最近、雨宮まみさんが亡くなった時に書いた記事へのアクセスが増えています。

昨年の今頃もやはりアクセスが増えていて

「あぁそうか、もうすぐ命日なんだな…」

と思っていました。

●雨宮まみさんは自殺なんてしていない、という真実は残したい

突然雨宮まみさんの訃報をニュースで見たのは、2016年11月15日のことでした。

亡くなった翌年が一周忌、次の年が三回忌になるんですね。

物知らずな私は、今検索して初めて知りました。


まみさんが亡くなったとき、「40歳がくる!」という、40歳という節目について考えるWeb連載を始めたばかりだったので、著作を読んだことの無い方が

「雨宮まみさんは死について考えていた!」

と、まるで自殺と断言するようなネット記事を書き散らかしていたことへの怒りは、今も収まりません。




ずっと独身でいるつもり?


独身アラフォー女性が死について考えるのは、至って一般的なこと。

彼女はだからこそ、作家として自身の体験や考えを書き、同じ気持ちを抱える女性に

「分かる分かる、私はこんなことあって、こんな風に思ってるよ」

と話しかけてくれていたのだと思います。

そういう書き方をされていました。

なのに、断片的に文章を切り取り、彼女を

「孤独に悩む独身おばさん」

とカテゴライズしようとした人達は、今はもう雨宮まみさんについて書いたことさえ覚えていないんでしょうね。


雨宮まみさんが亡くなって少しして、独身だった漫画家 吉野朔実さんが亡くなりました。

その時も、まるで自殺と決めつけるようなネット記事をいくつか見かけました。

「野次馬根性丸出しの人は、独身おばさんには自殺して欲しいと思ってるんだな」

と感じました。

老衰じゃなければ、独身おばさんの死因はまず真っ先に「自殺か⁉︎」と思われる。

その原因も、仕事に悩んでいたとか、病気に悩んでいた、とかではなく

「独身が辛くて自殺したんだろ」

と決めつけてかかるのだから、下衆過ぎて呆れます。



けれどそう書いた方がアクセス数が集められる、皆んなが読みたがる、と思うのでしょう。

結局、2年経った今では、そういう野次馬が書いた記事よりも、私が書いた記事の方が検索順位が上にあります。

でも記事を書いてすぐの頃には、検索順位は自殺と決めつけた物の方が上にありました。

元々のドメインパワーの差もありましたし、やはり自殺と疑って検索して記事を読んでいた方が多いんでしょうね。

私も訃報を聞いてまず最初に自殺を疑いましたし。

それは独身を苦にして、ではなく、仕事や他の何かエッセイに書かなかった問題があったのかな?と思ったからです。

お父さんを亡くされたばかりでしたし。

ただ、独身を苦にして、は有り得ないと思っていました。

そんな敗北を選ぶ方ではない、と思っていたので。


自分がおばさんになって分かったのは、

馬鹿な若者と老害は、同一人物である

ということです。

世間知らずで視野の狭い、知識の足りない若者が、その後頑固で視野の狭い懐古主義の老人になる。

人は性格は年齢で変わるものでは無い。

知的探究心の無い若者も年配者も見かけますが、両者はとてもよく似ています。

最近の例で言えば、「原爆Tシャツ」の騒動をSNS上で見ていて、

擁護も批難も、どっちもどっちだな。

価値観が偏り過ぎていて、歴史の知識自体が無い人に発言させると、こんな風になるんだなー。

そりゃ戦争が無くならないわけだ、


と感じました。

私は単純に「あのTシャツはあり得ない」という気持ちと、「これまで会った数人の韓国の人たちが『日本が好き』と笑顔で言ってくれてたから、全韓国人が反日なわけじゃないのに、国で差別したくないな」という気持ちでいます。
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以前友人から「鉤十字って昔は普通に見かけたけど、今は出したらダメになったんだよ」と聞いて驚きました。

欅坂のメンバーがナチスに似た衣装を着て炎上したそうですね。



ええー、昔はナチスっぽい衣装は中二病に愛されてたよね?

漫画や衣装でよく見かけたけど?

