都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

2016年19歳の真剣佑出演映画「少女」ネタバレ感想~大人のオモチャ…

TSUTAYA TVで真剣佑出演映画「少女」を観ました。

この映画、ジャケットの時点で「ポエム調百合風味映画かな」と思って敬遠してしまっていたのですが、まだキラキラ胸キュン映画よりマシかなぁと思って観ることにしました。

真剣佑の過去出演作を観るのは、大人にはなかなかに苦行が多いです…


少女 Blu-ray通常版

いざ情報を見てみたら、原作は「湊かなえ(みなと かなえ)」。

松たか子主演の「告白」が良かったので、この映画も予想程悪くないのかな?と思って観始めました。


真剣佑は本田翼演じる由紀の彼氏で、サイコパス野郎の役を演じています。



この映画撮影の時点で、本田翼23歳、山本美月24歳、真剣佑19歳。

17歳の役をやるには、女性陣が歳上過ぎませんかね?

二人とも美人さんですが、話し方がシッカリし過ぎていて、少女っぽくありません。

が、役者さんはともかくとして、冒頭の構成が分かりづらい!

あまりに分からないので、速攻でWikiとYahoo映画の感想を見ながら視聴を続けました。

WikiやYahoo映画のあらすじではザックリし過ぎなので、改めて書きます。

映画は劇中劇のように、少女たちが次々と祭壇で死生観を語るシーンから始まります。

これはいきなりネタバレすると、紫織の遺書です。

少女たちが読み上げ終わり、紫織が舞台から飛び降りたところで場面が切り替わり、本編開始。


田舎のカトリック系女子校に通う由紀(本田翼)と敦子(山本美月)は親友。

小説を書くのが好きで、排他的でアンニュイな雰囲気の由紀。

幼い頃ボケた祖母の口元に濡れ布巾をかけて殺害を企て、起きた祖母に叩かれて左手を大怪我をし、今もその傷は深く残っています。

敦子は由紀を慕っている無邪気で心優しく、けれど脆い女の子。

敦子は中学時代とても剣道が強かったけれど、推薦入学した高校では勝ち進むことが出来ず、その結果イジメに遭うようになりました。

イジメを苦にして校舎からの飛び降りを図ったため、後遺症により足を引きずるようになっていて、以降もイジメを思い出すと過呼吸を起こしてしまいます。

映画は時系列がバラバラに混ざって進むので、敦子が足を引きずっていたり、引きずっていなかったりとシーンによって違い、最初は「?」だらけでした。


授業中に「ヨルの綱渡り」という敦子をモデルにした小説を書いていた由紀は、やっと書き上げて喜んだのも束の間、国語教師の小倉に原稿を盗まれてしまいます。

小倉はその小説を盗作して賞を獲りました。

由紀は図書館でその小説の掲載誌から「ヨルの綱渡り」の部分を破き、それを見ていた牧瀬(真剣佑)が興味を持って彼女に近づきます。

由紀は復讐として小倉のパソコンを盗み出し、他校の女子高生と関係を持つ様子を映した動画等を見つけました。

その後、小倉は「ヨルの綱渡り」の原稿を持ったまま電車に飛び込み、その様子を偶然牧瀬が見ていて、血に塗れてビリビリに破れた原稿を拾い集めていました。

この辺り、時系列が本当にバラバラに描かれるので、よく分からない…


並行して、紫織(佐藤玲)が転校してきました。

以前いた学校で親友の死を目撃した、という紫織は、敦子を痴漢冤罪に巻き込む性悪。

そして何故か、由紀と敦子は紫織の話を聞き、「すでに物体になった人を見るのではなく、死の瞬間を見たい」と思うようになりました。

これ、由紀はなんとなく中二病っぽいので分かるのですが、敦子が何故そうなるのか、映画からは全くわかりません。

牧瀬は「小倉の時のように、また死を見たい」と思うサイコパスなのですが、これまた元々そういう性格なのか、この瞬間を見て目覚めてしまったのか、よく分かりません。

そして唐突に、由紀が小児ボランティアに通い、敦子が老人ホームで働き出します。

これはWikiを読むと、2人とも「死に近い人」がいる場に行って、死を目撃しようとしたから、のようです。
で、由紀は小児ボランティア先で出会った少年タッチー(実は名前を入れ替えていて、彼の名前は昴)から

「手術が迫った友人・昴の成功率が7%しかないので、失敗した時のことを思うと、離婚してから会っていないお父さんを会わせてあげたい」

と言われ、情報を求めて出会った中年男性・三条からセクハラまがいのことをされました。

三条に関係を迫られ、初めてがオッサンは…と思って由紀は牧瀬とホテルに行きますが、牧瀬は女として由紀に興味が無さそう?

