菅田将暉出演映画「#タロウのバカ 」ネタバレ感想~古谷実ぽい感じ

2019年09月08日
映画 0
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9/6から公開されている映画「タロウのバカ」を観てきました。



舞台挨拶付きは販売開始と共にサーバダウン。

30分くらい何度も接続し続け、席の選択ページまで行けたけれど、取れませんでした…

ので、私が観たのは舞台挨拶付の前の回です。

ネット予約せずに映画館に行きましたが、混雑はしていたけどそれなりの席で観られました。

観客は老若男女と様々で、いかにも菅田将暉のファンだろうなという方もいれば、映画好きなオシャレ男子もいれば、中高年層もって感じ。

予告の時点で「重そうな、暗そうな、いかにもサブカルぽい感じ」と思っていましたが、まぁまさにその通りな内容。

正直、「菅田将暉と太賀(現・仲野太賀。クレジットは太賀になってました)が出てなかったら、観なかったな」という感想です。

人気俳優を起用し、音楽も良く、オシャレ系だとは思うけど、アラフォーの私からすると

「あー、こういう古谷実や岡崎京子のマンガっぽい映画、若い頃色々観たなぁ」

って感じ。

監督が20年前に考えたストーリーだそうですが、でしょうね。

「好きって何?」「死ぬってどういうこと?」

そういうメッセージ系の、昔流行ったよなぁ、また流行が回ってきたの?

現代風要素を入れようとしたのかなと思える部分がほんの少しあったけど、それが全体の中で違和感になってた気がします…

以下ネタバレありの内容です。


エージ(菅田将暉)は、柔道のスポーツ推薦で入学したのに、膝を壊してしまい、教師から疎まれている高校生。

兄は強い柔道選手のため、比較されて日々鬱屈しています。

スギオ(太賀)はエージと昔からの友人の高校生で、片思いしている洋子はピアノが上手な一見清楚系だけど、売りをやってるヤリマン。

タロウ(YOSHI)は学校に一度も行ったことがなく、宗教の壺を信仰しているシングルマザーの母 恵子(豊田エリー)に関心を持たれていない少年。

本名はちゃんとあるけれど、エージ達と出会った時に「名前はない」と嘘をついたため、

「名前が無いやつはタロウだ」

とタロウと呼ばれている。

冒頭は身体障害者が集められた山奥の一室に、ヤクザの吉岡(奥野瑛太)と小田(國村隼)が訪れ、その中の1人が亡くなっているのを発見。

監視役?をしていたはずのエージを吉岡が殴りつけ、吉岡と小田は遺体を山に埋め、その後吉岡は小田も銃殺して一緒に埋めてしまいます。

その後エージは吉岡から殴られたことを恨み、スギオとタロウと一緒に鉄パイプで殴打し、吉岡の鞄を強奪。

中に入っていた銃を見つけ、大興奮。

この銃を巡って何度も吉岡から狙われるエージ。

窃盗などをするエージとタロウに困惑するスギオ。

ラスト、この銃で吉岡を殺害。

こんなに簡単に人は死んでしまう、という現実に、それまで分かっていたつもりだったけれど、衝撃を受ける3人。

その後、3人の隠れ家に戻った夜、スギオは銃で自殺。

エージは吉岡との抗争で受けた頭の傷により、翌日タロウと川辺に座ったまま亡くなってしまいます。

立て続けに2人が亡くなり、タロウは泣きながら川沿いのグラウンドでサッカーをしている少年達の中に乱入し、大声で叫び…終わり。

タロウと顔見知りの知的障害カップルの1人が雨の降る日に川で亡くなるシーンもあり、障害者という存在もこの映画のテーマの一つとなっていました。
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…この映画の言いたいことは、何となく分かります。

「好きって何?」
「生きるってどういうこと?」
「死ぬってどういうこと?」


世間に存在を認められていないタロウ、居場所のないエージ、身体障害者たち…

「戦争」も触れられていて、スギオは親の勧めで自衛隊に入ることになったりもしました。

戦争で人は大量に亡くなった。

命って何なんだろう?

扱っているモチーフは重たいものだし、若手人気俳優を起用して、メッセージを残したい映画だとは思うけど…

で?

なんて言うか、ポエム調のこの映画で、暴力や命を、今この表現で伝える意義って何なんだろうなぁ…

吉岡がエージを何度も襲う割には、ちょっと殴って引き下がったり、川に落とすだけだったり、随分と優しいなぁ…?

ってか、エージの親は何してんの?

今時、スポーツ推薦だったのに怪我をして柔道続けられなくなったくらいで、エージはあそこまで破滅的になるかな?

小田は何の為に出てきたの?

あの障害者を集めた部屋と、吉岡はどういう関係で、エージはあそこで何してたの?

なんか色々、ちょっとよく分からない…

タロウの名前に関しても、予告で

「名前がないヤツはタロウ、とエージが付けた」

と言っていたので、本当に親から名前を付けられていないのかと思いきや、ちゃんと母親からは別の名前で呼ばれてるし…

何で最初に嘘ついたの?

このよく分からないサブカルな流れが味なんだと思うし、こういうのが好きな人もいると思うけど…

タロウの境遇は「誰も知らない」でも観たことあるというか、まぁあれは実話が元になっていますが、あちらの方が強烈な映画だと思います。


菅田将暉と太賀の演技はやっぱり良いなぁと思いました。

エージがタロウに話しかける時の、優しい口調。

鏡の前で何度も銃を構えてポーズを取り、笑いながら銃口をこめかみに当て、ふざけながら引き金を引いて倒れたスギオのシーンは衝撃的でした。

太賀って空虚な目の演技が上手いですね。

菅田将暉のクレイジーな演技もすごい。

YOSHIも初演技の棒っぽさが、タロウに合ってたと思います。

ただ、「すごく重たいテーマのお話だったな」以外に、言えることが無いというか…

先行上映の時、菅田将暉ファンが「なんて言っていいか分からない…」と感想を書くのに戸惑っていたのも致し方無いと思います。

うーん、ちょっと古いのよ…モチーフが…

このメッセージを今伝えるなら、他の表現もあったというか、別の切り口の方が良かったんじゃないかなぁ。

正直、展開の先が見え過ぎてしまって、後半は退屈でした。

エージが

「頭のここ、凹んでんだよなぁ。

普通コブになるはずなのになぁ…」

と言った時点で、あーこの後この傷で死ぬな、って思いましたもん。

夜中に痛みに苦しみながら吐いている時も

「でしょうね」

と思っちゃったし。

上映館少ないし、R15なので観る方もそんなに多くない映画だろうと思います。

口コミで話題になれば、観客増えそうと思ってたけど、これはどうかなぁ。

私はそんなにオススメ出来ません。

若い子が観ても、ピンとこない気がするので。

賞狙い系だと思うけど…うーん…似た感じの作品、既に結構あるしなぁって感想でした…

菅田将暉や太賀のファンは、演技は楽しめると思います。
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