「京アニ炎上(物理)」火事を軽く考えしまうネット民

2019年07月18日
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お昼前にTwitterで京都アニメーション、通称「京アニ」の火事を知りました。

その時のニュースの見出しは

「ガソリンまいたか?」

というもので、見た瞬間には

「ストレス溜まった社員が、社内にガソリンまいて火をつけたのかな?」

と思ってしまいました。

友人が京アニ作品を好きなので、ニュースをLINEで知らせたところ

「ホームページがダウンしてて、早速ウィキペディアにも火事のこと書かれてるわ。

皆んな仕事が早いなぁ。

今度の映画どうなるんだろ」

と返ってきたので

「まぁデータがクラウドにバックアップされてたら大丈夫な物もあるんじゃない?」

と返すと

「そっか、セル画じゃないもんね」

と来ました。

その時はまだ、そこまで大きな火事だと思っていませんでした。

「控え目に言ってヤバイ」

なんてコメントと共に煙の上がる社屋の動画がTwitterにアップされていましたが、そんないかにもオタクな、呑気なコメント言える程度のことだと思ったのです。


しかし15時頃から続々とニュース内容は変わり、亡くなった方の人数が1人から10人、13人、と増えていき、

あれ、これニュース見て想像していたレベルの火事じゃない、

ということに気付きました。

それでもTwitterのトレンドには

「京アニ炎上」
「京アニまじか」


と、オタク用語っぽい呑気なキーワードが入っていました。

特に多く見かけたのは

「京アニ炎上(物理)」

でした。

「京アニ炎上って聞いて、作品内容が炎上したのかと思ったけど、マジで建物燃えてんじゃん」

なんて言葉がたくさんTwitter内にありました。
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私たちは、「火事」なんてよく目にする言葉なので、軽く考えてしまったのかもしれません。

「社員の方々が無事であることを祈っています」

という言葉も見かけましたが、そうコメント出来る時点で、ツイート出来てしまう時点で、どこか他人事なんですよね。

人が何人も亡くなる状況でも、つい「マジか」「ヤバイ」なんて言葉を使ってしまうこともあるけれど、そんな不謹慎な言葉を使うのは憚られる続報に、心底驚いています。

私は京アニ作品はFree!くらいしか見たこと無いのですが、それでも友人から話を聞いていたため、有名な良作を手掛けるアニメ制作会社と知っていました。


『劇場版 Free!-Road to the World-夢』 [ 加藤達也 ]

人的にもアニメ界的にも大被害となっている事件なのに、当初は何故あんなに軽く考えてしまったのか…自分で自分が怖くなります。


「火事はよくあること」

そんな先入観があります。

そして「アニメ制作会社」と聞いた時点で、どこか二次元の話のように思えてしまった気がします。

「ガソリンをまいた」

という言葉も、なんだか昭和の事件のようでキャッチーに思えてしまいました。

だからこそ皆んな「炎上(物理)」なんて言えたのではないでしょうか?

何となく、セル画を描き続けて疲れたアニメーターがガソリンまいて火をつけた姿を想像してしまったのです。

実際には社員でも、元社員でもない41歳男性の犯行のようですが。

この犯人が逮捕前に口にしたという

「パクられた」

という言葉の報道にも

「作品をパクられたと思い込んだのか?」

「捕まったことをパクられたって言ってる?」


という予想がコメントされているの、たくさん見かけました。

不謹慎と思いながらも、ついつい続報をリアルタイムで追ってしまう。

この感じ、東日本大震災の時に似ている気がします。


インターネットが普及し、新聞とテレビが情報源だった時よりも、多くのニュースを目にするようになりました。

昔なら聞き流したレベルの事件さえ、目に止まるようになっています。

そして、それも次のニュースを見たら忘れてしまう…

そんな風に事件事故の報道を見過ぎて、リアルに感じられなくなっているのかもしれません。

驚いたら何でもTwitterに感想を書いてしまう。

「マジかー」
「ヤバイ」

と呑気に書き込みしてして、

「トレンド京アニだらけの中、そっと宮迫引退出てるわ。

宮迫より京アニの方が気になる」


なんて言えてしまうネット民、怖い。

と書く私も、心の中では同じようなこと考えていました。

その間に海外では京アニへの支援金集めが始まっていたのに…。


「京アニ炎上」

と聞いて、すぐさま自分に何か出来ないか?と考えた人は、そう多くないのではないでしょうか?

京アニ作品の円盤を買って応援、なんて言葉、見かけませんでした。

アニメは観るモノであり、裏方の人も同じ人間だと頭では分かっているけど、何となく二次元に感じてしまう。

そして、人ではなく作品の安否がまず気になってしまう…

それが悪いこと、間違っていること、だと、私は言えません。

自分もそう思ってしまったから。


でも、どうしてそうなってしまっているんだろう…と思い始めてきました。

事件事故をネットニュースで見ると、まず原因を知りたい、と思う人が多いと思います。

でも、それを予想している間に、物理的に何か出来ることがあるのかもしれない。

マジかー、とか言ってないで、作品を買うなり、支援金を渡す方法を考えるなりした方が建設的。

ネットニュースに慣れ過ぎて、そういう発想が遠くなってしまい、ネタ扱いに思えてしまうのは、怖いですね…

だからと言って、私が今すぐ出来ることは、アニメを観ることくらいなのですが…

「ガソリンをまいて炎上」

そんな言葉をキャッチーに受け止めず、想像力を持つ人になりたい、と、こんな年齢になっても、改めて思わされました。

犯人への呪いの言葉をコメントしている方々も、そんな呪いを書き込むより建設的で人道的な行動があるのかもしれません。

最近事件が起こるたびに、「犯人も同じ目に遭えばいい!」「死刑じゃぬるい」なんて書き込みする人多いけど…

そんな言葉を書いて何になるのかな?

自分自身も省みたいと思います。

被害に遭われた方、ご家族のお気持ちを考えたら、「炎上」とか気軽に言えません。

亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、僅かばかりでも今後のお力になれることを、考えていきたいと思います。
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