ニュースもSNSも本当に真実か?松坂桃李主演映画「新聞記者」ネタバレ感想
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松坂桃李は推しの真剣佑、中村倫也と同じ事務所なのでチェックしています。
映画「新聞記者」は、何となく舞台挨拶の抽選に申し込んだけどハズレ、やっぱ松坂桃李って人気あるんだなー、まぁそのうち観に行くか、
と軽く思っていた映画でした。
ダブル主演の女性は初めて聞く韓国の女優さんなので、
「政治もので、あまりお金かけてない感じ?
これは当たりハズレありそうー」
と思っていたら…
公開日の6/28以降、Yahoo!ニュースやテレビの映画ランキング、Twitterで大絶賛されています。
政治批判に繋がりかねない内容のためか、テレビCMも番宣出演もありません。
ほとんど認知されていないレベルの映画かと思っていたのに、口コミでどんどん評価が上がっているのと、敢えてぶつけられた参院選前の影響はすごいですね。
ただでさえ都内は上映館が少ないので、あっという間に満席状態…!
私の持っている優待券は、当日映画館の窓口で鑑賞券と引き換えないといけないもののため、ネットで席予約出来ませんでした。
友人と新宿ピカデリーで観ようと思っていたのですが、そちらは前日には残席無しに…
じゃあ池袋ヒューマックスにするか、と前日夜に残席を確認したら、まだ余裕ありだったので、上映1時間前にチケット交換しようとしていたのですが…

上映4時間前には、ほとんど残席無しになってる!
慌てて予定を繰り上げ、上映2時間前になんとか席を確保できました。

あっぶないー予定通りの時間に行ってたら、もう残席無かったかも…
以下ネタバレ感想になります。
映画「新聞記者」は、東京新聞記者・望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』が原案。
政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者・吉岡(シム・ウンギョン)と、上の命令で政治家のスキャンダル揉み消しをしているエリート官僚・杉原(松坂桃李)との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリー。

簡単に言えば、
東都新聞記者・吉岡は、かつて父もジャーナリストをしていて、政府の汚職を暴いた記事を書き、それが誤報だったとされた後に自死していた。
杉原は元外務省勤務だったが、現在は内閣情報調査室勤務。上の指示でスキャンダルを揉み消すためのデータ作成、Twitterや週刊誌での情報拡散をしている。
杉原の元上司の神崎は、5年前に政府のミスの責任を一人で取らされていた。
この神崎が匿名で東都新聞に
「生物兵器になりうる研究が出来る施設を持つ大学を政府が新設しようとしている。
文科省ではなく、内閣府の指揮で新設はおかしい。
しかも、総理大臣の学生時代の友人が新設大学の人間」
という情報をリークした後に自死。
吉岡はリークされた情報の真偽を調べ、杉崎は神崎の死の真相を調べる内、共に真相に気付いて結託。
東都新聞は記事を掲載し、またも誤報にさせられそうになるが…
ラスト、杉崎の上司が吉岡に電話し
「あなたのお父さんの記事は、本当は誤報ではなかったんですよ」
と教える。
吉岡の父は内閣情報調査室の揉み消しで誤報にされ、自死していたのだ。
突如慌てた様子で杉崎の元に向かう吉岡。
赤信号の横断歩道越しに吉岡は杉崎を見つけたが、無音のまま杉崎は
「ごめん」
と思われる口の動かし方をし、吉岡が目を見開いたところで終わり。
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映画「新聞記者」は、何となく舞台挨拶の抽選に申し込んだけどハズレ、やっぱ松坂桃李って人気あるんだなー、まぁそのうち観に行くか、
と軽く思っていた映画でした。
ダブル主演の女性は初めて聞く韓国の女優さんなので、
「政治もので、あまりお金かけてない感じ?
これは当たりハズレありそうー」
と思っていたら…
公開日の6/28以降、Yahoo!ニュースやテレビの映画ランキング、Twitterで大絶賛されています。
政治批判に繋がりかねない内容のためか、テレビCMも番宣出演もありません。
ほとんど認知されていないレベルの映画かと思っていたのに、口コミでどんどん評価が上がっているのと、敢えてぶつけられた参院選前の影響はすごいですね。
ただでさえ都内は上映館が少ないので、あっという間に満席状態…!
私の持っている優待券は、当日映画館の窓口で鑑賞券と引き換えないといけないもののため、ネットで席予約出来ませんでした。
友人と新宿ピカデリーで観ようと思っていたのですが、そちらは前日には残席無しに…
じゃあ池袋ヒューマックスにするか、と前日夜に残席を確認したら、まだ余裕ありだったので、上映1時間前にチケット交換しようとしていたのですが…

