都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

高畑充希&門脇麦主演ミュージカル「わたしは真悟」感想

昨日は初台にある新国立劇場で、ミュージカル「わたしは真悟」を観てきました。



会場入り口にはたくさんの花が飾られていて、「とと姉ちゃん」の出演者からの花は一角にまとめられていました。



また、出演者ポスターや



原作のコマを切り取ったパネルも展示されていて、あらすじの説明もありました。





ちなみに私と友人は、事前に原作を調べず、演出のフィリップ・ドゥクフレのことしか知らないまま観劇したので、観ながらストーリーを把握していきました。


わたしは真悟(1) (ビッグコミックス)

開場は17時、開演は17時半からで、17時までは新国立劇場の目の前にあるドトールでお茶していて、並んで入場したので、席に着いたのは17時20分くらいだったでしょうか。

前半60分、休憩20分、後半60分の舞台です。

着席してしばらくは、まだ席を探してうろうろしている方も多く、会場の電気も着いたままだったのですが、

しばらくしたら舞台上では、機械がネジを移動させる演技が始まりました。


ウィーン、ウィーン、ガチャっと音を出しながら、黒子の人たち数人が機械のホースを動かし、ネジを持ち上げ、移動させ、捨てる

という動きを何度も繰り返していました。

合間合間に黒子の人が前転したり、パフォーマンスは始まっているのに、まだ会場は明るいし、お客さんたちはザワザワと席に移動しているので、

あれ?もう始まってるの?

と不思議に思いながら5分程パフォーマンスを見ていたら

「間も無く開演します。

上映中の飲食、撮影、録音はご遠慮ください」

のアナウンスが始まりました。

このアナウンスも演出の一つになっていて、音声が機械の声になっていて、キュルルっと巻き戻したり、ノイズがかかったり、間延びしたり、と凝った演出になっていました。

その後、会場が暗くなり、開演。

舞台は機械が突然暴走しだし、人間たちが機械を壊そうと集まっていたら、暴走した機械に女性が殺されてしまうところから始まりました。

この人間たちもダンスパフォーマンスがカッコよくて、オシャレ!

その後、東京タワーに登る高畑充希演じる真鈴と、門脇麦演じる悟くんが、下で騒ぐ大人たちを尻目に、美しい夜景を見るシーンになりました。

門脇麦は楳図かずおのような、赤と白のボーダーのTシャツを着ている少年。

高畑充希は白ブラウスにリボン、ふんわりしたスカートと、ロリータなファッションで、可愛い!


あらすじは、夏休みに偶然出会って恋に落ちた悟くんと真鈴が、

悟くんの父親が勤める工場にある部品組立機械に、自分たちのことを入力して教え込んだことにより、

この機械が言葉を覚え、感情を知り、暴走しだすというものです。
親の仕事の都合でイギリスに行くことが決まっている真鈴。

真鈴と悟は「結婚して子供を作ろう!」と約束し、機械に「どうしたら子供が作れるのか?」と聞くと

「333から飛び移れ」

というメッセージをもらいます。

この「333」が冒頭に出てきたタワーです。

実は私、これがよく理解出来ませんでした…

333に登った後、真鈴はイギリスの病院で、記憶喪失した状態で目覚めます。

そして、フィアンセだというロビンに求婚され、無理矢理地下に閉じ込められ、その後結婚式場に連れて行かれてしまいます。

激しく抵抗しているうちに、真鈴は悟くんのことを思い出し

「大人になんかなりたくない!」

と泣き叫びました。

その頃、悟くんは機械が暴走したせいでお父さんが工場をクビになり、引越しすることになります。

悟くんを好きな隣人の女の子は、暴走して逃げ出した機械と行動を共にし、

真鈴の危機を救うためにイギリスに向かいました。

悟くんは電気屋のパソコンにおかしな表示がされていることに気付き、

「パスワードを入力してください」

と言われて、「悟と真鈴」と入力してみたら、パソコンが自分たちが教えた情報を表示させていくことに驚きます。

そこに黒服の男たちがやってきて

「今、世界中の機械が暴走しているのを止めるように」

と言われるのですが、悟くんにはちっとも状況が飲み込めません。

機械は、


の名前の一字を取り、自分は2人の子供の「真吾」だと思い込んでいたのです。


悟くんと真鈴から感情を教えられた真悟は、回線を通じて世界中のあらゆる物と繋がり、機械だけでなく人間や虫なども操れるようになっていました。

そして、真鈴に

「今も愛している!」

という悟のメッセージを伝えようとし、真鈴の危機を救うために、ロビンに飛行機や人工衛星を落として殺しました。

真鈴を救うことで力をほとんど使い果たした真悟は、本当は真鈴の口から

「悟くん、今もあなたを愛しています」

というメッセージを受け取りたかったのですが、それは叶いませんでした。

しかし、嘘でも真悟は悟にそのメッセージを伝えたい、と思い、悟の元に向かいました。

黒服の男たちに追いかけられる悟を救うため、真悟は虫たちを使い、男たちを追い払いました。

逃げ果せた悟は、力を使い果たした真悟を見つけ、

「何だろ?これ」

と摘み上げ、汚いものとして放り出してしまいました。

真吾は永遠に子供の姿のまま遊ぶ、真鈴と悟の姿を夢見ながら、命を終えてしまいました。

終わり。


ストーリーとして私がよく理解出来ていない部分があるのですが、

機械が感情を知る

という昭和SFなお話を、フィリップ・ドゥクフレのコンテンポラリーダンスと、光と映像で演出をし、

高畑充希と門脇麦が演技の合間に歌ったり踊ったりする、という複合的な舞台でした。

ダンサーたちの動きは、さすがフィリップ・ドゥクフレ演出!かっこいい!

高畑充希ちゃんたちの動きが一気に素人っぽく見えてしまうのですが、それも子供っぽい感じが強調されて良かったのかもしれません。

高畑充希ちゃん、歌が上手いんですね!

私はミュージカルは観たことが無く、フィリップ・ドゥクフレのパフォーマンスは観たことがありましたが、こういう女優さんたちの舞台とコラボレーションする試みは面白かったです。

門脇麦ちゃんの少年らしい動き、あどけなさも良かったなー。

とにかくコンテンポラリーダンスの不思議な魅力と、隙の無い演出が完璧でした!

一緒に観た友人は今、ジャニーズから始まり、宝塚やシルクドソレイユやら色んな舞台を観に行っているのですが、

「今日のラジオで、河合くんがフィリップ・ドゥクフレ演出のシルクドソレイユをニューヨークで観たって話してたの!」

と、同タイミングで同じ演出家の作品を観たことにも感動してました。

まだチケットが買えるか分かりませんが、ご興味ある方はぜひぜひ!

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●シャネルNo.5のCMで惚れた!演出・振付家フィリップ・ドゥクフレ!
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