「戦争」は、興味があるか無いかの「娯楽ジャンル」になった?

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私がいつも担当してもらっているネイリストさんは20代後半の女性です。

世代が違うため「これは一般常識でしょ?」と思って話したことに、ポカンとされることも多々あります。

彼女に明日から放送のドラマ「二つの祖国」の話をしたのですが、何となく戦争の知識は無さそうな気がして

「東條英機は分かりますか?」

と聞いたら

「聞いたことはあります」

と言われました。

私もそこまで東條英機に詳しいわけではないのですが、一応「日本のいちばん長い日」とかの映画やドラマを観て、Wikipediaのページを読んではいます。

一言でまとめたら、戦争責任で巣鴨プリズン(今の池袋サンシャインのあった場所)で絞首刑となった、陸軍大臣だった政治家、かな。

私としては、ネイリストさんに「二つの祖国」の予告で見た、新田真剣佑が

「写真でしか見たことがない天皇陛下より、僕にとって大切なのはルーズベルト大統領だ」

というようなセリフを言っていたことについて話してみたかったのですが、多分共感はしてもらえないよなーと思いつつ、少しでも分かりやすい例を考えてみました。


例えばですが

「天皇陛下よりトランプ大統領の方が大切だ!」

と日本人の若者に言われたら、かなり衝撃、かも。

でも

「安倍総理よりトランプ大統領の方が大切だ!」

と言われたら…

そういうような発言する左寄りの人もいそうだから、例としては微妙か…?

天皇陛下についての意見も今は人それぞれ色々あるので、当時の天皇陛下の位置付けを若い人に伝えるのも難しそうですよね。

私の父は戦後すぐの生まれで

「天皇陛下は神様じゃなくて、人間なんだぞ」

と言っていましたが、私としてはポカンでした。

いや、そりゃそうじゃん?みたいな。

でも、祖父の世代と父の世代の価値観の違いみたいなのがあったんでしょうね。


私もホント、祖父母から戦争の話を聞いたことも無いので、映画やドラマや本やネットの知識しか無いのですが、でもその私以上に、若い人は戦争のことを知らないんだろうなーと思っています。

でもそれは思い込みかもしれないし、分からない。

「私は小学生の頃に『はだしのゲン』を読んでた時のイメージが強くて」

と言ったら、ネイリストさんから

「『はだしのゲン』読んだこと無いんですよ」

と言われました。

いやー、あれもね、絶対読むべきとまでは言えないんですけど、市の図書館で借りて読んではいました。

子供向けの漫画コーナーにあったから、娯楽の無かった子供の私は、手塚治虫とか「はだしのゲン」とか借りて読んでたのです。

ので、今でも真夏の青空を見ると、原爆が落ちてきそうで怖い…

という、ちょっと方向の違うトラウマが残ってしまっています。

「若い人は、戦争のことを知らないというか、興味無いのかな?」と言ったら

「うーん、そういう戦争もののジャンルが好きな人はいると思いますけどねー」

と言われました。

ん?「戦争もののジャンル」?
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いや、言いたいことは分かります。

私も「夏は戦争ものよくやるけど、もうほとんど同じ内容ばかりだなー」とか思うし。

でも、もしかしたら、もう若い世代にとっては

「戦争もの」は、「ミステリー」とか「スイーツな恋愛系」とか「アクションもの」とかと同じような、単なる興味のジャンルになってるのかも?

「歴史物」だって娯楽ジャンルの一つになってますし…

「源氏物語」とか「源平合戦」とか「戦国時代」とか「大奥」とか「新撰組」と同じ並びに「第二次世界大戦」も入る時代になってるのかも…?

それはそれで、仕方ないのかな、とも思います。

私も歴史物は興味ある時代と無い時代あるし。

「炎の蜃気楼」を読んでた身としては、今の艦隊コレクションとか刀剣乱舞のノリを笑うことは出来ません…。

でも、ちょっと、なんかこう…

「戦争を忘れるな」って、何目的だったんだっけ?