大人のオモチャを「ロケットみたい」と言って動かして遊び、特に由紀に手を出そうともしない牧瀬。

まさか、大人のオモチャを手にしてる真剣佑を観ることになるなんて…

話の流れで、由紀は牧瀬が小倉の死を目撃したことを知り、その時小倉が手にしていた「ヨルの綱渡り」の原稿を見せられます。

由紀は牧瀬に「その原稿をくれたら、引き換えにスゴイものを見せてあげる」と言い、牧瀬は

「スッゲーのじゃなきゃ、ダメだからな」

と意味深に言うのですが、ここ、とてもエロい。


その後由紀は、三条からセクハラされるところを外から牧瀬に盗撮させました。

由紀の貞操は牧瀬が止めに入ったので守られましたが、その時の動画を観て笑い続ける牧瀬のことを由紀は「最低!」と引っ叩き、ビデオカメラも川に投げ捨て、これにて真剣佑の登場シーンは終わり…

で、実はこの三条は紫織の父親。

そして、紫織の目の前で死んだ親友・星羅は、国語教師小倉の交際相手。

星羅は由紀の流した情報により、学校の裏掲示板でイジメに遭って亡くなっていたようです。

それを苦にして小倉も電車に飛び込んだ、のでしょうか。


由紀は昴の父親(稲垣吾郎)を見つけ出し、親子を再会させます。

実はこの父親は敦子の行っている老人ホームの職員兼、過去に紫織のせいで痴漢冤罪のため職を失い、更に離婚をしていた男だったのです。

昴だと思っていた少年タッチーの顔を由紀が見ると、キョトンとした顔。

その隙に昴は再会した父親をナイフで刺します。

昴は父親のせいで家族がバラバラになっていたことを恨んでいて、因果応報の罰を与えようとしたのです。

その様子を見て、由紀は祖母に手を怪我させられた時のことを思い出し、パニックを起こして叫びだしました。

敦子は救護を呼んでから由紀を連れ出します。

この敦子が由紀の手を引いて連れ出す姿は、幼少期に剣道教室でパニックを起こした由紀を連れ出した時と同じ情景でした。

その後丘の上で「由紀に彼氏が出来て寂しかった」という敦子と、「『ヨルの綱渡り』は敦子のためだけに書いた小説だった」と話す由紀は、友情を確認し合います。

狭い人間関係の中でゴチャゴチャと問題が絡まり合っていましたが、結局由紀と敦子はにっこり微笑み合って、おしまい。


ちょっと私にはうまくこの話をまとめて紹介する技量はありませんでした…

原作を読んだら、もっと分かりやすいのかも…

とりあえず、真剣佑がこんな役をやるのは初めて観たので(まだそんなにたくさん作品追えてませんが)、ビックリしました。

口調も結構乱暴で、サイコパスな表情は良かった、というか、キモかったけど、キモい役だからそれで正解、という感じ。

結構良い役だったと思うのですが、これはもう…多分脚本と演出がダメだったと思う…

由紀のボケた祖母とか、イジメとか、痴漢冤罪とか、色々なテーマが盛り込まれていましたが、ボエムっぽい演出に時間を割きすぎていて、重要な粗筋が読み解けない…


ちなみに、紫織役の子は「架空OL日記」の紗英ちゃん。

●Huluバカリズム「架空OL日記」が面白い!

こういう可愛いけど腹黒い役、合ってますね。

本田翼の演技は賛否両論だそうですが、まぁ芝居がかりすぎてるシーンと、子どもたちとあっけらかんと笑うシーンのギャップが大きすぎかな。

山本美月ちゃんは、ふとした時の反応とか良かったです。

結局のところ、少女の百合っぽい友情と、クズな男達が胸糞ってのが描かれた映画、という印象でした。

映画としては星1.5くらいかな。

監督が違っていたら、もっと評価出来る仕上がりになった気がします…

結局少女たちが「死」に対して何を思っていたのか、よくわからん…というか、ふわっとし過ぎていて共感できませんでした。


以下は公式Twitterから、真剣佑が出ているツイートをまとめました。














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