都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

白亜の豪邸、三島由紀夫邸

東京大田区西馬込には、昭和初期には文人がたくさん住んでいて、今も馬込文士村という呼び名が商店街に残っています。

有名な作家が住んでいた場所の地図も街中に掲出されています。



とはいえ、今は碑があるだけで、他の人の住居になってるのがほとんど。

昔ながらの日本家屋が残ってるのを期待しているとガッカリします。

この地図には載っていないけれど、かなり近い場所に三島由紀夫邸があります。



娘さんが今も住んでらっしゃるので正確な場所は書けませんが、

東京都大田区南馬込4-33あたり、住宅街の中に急坂があり、そこを登るとお宅があります。


表札はあり、壁が高く中はあまり見えませんが、お庭のアポロン像が少し見えます。(木の間にうっすらあります)

柵の形も素敵だし、プレートも素敵!



昔の三島由紀夫特集の番組であの最後の日の再現ドラマがあったんですが、ちゃんとこのお宅の近辺で撮影されてました。


またお宅の様子は、篠山紀信の「三島由紀夫の家 普及版」


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で見られます。すでに廃版となっていて、Amazonくらいしか取扱がない本になってしまっています。


三島由紀夫と言えば、最近、会田誠の作品への苦情で撤去する、しない、がニュースになってましたね。

あれは三島由紀夫の檄のパロディーで、それで批難した人が出たようですが、

ネットニュース下のコメント欄に
「ただの殴り書きで芸術じゃない」
みたいな、元ネタも分からずに作品を叩いてる人が結構多くてビックリしました。

最近こういう、背景の知識が無いまま知ったかぶりで叩く人が多いなー。

若い人なんでしょうけど、過去のことを知った上で見ないとコメントするの恥ずかし~ってことも、ある気がします。
三島由紀夫に関しては、映画「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」を観たことがあります。



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主演は井浦新。

以前はARATAという名前でしたが、この映画のクレジットが英語なのは変、と本名に変えたんだそうです。




三島由紀夫と一緒に自決する青年は、満島ひかりの弟 満島真之介が演じています。



映画としての完成度は高いと思いますが、オススメ!とは言えません。

やっぱり、共感し辛い部分あるし…


そうそう、三島由紀夫と美輪明宏が親交があったのは有名ですが、

美輪さまが霊的に語ったエピソードを聞いたことがあります。

ある時期三島さんのお宅に美輪さまがパーティーか何かで行ったとき、三島さんの横に将校が見えたそうです。

美輪さまいわく、そういう霊は本人の名前を言うとパッと消えるそう。

で、

「こんな人が見えるけど、心当たりある?」

と三島さんに聞くと、いくつか名前を挙げたそうです。

何人か挙げたあと、磯部浅一の名前を挙げたら、パッとその霊は消えたそうです。

「あ、その人だ!」
「その人って、君は誰だか分かってるのかい?」
「ううん、知らない。誰なの?」
「二・二六事件のことで今調べてる将校だよ。世を恨んで自決した男なんだ」


磯部浅一はこの「獄中日記」を残した将校だそうです。




三島由紀夫は二・二六事件を題材とした「英霊の聲」を残しています。




この頃から、三島さんと美輪さまが連絡を取ろうとしても、すれ違いが多くなってしまい、

そうこうしてから事件が起きたそうです。

だからたぶん、この将校に三島由紀夫は取り憑かれていたんだろう…

と三輪さまはお話していました。



自衛隊に向かって

「諸君は武士だろう⁉︎」

と言った三島さんの言葉は、今の時代にはより響かないけど、

こういう方がいた、ということを知っておいた方が、今のニュースを観た時に、背景が見えてくるかな、と思います。
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