過去にはYMOも、まんまナチスをモチーフにした演出をしたりしていたようです。


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でも今は世界から非難されるそうで、急に価値観変わっててビックリ。

というか、昔はネットが無くて他国の状況や価値観が分からなかったけど、今は一般人がSNSで拡散出来ちゃうから、それで見えてきたものがあるんでしょうね。

●ドイツ人はまだ戦争の反省をしているらしい

を書くまでは、私もドイツ人のルールを知らずにいました。


こういう問題について、色々考えたり調べていく人もいれば、自分の中の固定概念だけで他人を叩いて糾弾しようとする人もいる。

それは若さや老いと関係ありません。

韓国と日本の関係は、第二次世界大戦、豊臣秀吉の時代、元寇、国譲り、と遡ると何百年以上の歴史があり、酷いことしたこともされたこともある。

とりあえず私の幼少期は、日本人は平気で彼の国の方々を差別している人と、その差別を無くさせようという動きがあり、

「国で差別するのは、馬鹿な年寄りがやるダメなこと」

と思いなら大人になりました。

その気持ちに今も変わりはありませんが、それと思考停止は別物です。

「原爆Tシャツは、日本人としてではなく、人間としてあり得ない」

と思っています。


これと同じ感覚で、沖縄の10代の子が慰霊碑で肝試しをして荒らしたのも、あり得ない。

真珠湾攻撃のことを一切口にしない、考えもない日本人もあり得ない。

私自身そんなに歴史の知識が豊富なわけではないし、頭が良いわけじゃないから、下手に国家間の問題を語れません。

でも人道的な価値観は、世界共通であって欲しい。

と思うけど、今SNSでは中高生とおじさんおばさんが日韓と韓流のメンバーのことでお互いを罵り合っていて

「えーと、日本人同士でも罵り合うって、どういうこと?」

と思っています。


雨宮まみさんがご存命だったら、こういう時に何を語ったかな?

アラフォー独身おばさんではなく、1人の作家として、ご自分の考えを「なるべく他の価値観の人を傷つけないように」と考慮しながら言葉にしたと思います。

彼女はそういう「自分以外の価値観」について考え、配慮される方でした。

そういう思考力のある方だったので、年齢や死や性について考えて言葉にしていた。

「独身を苦にして自殺した孤独な独身おばさん」

なんて価値観が大嫌いな方だった、と著作を読んでいて思います。


そもそも「独身を苦にして自殺」をする女性なら、「旦那に浮気された挙句離婚を切り出された」という状況になっても、自ら死を選ぶでしょう。

「孤独」に耐えられない、ということなので。

それは「孤独は悪いものだ」という世間の目や自分の固定概念から来るもので、もちろん私の中にもそんな固定概念があり、世間の目に苛立つことはあります。

ただ、私以上に仕事で成功していて、友人の多かった雨宮まみさんは、思考停止した一般人よりずっと孤独では無かったと思います。

「孤独な独身おばさんには自殺して欲しい」という価値観は、

「家督を継がなければならない」とか

「憎い相手を末代まで祟って、一族郎党断然させてやる」

とか思うような、江戸時代のような封建的な価値観と似ているな、と思います。

古いから悪い、ということではありませんが。

単純に、今の時代にそぐわない。

人種差別も、全く今の時代にそぐわない価値観だと思います。

これからは、他国や他者の価値観を知り、自国や自分の価値観について考えていく時代なんじゃないの?


私もホント、歴史や他国について教養が足りないので、ヒトラーのパロディ動画を観て笑ったりしてしまいます。

それをユダヤ人の方々がどう思うか?なんて考えていませんでした。

アメリカ人は笑いながら原爆を落とした人たち、と思っていた頃もあります。

そう日本人の私が思っていたことなど、友人と結婚したアメリカ人の旦那さんは考えたことが無いかもしれない。
(日本好きな方のようで、赤ちゃんと侍の格好をして笑顔で写真を撮ってらっしゃいました)

独身だの国だの、そういうカテゴリーだけで物事を決めつけて発言をするのって、古臭い。

でも人道的にダメなことは、過去も未来も変わらない。


固定概念と、揺るがない倫理観は別物。

結論は「自分と違う価値観の人を理解しようとせずに、差別してはならない」。


すごく単純なようで、これを年輩者も若者も出来ない…

でもきっといつか、どこかでお互い納得のいく道を探せる。

そう思わないと、思考停止するしか無くなります。

そういう思考停止は危険だ、と私に教えてくれた人の1人が雨宮まみさんでした。

これから私は、雨宮まみさんの享年をどんどん越えていくかもしれない。

それでも何歳になっても、まみさんの著作を読んで気付かされることがあると思います。

まみさんがご存命でいらしたら、固定概念の中で思考停止した人を動かせていたかもしれない。

そういう方の存在を、文章を通じて知ることが出来たことは、大きな経験となりました。

私はもうそんな人にはなれない、と自分の能力の限界を察していますが、これからもまみさんのような視野の広い方の本がこの世に増えていくと良いな、そうしたら微力ながらも普及していきたいな、と思います。

そして、「独身のおばさんには自殺して欲しい」と笑いながら言う人が1人でも減っていくことを、心から願っています。
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