上映4時間前には、ほとんど残席無しになってる!
慌てて予定を繰り上げ、上映2時間前になんとか席を確保できました。

あっぶないー予定通りの時間に行ってたら、もう残席無かったかも…
以下ネタバレ感想になります。
映画「新聞記者」は、東京新聞記者・望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』が原案。
政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者・吉岡(シム・ウンギョン)と、上の命令で政治家のスキャンダル揉み消しをしているエリート官僚・杉原(松坂桃李)との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリー。

簡単に言えば、
東都新聞記者・吉岡は、かつて父もジャーナリストをしていて、政府の汚職を暴いた記事を書き、それが誤報だったとされた後に自死していた。
杉原は元外務省勤務だったが、現在は内閣情報調査室勤務。上の指示でスキャンダルを揉み消すためのデータ作成、Twitterや週刊誌での情報拡散をしている。
杉原の元上司の神崎は、5年前に政府のミスの責任を一人で取らされていた。
この神崎が匿名で東都新聞に
「生物兵器になりうる研究が出来る施設を持つ大学を政府が新設しようとしている。
文科省ではなく、内閣府の指揮で新設はおかしい。
しかも、総理大臣の学生時代の友人が新設大学の人間」
という情報をリークした後に自死。
吉岡はリークされた情報の真偽を調べ、杉崎は神崎の死の真相を調べる内、共に真相に気付いて結託。
東都新聞は記事を掲載し、またも誤報にさせられそうになるが…
ラスト、杉崎の上司が吉岡に電話し
「あなたのお父さんの記事は、本当は誤報ではなかったんですよ」
と教える。
吉岡の父は内閣情報調査室の揉み消しで誤報にされ、自死していたのだ。
突如慌てた様子で杉崎の元に向かう吉岡。
赤信号の横断歩道越しに吉岡は杉崎を見つけたが、無音のまま杉崎は
「ごめん」
と思われる口の動かし方をし、吉岡が目を見開いたところで終わり。
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事前にSNSで「明確なラストの無い話」というのと「杉崎がなんて言ったのか、口の動きに注目」というのは読んで知っていました。
確かに、モヤモヤの残る終わりです。
何故なら、これは今現在この国で本当に起こっていることかもしれない?と思わされる内容なため、ラストこうなるのが正解、というのが無いのです。
明確なのは
「今あなたが見聞きしているニュース、それに反応したSNSの声は、本物ですか?」
という質問のボールを投げられている、ということ。
実際に映画の中のように、官僚が一室でネットスラング書き込んで印象操作しようとしていたら、効率悪いなぁ、スタッフ雇えや、と思いますが。
今のネット住民は、政府もニュースも信用していない。
SNSの煽りツイートだって信用は出来ない。
じゃあ、あなたは何を世論だと思いますか?
何が真実だと思いますか?
あなたの意見は、誰かに誘導されていませんか?
これはねー、ちょっとドラマ「3年A組」に近いですね。
私はネットの大多数の声に賛同して、誰かを皆んなと一緒に叩くタイプではない、と自分では思っています。
このブログに、そういうことは書かないようにしてきている、はず。
でも自分ではそう思っていても、他者から見てどうか?は分かりません。
もしこの映画のように、政府が生物兵器になりうる研究をしようとしていたとして…
私はそれがテロ対策になるなら、別に良くない? と思わなくもないんですよね。
テロ対策の効果的な方法が、私には分からないから。
兵器は持たない方が良いに決まっている。
ただ防御や自衛については、他国の価値観や状況に左右されるため、正解を島国で考えてもなぁ、と思ってます。
世界各国の関係性は分からないから、何とも言えないんだもの。
私たちが今出来ることは、直近では参院選の投票です。
そう言えば先日落語に行った時
「明治時代には、落語家には選挙権が無かった。
でも納税義務も無かった。
今その立場なら良かったのに」
と落語家が枕で話していました。
昔は女性には選挙権なくて、それで男女平等の運動起こしたりもしてたんですよねぇ。
でも今の私は、納税しなくて良くなるなら、選挙権もいらないかも…
なんて思う人、多いんじゃないかな?
私が参院選行かなきゃなぁと思う理由は、もう某議員に税金使って欲しくないから、ヤツの対抗馬に投票したいってことくらいかな。
消費税反対、原発反対、アレも反対、コレも反対、でも財源の確保方法は言わない、なんて弱い者の味方のフリしたヒッピーに政治家やって欲しくない。
でもこの感情さえ、誰かに印象操作されているのかもしれません。
真実を手に入れる立場に無い以上、真相は分からない。
