ドイツ人はまだ戦争の反省をしているらしい

2015年07月26日
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昨日今日と、池上彰の戦争特集番組をやってましたね。

どちらもナチスの話をしていて、あれ?同じ内容?で、違う局?とビックリ。

そして、今でもドイツでは、第二次世界大戦当時のことで裁判をしていると知ってビックリしました。

ナチス側で収容所の倉庫番のような、直接ユダヤ人虐殺に関わっていなかった、もう90歳以上のお爺さんが、裁判にかけられていました。

すごく印象的だったのが、坂下千里子が

「だってこの人は、軍に従わなければ自分が罪に問われたんだから、当時は仕方なかったのに」

と言ったときに

「日本人は優しいですよねぇ」

と池上彰が言ったことです。

確かに当時は仕方なかった、でも、加担したのは確かだから罪、というのがドイツの価値観。

というか、反省の態度を見せないと、陸続きの他国と友好関係を築けない。


だから、駅の階段にユダヤ人の名を刻み、連行され殺害されたユダヤ人一家の名前と死因の書かれたプレートを街に残している。

片手をまっすぐ上にあげるのもナチス式敬礼だから罪になる。

日本人には無い感覚ですよね…。

私はヒトラーについては「アドルフに告ぐ」くらいしか知識がないというか、読んだ当時も子供だったのでよく分かってない部分がかなりあります。


アドルフに告ぐ 1

昨年「ザ・ワールド・ウォーズ~権力者が生きた世界大戦~」というヒストリーチャンネルの番組を観ていても思ってたんですが、

「戦争は国にやらされただけ、民間人は被害者」

と思っている日本人に違和感を感じます。

友達に戦争反対デモや原発反対デモが大好きな人がいるのですが、

第一次世界のことを考えなさすぎ。

日清、日露戦争で勝って、嬉しくて今度もいける!ってノリノリだった民間人も多分いたと思うんですが。

そして、無理矢理戦争に駆り出された日本人兵士だって、他国の人を殺めているのに、その反省を一切しない。

それで国内で戦争反対を叫んで歌って踊って…って、他国からどう見られるかな?

もし私の家族が日本兵に殺されてたら、

なに被害者ぶってんだよ!

と頭にきますが。

戦争反対はもちろんなんですが、政府ばかり責める姿勢には納得いきません。


私はサイパンやハワイや沖縄で呑気にリゾート気分に浸れる日本人にはちょっと疑問を感じています。

いや、沖縄大好きですけど。

でも沖縄に泊まるときは、その付近での被害を調べます。

与論島に行ったときも、戦時中に戦争被害が無かったか事前に調べてから行きました。

これはホラー好きで色々怖い話を聞いてるからってのもありますが、兵隊さんが苦しんだ場所には行けないし、他国の方を苦しめた場所にも行けません。

稲川淳二の怪談には戦争の話もたくさんあるんですよね。

こういう話をするということにも、反戦の意識がすごくあるなぁと思っています。

特に沖縄は、無理矢理琉球に攻めて日本にしちゃったこともあるので、気持ちを考えると辛いです。

リゾートに行ってお金を落とすのも大事とは思うんですが。
昔、早稲田大学の学生と合コンしたときに

「日本も戦争したいな~そうしたら儲かるし!」

と言っていて、ドン引きしました。

「日本が戦争になったら、戦地に行くのは自分だって分かってる?」
と聞いたらヘラヘラしてましたが。

あれから、高学歴というだけでは男性を判断しないようになりました。


戦争とか、韓国の問題とか、あんまり主義主張を言い辛い国だなと日本人として思うのですが、

会田誠の作品の撤去問題のニュースも、

あれが三島由紀夫の割腹前の、檄のパロディーと知らないでコメントしてる人がチラホラいてビックリ。

●会田誠さん作品撤去要請についての意見を発表 東京都現代美術館で開催中の展覧会

自衛隊は腑抜け、日本の武士として国軍として戦え!

って訴えた檄をパロディーにしたから撤去を求める声が出た

と理解していないって、歴史に興味なさ過ぎでは…

いや、だから撤去ってのもどうかと思うんですが。

歴史に興味=オタク

みたいな状況なのにも違和感ありです。

いや、まぁ自分がオタクだから色々興味あるってのもあるし、三島由紀夫のお家を見に行ったときに色々調べて私も知ったんですが。

この夏は、被害者、加害者の気持ちで戦争特集の番組を観ようと思うし、歴史を学んだ上で、次の世代に戦争反対について考えさせられる大人にならないとなぁと思っています。

よろしければこちらもどうぞ

戦時中の日本を反省。毒ガス島「大久野島」~綾瀬はるか「戦争」を聞く

以前観た綾瀬はるかの戦争番組が良かったので、先ほどニュース23で放送された「綾瀬はるか『戦争』を聞く」を観ました。広島出身の彼女が、原爆のこと、戦争経験者の方たちに話を聞くというこのシリーズは、これまでの戦争番組とは少し違う視点の話が聞けて、とても良いと思っています。●綾瀬はるかと原爆と戦争とアメリカのこと楽天で買う今回は綾瀬はるかが、今はうさぎが野放しにされていて人気の観光地となっている広島の離島...

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とある通りすがり  

No title

ちょっと別件を検索していて拝見しました。
すばらしい内容でしたのでコメントさせてもらいます。
WW1はピクニック気分で志願した若者も多かったですしそこからのひずみのWW2です(先進国は植民地を、枢軸国は植民地が無く経済低下が)
起こるべくして起こっていると思います。
でも、当時の人は国のため、家族のためにお互いに必死だったでしょう。
戦争反対は当然ですが当時とは軍(現自衛隊)のコントロールや情勢が違うので政府のみに主張してもお門違いです。
Q:では何処に?(A:国際社会全員にです)
なぜ?ベトナム戦争であのアメリカが各国の反戦デモに影響を受けましたよね。
そして日本とドイツは戦争などしたくても出来ません。
敗戦時に敵意やその恐れが有る場合は無条件に日本とドイツをターゲットにして良いことが勝戦国で決められています。
(国際法の何項だか忘れました。すみません)
日本の政治が変に弱腰なのもこれが前提にと思うと納得でしょう。
既に政治家たちは反省を各国に表現しているのではないでしょうか?
当事者たちが亡くなっていく中ますます日本人は勘違いした人が増えるでしょう。
貴方のような自国の罪、相手国の罪を見てそして自分もその子孫なのだと言う意識での平和の訴えは継承していって欲しいです。
長文すみませんでした。

2016年04月08日 (金) 22:55