とよく分からない気持ちになりました。


まぁ、第二次世界大戦にばかり目を向けて、第一次世界大戦の話をしない教育を受けてきていたな、

と私も最近になって思い始めたくらいなので、全然偉そうに何か言えるわけではないのですが、

「日本がアメリカと戦って、民間人が酷い目に遭って、更に原爆を落とされて負けた」

というイメージしか無いまま幼少期を過ごしたのは、教育としてどうだったの?と懐疑的なのです。

その私以上に、若い人は

「昔戦争があったらしいけど、興味ないからよく分からない。

とりあえず、戦争で今の生活を奪われたくない」


とだけ思ってるとしたら、結構怖い気もします。

「日中戦争」とか「日露戦争」とか私も全然ちゃんと分かってないので、お前も怖いよ、と言われてしまいそうですが…。


今回の「二つの祖国」も、若い人からしたら

「小栗旬・高良健吾・新田真剣佑が好きだから観る」って感じかな?

って、そりゃそうですよね。

だって物語だし。

Twitterでも「この俳優好きだけど、この人好きじゃないから観ない」ってツイートしてる人がいました。

その人がそこそこちゃんと戦争の知識、すでにあるなら良いけど…

もしかしたら今後は、イケメンや美女の俳優さん女優さんを出さなければ、戦争の作品は観ないし、興味なければ知らなくて良いジャンルになっちゃうのかも?

何だろう…私の中では戦争ものは、「娯楽」ではなく「教養」と思ってた部分がある、かな?

「最低限の知識は知っておかなければいけない、と思っていたけど、どうも最近までまだちゃんと知らずにいた歴史があったみたいだな。

そこも勉強しておかないと、間違った話を強く主張された時に、ウッカリ鵜呑みにしてしまいそうで良くないな」

と思っているのですが…

んー、もし今から10年、20年、それ以上経った時に、第二次世界大戦が単なる歴史物の1ジャンルとなっていたとしたら…

それはそれで平和ということかもしれないし、再度また戦争が起こる可能性も出てきてしまうことかもしれないし…


先日、中村倫也目当てで映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」を観た私には、イケメン目当てでしか戦争ものの作品を観ない若者を責められません。

そして、この映画の話を周囲の人にしても

「あー、あの特攻隊のヤツね。

石原慎太郎?観る気無いわ」

と言われます。

私もそう思ってたから、今まで観ていなかったし。

映画やドラマのような作品を通さなくても、ちゃんと知識として戦時中のことを知っているなら良いのでしょうけど、いかんせん今はやはり、そういう娯楽を通してしか歴史を知る機会はありません。

授業でも第二次世界大戦のあたりは端折られがちだったし。


でも、何となくですが…若い真剣佑ファンが「二つの祖国」を観て、Twitterで

「まっけんカッコ良かったー!まっけんが軍に入ってるなら、アメリカが強いに決まってる!」

とか

「なんか話はよく分かんなかったけど、とりあえずまっけんはカッコ良かったー」

とか呟いたとしたら…

いや、ツイートしたことが全ての感情では無いだろうと思うけど、でも、なんだかモヤっとしそう。

そもそも、戦争の話と「物語」は別物だから、「戦争ものを観るべき」とも言えないんですけど。

私も「戦争を知らない世代」だから、ホントこの感情をなんて言い表して良いか分からないのですが、でも

「まっけんは観たいけど、戦争ものは話が暗いから観ないー」

とか思う人がいたとしたら…

「戦争を忘れるな」のために出来ることは、この先はちょっと今までと変えていかなきゃいかなくなるのかもな?と思いました。

韓国のこともよくSNSで話題になるけど、そういうのも歴史を知らないと、偏った思想の発言を鵜呑みにしそうで怖いですね。

しかし、戦争が娯楽ジャンルの一つになるのは…日本としてどうなのかしら?

ま、白洲次郎はイケメンだから好き、とか思ってしまう時点で、私も大概もうダメな世代なのかもなんですけどね…
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urarara0724
Posted by urarara0724
投稿 2019年03月22日
最終更新 2019年03月28日

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