アラフォー、アラフィフの妹が悩む、兄と親の老後

2019年12月03日
女ですもの

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今日は昼から従姉妹たちと女子会をしてきました。

会うのは5年以上振りの母方の従姉妹で、私は末っ子の末っ子なので従兄弟姉妹とは一回り近く離れています。

ので、一番上の従姉妹はほぼ母の弟妹感覚。

ウチの母の歴代の彼氏も、父との馴れ初めも、結婚から妊娠出産育児の過程を全部把握しています。

何故か皆んな2人兄妹という家族構成だったため、

「ウチの母親ってこうでさぁ」
「ウチの兄ってさぁ」

と一頻り愚痴りあったのですが、滅多に会わない関係でもお互いの家族の状況を把握し合っている上に

「分かる!それってウチの家系の血だよねぇ」

と言い合えるから、話すのが楽!

私らは全員、よく喋る気の強いタイプだしね。

議題のメインは叔母の呆けで、

「妹という立場で、いかに兄と協力し合ってこの先の対応をしていくか?」

ということでした。

全員一致しているのは

「母親は昔から兄の方を大事にしていたのに、介護は妹に任せきりにしようとして、兄もそれを当然のように思ってるの、ムカつくよね!」

という、男尊女卑だけど日本あるあるの不満。


母から従兄弟姉妹の話はずっと聞いてきていても、実は皆んな親世代には言わずにいたこともありますね。

「あそこの家は兄妹仲良いからー」

と親世代が言っていても、実は妹が抱えてる不満もあるある。

ウチは年が離れているので親がまだ現役ですが、母親が一人で年金暮らししてる家庭だと、娘の負担は大きいみたいです。

「ねぇ、私実はずっと母親の携帯代払ってるんだけど。

それに、テレビが壊れたとか、電子レンジを買い換えたいとかも、私にだけ母親は言ってくるの。

『買って』とは言わないけど、結局私が買って送って、でも代金頂戴って言えなくて、金銭的にキツイ。

この間ついに兄に『そろそろ代わって欲しい』って言ったら『いいよ、何の手続きすれば良いの?』って返ってくるんだけど、自主的に手続き方法を調べようとはしてくれない!」

「新しく買った電子レンジの使い方が分からないって私に電話してくるから、『お兄ちゃんに説明書読んでもらって』って言っても、兄も『俺が読んでもよく分からない』って言うから、結局私が調べなきゃいけなくなって面倒」

とか、超リアルー。

他にも

「母の分の食事を作りに行くと、兄の分も作らなきゃいけない。

でも、私は本当は兄のために料理なんてしたくない。

後からお礼の電話してこられても、『あんたの為じゃ無いよ!』ってイラってしちゃう」

「お兄ちゃんにメールしてもスルーされてばかりで、何で兄妹間で振られたような気持ちにならないといけないわけ?」

「母親の家の電球が切れても、母は自分では新しいのに変えられなくて、兄もやらなくて、たまに行った私が全部買ってきて交換しなきゃいけない」

と、お互い不満が噴出!


我が家はまだ父が存命だし、従姉妹たちより親が若いけど、でも彼女達の現状は私の未来でもある。

ので

「ねぇ、あんまり出来た娘の前例作らないで。

それやられると、ウチの母親が

『従姉妹達はちゃんと、こうしてた』

って私にプレッシャーかけてきちゃうから」

と、先に釘を刺しておきました。

九州はご存知の通り台風の多い地域です。

車が浸水した、実家が土砂災害に遭った、ということもあったし、これまで無事だった家もそろそろボロくて限界になってきている家もあります。

特に従姉妹達の実家は田舎の方で、内1人の家はまだボットン便所とのこと。

「え!まだボットン便所の家ってあるの?

山奥のキャンプ場にはあるって聞くけど…

あ、でもお宅の実家は似たようなもんか」

と私が軽口を叩くと

「…ウチはキャンプ場と同じと?」

「まぁ似たようなもんやろうね」

と笑い合いましたが、ポータブル便器を置いているとはいえ、年寄りの叔母が1人で住む家でそれは大変そう…昔はどこもそうだったんだろうけどさ。
私たち妹は全員、母親から

「兄ではなく、妹のアンタに老後の面倒を見てもらいたい」

と言われ、それに困惑しています。

兄達は既婚も未婚もいますが、兄嫁の世話になるのも嫌だって言うんですよね。

これ他所のご家庭の方々に聞いても

「そりゃ親は娘に世話してもらいたがるもんだよ」

と言いますが、そうなると母娘の関係が良好あどうかがポイントになるわけで…

従姉妹達は嫁に出ている身なので、実母を自宅に呼び寄せるのはキツイと言います。

また、強く言っていたのが

「通いで面倒を見に行くのは良い。

でも、同居は嫌!

