都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

カルテット最終回10話ネタバレ感想~真紀は義父を安楽死させた?

ついに、大好きだったドラマ「カルテット」が終わってしまいました。

真紀が警察に行ってから一年後、執行猶予がついた真紀は、団地で弁護士に
「もうカルテットの元には戻らない」
と話します。

真紀のことはワイドショーや週刊誌で騒がれ、「義父を殺した?戸籍を買った美人バイオリニスト」として有名になってしまっていました。

カルテットのメンバーもネタになり、別府ファミリーの別府、元嘘つき魔法少女のすずめちゃんも話題になってしまいました。


「この先、私の音楽はグレーになってしまいます。

それだけ、あの時の音楽はキラキラしてかけがえのないものでした」

真紀は書き起こしの仕事も得ることができ、団地でひっそりと暮らしていく覚悟を決めたのですが、団地には嫌がらせでドアに
「人殺しは出でいけ」
と落書きをされたり、チャイムを鳴らす人などもいました。

相談に乗っていた弁護士と歩きながらコロッケを食べていた姿さえ週刊誌に載せられてしまう生活。


カルテットのメンバーにも変化がありました。

別府は仕事を辞めました。

すずめちゃんは仕事は続けさせてもらえましたが、社長が高齢で会社を畳むことになり、住宅の資格を取るために勉強に励み、あまり眠らなくなりました。

「ノクターン」も騒がれた影響で割烹ダイニング「のくた庵」に転身。
元々和食をやりたかったシェフの意向もあり、家森もそのままバイトを続けさせてもらえたので、板前修業をすることになりました。

そして別府と家森は
「司くん」「諭高さん」
と呼び合うようになっていました。


カルテットの音楽の仕事はほとんど無く、「肉の日」イベントの仕事をやることになっても、着ぐるみを着て演奏するような仕事のため、助っ人バイオリニストに呆れて断られてしまったりしましたが、

それでもメンバーは真紀の帰りを楽しみに待っていました。

別荘は売りには出されましたが、買い手はつかないままだったので、そのまま住み続けていました。

しかし真紀は帰って来ず、弁護士とのコロッケデートが話題になっているのに、自分たちには連絡してこない。


「もうカルテット、解散しましょうか」

真紀は戻らないし、3人だけではロクに練習もしなくなったので、別荘は解散を言い出しましたが、すずめちゃんは

「私は真紀さんからバイオリンを預かってます!

真紀さんを探しましょう」

と言い、週刊誌の写真に写った街中とGoogleマップを見比べながら真紀の住む団地を突き止め、真紀の元に向かうことにしました。


真紀は部屋で仕事をしようとしたとき、洗濯物が強風に煽られたので窓を開け、どこから音楽が聞こえてくることに気付きました。

慌てて部屋を飛び出し、外に出て転んでしまい、見上げた先には、子供たちに囲まれて演奏するカルテットメンバーの姿がありました。

驚く真紀に気付き、手を止めて微笑みかけるメンバー。

しかし真紀はそのまま踵を返して去ろうとしました。

それでもまた演奏を再開するメンバーの様子に笑ってしまい、立ち去ることは出来ませんでした。


「あんなに下手な演奏、聞いたことない」
と憎まれ口をきく真紀に
「第一バイオリンがいないからですよ」
と笑う別府。
「じゃあ、あなたが演奏すれば?」
と言いながら、真紀にバイオリンを渡すすずめちゃん。

白髪が目立つ真紀の頭にすずめは手を伸ばし、そのまま真紀を抱き締め

「別府さん、車を持ってきて。
このまま、真紀さんを連れて帰ろう」
とメンバーに言い、家森も笑顔で真紀とすずめちゃんを力強く抱き締めました。
別荘で久しぶりに一緒に夕食を食べ、食後に演奏をすることになったカルテット。

演奏前に、真紀はメンバーの今の生活を聞きました。

「音楽を夢にするか趣味にするか一年前に話しましたけど、趣味にするという生活が向こうからやってきたんですよ」
と笑う家森。

そこで真紀は
「いつか、大きなステージで演奏したいねって話してたじゃないですか。

ここで演奏しません?」
と、軽井沢の音楽ホールでの演奏を提案しました。


そんな大きなホールに客を集められない、と躊躇うメンバーに

「私は疑惑の美人バイオリニストですよ?
このくらいのホール、いっぱいに出来ます!」

「でもそこに来る人は、音楽を純粋に聞きにくる人じゃないし…」

しかしすずめちゃんは

「その中の一人だけにでも、音楽が伝わればいいんじゃないですか?

