ドラマ「二つの祖国」1夜目ネタバレ感想~展開早すぎ&盛り込みすぎでつまらない…
フィギュアや「月曜から夜ふかしスペシャル」の裏番組となってしまったため、視聴率厳しそうですね…
とりあえず、小栗旬が冒頭で全裸になったのにはビックリしました…
長い小説のドラマ化な上に、日本人には馴染みの薄い日系アメリカ人の話ということもあり、かなり説明的&時間がブツブツと飛ぶので、正直冒頭から面白いとは思えませんでした。
ちなみに九州の血を引く私としては、役者さんたちの英語の発音と共に、九州弁の発音が気になります。
松重豊の九州弁は完璧だなーさすがだなーと思ったら、福岡出身なんですね。
そして本来はバリバリに九州弁を話せる高良健吾は標準語を話していて、多国籍言語感がありました。
ストーリーは一言でまとめてしまうと、主人公の天羽賢治(小栗旬)の四角関係と第二次世界大戦のお話。
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— 【二つの祖国】小栗旬×ムロツヨシ!テレビ東京3/23土&24日よる9時から (@sokoku_tvtokyo) 2019年3月23日
天羽賢治( #小栗旬)
日本とアメリカが開戦し、アメリカでは「日本人が」と差別され、日本に行けば「アメリカかぶれが」と差別される。そんな現状を何とか変えたいと、日本とアメリカの架け橋になるべく奮闘する。
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好きな椰子(なぎこ・多部未華子)は友人のチャーリー(ムロツヨシ)と付き合っていて、モヤモヤしながら椰子の友人のエミー(仲里依紗)と結婚した勇。
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チャーリー田宮( #ムロツヨシ)
強かな野心家。日本とアメリカの戦争中も、自分がアメリカ社会で成り上がるべく立ち回る。家族を捨てアメリカに来た少年期の影響からか、チャーリーの選択肢は「捨てるか否か」の二択である事が多い
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畑中エミー( #仲里依紗)
わがままで自由奔放に見受けられやすいが、実は一途で一番正直な人。戦争や賢治との関係に心かき乱されるようになるが、多分一番強い芯を持っている人。
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椰子は賢治の気持ちに気付いているし、チャーリーのことをそこまで好きじゃなさそうなので、何故四角関係になったのか分からん。
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井本梛子( #多部未華子)
エミーとは対照的に、いつも冷静で落ち着いている。賢治( #小栗旬)の自分への想いに気づきつつも、チャーリー( #ムロツヨシ)と交際を続ける。基本的には自分の思いや気持ちよりも、周りのことを考え動く人。
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真剣佑の演じる役「勇」は、1人だけ英語の発音が完璧で、日本人意識の無いアメリカンボーイ。
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天羽勇( #新田真剣佑 )
「敵性外国人」として日系人だけが迫害される現状を変えたいと思っている。自分達がアメリカの敵ではないこと(=アメリカへの忠誠)を証明し、日系人もアメリカ国民だと認めてもらうため、米兵として戦地へ赴く
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その為開戦後は、真珠湾攻撃した日本を卑怯者呼ばわりし、父親から殴られたりします。
次男の忠(高良健吾)は日本で陸軍に入っているのに、兄弟同士で戦わせたくない父の気持ちも分かりますね。
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天羽忠( #高良健吾)
日本で学校に通っている最中に、日本とアメリカの戦争が始まる。アメリカに残した家族を思いながらも、日本兵として戦場に赴くが、戦地で"日系二世でなければ起こらなかった悲劇"にあうことに…。
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収容所暮らしを始めた後は、日本人の気持ちを忘れないグループ代表として柄本佑が出てきて、真剣佑を殴ってもみ合いになった末に、米軍から撃たれて速攻で亡くなりました…。
すごく目まぐるしくて、登場人物も多くて、更にそれぞれ実力派なので、なんかこう…トゥーマッチ…
勇は「僕らはアメリカ人なのに、日系だからと虐げられている。
ドイツ人やイタリア人はこんな目に遭ってないのに。
それは日系人は移民してからの歴史が浅いからで、陸軍に入って優秀なアメリカ兵だと見せつければ世論は変わるはずだ。
それに戦地に送られるにしても、日本じゃなくヨーロッパだろう」
と思い、日系人部隊に志願して戦地に向かいました。
朝5時にそっと戦地に送られる時、反対していた父だけは見送りに参加せず…
一方、大泣きしてしがみつき、勇の頬を何度も撫でる母(麻生祐未)の演技には、涙が出そうになりました。
「#二つの祖国」放送まであと2日!
— テレビ東京 宣伝部 (@TVTOKYO_PR) 2019年3月21日
◆天羽乙七(#松重豊)
賢治(#小栗旬)ら兄弟の父。移民として渡米しクリーニング店を経営するも、開戦によって全てを没収され、収容所に送られる。
◆天羽テル(#麻生祐未)
天羽乙七の妻。様々な困難に際して影日向となって夫・乙七を支える pic.twitter.com/zghz1FeWPb
ただ…収容所暮らしにしては、随分と真剣佑は体格良いですね?