私も自宅に帰ってホッと出来る、自分の時間が欲しい」


ということ。

これは従姉妹の義姉も言っていたのだとか。

いつかは施設に入れたいところだけど、その施設の空きもなかなか無く、介護認定もまだランクが低く、デイサービスを頼むことにしたけれど、でもその送迎準備を1人でさせるのも厳しそう…

という段階から、いざ施設に入れること、施設にいても盆暮れ正月は自宅に帰らせないといけなくなること、そもそも施設の場所は実家近くか、今自分の住む土地の近くか、どちらが良いのか?など、娘達の悩みは尽きないようです。


以前会社のアラカン男性が田舎に住む両親の介護を週末1人でしていましたが、かなりキツかったと話していました。

痴呆が進んだからか、薬の影響か、妄想が酷くなったり、眠れなくなったりしていたそうです。

「庭でずーっと誰かの話し声がする」とか

「向こうから誰かがこっちを見てる」とか

そう言う妄言をずっと聞いていると、いちいち否定するのも疲れるし、こちらまで頭がおかしくなりそうになる
、と言っていました。

それを従姉妹に話すと

「そう、ウチが今まさにそれ!

古い暗い家で、2人きりでずーっとそんな話を聞かされてると、気が狂いそうになるの。

しかもウチの兄も言うことがちょっと変じゃない?

兄がおかしくなって母と病院に連れていって入院させた時は、本当にキツかった。

私もストレスでおかしくなりかけて、夜中にうなされて旦那に起こされたりしてたんだよね…」

と、母と兄を抱える妹という立場の従姉妹がボヤいていて、本当に可哀想。


しかし、確かに一番年長の従姉妹は今大変なのですが、彼女にはウチの母という同士がいます。

陰では

「姉ちゃんが、ウチの親が呆けた、呆けた、と言うのが嫌」

と他の従姉妹に愚痴っていたこともあるそうですが、ウチの母も実姉の痴呆を受け入れられずにいて、軽くパニック状態。

そういう不安を共感し合える仲でもあるため、私には

「姉ちゃんから愚痴を聞かされることもあるけど、でも私も姉ちゃんに愚痴を聞いてもらってもいるから、助かってるよ」

と言っていました、が…

ウチの親が呆けた時に、私が頼れる人、めっちゃ少ない…

その時にはもう、従姉妹達も高齢になってるもん…

しかも、こう言ってはなんだけど、従姉妹達はウチの親ほど金銭的余裕は無い…

「いいよね、お宅はお金持ちだからさ」

と言われますが、いや、ウチは普通の中流家庭ですよ?

ただ、地方に住む従姉妹達の家と違い、都会でサラリーマンやってた団塊世代の親の方が余裕があるってだけ。

母は娘の私に愚痴を聞いてもらえない分、従姉妹にガツンガツンとぶつけているそうですが、

「ま、姉ちゃんは私よりウチの親と付き合い長いんやけん、あの性格は良う分かっとるやろ?

私は面倒やけん、よろしく~」

とお願いしながら、母から受け取ってきた従姉妹会の軍資金&従姉妹姪へのお小遣いをお渡ししておきました。

こういう「お土産」だけでなく「お金」の贈り合いがあるのは、親戚ならではですね。


ランチ会のはずが5時間話し込み、でもまだまだ話したいことはいっぱい!なので

「今度みんなで旅行とか行きたいねぇ」

と話し合いました。

もちろん、親世代の介護問題がもっと切実になったら、なかなか行けなくなるんだろうけどさ。

そう思うと、早くに両親を亡くしたウチの両親は、楽だったろうなぁ。

実子の面倒見ただけでクリアだったもん。

その分、自分たちの老後のお金を残してるだろうから、そこは私も兄も気楽ですけどね。

私は…兄に迷惑かけないように、ちゃんと貯金しなきゃ…

逆?の立場で、独身の兄を抱える従姉妹のことは心配です。

「ねぇ、叔母ちゃんがいなくなった後、兄ちゃんはあのボロ屋に1人で住む気やろか?

それまであの家、保つと?

もし万が一姉ちゃんが熟年離婚したら、あの実家に帰って兄妹で一緒に住むって選択肢もあるっちゃろ?」

と聞くと

「いやー、あの兄と暮らすなんて嫌やけど…

でも、いざそんな日が来たとしたら、まぁ一緒に住むのは良いとしても、あの家は嫌!無理!

