福島原発の映画『Fukushima 50』、佐藤浩市&渡辺謙と豪華だけど、老害映画な予感…

2020年01月12日
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Twitterを見ていたら、フォローしているアカウントが試写会プレゼントツイートをしていました。



…え?もう福島原発のことを映画化するの?

キャッチコピーの「福島第一原発で戦い続けた50人の男たちを描く“真実の物語”」という言葉に、めちゃくちゃ老害臭を感じます…。

もちろん、あの時現場の男性職員が命を張って働いてくれていたことは分かってます。

しかし「福島の男達が日本を守った、感動ストーリー」と言われてると、はにゃ?となりませんか?

ぶっちゃけ、日本人の多くは

「原発は、金儲けに目が眩んで、政府や行政が組んで作ったもの」

と思っているのでは?

その工場を作る場に選ばれたのは、広い敷地のある地方だった。

そこに予想外の津波が来て、チェルノブイリを思い起こす大事故が発生した。

まだ福島原発の事故は、全て解決しているわけではない。

と思っていますが、だからと言って私は原発反対運動をする程、反対してもいません。

私には未だに、あの時何が起こっていたのか、これからどうなるのか、わからない。

ただ、「電通が放射能漏れの危険があるため自主出社となる」と言われて、火曜日に仕事を休んで自宅待機をしたり、その後も放射線量のニュースをチェックしたり、マスクをしたり、としていたことは、今もよく覚えています。

福島の野菜や果物を食べるのは、やっぱり怖い…でもそう言うと「風評被害」と言われてしまう。

何が真実か分からないのに、とにかく感情論で同情を煽ったり、イジメや批判を必要以上にするSNSを見て、困惑していました。


映画の予告を見る前から、

「出演者が異様に豪華で、佐藤浩市と渡辺謙の他もすごいのが、より一層政治と金の力を感じて老害臭するな」

と思ってしまいました。

出演:伊崎利夫(福島第一原発1・2号機当直長):佐藤浩市

吉田昌郎(福島第一原発所長):渡辺謙

前田拓実(福島第一原発5・6号機当直長):吉岡秀隆

野尻庄一(福島第一原発発電班長):緒形直人

大森久夫(福島第一原発管理グループ当直長):火野正平
平山茂(福島第一原発第2班当直長):平田満
井川和夫:萩原聖人
伊崎遥香(伊崎利夫の娘):吉岡里帆
伊崎智子(伊崎利夫の妻):富田靖子
滝沢大(遥香の恋人):斎藤工
内閣総理大臣:佐野史郎 
浅野真理(緊急対策室の総務班職員):安田成美

加納勝次:堀部圭亮
矢野浩太:小倉久寛
工藤康明:石井正則
本田彬:和田正人
内藤慎二:三浦誠己
山岸純:須田邦裕
宮本浩二:金井勇太
小宮弘之:増田修一朗
西川正輝:堀井新太
小川昌弘:邱太郎
松田宗介:池田努
福原和彦:田口トモロヲ

樋口伸行:皆川猿時
佐々木明:小野了
望月学:天野義久
五十嵐則一:金山一彦
内閣官房長官:金田明夫
経済産業大臣:阿南健治
首相補佐官:伊藤正之
原子力安全委員会委員長:小市慢太郎
原子力安全・保安院院長:矢島健一
竹丸吾郎:段田安則
小野寺秀樹:篠井英介

辺見秀雄:前川泰之
伊崎敬造:津嘉山正種
前田かな:中村ゆり
福島民友新聞記者:ダンカン

松永:泉谷しげる
ジョニー:ダニエル・カール

監督:若松節朗『沈まぬ太陽』
脚本:前川洋一「軍師官兵衛」
音楽:岩代太郎『レッドクリフ』『ミュージアム』
原作:門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)



原作ありの映画となっています。


死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)

吉田昌郎さんは事故当時、福島第一原子力発電所所長を務めていた人物。

2011年11月24日に食道がんで入院。

2012年7月26日に 脳出血で倒れ緊急入院・手術。

2013年7月9日に58歳で亡くなっていますが、被爆とは関連が無い、と言われています。
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映画の公式アカウントのツイートで紹介されていたNHNの年末ニュースを見ると、まだ現場は汚染されていて、手つかずの場所も残っているそうです。



すでに試写を見たという、よくTwitterの炎上で名前を見かける佐々木俊尚さんは大絶賛。



シネマトゥデイの方も、危惧していた美化された内容では無かった、泣けたとツイートしています。



だから、私の危惧している勝手な「老害映画だろ?」という思い込みは、的外れで失礼なものかもしれません。

でもなんだか、すごくモヤモヤします。


「日本人なら観るべき」

そういうコメントをいくとか既に見かけています。

私はこういうコメントが結構嫌い。

正直なことを言うと「原爆ドームは日本人なら行くべき」って言葉も嫌いです。

その理由は、戦争の被害=第二次世界大戦で苦しんだ民間人、にしか目を向けず、日本がどんな酷いことを他国にしたのか、第一次世界大戦、日中戦争、日露戦争などの流れを無視して言ってる人が多い気がするから。

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そんな風に、ただあのメルトダウンするまでの間、した後の現場での行動を「感動の物語」として語るのは、まだまだ早いと思いませんか?

「福島の人はまだイジメに遭っている、本当は日本を救ったヒーローなのに」

そういうコメントも見かけました。

私は、それとコレは全く別問題だと思います。

福島の人を避ける気持ちはありません。

でも、まだ福島の野菜を食べる機会は少ないです。

震災直後、レストランで働いていた友人は、産地を隠して福島の肉や野菜を出してるのにモヤモヤする、と話していました。

もちろん、あの時は「日本中でこれから奇形児が生まれる!」と騒がれていたけど、私の周囲は健康な赤ちゃんを産んでいて、あの騒ぎはなんだったの?とも思います。

こういう放射能のことと、津波のことと、原発の事故のことは、それぞれ同じ時に起こったことだけど、一緒くたに語ることは出来ないと思うのですが、なんだか映画化することによって

「あぁ、震災なんてのもあったのね、当時は大変だったけど、もう終わったことなんだ。感動した!」

って流れに持っていかれそうで、怖い…

逆に、アンチコメントもたくさん溢れそうな予感もします。

公開が3.11の直前の3月8日で、東京オリンピックの前に公開っていうのも、世界へのアピール臭いですね。

だからこそハリウッドで活躍する渡辺謙を出したかったのかな?

正直、私の好きなトップコート所属俳優が出ていなくてホッとしています。

政治の力に巻き込まれてないんだ〜、って。

ただでさえ「豪華キャストの邦画は失敗しやすい」というジンクスがあるのに、それで原発をテーマに感動ストーリーを作るなんて…おじいちゃんたちが好きそうだなぁ…

予告を観たら、確かに感動しそうになりました。

でもその感動は、騙されてるもののようにも感じました…。

どうしよう、観てみた方がいいのか、試写会に応募してみるべきか、迷うな…

私の中ではまだ全然、つい最近の話なのにな…

そう思う私は間違っているのでしょうか…?
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