高良健吾のシャープさが、日本兵は過酷だったんだな、と説得力を持たせる部分もありますが。
真剣佑は1時間の間に、父から2回、柄本佑から1回、と3回殴られていて、思わず
「あぁ、柄本佑の華奢さで、よく真剣佑を殴って吹っ飛ばせますね?
どう見ても真剣佑の方が強いですよね?」
とちょっとアワアワしたのは、心の中にしまっておきます…。
2人目の子供がお腹にいるのに、昼からお酒を飲むエミー。
ちなみにこのドラマの中では、赤ちゃんがいる場でも皆んな煙草を吸っていて、これまた嫌煙団体から非難されそう…だけど、当時は本当にこうだったんでしょうね。
チャーリーと梛子の夫婦生活もうまくいっていませんが、そもそもチャーリーが梛子を好きなのは伝わってきたけど、梛子の気持ちがサッパリ分からんまま、というか、梛子はずっと賢治が好きなの丸分かりでしたが…
チャーリーが梛子の実家で働いていた過去があり、その流れで付き合って、親の反対を押し切ってまで結婚したほどの熱意が分からないなぁ。
と思っていたら、後半で「チャーリーにはバイタリティがあると思って結婚した」と話してました。
そうだったの?分からなかったわぁ。
エミーが梛子と賢治の関係に嫉妬するのも納得。
はすっぱなエミーを演じる仲里依紗の演技は、英語の発音はともかく、表情はさすがクォーター(祖父がスウェーデン人)ですね。
チャーリーがFBIと繋がり、暗躍していることに不信感を抱いた梛子は、チャーリーと離婚。
母親と広島に移住することとしました。
当時日本は暗号として方言の強い鹿児島弁を使っていましたが、鹿児島で育ったことのある賢治には原爆開発の言葉を聞き取れたため、語学兵(通訳)として日本へ行くことになります。
そして、それを両親達に伝えに収容所に向かい…
勇が戦死したことを知りました…
結構アッサリと銃に撃たれ、雨の中死んでいく真剣佑の姿に…もうなんて言っていいのか…
賢治が軍に入って一人フィリピンに向かった後、天羽家族と暮らし始めたエミーは、米兵から暴行を受けました。
ただでさえ妻子を置いて戦地に向かった夫に苛立っていたエイミーは、更に追い詰められます…。
そして忠はフィリピンで偶然、米軍側にいる兄の賢治と再会。
忠を盾にしようとした軍曹を撃とうとして、賢治は誤って弟の脚を撃ってしまいます。
そして勇の死を聞かされて泣く忠…やっぱり高良健吾は演技上手いなぁ。
肌の汚れだけでなく、唇の皮まで剥けていて、リアルでしたね。
そしてそれから4ヶ月後に、梛子のいる広島に原爆が落ちたところで、第1夜は終了。
ハッキリ言って1夜目は、期待外れな出来のドラマでした。
理由は、あまりに話がブツブツと飛びすぎて、登場人物が多過ぎて、感情移入する間が無かったからです。
そりゃそうだ、前の「山河燃ゆ」は大河ドラマだったんですもんね。
それをたった4時間に纏めるなら、もっと削った方がいいエピソードがあったかな。
無理矢理短時間のエピソードを詰め込み過ぎたせいで、話が散漫になり、キャラクターが単調だったわぁ。
ただ、赤紙が来て無理矢理徴兵された日本人と比べ、日系アメリカ人には軍に入るかどうかの選択権があったのかな、と思うと、そこも日本人としては感情移入しづらかったです。
小栗旬の立ち位置も感情も、うまく読み取れませんでした。
説明的なセリフで状況を説明しようとし過ぎだったなぁ…
一番シンプルな両親の気持ちだけが、痛いほどよく分かりました。
本当はこのドラマで、若い人にも当時の日系アメリカ人たちの辛さ、揺れる気持ちが伝わると良いな、私も理解できると良いな、と思っていたんです。
でも、残念ながら、「まっけんアッサリ死んじゃった…」というのと「出演者が豪華だったな」しか残りませんでした。
それを視聴者の読解力・理解力のせいだけにして欲しくはありません。
ダイジェスト版かと思うようなぶつ切りの展開の早い構成過ぎたよ…
ごめんなさい、これ真剣佑が出ていなかったら、月曜から夜ふかしスペシャルが観たかった。
2時間でも何度も大爆笑して、めちゃくちゃおもしろかったから…
戦争もので話が暗いからってだけじゃなく、この「二つの祖国」は期待はずれだった、ということだけは、書かせていただきます…
※追記
感想ツイートを見ると、真剣佑のファンもちょっと辛口評価ですね。
ただ「まっけんがセリフ噛んだシーンもそのまま使われてた」というコメントを見ましたが、あれは難しい日本語に慣れていない設定だからワザと噛んでたはずです。
あと、アメリカ音楽が合ってないシーンあったなと思っていたら、それは監督が選んだ曲だったとか?
配信ものは曲が違うバージョンのようです。
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つまらなかったです!
ホントに期待はずれでしたね〜!
マッケン体格良すぎだし、あっと言うまに死んじゃうし、、。
ドラマの構成自体がつまらなかったです。
今日の後編は、観ません。