都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

「タラレバ娘」たちが男とちゃんと話し合えない理由

Yahoo!ニュースにドラマ8話のネタバレが掲載されていました。

ってかドラマのネタバレってニュースにすること?

で、コメント欄を読んでいると、ドラマに好意的なものもあれば、ただの賞味期限切れ女を馬鹿にするコメントやら、正論と言うかただの理想論をドヤ顔で書いてるものもあったのですが、その中に

「タラレバ娘たちは男とちゃんと話し合うということをしないけど、『彼女と別れないなら別れる』って言えばいいだけの話」

というコメントがあって、

「あー現実でこういう経験したことがない人、もしくは、こういう価値観が理解出来ない人なんだなー」

と思いました。



東京タラレバ娘2017


人間関係は算数とは違って、

「ああすればいい、こうすればいい」

と外野が感情論を抜きに結果だけ見て言っても、現実ではそうはいかないことはたくさんあります。

というか、結果を焦って話し合おうとして自滅するケースなんて、たくさんあります。

「早く夏休みの宿題をやりなさい!」

と言われたら、やりたくなくなる子供のような心理は、大人にもある。

別にダメ人間の大人なだけじゃなく、それが普通なんだけど、結果を焦る人は心理なんて考えないから、それで命令ばっかりして嫌われる、と…。

じゃ、自分自身はちゃんと全て計画通りに最短ルートを選んで他人とコミュニケーション取れてるのか?って言うと、

そういう人ほど、家族や身近なごく少数の人としか関わらないで生きていて、世の中には色んな人がいるって知らないんですよねぇ。


まぁ実際問題、香と涼ちゃんは別れて良かったとは思いますが、その理由は、涼ちゃんと一緒にい続けて期待し続けることで、香がどんどん傷付いていくから。

でも、ずっと彼氏がいなかった、好きな人がいなかった香にとっては、気心の知れた涼ちゃんに優しくされたり、一緒にご飯を食べたり、カラダの関係を持てたり

「好きな人と一緒にいられる」

という、女として求められている幸せを感じられる瞬間があって、それは麻薬みたいに魅力的なモノ。


セカンドあるあるですが、彼と一緒にいる時間は楽しいんだけど、それ以外の時間に孤独感をより一層感じるようになって、それがキツイんですよね。

その孤独感は、ずっと一人でいたときより重くて苦しい。

そうなると、手に入りきらないことにより、より一層彼のことを好きになる。

自分を苦しめている男が、孤独感を癒してくれる存在にもなる、という矛盾が、またセカンド女を追い詰めていくわけですが…


その状況に耐えられなくなって自分から離れる人もいれば、

男が本命と結婚することになって捨てられることもあれば、

単に飽きられて捨てられることもあれば、

追い詰められて重い女になってウザがられて捨てられることもあれば、

耐え忍んだ後に本命になれる人も、ごく少数でもいます。
よくネットでは「セカンドから本命になる方法」とか書かれてますが、それはもう、それやったら誰でも本命になれるわけじゃないし、

相手や自分の性格、容姿、年齢とか、色んな要因があって、○○に決まってる!なんてことは世の中にはありません。

統計的に見た確率ってのはあるけど、100%は無い。


例えば、「本命彼女がいるから無理」と思っていたら、翌日全然別の女性に一目惚れして、男がそっちに乗り換えることもあるし、

本命彼女に男が捨てられてこっちに来ることもあるし、

何かのきっかけで本命になれる可能性は0ではない。


「相手とちゃんと話し合う」
というのは、この可能性を全て潰す危険があります。

ちゃんと話し合うことで、「うわーめんどくせー」って思われて捨てられる可能性も高い。

自分で状況判断して離れるより、相手を追い詰めて捨てられる方が、心に残る傷は深いものです。

「また他の人と出会っても、話し合おうとしたら捨てられるかも…」

とか考えてしまったり…


そうならないための「正しい話し合いの仕方」なんて身に付いてる大人はほとんどいませんよ。

世の大人がみんなそれが出来るなら、仕事上のトラブルも、ご近所付き合いのトラブルも、戦争もみんな無くなるはず。

「話し合い」をするのって、すごーく難しい。

一つ前に書いた「事勿れ主義」の話に通じますが、事勿れ主義でいることのメリットってのもあります。


「タラレバ娘」たちが男とちゃんと話し合わないのは、「話し合いが全てを壊す可能性がある」というのを知っているからです。

もちろん外野から見たら

「話し合いも出来ない男なんて別れて正解」

と思うわけですが、それによって一瞬の麻薬的喜びも無くすのは辛いワケです。


だって、話し合いを出来ない男に捨てられた後、ずーっと、一生、その後恋愛する機会が無いまま人生が終わるかもしれない。

明日自分が事故にあって死ぬかもしれない。

男に捨てられたって気持ちが、自分の最後の記憶になるとか、嫌すぎます…

「話し合い出来ないような男は無理だわーこっちから捨ててやるわ」

なんて、今現在目の前にいる好きな男に言える程冷静なら、そもそもセカンドにはなってません。


でもセカンドになる女は馬鹿だ、とも私は言い切れませんね。

本命になれない男とは付き合わないって人の中には、他人の痛みが分からない傲慢で自分勝手な人も多いし。

視野が狭くて威張りちらす本命至上主義女は、その後一生幸せか?って言うと、それもまた人それぞれ。


もちろん、話し合いをした方が良いケースもあります。

それってお互いが前向きに関係を続けようとしているときとか、

お互いの考えに誤解があるとき。

でも悩んでる側が話し合いを持ちかけるのって、相手がどこまで聞く耳を持ってるか分からないし、

かえってマイナスイメージを植え付け合うこともあります。


それを、簡単に「話し合えばいいのに」なんて外野が思うのは、どうかな?

話し合いをしたせいで別れたカップルってよくいます。

話し合いしていなかったら続いたかもしれないのに、結論を焦って早々に見切りをつけてしまって、その後相手は新たに出会った話し合いなんて持ちかけない女を選ぶこともある。


ということで、「タラレバ娘」代表として言うと、「話し合いにより全てを失うのが怖い」という気持ちとどう折り合いをつけるか?

という部分がクリアにならなければ、話し合いをしようなんて思えない。

だからこそ「タラレバ娘」になってるワケですが、それはそれで人生の楽しみ方でもあるかと。

何でも正解を選ぶ人生なんて、ドラマになりませんからね。

何事もマニュアル通りの人生なんて無いし、タラレバ娘たちはそんなことを心から望んでいない。

「トキメキ」が欲しいと思っているから、話し合いなんて現実を突きつけるものを選んでいないんだと思います。

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