私も昔、そこそこ有名だったから、客寄せの役に立つかも」

と笑い、それを聞いて

「僕も別府ファミリーのその他一人だし」
「僕もVシネ出てたし」
と別府と家森も乗り気になりました。


チケットは無事完売。

演奏の練習に励むメンバーの元に、のくた庵経由で手紙が届きました。

「一年前にあなたたちの演奏を聞きました。酷いものでした。

私は演奏を諦めましたが、正しい選択でした。

何故あなたたちは、そんな煙のような無駄な音楽を続けていけるんですか?

教えてください」

と手紙には書かれていました。


コンサート当日、会場にはのくた庵の夫妻、
お金持ちの外国人と婚約して「人生チョロかったー!」と笑う有朱、
家森を追いかけ回していた男たち、
手紙を書いただろう女性が来ていました。

別府と家森が緊張しながらトイレに行ったとき、すずめちゃんは真紀に
「何で最初をこの曲にしたの?」
と聞きました。

「好きな曲だから」
とメイクをする真紀に、もう一度すずめちゃんが聞くと、真紀は含みを持たせた笑顔で
「こぼれたのかな」
と言い
「内緒ね」
と微笑みました。

真紀が選んだ曲は、シューベルトの「死と乙女」でした。


演奏前に、いつもの準備をするときに、指輪を外そうとして、もう指輪が無いことに気付いて微笑む真紀。

演奏中、会場からは空き缶を投げ付けられたりしましたが、それでもメンバーは演奏し続けました。

演奏しながら、出会った日を回想するメンバー。

あのカラオケボックスで4人は
「街中で演奏しているとき、立ち止まってくれる人がいると嬉しい」
「音楽に乗って、気持ちが届いた!って思いますよね」
と共感し合っていました。

誰かに気持ちが届けばいい!

演奏中にどんどん退席していってしまう人が続出しましたが、それでものくた庵の夫妻も、有朱も、初回にドラゴンクエストの曲を嬉しそうに聞いていた中学生くらいの少年たちも、笑顔で音楽を聞いてくれました。


コンサートが終わった後も、カルテットメンバーは一緒に過ごし、また唐揚げを食べながら
「パセリをちゃんと見た?」
と自論を展開する家森と笑い合いました。

そして別府の元同僚からの依頼で、熱海の花火大会のお祭りで演奏することになり、車で向かうメンバーは、「オトナの掟」を歌いました。

熱海に着いてすぐに車はエンスト。

砂浜で道に迷い、笑いながら走るメンバーに
「みぞみぞしてきました」
とすずめちゃんが笑い、お終い。


最終回前には色々な考察がネットで出回っていましたが、
「家森は真紀の母親の事故を起こした中学生の弟では?」とか
そういう突飛な考察はハズレてましたね。

真紀の選んだ曲の解釈ですが、コレは私は
「真紀は義父の点滴の薬量を変えた」
という噂があったとのくた庵で言われていたのが真実で、

「真紀は義父を安楽死させた」

ということだろうと思います。

曲が死を恐れる乙女に、死神が
「死は恐怖ではなく安息だ」
と語りかけるというものだからです。


これまでの数回が展開が激しかったので、最終回は穏やかで少し物足りないというか、ちょっと「問題のあるレストラン」のラストと被っているなーとは思いました。

あれも解散するかと思われたメンバーが海辺で笑って終わり、だったので。

でもメンバーそれぞれの思いやりに溢れていて、とても優しい良い終わり方だったと思います。

今もどこかでカルテットのメンバーは演奏しているのかな?


結局、恋愛に関しては誰と誰がくっつく、とかはありませんでしたが、でも家森がちょっと積極的にすずめちゃんにアプローチはしていましたね。

「すずめちゃんがコロッケデートしてくれたら、幸せしかないな」
と言っていたり。

もしかしたら、別府と真紀、家森とすずめちゃんがくっついても、そのまま4人で一緒に暮らしたりするんじゃないかな?

そういう家族もあっていいかも?

いつかまた特別編があったら良いなー。

でも「最高の離婚」もまだ特別編の先がありそうな終わり方だったのに、結局その後無いしなぁ。

また坂元裕二さんのドラマが始まるのを楽しみにしています!
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