都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

「寂しい人」に気軽に「ペット飼えば?」と言うのは失礼

婚活したくないけど孤独な女

先日友人と飲んでいたら

「そんな風に芸能人にハマったりするより、ベット飼えば?」

と言われました。

独身者に「ペットでも飼えば?」と言うの、あるあるですね。

犬猫を溺愛している独身者ってよくいるイメージだし。

以前退職する後輩から、嫌味として

「そんなことでイライラするなんて欲求不満なんじゃないですかー?

犬でも飼えばいいんじゃないですかー?」


とニヤニヤしながら言われたこともあります。

実際私はアラサーの頃ハムスターをずっと飼っていました。

ハムスターは可愛いし、毎朝のご飯、水、トイレ掃除、週一の敷き藁交換とケージ洗いをすることで、生活にリズムが出来て良かったです。

室内をお散歩させていたので、結構懐いてくれたし、たくさんの思い出があるので今も飼いたい、けど…

ハムスターアレルギーで喘息になり、何年も深夜に発作で目覚めたり、旅先に吸入を忘れて死にそうになったりもしていたんです。

最後のハムスターがいなくなってからは、喘息は出ていません。


元々猫アレルギーを持っていて、子供の頃は半野良の猫を多数室内に出入りさせている同級生の家に行くと、瞼がブツブツになって腫れ上がり、クシャミ鼻水で苦しんでいました。

室内で一匹飼ってる友人宅に一泊しても出ないので、あれは半野良猫だったから、という気もしますが、でも長期間同室で過ごすのは多分今も無理でしょう。

時々「猫アレルギーは治る人もいるって聞くから飼えば?」と気軽に言う人がいますが、

「え?それでアレルギーでまた喘息になったらどうしろって言うの?

毎月何千円も薬代かかるし、酷いと死ぬ病気だけど?」

と、アレルギーの認知度の低さに悲しくなりますね…

犬アレルギーは血液検査では出ていませんが、一人暮らしてお散歩させること、旅行中どこかに預けることを考えると、飼いたいけど犬が可哀想だから無理。

金銭的余裕もそんなに無いし、

ハムスターでさえ、飲み会や旅行の時は同居していた友人に世話を頼んでいたので、一人暮らしの今飼うのはなかなか大変だなと思っています。

夏のクーラー代もかかるしなぁ。


それでも愛情を何かに注ぎたい!と思う時には、バジルや花の鉢など買ってお世話します。

植物も命なので、ウッカリ水遣りを忘れてしまったり、病気になって枯れてしまった時は悲しい…

と長々と書きましたが、私が言いたいのは

「芸能人なんかにハマっても何の見返りも無いんだから、ペットでも飼えば?」

とオタク心を分かっているはずの友人に言われてしまったのがショックでした。

友人は同棲中の彼氏がいるし、芸能人には興味が無いというか、身近に芸能人が多い環境で働いていたことがあるため、マンガやアニメが好きなタイプのオタクです。

友人の友人には、実家暮らしのジャニオタや、既婚で子供は持ちたく無い派の人もいると聞きます。

友人自身も長年の彼氏と同棲はしているけれども、多分子供を持つ予定は無いでしょう。

ので結婚しろとかは言ってきませんし、恋愛しろとも言ってこないけれども…


いや、私も芸能人に夢中になっている人達のSNSを見ていて

「それしか楽しいこと無いの?」

と思うことはあります。

Twitterで目撃情報漁って、次の出演作をいち早く知ろうとしたり、誰をフォローしたとか、誰の投稿にいいねしたかをチェックして、その推しの交友関係全て把握しようとするのとかは

「…で、それ知ったら何になるの?」

と思ってしまいます。

でも過去の出演作を観たり、推しの親しい芸能人の出演作を観てみて

「こういう映画やドラマ面白い!好き!今までこのジャンル観てなかったから、世界広がって良いわぁ」

と思うこともたくさんあるし、中村倫也のインタビュー読んで

「あーこういう考え方が出来て、言葉選びが出来る人は素敵だな」

と思うことも多々あります。

もちろん単純に、顔やスタイルを観て目で楽しむこともたくさんある!


でも友人から見たら、私がB'zの稲葉浩志さんにハマったり、俳優の舞台観に出かけたりしている生活が

「可哀想、暇な人が無駄なことしてる」

と思えるのかもしれません。

多分彼氏がいたり結婚してるなら良いけど、独身のパートナー不在だからダメなんでしょう…

で、1人の時間を否定しない代わりに、もっと有意義に過ごせと言ってきている…

え、でも私が舞台観劇し出したのは今年からで、まだ始めたばかりの趣味に対して

「そんなことばかりしててもー」

とか言うの、どうなの?ってか、仲良くなってから数年経ってて、喘息や失恋や最近の趣味について話してきていたのに、それ言う?

