に

「好きでそういう生活してたんでしょ?」

なんて私はやっぱり言えない…

ので私なら、実家の親にお金借りるかなぁ。

それが出来ない人ももちろんいるのでしょうが。

夢を追い続けるためにフリーランスになった、そんな人ばかりではありません。

コロナのことが無ければ、会社員でいた時より稼げていた人もいます。

子供の保育園問題、とかもママさんたちには切実な問題なのだと思いますが、来月の家賃さえ不安に思う羽目になった人たちもやはり切実。

私だって、この流れで会社からクビを切られたり、倒産したら、路頭に迷います。

ただまぁ…私はコロナ自体は、そんなに長引かないだろうと思いたいのですが。

それまでの間、他の方法で稼ぐ、という選択をしながら、補償も受けられたら良いのに。

そうなると、これからの税金がまたグッと高くなるのかもしれないけどさ…

今は本当にあちこちで不平不満愚痴が聞こえてきますが、でも、自分と違う立場の人は露頭に迷っても良い、と思わないようにしたいです。

私に出来ることはほとんど無いけど、でももし「フリーランスを補償する場合じゃない」と思う方がいたら、

フリーランスの人達の全てが「好きに、自由に、趣味感覚で働いていた人なわけじゃない。

その人達のお陰で、これまでもこれからも楽しめていたことがある。

というのも、考えてあげて欲しいなと思いました。
関連記事