そのモヤモヤした事実を、この映画に見せつけられました。
役者陣の演技は良かったです。
タワーマンションでニコニコしながら夫を迎え、赤ちゃん産む幸せな奥さんを本田翼が演じていましたが、
お金に困っていない、裕福な妻だからこそ、
「貴方はお仕事頑張ってね」
と笑顔で言えるのかしら?
杉崎も神崎も、娘に恥じない父でいるために、政府の悪業を暴く。
でも、そのせいで家族を困らせるのも事実。
この映画の中に、本当の正解はありません。
正義が正解とは限らないから。
本当の意味での私利私欲、自己満足は、何なのか?
それでもやはり、政府の思惑通りに真実を隠されるのは許しがたい。
そんなことを改めて考えさせられる映画でした。
この映画を観て「やっぱり政治家はクソ」と悪態をついて、そこで思考停止するのは、それはそれで違うと思います。
政治家が国民のこと、世界のことをどう考えるのが良いことなのか。
その為に何が出来るのか。
私には分からない。
日々下らないしがらみにイライラすることが多いけど、改善は出来ないのが現実。
と思うと…平和とか幸せって何なのかな?と思ってしまいました。
確かに、モヤモヤの残る終わりです。
何故なら、これは今現在この国で本当に起こっていることかもしれない?と思わされる内容なため、ラストこうなるのが正解、というのが無いのです。
明確なのは
「今あなたが見聞きしているニュース、それに反応したSNSの声は、本物ですか?」
という質問のボールを投げられている、ということ。
実際に映画の中のように、官僚が一室でネットスラング書き込んで印象操作しようとしていたら、効率悪いなぁ、スタッフ雇えや、と思いますが。
今のネット住民は、政府もニュースも信用していない。
SNSの煽りツイートだって信用は出来ない。
じゃあ、あなたは何を世論だと思いますか?
何が真実だと思いますか?
あなたの意見は、誰かに誘導されていませんか?
これはねー、ちょっとドラマ「3年A組」に近いですね。
私はネットの大多数の声に賛同して、誰かを皆んなと一緒に叩くタイプではない、と自分では思っています。
このブログに、そういうことは書かないようにしてきている、はず。
でも自分ではそう思っていても、他者から見てどうか?は分かりません。
もしこの映画のように、政府が生物兵器になりうる研究をしようとしていたとして…
私はそれがテロ対策になるなら、別に良くない? と思わなくもないんですよね。
テロ対策の効果的な方法が、私には分からないから。
兵器は持たない方が良いに決まっている。
ただ防御や自衛については、他国の価値観や状況に左右されるため、正解を島国で考えてもなぁ、と思ってます。
世界各国の関係性は分からないから、何とも言えないんだもの。
私たちが今出来ることは、直近では参院選の投票です。
そう言えば先日落語に行った時
「明治時代には、落語家には選挙権が無かった。
でも納税義務も無かった。
今その立場なら良かったのに」
と落語家が枕で話していました。
昔は女性には選挙権なくて、それで男女平等の運動起こしたりもしてたんですよねぇ。
でも今の私は、納税しなくて良くなるなら、選挙権もいらないかも…
なんて思う人、多いんじゃないかな?
私が参院選行かなきゃなぁと思う理由は、もう某議員に税金使って欲しくないから、ヤツの対抗馬に投票したいってことくらいかな。
消費税反対、原発反対、アレも反対、コレも反対、でも財源の確保方法は言わない、なんて弱い者の味方のフリしたヒッピーに政治家やって欲しくない。
でもこの感情さえ、誰かに印象操作されているのかもしれません。
真実を手に入れる立場に無い以上、真相は分からない。
そのモヤモヤした事実を、この映画に見せつけられました。
役者陣の演技は良かったです。
タワーマンションでニコニコしながら夫を迎え、赤ちゃん産む幸せな奥さんを本田翼が演じていましたが、
お金に困っていない、裕福な妻だからこそ、
「貴方はお仕事頑張ってね」
と笑顔で言えるのかしら?
杉崎も神崎も、娘に恥じない父でいるために、政府の悪業を暴く。
でも、そのせいで家族を困らせるのも事実。
この映画の中に、本当の正解はありません。
正義が正解とは限らないから。
本当の意味での私利私欲、自己満足は、何なのか?
それでもやはり、政府の思惑通りに真実を隠されるのは許しがたい。
そんなことを改めて考えさせられる映画でした。
この映画を観て「やっぱり政治家はクソ」と悪態をついて、そこで思考停止するのは、それはそれで違うと思います。
政治家が国民のこと、世界のことをどう考えるのが良いことなのか。
その為に何が出来るのか。
私には分からない。
日々下らないしがらみにイライラすることが多いけど、改善は出来ないのが現実。
と思うと…平和とか幸せって何なのかな?と思ってしまいました。
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