どこか街中に部屋を借りて一緒に暮らすのかなぁ」

と言っていました。

レノアハピネスの沢尻エリカと千葉雄大の姉弟CMなんてのもありましたが、世の中には兄妹の2人で暮らし、兄が妹に生活費を渡す、という、まるで夫婦のような家族も世間ではいるそうです。

えぇ…ウチのお兄ちゃん、きっとそんなこと絶対にしてくれないけど…


この年齢になると、新しい友達はなかなか出来ません。

そして、家族の悩みを深く話せる相手なんて、そうそういません。

家庭によって事情が違うし、住む地域によっても状況が違うため、ネットでどんなにググっても正解は分からない。

そういう時に相談し合うのに、親戚との繋がりって大事かな。

でも私の友人には従兄弟姉妹とは全くお付き合いが無い、という人も多いです。

祖父母が亡くなったら疎遠になるのが一般的みたい。

私も昔従姉妹が上京してきた際に家に泊まりに来たので、その時連絡先交換をし、以降結婚式やお葬式で会ったので交流が深まりましたが、子供の頃は全然従姉妹と話す機会はありませんでした。

色々話す中で、1人の従姉妹がやたらと

「どこの家も大変なんだしー、そんなこと言ってもねー」

と綺麗事で愚痴を押し留めようとする時があったのですが

「そんな、友達のと会話じゃなく、私らは親戚なんだから、言いたいことは言っていいでしょ。

こんなにお互いの家庭の事情や歴史を知り合ってる関係なんて、今更新たには作れないよ」

と開き直って言ってしまったのも、親戚ならではの甘えではあります。

まー、私は遠くに住むたまにしか会わない親戚だからこそ、気兼ねしない部分あるけどね。


従姉妹と話すのの楽しさは、長年疑問だった親の言動について話すと

「あぁ、それってこういう理由よ」

と、過去に起こった自分の知らない話を聞け、全てが繋がることです。

他にも、私は会ったことのない祖父母の思い出話を聞き

「あぁ、母や私のこの性格は、おばあちゃん譲りなんだ!」

と納得出来たりします。

血の繋がりって面白いなぁ。

普段東京に1人で暮らしていると感じない、忘れていた自分の原点について考えるのって、偶になら良いもんですね。

さて、次に集まるのはお葬式になるか、従姉妹会旅行になるか、私の結婚式になるか…?

ま、従兄弟姉妹も冠婚葬祭全てに出席し合わないからなぁ。

叔父叔母のお葬式も、従兄弟姉妹の結婚式も、私も兄も全部は出てないし。

親世代がいなくなったら、関係は途絶えてしまうかもしれません…

それでも、人生のターニングポイントを共有し合える存在なのは、親戚。

ウチの親に何かあれば手助けを頼むことにもなるでしょう。

そういう間柄の人がいるのは、親同士の付き合いが続いていたから。

「あ、私って孤独じゃないんだな」

と改めて思える機会が出来たのも良かったです。

そして改めて、私は両親そんなに好きじゃないけど、親族内では父は良い夫扱いされてんのね…と知りました。

あと、何だかんだ言って従姉妹たちは、親兄弟と仲良し!

でも、本人達はその自覚は無い。

「私は母親とうまくいってない」

と一口に言っても、私と比べたら皆んな良い娘を、妹をやってる!

そういう比較対象を見られたのも良かったです。

親の介護も、あと何年続くか、何十年も続くか、分からない。

祖母代わりの叔母が呆けたのは悲しいけど、お葬式あったら絶対泣くけど、でも全力サポートは私には出来ないから…

それでもできる範囲のことをしに、また九州に帰ろうと思った旅でした。

ま、菅田将暉の舞台行く口実で帰ったんだけどさ。

遠方に親戚いると、趣味と観光と親戚付き合いをまとめて出来て良いです。

良いタイミングで舞台のチケット取れて良かった!

さて…次は私も、兄とちょっと親の老後について、話し合わないといけないな…


話の締めは、九州の喫茶店でブレンドを頼んだら出てきた生クリームをば。



最初にこの生クリームが出てきたので、従姉妹がデザートを頼んだのかと思ったら

「え?喫茶店でブレンドを頼んだら、生クリームは出てくるものよ?

甘くない生クリームなの。

たっぷり出てくるけど、でもすぐに片付けられるからね」


と言われ、ブレンドに入れて飲んだら美味しかったー、で、本当にすぐに片付けられました。

知らなかった…これ、九州の文化?

何度も九州言ってても、まだまだ知らないことがある…奥深いぜ、福岡。
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