映画「蜜蜂と遠雷」ネタバレ感想~ストーリーは普通だけど、天才たちが美しい

2020年01月01日
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本日1月1日はファーストデーで映画が1,200円!

で、前々から今日はTOHOシネマズ 日比谷に「蜜蜂と遠雷」を観に行こうと決めていました。

公開は10/4からだったので、すでに公開から2ヶ月も経っているのですが、東京では1/9まで日比谷で上映しています。



松岡茉優が主演女優賞を受賞し、報知映画賞作品賞&鈴鹿央士が新人賞を受賞し、山路ふみ子映画賞も受賞、と各界絶賛の映画なので、今更ネタバレ感想を書くのもアレなのですが…



元々、キングこと松坂桃李が出演しているので気になっていたのですが、知人からも

「映像がすごくキレイで良かったよ」

と紹介されていたので、いつか観よう、観よう、と思っていたらここまで来てしまいました。

ので、インフルエンザらしき高熱も下がり、咳も出ないし…と、モコモコの格好にマスクをしてお出かけ。

席も左右が空席の前列を取っていたのですが、さすがファーストデーで人気作、遅れて入場したら隣席を取ったであろう人が私の取った席に座ってしまっていて、でももうそこしか空席がなく、左右に人がいる状況で観ることになってしまいました…

調べたところ、すでにインフルエンザに罹っている人がマスクをするのは、飛沫感染を防げる。

でも、健康な人がマスクをしても、インフルエンザの感染を完全に予防は出来ない。


と規定されているそうですね。

ので一応館内のトイレは使わず、映画だけ観て速攻で帰宅したので、大丈夫…なはず…


「蜜蜂と遠雷」のネタバレ感想ですが、ストーリー自体は正直、大した話ではありません。

トラウマを抱えた元天才少女・栄伝亜夜(えいでん あや)20歳(松岡茉優)


天真爛漫で型破りな天才少年・風間塵(かざまじん)16歳(鈴鹿央士)


技巧派で努力を惜しまない天才・マサル・カルロス・レヴィ・アナトール20歳(森崎ウィン)


天才ではなく、既に年齢的にもコンクールはこれが最後となる家庭持ちサラリーマン・高島明石(たかしま あかし)28歳(松坂桃李)


この4人がお互いの演奏を聴き、触発し合い、コンクールで競い合うという物語です。

鈴鹿央士は「広瀬すずがスカウトした男の子」として話題になってた人ですね。

そう言われてる人がいるってのは知ってたけど、どの人だか分かっていなかったので、ようやく腑に落ちました。

こういうコンクールもので、やたらと日本人だけ勝ち残るのはご都合主義だよな~と思うのですが、そこはちゃんと裏付けがありました。

塵は養蜂家のお父さんの仕事でヨーロッパ各地を転々と移住していて、ピアノの大家に見出された秘蔵っ子。

マサルは亜夜の幼馴染だけど海外に移住、現在はジュリアード音楽院に在籍中。

なので、日本でしかピアノをやってきていないのは亜夜と明石だけ。


ちなみに私、ピアノは幼稚園から中学まで習ってはいたけれど、現在は全く弾けません。

指の力が強くなったのと、関節太くなっただけだったので、ああいうプロの演奏の良し悪しは全く分からないのですが…

やはり映画館で観て良かったな、と思いました。

ストーリー自体は本当に、そんな大した内容では無いんです。

亜夜のトラウマは、天才少女として名を馳せていた7年前に母が急死し、その直後の演奏会でピアノを弾けなくなってしまったことにより、舞台に立つのが怖くなってしまっていたというものでした。

それを、このコンクールを通してマサルと再会し、塵と連弾を楽しみ、明石の温かい演奏を聴き、ピアノを好きだという情熱を思い出して乗り越えるという成長もの。

松岡茉優のサラサラのおかっぱヘアー、戸惑いの表情、優しい話し方が印象的でした。

天真爛漫な塵を演じた鈴鹿央士くんの、楽しそうにピアノを弾く様子は、観ていてこちらも楽しくなっちゃいます。

朴訥とした優しい明石の松坂桃李も自然体で良かったし、マサルはカッコよかった!