しかも少し前に

「推しの話ばかりし過ぎ」

と言われていたので、気をつけて推しの良さの話はしないようにしていて、あくまでも

「二ノ国ダメだったわ、高畑勲展はこんなに良かったのに」

みたいに、アニメ好きの友人にも理解してもらえる、クリエイティブ目線での話をするようにしてたのに…

でも友人から見たら、映画の内容の話さえ

「好きな芸能人の話してる」

と思考停止して見えたのかもしれませんね。
友人には「腐女子のつづ井さんは、育てたい欲が湧いた時に、自分の尻を育てたんだって」と、最新刊に書かれていた話をしました。

友人は半笑いの顔をしていました。


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大好きな「腐女子のつづ井さん」の続きとなるマンガ「裸一貫!つづ井さん」を買いました。こちらCREAでWEB連載されていたエピソードに、書き下ろしが少し含まれています。Kindleで無料試し読みも出来るので、未読の方はどうぞ!裸一貫! つづ井さん1 無料試し読み版 (文春e-Books)前作から追って読んでいる方もいれば、この本を読んで前作もまとめ買いした方も多いようです。また、男性ファンも多いのだとか。前作では大学生から...



私の周囲でつづ井さんにハマってる人は何人かいますが、この友人は興味が無いようです。

京アニ作品が好きなタイプだけど、こういうエッセイマンガは興味がないみたいで…

その後自宅でTwitterを見ていたら

「つづ井さんのnoteが良かった」

というツイートを見かけたので、読んでみました。

…泣きそうになりました…

要約すると、一般企業で働くようになってから、つづ井さんは職場で度々

「彼氏がいないなんて可哀想」

という目線の言葉を投げつけられてきていたそうです。

いくら友達と楽しく暮らしていると話しても

「またまたー強がっちゃって」

と鼻で笑われる。

だから予防線として「いやー自分モテないんすよ~まずいっすよね~」と自虐の言葉を先に言い、予防線を張ってきていた。

そうやって暮らしていたある日、円形脱毛症が出来ていることに気付いた。

今度の絵日記では、そういう自虐的な言葉を出さないようにしよう、と思い、言葉選びについては信頼できる編集さんと推敲してきた。

というお話でした。

編集さんは男性だそうで、編集さんがインタビューを受けた記事もネットには出ていました。

つづ井さんが独身であること、恋人がいないことを揶揄した会社の人、というのは、多分おじさんおばさんだけではなかっただろうと思います。

もちろん私と同世代のおじさんおばさんもいただろうけれど、会社で見ていると20代半ばでもこういうハラスメント発言する人、普通にいるもの…

むしろおじさんおばさんは、コンプライアンス的に言いづらい世の中になってきてるんですけどね。

つづ井さん好きな既婚子持ち&猫飼い&アベンジャーズ好きの友人に、冒頭の「ペットでも飼えば?」発言されたことと、このつづ井さんのnoteのことを送り、少し話しました。

「…ペットだって命だから、飼うのには責任が伴うから、そんな簡単に飼えないのにね…

『凪のお暇』の影響で豆苗育ててみたけど、収穫出来る達成感はあったけど、それと俳優ファンになるのは別物だと思う。

俳優オタになっても何にもならないって言われるなんて…

つづ井さんは、良い編集さんに会えて良かったよね」


と返ってきて、そうやって話せる友達がいることに、私も良かったなぁと思いました。

そして、私も豆苗育ててるーと、合わせて親近感が湧きました。


私はつづ井さんほどあからさまに、独身であること、独り身であることを職場で何度も笑いのネタにされたことはありません。

それは途中でブチ切れてきたからでしょう。

また、私自身はやはり恋人が欲しい、結婚したいと思って生きてきました。

でも友人で恋愛欲の無い人がいて

「強がっちゃって〜、とか言われるのが本当に面倒くさい」

と以前言っていました。

ちょっとした言葉選びのせいで、つづ井さんを円形脱毛症にした、なんてこと、会社の方々は未だにご存知ないのでしょう。

つづ井さんは優しい穏やかな人だから、言い返したりもせず、相手もそこまで不快にさせて、我慢させているとは気付かなかった。

こういうこと、既婚未婚・子持ち子無しってこと意外にもたくさんあると思います。

あまり考えすぎると、他人と話すこと自体が面倒になることもある。

でも、こういう「昔からよく言われている、何気ない言葉」にイラッとしたり、傷ついている人がいる、ということを伝えられるのが、SNSが普及したメリットだと思います。

冒頭の私の友人には、きっとこのつづ井さんの言葉を見せても

「それさえも強がりなんでしょ〜」

と笑うかもしれないけれど…あと

「いちいちこの程度のことで傷つくとか言うやつめんどくせ〜」

って言いそう…ジャニハラのこと話した時も、馬鹿にした顔しかしていなかったし。


友人はこのやりとり意外には、楽しいし優しいし良いところもいっぱいあります。

でも時々こういうちょっとしたことの愚痴を言うと

「だったら縁切れば良いじゃん〜」

と軽く言う人がいたりもします。

そうやってちょっとでも気に入らないところがあったら切り捨てるってするのが、正しいコミュニケーションじゃないだろ!

嫌なことは嫌と言う。

それでもどうしてもダメかどうか、を試して、様子を見るってのもある。

そうしている間に、つづ井さんのように円形脱毛症になることもあるかもしれないけれども…

こういう経験を踏まえた上で、こんなに楽しい絵日記を書いてくれたつづ井さんと編集さんに感謝、です!

まだまだ若いつづ井さんが、これからますます楽しい経験を積み重ねてくれること、期待しています。

私もウッカリ、知らない間に他人を追い詰めないように、気をつけたい…

でも面と向かって「この言葉でこう思った」なんて言わずに疎遠にする人がほとんどなのも、現実なんだけどね…

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