そして、マサルが最終選考の時に悩んでいたら、サッと亜夜が伴奏に付き合ってあげて、それでアッサリとマサルが引っかかっていたところを乗りこなせてしまったところも、優しさが溢れていて良かったですね。

亜夜と塵が月を見ながら連弾を楽しむ様子も、それはそれは美しくて、素敵でした。

また、ブルゾンちえみと、明石と、亜夜と塵とマサルが海に行くシーンで、砂浜に付けた足跡を音階に見立てて曲を当て合うところも素敵だった。
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敢えて言うなら、ブルゾンちえみが明石の友人兼取材記者役で出演していたり、クローク係の片桐はいりが演奏に聞き耳立てて楽しんでいるシーンは、コミカルでアレはアレでありなのかもだけど…ちょっと蛇足に感じたかなぁ。

色っぽい審査員役の名ピアニストが斉藤由貴というのも、それはそれでイメージに合っていたと思いますが、そんな日本人だらけで良いのかしら?という気も。

ま、日本のコンクールだからかな。

また私には、「劇薬にもギフトにもなる」と言われる破天荒とされる塵の演奏が、特に破天荒なものには聞こえませんでした。

いやいや、みんなすごい超越技工なんだもの。

元が小説なので、小説の中でならイメージを膨らませる音楽も、映画だとリアルに演奏で表現するので大変ですね。


蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

遠雷を出そうと、何度も雷を登場させていたのは、さすがに多過ぎない?と思いました…

私がこの映画のセリフの中で一番良いなと思ったのは、マサルが

「今のクラシックは型にハマってしまっている。

昔の作曲家は、ピアノやバイオリンを演奏しながら自作も作っていた。

自分もピアノを弾きながら作曲をしていって、クラシックの枠を壊していきたい」

というようなことを言っていたところです。

最近、色んな過去の作曲家の情報を調べたり、現在の演奏家たちのプロフィールを調べたり、音楽を聞いたりしているのですが、そうやって調べてきていたことが、少しこの映画のお話と繋がって感じられました。


物語の最後は、最終選考の結果が字幕で出て終わります。

1位はマサル、2位は亜夜、3位は塵。

でも、審査員賞を明石も受賞していました。


最終選考の演奏から逃げ出そうとした亜夜が、やはり思い止まって戻り、煌びやかなドレス姿で登場したシーンには惚れ惚れしましたね。

気難しいオーケストラの指揮者役の鹿賀丈史が、それぞれの演奏を聴いて微笑む姿も良かったなぁ。

まぁ兎にも角にも、松岡茉優の繊細な演技は素晴らしかったので、受賞しているのは納得です。

悩みながら、不安で瞳を揺らしながら、でもピアノの楽しさ、母との連弾を思い出し、微笑みながら弾く姿は美しかった!

素人の私にはピアノの演奏自体は全て超絶技巧にしか思えませんでしたが、それを映像と組み合わせて美しく観せてもらえて楽しかったです。

いやー松坂桃李、ラジオの時と全然違う、めっちゃイケメンさんでビックリですよ。

しかし、公式さんからの「最近ハマっているものはなんですか?」の質問に、ちゃんと「VTuberですね」と答えるキング松坂、ホントすき。

20代前半はワンパターンな好青年役が多くて、ちょっと鼻につくな~と思っていたところが実はあったのですが、彼の演技は「日本のいちばん長い日」で一気にイメージが変わり、以降色んな表情の出来る素敵な役者さんだと思うようになりました。

ぶっ飛んだ役も、情けない役も良いし、この映画みたいな穏やかな青年役も良い。

のに、プラベは遊戯王大好きなヲタってとこが好感度高い!

上映自体は間もなく終わってしまうので、間に合わない方も多いかと思いますが、冬休み中に何か映画観たいなーという方には、この「蜜蜂と遠雷」か「屍人荘の殺人」をオススメします!

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